舞台裏日記

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2009.12.29(火) 髪を切る

今日は一日オフ。
髪を切りに行きました。

のんびり過ごせてリラックス。
やっぱり家でご飯が一番ですね。
明日から舞浜に泊まります。

12月31日はディズニーリゾートIKSPIARIの、
カウントダウン第九に出演します。
明日は公開リハです。
※30日15:30頃〜、31日19:30頃〜予定

2009年歌い修め。頑張ってきます!
ブログの方を更新する予定です





2009.12.28(月) テレビ出演

今日はレッスンDAY。
12:30から18:30まで休みなしで6時間5人レッスンしました。
これで今年のレッスンは全て終了。
生徒の皆さん、お疲れ様でした。
来年もますます頑張りましょうね。

さてさて、今夜は…
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、テレビ映っておりました。
BS2「日本人が愛した歌」。
…と言っても、我が家のテレビには衛星放送が入っていないので、
僕は自分の映像を観ることができなかったのですが、いかがでしたか?
The JADEという二期会のスター歌手ユニットの一人として歌わせていただいたのですが、
僕は正規メンバーではなく、今回は臨時代理として参加させていただきました。
…ので、もうこんな機会は滅多に(二度と?)ないと思います。
いずれ録画していただいた方からDVDなりBluerayなりをいただいて観る予定ですが、
知人の方がテレビ画面をカメラで撮ってくださったものを送ってくれたので、
こちらに掲載させていただきます。

左から僕、樋口達哉さん、高野二郎さん、黒田博さん


ソロパートはアップになったそうです。





2009.12.27(日) 稽古フィニッシュ

今日でオペラの稽古は全て終了。
お昼から「魔笛」の音楽稽古でした。
昨夜は、実は「ラ・ボエーム」の演出プランが頭の中でグルグルと回り、
全然眠れませんでした。

かなり身体がしんどく、声も鳴りにくい状態でしたが、
松井マエストロからもお褒めの言葉をいただき、嬉しかったです。

合唱団の皆さんはその後に忘年会を企画してくださったのですが、
僕は帰宅。
ちょっと体力的にも限界でした。

さてさて…宣伝をば。
明日!12月28日にテレビ出演します。
BS2で21:00から。
JASRAC70周年記念コンサート
「日本人が愛した歌」
The JADEという4人組の1人として出演しています。
※詳しくは11月17日の日記を参照

…我が家は衛星放送が入らないので、僕は観れません(涙)





2009.12.26(土) 演出家として…

今日はお昼からレッスンをして、
その後は東京シティオペラ協会の事務所で打ち合わせ。
来年の6月に演出家として2作目となる「ラ・ボエーム」を手掛けます。
その為に指揮者・エレクトーンシティ館長・主催代表と4者で集まりました。
打ち合わせ…と言いながら、結局お食事会になってしまいましたが、
とてもおいしいご飯に舌鼓を打ちながら、歓談させていただきました。
本当はもっと演出プランとかをお話したかったのですが、
ちょっとそういう雰囲気でもなかったので、今日は流れに任せていました。

今回の「ラ・ボエーム」演出は、ごくごくオーソドックスなものにしたいと思います。
その中で、しっかりと台本とスコアを読み込んだものを形作っていきたいです。
一番のコンセプトは、この物語は「ミミの死」をテーマにした悲劇ではなく、
「ミミの死に対して、何もなすべきことがない若い芸術家たちの挫折」を悲劇として描きます。
外見的に見えるものよりも、その裏に隠れている一人一人の想いや気持ちの変化を、
丁寧に描きたいと思います。
どうぞ、お楽しみに。





2009.12.25(金) クリスマス

フォーシーズンズホテルでの3日間のクリスマスソング。
今日が最終日ということでしたが、
やっと慣れて余裕が出てきたのが半分。
心身ともに疲労が蓄積していたのが半分。
複雑な気持ちで、ギリギリのコンディションで歌っていました。
4人だけのア・カペラでの演奏…というのは学生時代以来。
研ぎ澄まされた感覚で音を重ねていきながら、
うまくいかない部分も多々ありましたが、
ものすごくガチっと音がハマった時の気持ち良さは最高でした。
久しぶりの感覚…。

これで今年もあとは大晦日の第九だけ。
ラストスパート頑張ります!

