舞台裏日記


※日記内の画像はクリックすると拡大します。

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2007/6/30(土) 心の弱さ

今日はオペラ研修所のアリア試験。
とにかく「試験」は苦手なんだけど、本当にダメだ・・・。
リハーサル(小部屋での伴奏者との合わせ)ではほぼ完璧だったのに、
試験会場に入った途端、ヘニャヘニャになる。
本番では緊張しないのに・・・試験ではガチガチになってしまう。
歌っていて「あ、ミスした」と思った瞬間に審査員の先生方が、
シンクロのように用紙に何かを書き始める。
さすが・・・見逃してはくれませんな・・・ハハハ。

さ。もう忘れよ。
明日は浜松だ・・・気持ちを切り替えて頑張ります。

↑よっぽど緊張していたのか、なぜか近くの東京体育館を撮影しました。バレーボール日本代表の試合があったらしい。


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2007/6/29(金) 試験の前日であっても更新するし、仕事はある。

そんなわけで(どんなわけ?)日記文のセンタリングをやめてみました。
携帯電話でも多少は見やすくなりましたでしょうか?

今日はとにかく家でゴロゴロしていました。
・・・だって明日は研修所のアリア試験なんですもん。
「りひとweb通信」も更新しました。
・・・だって時間がたっぷりあったんですもん。
最近、なんだか自分のキャラがおかしくなっています。
・・・ていうか定まっていません。試験近くて緊張してるんですもん。

それでも夜は熊谷まで出掛けて、合唱指導。
今月に入ってから、練習時間30分前に練習会場に行き、
団員さんを個人レッスンするようなシステムになりました。
そのおかげか、ずいぶん声に統一感が生まれてきました。
もちろん、みんながみんな同じ声を作るようなことはしたくありません。
一人一人が自分の声で歌って、様々な個性があって、
それでも一つずつ共通の意識を持つことで、アンサンブルが生まれるんだと思います。
8月に秩父で「お父さんコーラス大会」というのがあります。
全国のお父さんコーラス団が集合してコンサート&宴会をする大会です。
今回の目標はとにかく「楽しむこと」「おいしいお酒を飲むこと」!
頑張りましょう〜!

そんなこんなで今日も帰宅したのは午前様。
声も疲労しきっているし・・・。まぁ明日は試験までのんびり過ごそう。


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2007/ 6/28(木) 玉川上水で熱トーク

今日はちょっとした用事があり、国立音大に行ってきました。
帰ろうかなぁ〜と思ったのですが、小腹が空いたので玉川上水駅前のモスで食事。
するとやはり国音にメールでやりとりをしていたバリトンのCHくんがいることが判明。
せっかくだからお茶しよう、という話になり、
モスで熱いトークをしてきました。気が付けば3時間強、話をしていました・・・。
ごめんね・・・CHくん。
僕はさびしがりやだから、誰かに会うと別れられなくなるんだよ。

一度帰宅して、一息入れてから再び外出。
夜は川口市民合唱団。
フォーレの「レクイエム」から T:INTROIT et KYRIE を練習しました。

ピアニストさんが急きょ欠席されたので、僕がピアノを弾きながら練習。
とっても集中した良い練習ができたと思います。
かなり流れはよくなり、しつこく指導した部分は自然にできるようになっていました。
よかよか。

今日は頑張って、電車の中で「コジ〜」のフィナーレを暗譜しましたよ。
ずーっとブツブツ言ってて危ない人だったな・・・。


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1007/6/27(水) 疲れが取れんズラ

まずはお昼からソルフェージュのレッスンを1時間。
30分ほど時間が空いたのでカフェでアイスティーを飲み、
その後、ピアニストさんのお宅にうかがって合わせをしました。

ピアニストさん宅ではトイプードルのアポロ君がお出迎えをしてくれました。
超かわいいです!そしておりこうさんです。
携帯のカメラを向けると、さっきまではしゃいでいたのにしっかりカメラ目線・・・
さすがです(笑)。

↑アポロくん

夜は△期会オペラ研修所。
「コジ・ファン・トゥッテ」の大フィナーレを初めて音楽稽古しました。
そしてそのまま即・立ち稽古へ移行・・・。
マジかよ・・・。

結局、すべて荒立ちして、一気に通しました。
んで・・・次回はゲネプロです(笑)

・・・笑うしかないよ・・・。


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2007/6/26(火) 久々のオペラ2連荘

午前中は女声コーラスの指導。
練習後はどうにも睡魔に打ち勝つことができず、
いったん帰宅して昼寝。2時間寝ました。

再び出発し、椎名町のスタジオへ。
7月の「ラ・ボエーム」ハイライトのための音楽稽古。
3幕のマルチェルロはミミへの愛情たっぷり・・・。
その辺を sottovoce で歌うのが難しい(だって音はEとかFなんですもん)。
でもこれをできるようになれば、あのシーンはすごく温かくなるなぁ〜頑張ろう。