控室前の廊下から見える夜景…きっと至る所で盛り上がっているんだろうなぁ


ホテルのロビーにあるミニチュアのオブジェ


同じくロビーのクリスマスツリー


一緒に歌ったメンバー


帰り際にロビーで撮影





2009.12.24(木) クリスマスイヴ

今日はクリスマスイヴなのですが、昼間は暇。
おまけに奥さんは仕事に出てしまったので、独りぼっちでした。
録画したままたまっていたテレビドラマを観て、
よい頃合いに自宅を出ました。

池袋で奥さんへのクリスマスプレゼントを買って、
昨日に引き続きフォーシーズンズホテルへ。
今日はMCも任されましたが、僕としたことが…噛み噛みでした。
MCは得意なのですが、どうもあの雰囲気が苦手みたいです。

クリスマスイヴということなので、たくさんのお客様がいらしていました。
う〜ん。高級ホテルの高級レストランなのにすごいなぁ。

帰宅してから奥さんと細々とクリスマスディナー。
プレゼント交換をして、ご飯を食べて、ケーキを食べて、ゲームをしました。
ワインを飲んで少し酔っぱらった…。





2009.12.23(祝) オケ合わせ&フォーシーズンズホテル

今日は新浦安でIKSPIARI第九のオケ合わせ。
思ったよりも練習開始時間が遅かったので、ちょっと焦りました。
ソリストとしてはリラックスして歌えましたが、
合唱の出来は、4回の練習でたくさん時間をかけてやってきたことが、
できていた部分と、全く更地に戻ってしまっていた部分がありました。
普通のコンサートのように、演奏会を聴きに来てくれる人が対象ではなく、
クラシックにも「第九」にも興味がない人がゲストです。
あの場所で、あの日に「第九」を歌うということは、非常に意義のあることです。
ただの自己満足で終わらないよう、一人でも気持ちの違う歌を歌わないよう、
その使命の重大さをお一人お一人が感じながら歌う「第九」であって欲しいです。
30日、31日にそれをどういった形で伝えれば良いのか…。
僕の最後の仕事は重要です。

後の時間が迫っていたので、「第九」とアンコール曲のソロ部分を歌ったら、
少し早目に失礼をして、移動。
椿山荘のフォーシーズンズホテルへ。
今日から3日間、クリスマスイベントとして4人の歌い手でアカペラを披露。
ホテル内のカフェ、ロビー、レストランなど4カ所を回って歌いました。
これを19時からと21時からの2本。
かなりしんどかったですが、さすが高級ホテル・・皆さん静かに聴いてくださって、
とても喜んでくださったお客様もいたので、こちらも頑張りました。

ホテルのロビーはクリスマスの装飾がステキ

繊細な神経が必要なアカペラを6曲×4回×2本連続で歌いましたから、
正直オペラ1本に出演する以上に疲れました。
明日とあさっても頑張ります!!
もしお時間がございましたら、お食事にいらしてみては??
(結構、お食事代は高いですが…)





2009.12.22(火) 久々に芸大へ

午前中はハーモニーベルズの指導。
今年最後の練習だったので、かなり熱が入りました。
来年4月にコンサートを企画しましたので、頑張りたいです。

その後はみんなで昼食会。
サンシャイン60の59階にあるレストランは、すごい眺望でした。

まるで天空のレストラン

夕方は久しぶりに母校である芸大に行きました。
上野公園を横切り、懐かしい校舎に…と思ったら、改装されていて、
全く面影なし…ちょっとかなしくなりました。
というか、現在の学生は恵まれているなぁ…。
明日から3日間、椿山荘のフォーシーズンズホテルで歌うクリスマスキャロルの練習。
各パート1人ずつのア・カペラコーラス。
曲数は少ないけど、かなり神経を使うし…これは疲れそうです。

2時間練習したら芸大を後にし、夜は混声合唱団「樹」の指導。
こちらも今年最後の練習ですから、やり残しのないよう。
…夕食を食べる時間がなかったので、終わる頃にはグッタリしていました。
やはり食べないと身体は相当キツイということを改めて感じました。
ご飯を食べる時間をちゃんとスケジュールに組まなければダメだな。





2009.12.21(月) 台本をはずす

お昼から喜歌劇「こうもり」の立ち稽古。
2幕をやりましたが、やっと台本をはずして(台本を持たずに)演じきれました。
まだちょっと間が埋まっていない部分が多々あるのですが、
それは1カ月の間に稽古していけば大丈夫でしょう。
フランク役の井上さんがめちゃくちゃ面白い。。。
これは楽しい舞台になりそうです。