僕の出番は終わったので、お先に失礼してダッシュで移動。
江東区へ東西線で。
「椿姫」の立ち稽古です。
おとといの日記に書いたようなコンセプトで今日も演じてみたのですが、
今日は特にダメは出ませんでした。
ふむ・・・これで押し通そう・・・。
今日は演出のI先生からこんなお話がありました。
「(1幕で)皆がこれから踊りに行こう、と言うシーンがありますが、
皆さん、本当にワルツを踊れますか?
ワルツを踊れる立ち方、振る舞いが全てのシーンでできていなければ、
それはウソに見えますから、どうぞ踊りの練習をしておいてください。」
なるほど〜確かにそうだ・・・。
実際に踊るシーンはないのですが、そういうウソが見えてしまうようじゃダメですね。
明日からワルツの練習を・・・(笑)
って、実はちょっとだけなら踊れるんです。
学生時代にオペレッタ協会の「メリーウィドゥ」公演に合唱で出演したときに、
ベテランの女声コーラスの方にワルツを特訓してもらったんです。
こんなところで活きてくるとは・・・。
何が役に立つかわかりませんね。

そんなわけでオペラ2連荘。ちょっと疲れました。


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2007/6/25(月) ネタないよ

月曜日ということで池袋の東京ミューズアカデミーで授業。
一日中カンヅメなので、ネタありません・・・。
それでも日記を書こうとする根性・・・。

・・・。

でもネタがありません。

あ・・・11月にドラマ版のだめカンタービレのオーケストラと共演することになりました。
※テレビに出るわけではありません・・・詳細未定なのでまた改めて告知しますね。


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2007/6/24(日) ドゥフォール男爵

八王子のあい混声合唱団を代理指導。
若い合唱団で、皆合唱経験者ということもあり、声が若く、
ハーモニー感を最初から持っているので最初からキレイに歌えてしまう合唱団。
だからこそ感覚に頼らず、テクニックで一つ一つをクリアできるよう細かい指示を出しました。
声の若さも粗が出てしまうので、こちらも一つずつ整理していかなければなりません。
何よりものびのびと歌えるようになるために、道具(技術)を蓄えていって欲しいです。
信長さんの曲、木下牧子さんの曲などを歌いました。
しっかしほんとにキレイにハモる合唱団だ・・・お見事!

その後、電車で移動。 「椿姫」ですが・・・
今日はちょっと僕が演じるドゥフォール男爵について考えてみました。
ドゥフォール男爵は第一幕ではおそらくヴィオレッタのパトロン(の一人?)として登場します。
ヴィオレッタがアルフレードとパリ郊外に暮らすようになってからは、
特別な関係は持っていないようですが、
ジェルモン父に説得されアルフレードと別れる決意をしたヴィオレッタが、
再び頼るのはこのドゥフォール男爵です。

ここでまず「パトロン」について考えなければならないのですが、
ヴィオレッタとドゥフォール男爵の間に肉体関係があるのかどうか?
僕は「ない」と考えています。
当時のパリで最も注目を集めるヴィオレッタに資金援助をしている・・・
ただそれだけがステータスであり、
高級娼婦だった過去を持つヴィオレッタと肉体関係を結ぶことは、
誇り高き男ドゥフォールにとっては本意ではありません。

第二幕フィナーレでドゥフォール男爵はアルフレードに決闘を申し込みます。
「ドゥフォールは頭に血が上りやすい性格」
という人(演出家)もいますが、僕は絶対に違うと思います。
ドゥフォールは『冷静沈着』。スタイリッシュで品性を重んじます。
だからこそアルフレードの社交界での非礼は絶対に許せなかったし、
ヴィオレッタの品格ある姿に惚れこんだのに違いありません。
怒りを腹の中に収め、飽くまで紳士として振舞います。

クールにスタイリッシュなドゥフォール役を演じます。



どでかハンバーグ・・・中にポテトサラダが入っています。・・・食べすぎた・・・。

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2007/6/23(土) 捨てる神と拾う神

今日は某「魔笛」オーディション。
パパゲーノ役で受けましたが、全然ダメでした。
完全に僕には興味がない審査員のセンセイ方。
非常に残酷な感じであしらわれて落ち込んで会場を出ると、電話が鳴りました。
別の団体からのオペラの出演依頼が立て続けに2本。
まさに『捨てる神(?)あれば拾う神あり』という言葉がありますが、
とっても不思議な出来事でした。

何かの啓示でしょうか?
きっと「こっちよりこっちにしなさい」と言われているんでしょうね。
そんなわけで来年の3月に「道化師」に出ることになりました。

いったん帰宅して、暑苦しいスーツを脱ぎ捨てまた外出。
夜は研修所。「コシ・ファン・トゥッテ」を歌いました。
暗譜と急ピッチな立ち稽古に悪戦苦闘しながらも、みんなで頑張ってる。
こんな仲間とオペラに立ち向かっていることも勉強なんだろうか。


駅前に寝そべっていた野良猫を撫でてやると、すごく甘えてきた。


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2007/6/22(金) 合わせ

午前中に一人レッスン。
レッスン場である近所の公民館(正確には市民センター)まで雨の中歩く。
これだけで汗だく・・・。蒸し蒸し・・・いよいよ梅雨到来か。

レッスンを終え、すぐ電車に飛び乗り新宿へ。
小田急線に乗り換えて伴奏者さん宅に到着。
来週の研修所アリア試験のために合わせをしました。
お宅にいたトイプードルのアポロ君が飛びついてくる・・・か、かわいい。
僕が歌うと一緒になって遠吠えをする・・・かわゆい。
ご主人様に叱られてからは静か〜にしていてくれました・・・かしこい!!
僕の調子は・・・ちょっとノドが疲れている・・みたい。

新宿に戻りルミネの上で遅めのランチ。
6Fの「バルバラ」で鶏肉とオクラのトマトソーススパゲッティを注文し、
数種類もありながら食べ放題のパンを食べる。
オリーブオイルにチーズとペッパーを浮かべて、これにパンをつけて食べるとBuono!
ドリンクも飲み放題なのが魅力です。
でも・・・なんかお客さんがみんな若い女性・・・ちょっと僕は浮いていたかも。

食事を終えて池袋に出て、東武東上線で森林公園まで一時間。
実家に到着〜!
実家では二人の祖母と母はお出迎え。猫のハナも「にゃー」とお出迎え。
一緒にハンバーグを食べて(あれ・・・また食べてる・・・)、
それから車を借りて熊谷へ。

7時からベーレンタールの個人ボイトレ。7時半から本格的な練習開始です。
今日は『アクセント』のついている音符の歌い方:裏技を伝授!
まだ完璧には使いこなせてはいませんでしたが、とっても有効な技です。

車で再び実家に帰宅。
自宅のレッスン室のリフォームについて母と話をしてから、家を出ました。
今日は少し早く出たから、終電一つ前の電車で帰って来れました。


森林公園駅にはツバメの巣がたくさんあります。


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2007/6/21(木) 「ラ・ボエーム」浜松メンバー東京集結!

汗だくになりながら家の中の掃除やら楽譜整理をして日中を過ごし、
夕方から、25日にリサイタルを開く生徒さんのレッスン。
なかなか良く仕上がっているけど、ここに来て緊張が襲ってきた模様。
本番は練習した通りのものを出せばいいんだから、
残りの4日間で、漠然とした不安を取り除く努力をするしかない。
こればっかりは手助けできないから・・・頑張れ!

レッスンを終え、その足で池袋の貸しスタジオ・ソナーレへ。
浜松の「ラ・ボエーム」男声ソリストが池袋に集結!
男声4人だけでの音楽稽古です。(ミミちゃんが見学に来ていました)
このために名古屋からわざわざ来てくれたコルリーネT藤くん。
浜松の学校で授業をしてから駆けつけてくれたショナールK野くん。
それに東京在住のロドルフォH尾さんとマルチェルロ僕。
そしてマエストロ。
僕以外は皆さん練習終了後、そのまま浜松に向けて出発しました。
ピアニストは今日だけ臨時で弾いてくれたJさん。ありがと〜。

仲良し4人組のシーンだけを練習したので、
3時間の練習中ずーっと楽しい!音で遊んでいる感じ。
とってもレベルが高く、しかも同世代の共演者とオペラを通して遊んでいる・・・。
なんだか幸せなひと時でした。
マエストロの練習中のお話も楽しい。僕はずーっとニコニコしっぱなしでした。
いよいよ明日から立ち稽古スタート!!・・・でも僕はいきなり欠席・・・。
すみません・・・。次回の練習を楽しみに、個人練習しています。


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2007/6/20(水) 立ちがついていきます

まずはいつものスタジオでソルフェージュのレッスン。
コールユーブンゲンをテキストに勉強したのですが、
やっぱり基礎は大切だなぁと改めて感じました。
それから千駄ヶ谷へ直行。二期会に向かう途中の道端で、師匠であるN先生とばったり!
少し前にメールでやりとりをしていたばかりだったから、本当にびっくりしました。
趣味雑誌にインタビュー記事が載ったN先生。プライベートもかっこいいッス。

今日は研修所の授業で「マルタ」の立ちがつく予定なので、少し前にメンバーで集まりました。
スタジオを借りてガイドラインを自分たちで作ってみました。
授業が始まると、まずは「コシ・ファン・トゥッテ」1〜3番。
ザーッと荒立ちをして、一気に通します。
全然間が埋まっていないけど、外枠を明確に決めてもらえるから、
後は自分で埋めていく作業・・・こういう演出法は結構やりやすい!
また、マスタークラスだけあって、みんな芝居がきちんとできるからすごく楽しいです。

「コシ・ファン・トゥッテ」を2時間半やった後に、いよいよ「マルタ」。
こちらも同じスタイルでザーッと荒立ち→通し稽古。
僕はプランケットの役作りが今一つ定まっていない・・・。
むしろ演出の動線からキャラクターを読み込んでいく作業になりました。
どっちかと言うとグリエルモの方が、以前に演じたことのある役だからこそ、
どうしても前回とは違う可能性はないか?と探っている分、不安定かもしれません。

いずれにせよ、やっと授業が楽しくなってきた!
追い込まれていくのがワクワクするんですよね・・・僕はドMですから・・・。
(本当はSです)
授業後はご飯を食べて帰宅。・・・遅くなっちまった・・・。



2007/6/19(火) うおっぷ!ハード・スケジュール

火曜日ということで午前中はママさんコーラスの指導。
来月あたりにはコーラスの団員募集も含めて、情報を公開予定(?)
木下牧子の「海と涙と私と」を練習しました。・・・これ、すごくいい曲!!
指揮を振っていてもかなりテンションが上がりました。

伴奏者さんと池袋でランチをしてから、お別れをして、
スタジオへ行き2時間レッスン。
生徒さんが来週の月曜日にリサイタルを開くので、良かったら行ってあげてください。

レッスンが終わると携帯電話が鳴りました。
急きょ、他の生徒さんが仕事がオフになったので今からレッスンは可能か?という電話。
時間が空いていたので、1時間レッスンをすることになりました。
生徒さんは役者さんなのですが、スキルアップを図るために声楽を習いに来ています。
『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をレッスン。
ずいぶん歌えるようになりました!すごいすごい。