B組のアイゼン&ローザ二重唱

夜は新浦安でIKSPIARI「第九」の合唱指導。
全4回の練習を終えて…この期間にできることは全力でできたような気がします。
まだまだやり残したこともたくさんありそうだけど、
少なくとも勢いだけでやっていた「第九」指導も、違う方向性で練習できたので、
昨年以上の仕上がりになっていると信じています。
あさってはいよいよオケ合わせです。
ソリストとして自己調整に入らねば…。





2009.12.20(日) パミーナ二人

昨日に引き続き、今日も午前中から「魔笛」稽古。
朝が苦手の僕には本当に試練の2日間です。

今日は午前中だけだったのですが、
がっつり汗だくになりながら稽古をしました。
途中、なんとガラス張りの舞台奥に見える外の広場もアクティングエリアになります。
つまり、さっきまで目の前の舞台で演じていた出演者が、
外に出て演じている様子も客席からは見えるのです。
(※雨天の場合は変更)
また、舞台と客席の境い目もありませんから、
どこからどこが客席で、どこからどこが物語の世界なのかわかりません。
その空間にいる全員が物語の中にいることになります。

本番の会場…100人も入らないような小さな空間です。

今日は二人のパミーナさんがいらっしゃいました。
二日公演で、パミーナとタミーノは日によって違う人が演じます。

午後は池袋でレッスンをして今日は終わり。
夜はテレビで「M-1グランプリ」を観ていました。
芸人さんって本当にすごいなぁ…舞台でお客さんを笑わせる難しさを知っていますから、
その技術に圧倒されました。





2009.12.19(土) オペラ「魔笛」立ち稽古本格始動!

オペラ「魔笛」の本番は5月。
まだ半年ある状態ですが、すでに稽古がスタートしています。
良いものを創るために、稽古を長いスパンでコツコツとやっています。
やり方としては、かなり遠回りをしながら稽古をしていますが、
ここにきて本格始動。
午前中から夕方まで(10-17)、仏子(入間市)で長時間稽古をしました。
それでも今日は1幕のみ。
まだ時期的なこともあり台本も覚え切れていないので、
今日は悔しい想いをしました。
…でも、歌の部分は全部暗譜済み。
今までやった訳詞版と、微妙に言葉が違うので戸惑っています。

今回のパパゲーノは、かなり複雑なキャラクター設定がされています。
「人間と鳥のハーフ」という設定そのものよりも、
それをコンプレクッスに思っているというネガティヴな内面が、
今まで演じてきたパパゲーノとの決定的な違いです。
そして、そのコンプレックスが頭をもたげてくると、女になってしまう…
という、二重人格的なセリフ回しも難儀しています。
半年かけて、自分にこの新しいパパゲーノを植え込んでいきたいです。

夜は椿山荘のフォーシーズンホテルで、クリスマスステージの練習。
実は12月23日〜25日にこのホテルのレストランでクリスマスソングを歌います。
…といっても4人のアンサンブルですけど…。
お暇がある方は良かったら来てみてください。
10分ほどのステージを数カ所で1日2回公演です。





2009.12.18(金) 熊谷寒い…

今日も池袋で4時間レッスンをしてから、
夜は熊谷へ。
久しぶりにベーレンタール男声合唱団の指導。
かなり綿密に練習をしました。
ちょっとした一言(「奥歯は使わないで歌って」)がかなりハマったようで、
とっても良いハーモニーになりました。
本当に合唱は奥が深い…というのを改めて感じました。

しかい寒かった…今年は東京も雪が降るんじゃないかな。





2009.12.17(木) 反省会

午前中に起きたのですが、どうにも眠くて二度寝。
午後から動き出して、レッスン。

夜は川口へ。
って、まずはオペラ「カルメン」の稽古。
児童合唱の子たちと初めて立ち稽古をしました。
30分だけ参加して失礼しました。

その後すぐに同じ川口内を移動して、
川口市民合唱団へ。
今日は12月5日に終演した演奏会の反省会でした。
お客さんからいただいたアンケートを読み上げていただきましたが、
とても素敵な感想をたくさんいただけて、とてもうれしかったです。
演奏がどう…とか、技術がどう…とかいう感想よりも、
「楽しかったです」という言葉がアンケートのほとんどに書かれていました。
それこそが今回の演奏会の目標でしたから、まずは公演は大成功と言えそうです。
まだまだ気を引きしめて、来年からは基礎固め。
3年後の60周年に向けて頑張っていきましょう!