レッスンを終えると急いで川口へ。川口市民合唱団の女声パート練習。
・・・と、その前に伴奏者さん(午前の方とは違う方です)と練習計画について打ち合わせをし、
いざ練習会場へ。
ほんっとうに良く練習をする合唱団です。
先週の木曜日は通常練習。日曜日は月1の集中練習4時間。そして今日のパート練。
全部参加した方はここ1週間で計8時間も練習に来ている!!
これで上達させられなかったら指導者として失格だ・・・頑張らねば。
今日は「紅葉」と「歌の翼」を練習しました。
基本的な音や音楽表現はだいぶ形になってきたので、緻密な部分を指導。
母音と子音についてのテクニックを伝授しました。

ちょっとだけヒント・・・同じ母音が連続したときはだいたい2つ目の同母音が奥に引っ込むので、
1つ目よりも2つ目の同母音を歌うときに息をしっかりと口の前に流すように・・・。
特に「歌の翼」は日本語訳版で歌うとはいえ、もとはドイツ語の歌なので、
子音を前に出して、母音を拍に乗せるようにしないとどんどんテンポが重くなる。
・・・などなど、超緻密な練習をした結果、非常にのびのびと歌えるようになりました。
今日も1歩ステップアップ。この一週間はかなりレベルアップできました。


「リンク」に「パパゲーノの子供たち」をUPしました。
4月の「魔笛」で共演した三つ子ちゃんたちのお母様の子育てブログです。


2007/6/18(月) いい天気すぎて・・・

今日は本当にいい天気・・・ここ数日快晴が続いていますね。
で〜も〜僕はビルの中〜。月曜日はミューズアカデミーです。
昨日試験があったので、振り替え休日で通常授業はお休み。
個人レッスンのみでした。

あ・・・今日は何もネタがないや・・・。



2007/6/17(日) よし!

お昼から川口市民合唱団の日曜4時間練習。
今日は前半2時間は男声・女声に分かれて練習をしました。
僕は男声担当。「荒城の月」を徹底的に指導。
まずは完全5度のハーモニーを1対1で作る練習をし、それから人数を増やしていく。
人数が増える方がパート内の音程が定まらず、ハーモニーが作りにくいことに気付く。
改めて「荒城の月」を歌うと、パートの中でしっかり音を聴き合う団員の皆さん。
だいぶいいハーモニーになってきました。

20分ほどの休憩をはさんで、後半1時間半は武満徹の「うた」を全曲練習。
まずは「小さな空」。前奏のヴォカリーズ部分などのハーモニーをかなり練習しました。
続いて「島へ」。若々しい疾走感が大切です。
立て続けに「○と△のうた」。
ほとんど直すところがなかったのですが、最初のアルト・テノールのユニゾンが、
「〜だぜー!」という面白い語尾なので、その部分の歌い方に注意しました。
「さくら」は練習量が多かったので、一番完成度が高い曲。そして一番の難曲です。
こちらもほとんど直すところはなく、細かい部分の確認と、わずかな部分の修正のみ。
ラストは「死んだ男の残したものは」。
パート間の細かい音量のバランスを徹底して、集中力の高い演奏ができました。
自然に歌詞の内容もしっかり伝わってきました。
・・・変に感情移入をせずに、忠実に丁寧に歌えば曲の力が最大限引き出されます。
そのことを、指揮を振りながら改めて実感しました。

とにかくいい練習ができた。これで武満ステージは安心。あとはフォーレです!


川口から京浜東北線でまっすぐ秋葉原へ。
秋葉原から徒歩で岩本町まで歩き、都営新宿線で九段下へ。
「椿姫」の立ち稽古です。
今日は・・・ダメダメでした。暗譜はできているんだけど、行間が埋まっていない。
まだ演出による動線の「意味・必然性」が自分の中で消化しきれておらず、
結果的に音楽と自分の心身の動きがズレてしまいました。
2幕2場から練習したのですが、こちらは消化不良。
最後は1幕でしたが、こちらはかなり自分の中で埋まってきました。
あとは他のキャストさんと細かい部分を打ち合わせすることができたので一歩前進・・・
・・・と自分に言い聞かせる・・・。
練習になかなか出席できないからこそ、もっと作りこんで稽古場に入れるようにしよう。



2007/6/16(土) 新しい生徒さん

今日から新しい生徒さんが僕のレッスンを受けに来てくれました。
これまでもちょっとずつ歌の勉強をされてきた方だそうで、さすがに基礎はできていました。
これも一つの出会いですからね・・・一緒にいい歌を目指して頑張りましょう。

午後は暇だったので、自宅でDVD鑑賞。
グラインドボーンの2006年公演。
「コジ・ファン・トゥッテ」です。
グラインドボーンは毎年とても洗練された見事な公演を続けているので、
期待を大にして鑑賞してみましたが・・・素晴らしい!!
想像を絶する見事な公演でした。
まずキャストの歌唱力はもちろんのこと、演技力がすごい!
そしてあきれるほどのイケメン&美女!!
日本のドラマ俳優なんかよりずっと深い役作りと演技力。
これが新時代のオペラ歌手なんだな・・・。
特にルーカ・ピサローニが男が惚れるほどカッコイイ!!
いいなぁ〜これ。彼を目指そう。

感動に浸るも途中で時間がなくなり外出。夜は二期会研修所です。
まずは千駄ヶ谷のモスでハンバーガーを食べて腹ごしらえ。
授業に向けてテンションを上げました。
DVDに続いてこちらも「コジ・ファン・トゥッテ」の初立ち稽古。
まだ音楽稽古も綿密にできていない状態での立ち稽古なので、
スムーズには進まず、かなり時間をかけてザッと荒立ちをつけてもらいました。
今日は4番〜18番の荒立ち。23番の音楽稽古でした。
僕はこのうち試験で歌うのは6〜8番のみなのですが、
今日は代役でグリエルモを全て歌わせてもらえたので楽しかったです。
バリトンって年寄りの役が多いから、こういう若い役は等身大で演じ・歌えるので気持ちいいです。



2007/6/15(金) レコーディング

今日はレコーディングのお仕事。
ソフトバンク・ホークスの選手応援歌を録音してきました。

↑スタジオの様子・・・ピンボケ
1曲が8小節程度の小さな曲なんですが、
どれもユニゾンで、テノールの音域になっているからキツイキツイ。
1曲に1回はFやG音が出てくる曲ばかりだったし、クラシカルに歌ってはいけないから、
テノールのポジションにシフトチェンジして歌いました。
順調に作業は進んでいって、あっと言う間に3時間。
3日に分けて行なわれたレコーディングが終了。
CDはファンクラブの人だけが手にすることができるのだそうです。

レコーディングは東京タワーの目の前の森ビル地下で行なわれていたので、
仕事を終えてビルを出るとライトアップされた東京タワーが見下ろしていました。
思わず写真をパチリ。
東京に住んでいると滅多に東京タワーなんて来ませんから・・・。



2007/6/14(木) 指導者集合

今日はまずレッスンを受けてきました。
「ラ・ボエーム」のマルチェルロを冒頭から1フレーズ毎に、
入念にレッスンしていただきました。
お手本で歌ってくださる先生の声がスゲースゲー。
マネしようと一生懸命ですが、う〜んまだあの声は出ない。

池袋に移動して、今度は僕が生徒をレッスン。
メノッティの「電話」をレッスンしました。
芝居の要素が強いオペラですが、かと言ってリアルに演じすぎると、
声は詰まってしまい、結果的に音色が一辺倒になってしまう。
深く、感情をしっかり伝えるためにはまずは素直な声を出すこと。

夜は川口市民合唱団の指導。
武満徹の「死んだ男の残したものは」を徹底的に練習。
今月に入り、ハーモニーの強化を図っているのですが、
なかなかうまくいかない・・・。
そこで、考え方を変えました。

これはフレーズでメロディを歌ってしまっている分、
一つ一つの音を丁寧に歌えていないのが原因ではないか?
と気付いたのです。
とにかく徹底して集中して、1音1音を丁寧に歌うようアドバイスしたところ、
この長い曲をずーっと切り詰めるように集中して歌えるようになりました。
それによってハーモニーも安定。
最後には見事な緊張感を作り出す演奏ができました。
おしまい15分で「千の風になって」を練習。
感情を一切排除して、切々と歌うように作っていきました。
良く知られている曲ほど怖いものはない・・・。
純粋に曲の素晴らしさを客席に伝える演奏を目指します。
よしよし!今日も一歩前進!!
次回はもう少しカデンツを意識してハーモニーを作っていこうと思います。

練習後は、ボイトレで手伝ってくれているTかだ先生をお呼びして、
団員さんたちとお食事会。
僕と、ピアニストのT崎先生と、ボイトレのY崎さんTかださんの4人が揃いました。
なんてことはない普通のお食事会ではありましたが、
すごくリラックスして団員さんたちとお話することができて楽しかったです。
指導者と団員さんの信頼関係はとっても大事。
こういう機会に団員さんたちの生の声を聴くことで、
指導の仕方を模索することもできるのです。
別れ際に指導陣で今後の練習方針を確認して、今日は終了。



2007/6/13(水) 再会再会また再会

今日も池袋のスタジオでレッスン。
するとそこで以前共演させていただいたソプラノのTさんと再会。
その後、昨年まで教えていた学校の教え子をレッスン。
これまた久々の再会です。
そしてスタジオを出るときに、Wさんとばったり。
どうなっているんだ?今日は再会DAYか?
いや〜嬉しい一日でした。

夜は△期会研修所。
来月の試験の試験範囲と方式が変更。
ウソ・・・でしょ・・・?
今、「椿姫」の立ち稽古がスタートしたところだし、
もうすぐ「ラ・ボエーム」の立ち稽古がスタートするし、
アリア試験の練習をしなきゃだし、
授業では10月の試験のための立ち稽古がスタートするし、
(先に、近い方の試験の授業をしようよ・・・理解不能)
7月頭にはまず「ラ・ボエーム」の第3幕だけコンサートするから、
その暗譜・立ちをしなきゃだし・・・。

ぶっちゃけ、こちらは1日単位でスケジュールを考えているんだから、
突然の変更で振り回されている場合ではないわけですよ・・・。
あまりの理不尽さに、笑えました。
研修所・・・ツッコミどころ満載です(笑)

研修所の前に千駄ヶ谷のカフェで食事しました。
とってもかわいい内装に、手作り感たっぷりのランチ。

左から「でかいサラダ」「シンプルなスープ」「トンロース丼」
・サラダがでか!そしてドレッシングがヤケクソのようにかかっている。
・ほっとする薄塩味のスープ。たけのこ入り。
・またもやヤケクソのようにショウガと大根おろしがかかっているトンロース丼。
(しめじとたけのこ、糸唐辛子、きざみネギ、豚肉ロース)