2009.12.16(水) 覚えること…

昨夜は帰宅してから「こうもり」の台本をずーっと読んでいました。
枕元でもずーっと読んでいたせいか、
早朝5時に目が覚めてしまい、それからセリフが頭から離れず眠れませんでした。

お昼は二期会アドヴァンスドコースの助演
…でしたが、頭の容量を超えてしまっていたのか、
今日は暗譜できていたはずの曲までグダグダになってしまいました。
助演の仕事なのに…こんなことではいけない。
反省です。

夜は「こうもり」の立ち稽古。
今日は予感していた通り、最初の長い前口上からスタート。
5分ほどの長ゼリフをたった一人で語り・演じなければなりません。
台本を完璧に覚えると共に、それをしっかりと自分の言葉として演じ、
さらに台本にはないセリフも自分なりにアレンジして加えて堂々と披露しました。
絶対に全員に文句を言わせないだけのモノを一発で決めたかったので、
やり終えて、稽古場に拍手が起こった時は、かなり気持ち良かったです。

その後、一幕は何とか完璧に覚えて演じられましたが、
二幕は他の役者との絡みも多いので、まだ台本を離すことは無理でした。
次回には何とかしたい!!
動線(実際の動きだけでなく、心の動きも含めて)は一応すべて埋まったので、
あとはこれを煮詰めるのみ…の段階までこぎつけました。
もう少しキャラクターも新しい試みを加えていきたのですが、それは今後の課題。

今日は声の調子も良かったし…良い傾向だと思いました。

毎回、真剣勝負。
かなり緊張感のある稽古場ですが、とっても集中して稽古できるようになり、
次回の稽古も楽しみです。





2009.12.15(火) オペラの稽古がないのは久しぶり…

思えばここずーっと毎日オペラの稽古や本番がありました。
一日中「古沢利人」でいたのは久しぶり。
なんかこれはこれで結構キツイらしく、今日はちょっとクラクラしました。

午前中は久々のハーモニーベルズ指導。
来年4月に急きょコンサートをやることになり、
一気に緊張感が増しました。
練習日数が少ないから、どんどんこなしていかねば。
…そういえば、今日も同じ施設内で映画か何かのロケをしていました。

↑UFO??

午後は池袋で久しぶりのレッスン
3人:4時間連続のレッスンをしました。
教える方向性が定まっているから、とても有効なレッスンができているつもり。
生徒さんたちもメキメキとチカラを付けてきてくれて嬉しいです。
ただ、狭いスタジオでずーっとエアコンをつけているから乾燥して、
ちょっとノドが痛くなりました。
気をつけなきゃ…

夜はこちらも久々、混声合唱団「樹」の指導。
昭和歌謡メドレー「東京物語」を練習中。
戦後の新しい音楽が日本に意欲的に取り込まれた時代の曲ばかりだから、
本当に様々なジャンルの音楽がエネルギッシュに歌われていたのを感じます。
楽しく歌えました。

いや〜一日メガネをしていなかったのもあるのかもしれないけど、
今日は本当に疲れました。
改めて、普段は「演じる」ことで自分の心理メンテナンスをしているんだな、と感じました。





2009.12.14(月) さぁ次だ!

今年のオペラ公演は全て終わりましたが、
すでに来年2010年のオペラ公演に向けて稽古は続きます。
今日はいよいよ2月の「こうもり」の立ち稽古に初参加。
立ち稽古自体は始まっていましたが、
僕はしばらくお休みさせていただいていましたので今日が初参加。

出演者は違いますが、以前やった公演の再演なのだそうで、
演出に関しても前回の公演のDVDをみせてもらって、それを参考にするとのこと。
しかしもちろんそれでは舞台は成り立ちません。
僕の役作りの仕方はまず第一に他のキャストさんとのバランスを大事にします。
相手役がたくさん動く方の場合はこちらは動かない。
相手が渋い役作りなら、こちらが明るく闊達に。
…といった具合に同じキャラクターが並ばないように配慮しながら、
役作りをしていきます。
たとえば、先日の「コジ〜」でも、もし僕が別の組に入っていたら、
全く違うグリエルモを演じたはずです。

そんな訳で、稽古で大事にしたいのは他のキャストさんの息や動きを読むこと。
今日はそれに終始したのですが、まだちょっとうまく読み取れない段階。
これから時間をかけてパズルをはめこんでいきたいと思います。

夜は新浦安で、
IKSPIARI第九の合唱指導
第3回目ということで、後半戦に突入です。
音のピッチ、声質に至るまで徹底して練習しました。
練習していけばすぐ直りますが、それを持続するのは短期練習では難しい。
とにかく徹底していくしかありません。
残りあと1回。過去最高の仕上がりになるよう、頑張ります。
合唱団の皆さんには期待しています!