2007/6/12(火) コーラスお食事会

午前中は某合唱団の指導。
練習後は団員さんたちとお食事会をしました。
池袋のとあるお肉料理屋さん。
店内は能舞台もあるような完全な和装なのに、
別の方角にはグランド・ピアノも置いてあり不思議な空間。
ピアノ演奏も行なわれる中、わいわいと(ピアニストさんごめんなさい)食事しました。
とってもおいしいステーキに舌鼓!!
このお店は要チェックだ!・・・また行こうっと。
(そんなわけでお店の名前はヒ・ミ・ツ)

ちょっとノドが痛いので、近所の病院へ。
熱を計ったら実は37.0℃・・・微熱があることが判明。
そっか〜だからここ1週間ぐらいなんかボーっとしていたんだ。
とりあえず薬をもらって帰って来ました。
7月と8月の読売コンサートで歌う曲目を考えて、FAXで提出。
今日はもう寝ます。



2007/6/11(月) ダッシュでラーメン

今日は池袋の東京ミューズ・アカデミーでレッスン。
コーリューブンゲン、聴音、副科声楽、新曲視唱、そして声楽のレッスンをしていきます。
1時から9時まで・・・で、休憩は30分間。
この30分間で夕食をしなければなりません。
教室のあるビルの10階からエレベーターで地上に降りて、
近くのラーメン屋に駆け込み、注文。
ラーメンが出てきたら、ガーッとお腹に入れてまたダッシュで教室へ。
それでもギリギリ1分前に間に合いました。
案の定・・・帰宅したらお腹を壊しました。
(T_T)



2007/6/10(日) 食べ過ぎた

大手町で「椿姫」の立ち稽古。
僕は今日が初立ち稽古参加。
演出の飯村先生とお会いするのは荒川区の「仮面舞踏会」以来です。
「椿姫」はオペラ史上まれに見る『プリマドンナ・オペラ』ですから、
基本的にはヴィオレッタが全てのシーンで中心になり、
彼女との関係性で芝居を積み上げていけばいいわけです。
そんなわけで、とにかくヴィオレッタとアルフレードの立ち位置だけ確認して、
あとはその二人との距離、位置関係を自分で計りながら演じてみました。
演出側からの指示のなかった動きも思い切って入れていってみました。
あとは、合唱が入ったり、主役二人の動きがもう少し固まってからです。

夜は思いがけず稽古が取りになったので、暇。
奥さんも外泊なので、レストランで一人でパスタを食べ、
帰宅する前に近所のお店でまた食べ・・・。
食べ過ぎました・・・。



2007/6/9(土) 新幹線でビール

今日は浜松で「ラ・ボエーム」の音楽稽古。
9時に家を出て、東京駅から新幹線に乗り込みます。
12時半に浜松駅集合。タクシーで練習会場へ。
タクシーの運転手さんが、実はすごい人で、
すごい話をたくさん聞かせてもらいました。
(敢えてここでは公表しません・・・行数がもったいないので)

1時から音楽稽古スタート!!
第3幕から歌いました。
この「ラ・ボエーム」3幕はとっても難しい!
全体的にメロディのうねりが長いフレーズでつながっているので、
それに身体がしっかりついていかないと声が重くなる。
案の定、今日の僕はそうなってしまいました・・・。
ちょっと次回から歌い方を変えてみよう。

休憩をこまめにはさみながら練習を続けていきます。
その間にアイスの差し入れがあったりして(^▽^)、歓喜!!
一人で2個も食べちゃいました。

↑ロドルフォ平尾さんとムゼッタ柳澤さんと僕・・・とっても嬉しそう

練習は2幕・4幕・・・と続きますが、
外では豪雨と雷が・・・。
すると「雷が好き派」と「雷は大嫌い派」がいることがわかりました。
ちなみに僕は生まれた日がこんな雨の日だったらしく、
そのせいか雷とか鳴るとワクワクするのです。
・・・で、調べてみたところ・・・
☆僕・・・7月生まれ 【雷好き派】
☆マエストロ・・・7月生まれ 【雷(大)好き派】
☆コルリーネ・・・8月生まれ 【雷好き派】
★ロドルフォ・・・12月生まれ 【雷大嫌い派】
★ムゼッタ・・・12月生まれ 【雷大嫌い派】
★ピアニスト・・・12月生まれ 【雷大嫌い派】
・・・と、梅雨付近に生まれた人は雷が好きであることが判明。
そして冬生まれの人は雷嫌い。
春・秋生まれの人はどちらでもない・・・のだそうだ。
これは面白い・・・皆さんはどっち???
掲示板に書き込みプリーズ。

帰りはマエストロとムゼッタちゃんと一緒に新幹線に乗り、
ビールを飲みつつお弁当を食べました。
(ビールとお弁当はマエストロにご馳走になってしまいました)
なぜだか新幹線の中で飲むビールは格別おいしかった・・・。
マエストロの楽しい話を聞いていたからかなぁ?
いずれにせよ、新幹線でビール・・・病み付きになりそうです。
(※親父街道まっしぐら)



2007/6/8(金) フォーレの魅力

お昼にレッスンを一人。
フォーレの歌曲をレッスンしました。
だいぶフランス語が(発音のみだけど)わかってきた僕。
イタリア語と似ている言葉も多いから、なんとなく意味もわかる。
音色の変化、和声の美しさもさることながら、
その言葉の扱いや、声楽的な欲求を満たしてくれる技巧に思わずため息が出る。
本当にいい曲だ。