2009.12.13(日) 坂戸オペラ・ガラ・コンサート

長丁場の「コジ・ファン・トゥッティ」が終わり、身体中が筋肉痛で発熱していました。
風邪とかではないと思ったので、だましだましなんとか昨日のゲネプロを乗り切り、
実家に宿泊の予定を変更して、すぐに帰宅。
ぬるいお風呂にじっくり時間をかけて入り、汗をかき、
冷えピタをオデコに貼って、アイスノンを枕にして、
湿布を身体中に貼って熟睡しました。

できる対策を全てとって、今朝起きてみると身体はスッキリ。
万全の体調で本番に臨めました。

坂戸市文化会館へ会場入りしたのは開場の1時間前だったのですが、
すでに会館の前には列ができていました。

【坂戸第九を歌う会主催:オペラ・ガラ・コンサート】
第1部はオペラ「ラ・ボエーム」のハイライト。
僕はショナール役です。
何度やっても最後は泣いてしまう作品です。
少ない稽古回数でしたが、しっかりと演じきれました。


第2部はオペラ・ガラコンサート。
「ガラ」とは「お祭り」という意味です。
オペラの中の名曲が並ぶ中、僕は「マクベス」のアリアを歌いました。
大学時代に一番勉強した曲で、大学の卒業試験で歌いました。
どうも昔のクセが残ってしまっている曲なので、
今となっては難しい曲の一つになってしまったのですが、
なんとか無難に歌えました。

コンサート終了後、打ち上げには参加せずに失礼しました。
実家近くの病院に祖母が入院しているのでお見舞いに行きました。

先月頭に大腸がんの手術をし、現在は集中治療室ICUにいます。
ずーっと心配だったし、お見舞いに行きたかったのですが、
オペラの稽古や仕事が休めず、やっとおばあちゃんに会えました。

思ったよりも元気で、僕の手をしっかりと握ってくれたし、
「なんでもっと早く来てくれなかったの」と力強い声で何度も言っていました。
涙が出そうになったけど、僕はただ「ごめんね。」と繰り返すだけでした。
その後はよくしゃべっていたし、車いすで廊下を散歩したり、
ぬいぐるみを投げる遊び(リハビリ)を自分からやり出したりしていました。
身体もずいぶん力が戻っているようです。
1時間ほど一緒にいて、「また来るからね」と言って別れてきました。

その後、両親と近くのファミレスで食事をして帰ってきました。
おばあちゃんに会えて本当に嬉しかったです。





2009.12.11(金) 「コジ・ファン・トゥッテ」最終日

舞台のカフェ(Bar)
ついに終わりました。
オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」。
お越しくださった皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございました。

個人的には…3回公演ということで、
自覚のない疲れが身体に出ていましたが(なぜか脇腹が筋肉痛)、
初日から今日まで、一瞬たりとも集中力を切らさずに演じきれたことは、
我ながらアッパレでした。

今思えば、あそこをこうすれば良かったとか、
もっと声に気をつかえたはずだ…とか、いろいろありますが、
その瞬間瞬間は全力投球だった訳で…。
お客様は皆さん喜んでくださったようで、無事公演を務められたと思います。


フェッランド&アルフォンソ&グリエルモ


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【序曲】
序曲が始まるとカフェ(Bar)のオーナーであるカポネが店に入ってきます。
何やら物音がしたので店の奥をのぞくと…
ベッドにはカポネの長女フィオルディリージがドラッグ中毒のグリエルモと抱き合っています。
今度はトイレに行くと次女ドラベッラがタトゥー男のフェッランドとSEXをしています。
腹を立てたカポネは、自分の娘たちをたぶらかした男たちを殺そうと銃を取り出します。
そこへBarの雇われ店長のアルフォンソが現れます。
銃を構えるカポネに驚いたアルフォンソは、カポネを押しとどめます。
冷静になったカポネはアルフォンソに大金を渡し、自分たちの娘がならず者たちと別れさせるように命じます。