僕の弟子がフォーレ歌曲集とメノッティの「電話」でリサイタルをするので、
興味のある人はぜひとも聴きに行ってあげてください。
入場無料だそうですよ(?)
【6月25日(月)19:00開演(予定) 代々木上原ムジカーザ】


夜は熊谷ベーレンタール男声合唱団。
先日のミュージック・フェスティバルでいちおう一区切り。
次は8月の「お父さんコーラス大会」に向けて練習です。
とは言え、実は今回と同じ曲を歌うので、熊谷での本番はあくまで途中経過でした。
今日から通常の練習時間の30分前から2人ずつぐらいで個人ボイトレをすることにしました。
やっぱりマンツーマンでアドバイスすると、すぐ声が変わりますね。
一人一人傾向が違うから、個別にレッスンするのはとても重要だと思いました。
今日も終電で帰宅。
金曜日はどうしても酔っ払いが多くて・・・。



↑実家のハナ・・・蒸し暑くてふてくされています



2007/6/7(木) ハーモニー

お昼から池袋のスタジオでレッスン。
今日は初めてレッスンを受けに来た学生さんもいて、とても充実していました。

池袋から埼京線に乗り、赤羽へ。
駅中の喫茶店でパスタとコーヒー。

↑コーヒー

夜は川口市民合唱団の定期練習。
おととい男声パート練習をしたので、今日は男声を中心に練習を組み立てていきました。

まず男声で完全5度のハーモニーを作る。
うまく5度が作れなかったので、バスの方を一人だけ指名して、僕と2人でハモってみせます。
男声の5度ハーモニーってすごく硬質な感じで、倍音が一番生まれます。
空気がジンジンする感じ(?)
男声が生み出した倍音に女声が乗っかる感じでハーモニーを作ります。

「ハーモニー」とは結局「倍音を生み出す行為」でもあるわけですが、
【倍音】というのは空気の振動同士がぶつかりあった結果、
新たな空気の振動が生まれ、誰も歌っていないはずの音が聞こえることです。
(水面で二つの波紋がぶつかれば新たな波紋の形になるのと同じ)
音が身体の中で響いていては空気の振動は有効に生まれないので、
とにかく唇の前に空気の振動を作る練習を徹底しました。

唇の前の空気を、自分の口から出る息でこするようなイメージ。
そのためにも鼻声や頭声にならないように練習しました。
よく女声は「頭声が良い」とされていますが、
それはまず口から息が流れていることが前提です。

「島へ」と「○と△の歌」で、息で空気をこする練習。
後半は「死んだ男が残したものは」で、バスを基準にハーモニーを作る練習。
バスが他3パート(ソプラノ・アルト・テノールは立ち位置をシャッフル)と向き合う形で立ち、
僕はその間に座って、バスに向かってバスの音を歌う。
僕が可能な限り正確なピッチでバスに音を伝えて、
バスは他3パートにハーモニーの根音を示す。
それを基にして他3パートがハーモニーを組み立てていく・・・
という数次元をかけて歌うことで、全員がハーモニーを意識できました。
横の流れで歌うからピッチが狂う。
常に縦の関係性を保ちながら歌うことが合唱の奥義です。

毎回新しい課題を与えて、それを一つ一つクリアしていってくれる。
合唱指導ってホント、楽しい。



2007/6/6(水) 研修所マエストロ登場

いよいよ今日から(実際には前回からだけど、僕は欠席したので)、
研修所に指揮者の先生がいらっしゃいました。
僕は「マルタ」と「サム・デリ(サムソンとデリラ)」を歌いました。
指揮者のF先生は語尾の音の長さをとても大事にされていました。
まだ互いに探り合いっぽい感じでしたが、とりあえず無難に歌えたので・・・。

2階のスタジオで授業をしているのですが、
「サム・デリ」が終わるとすぐに地下のスタジオに来るように言われダッシュ!
地下では「コジ・ファン・トゥッテ」の授業が同時進行。
「サム・デリ」の祭司長からグリエルモにすぐスイッチを入れ替えました。
狭いスタジオで6重唱を歌っても、何が何やら・・・。
しまいにはなぜか僕は背中がつってしまい激痛に耐えながら歌っていました。

授業が終わって千駄ヶ谷の駅に向かうと、すごい人。
ああ・・・きっと近くの体育館で何か試合があったな・・・
あまりにも人が多いので、近くの喫茶店で時間を潰してから帰宅。
ノドと肩と首が痛い・・・。



2007/6/5(火) 男声合唱の音色

午前中に某合唱団の指導。
木下牧子「ロマンチストの豚」を練習しました。
団員さんたちも曲をとっても気に入ってくれた模様。
練習が終わっても皆さん口ずさんでいました。

池袋でご飯を食べて、じっくり時間潰し。
本当にじっくり・・・な、長い・・・。
夜になって川口へ移動。
ジョナサンでご飯を食べ、ドリンクバーで粘りました。
なんか、食べてばっかり・・・。

夜は川口市民合唱団の男声パート練習。
「筑波山麓男声合唱団」という曲を練習しました。
パート間のバランスやハーモニー。
かなり綿密に練習した結果・・・
最後には倍音が広がる見事なハーモニーでした。
この分厚い音色は男声合唱にしか出せません。
音として美しい、というよりも、体感として心地良い。
そんなハーモニーを奏でることができ、僕も満足。



2007/6/4(月) 眠れんのです・・・

昨夜は全く眠れず。
・・・あきらめて「ラ・ボエーム」のDVDを観て過ごしました。
ミラノ・スカラ座の2003年の公演(ロドルフォ:アルバレス)と、
同じくスカラ座の1981年来日の東京文化会館での公演。
驚いたのが・・・
20年以上たったのに舞台装置も演出も全く変わっていないこと。
完璧に作りこまれたものを今も受け継いでいるんですね。
しかし残念なことに、明らかに質は2003年の方が落ちていました。

楽譜と台本を穴が開くぐらい読み込む。
それについてみんなでディスカッションしていく。
そうやってオペラが作られていけば、
もっともっと素晴らしい公演ができるはずです。
浜松で「ラ・ボエーム」をやるわけですが、
熱意だけはスカラ座にも負けない公演にしたいと思っています。
頑張るぞ!

で、今日一日は毎度の東京ミューズアカデミー。
教えるのって簡単だけど、
学ばせるのって難しい。
奥が深いッス。



2007/6/3(日) 熊谷市ミュージックフェスティバル

仕事柄スーツを着る日が少ないのです。
今日は毎週金曜日に指導をしているベーレンタール男声合唱団が、
熊谷市ミュージックフェスティバルに出演しました。
そのため僕も今日は久々のスーツ。
先日購入したかわいいチーフをポケットに入れ、いざ出陣。


↑チーフ:お花みたいでかわいいでしょ?

高崎線でえっちらおっちら籠原駅へ。
駅からスーツで歩くには蒸し暑い・・・。
タクシーで熊谷市文化創造館さくらめいとに到着。

すでに会場では他の団体が演奏をしていました。
まずはステージをチェック。
ひな壇の高さ・位置・指揮台との距離など。

会館の外で軽く声を出したり、立ち方・楽譜の持ち方を整理し、
リハーサル室で流して演奏。
ちょっと普段よりも硬いかな・・・?
本番のステージ袖にスタンバイしても皆さんリラックスムード。
・・・でもこういうときは逆にステージに上がってガチガチになるかも。
そう思って、ステージに出る直前に団員全員に声をかけました。

「さぁ、最高の道楽ですよ!いってらっしゃい!」

ここ数ヶ月でとっても上達された皆さん。
でも一番大切なことは「楽しむ」ことです。
そのことをもう一度確認したかった。それは一種の自信。
いい意味で熊谷という街に風を送り続けられる合唱団であって欲しい。

で、本番の出来は・・・まぁまぁです。
いいんです。まぁまぁで。
練習のときの方が上手ではあるのですが、
「本番が一番うまくいった」というのはダメです。
一つ一つ課題をクリアして、逆に新たな課題を見つける。
そういった演奏を積み上げていくことが重要。
まだまだ上手くなりますよ!僕も頑張ります!



2007/6/2(土) 浜松へ!全員集合!

朝から電車にゆられて浜松へ。
新幹線にはゆったりと座れました。
・・・で、爆睡。
目を覚ますと三島駅のあたり。
まだ中間地点だったのでカツサンドを食べました。
そうこうしているうちに浜松に到着。

今日はキャストが全員集合。
(・・・あ、パルピニョールはいなかったか・・・)
ロドルフォ役の平尾くんとは初対面。
とっても甘いマスク!そして素晴らしい声でした。
1幕後半(ベノア登場から)と2幕全部。
休憩をはさみつつ4幕後半(ムゼッタ、ミミ登場から)を練習。

長丁場の練習でしたが、休憩をたくさん入れてもらえたおかげで、
キャスト同士少しずつ話ができたりして親近感も湧きました。
このオペラはチームワークが重要!
時間をたっぷりかけて、みんなと意気投合していきたいです。
そんなわけで練習後も食事に行きました。
ミミ、ムゼッタ、コッリーネ、マルチェルロの4人でパスタを。
普通の雑談をしましたが、とても楽しい時間を過ごせました。

時間を惜しみながらも僕は日帰りなので新幹線に飛び乗ります。
東京までは2時間ほどで着くのですが、
そこから自宅まで1時間半。
帰宅は午前様になってしまいました。
・・・でも楽しかった〜。



2007/6/1(金) 新・舞台裏日記開設〜!!

今日から手作りの舞台裏日記を開設します。
今まではレンタル日記だったので、こちらで自由に編集しながら作っていきたいと思います。
皆さん、これからもよろしくお願いいたします。

今日は熊谷へ。ベーレンタール男声合唱団の指導です。
あさって、日曜日には熊谷ミュージック・フェスティバルがありますので、
今日が本番前の最後の練習です。
ここ数ヶ月でかなり上達した団員の皆さん。本当にいいハーモニーになってきました。

最後の仕上げなので、細かい部分をチェックして修正。
基礎はだいぶできているので、逆に毎回同じ部分で気になる「粗」が見えてくる。
そこをちょっとずつアドバイスしていって、まるでヤスリをかけているような練習でした。
後半は一人ずつ指揮者を交代して、全体のハーモニーを「聴く」練習。
一人で聴いた全体のハーモニーの中に、自分の声をはめこんでいく意識を植え付けます

発声的な部分ではまだまだクセの残る合唱ではありますが、
常に成長し続ける姿は、人生の先輩としてカッコイイです。
本番が楽しみ・・・これが指揮者としては一番幸せなことですよね。
熊谷近隣の皆様はぜひとも会場までお越しください。

ちなみに・・・
ベーレンタールは常時、新団員を募集しています!
※画像は実家のおばあちゃんの力作(塗り絵)です。