そこへBarのウェイトレスであるデスピーナが出勤してきます。
物音に気付き、ベッドをのぞきこむデスピーナ。
そこにいたのは、女と一緒にいる恋人グリエルモでした。
ショックを受けるデスピーナ。取り繕うとベッドから出てくるグリエルモ。
グリエルモはデスピーナと言い合いになりますが、やがてデスピーナを殴り倒します。
(これは実はB組だけ。僕のアイディアです)

今度はデスピーナがグリエルモをビンタしたところで序曲が終わり、物語が始まります。
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【グリエルモの女性遍歴】
デスピーナ→フィオルディリージ→ドラベッラ


当初グリエルモについて演出家からは、
「とにかく悪いヤツ。ドラッグをやっていて、女たらし。」という指示をいただきました。
僕はグリエルモを演じながら、まずは『怖さ』を塗りつけていきました。
そこから今度は『狂気』をえぐり出してきて、グリエルモを完成させました。
本当に嫌な奴だし、腹が立つんだけど、なぜかそれが滑稽にすら見えてしまう。
憎ったらしいんだけど、なんだか愛らしくすら感じてしまうグリエルモでした。

これで悪のグリエルモともお別れ。
ここまで彼と真正面から向き合ってきたから、役と別れるのが少し寂しいです。
こんな気持ちになるのも久しぶり。この舞台に立てて本当に良かったです。

再演しないかなぁ〜。





2009.12.10(木) 「コジ・ファン・トゥッテ」2日目

8日から始まった「コジ〜」公演。
トリプルキャストによる4日間8公演の長丁場です。

僕らの組は2日目となる今日の昼公演を終えました。

初日よりお客さんの入りは良かったようです。
途中で何度も拍手と笑いが起こって、大変盛り上がりました。

終演後、初オペラというお客様から
「オペラってこんなに楽しいものだって知らなかった」とお声をかけていただき、
すごく嬉しかったです。

今回の演出では、「グリエルモの地獄落ち」がテーマの一つです。

登場する全ての女性(デスピーナ→フィオルディリージ→ドラベッラ)と関係を持ったグリエルモは、
舞台を支配した気にでもなっているのでしょう。
友人の不幸を笑い、
こともあろうか客席の全ての女性(男性も?)をも罵ってしまいます(25番アリア)。

この空間全ての人間を敵に回しながら、
フィナーレで横柄に大立ち回りをするグリエルモ。

全てのカラクリを知らされてショックを受ける女性たちを嘲笑します。

演じていて一番こだわったのは、嫌な奴になればなるほど…
お客さんに嫌われれば嫌われるほど、最後の大どんでん返しに落差が生まれる、ということ。
(今回は29番のDuetto〜30番の存在をグリエルモは知らないということになっている)

グリエルモが徹底してヒール(悪役)になることが、
今回の読み替え演出では求められていました。

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僕はプロレスが大好きでしたが、A・ブッチャーが大好きでした。

いつもフォークを隠し持っていて卑怯な反則技で試合を優位に進め、
最後には逆襲されて哀れな負け方をする(※)。
…超悪役でありながら、なぜかその存在が微笑ましくすら見えるのがブッチャーの魅力でした。

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今回のグリエルモはドラッグ中毒だし、DVだし、女狂いだし、最低の男です(※)。

だけどそんな男の負けっぷりに思わず客席から笑いがこぼれたのは、
グリエルモがブッチャー級のヒールになれたから…
…だったとしたら僕は嬉しいです。

※1)ブッチャーはたまにエルボードロップという必殺技で圧倒的な勝利をおさめることがある
※2)グリエルモ(今回の)のような男が現実にいたら、
絶対に許されるべきではない…という前提でお読みください。





2009.12.9(水) なかび

昨日の公演成功から一夜明け、今日は一日OFF。
明日からまた2日連続の本番ですが、その前の中日(なかび)です。
録画貯めしていたテレビドラマを一日中観て過ごしました。

今回のように3回公演、しかも間に休みの日がある…という経験が一度もないので、
正直今日はどんなテンションで過ごせば良いのかわからず。
なんかよくわからないんですけど、妙な緊張があります。
明日は昨日の再現にしようとすれば絶対にテンションは下がる。
昨日以上の緊張度で明日は臨まなければ、より良い舞台にならない。
そのことがわかっているだけに、その難しさに押し潰されそうです。
明日の本番を意識しないように過ごす…これが一番難しいです。
まさに自分との戦い。

…きっと【慣れ】なんでしょうけどね。

そんな訳で今日はなるべくのんびり、無理せずに過ごしました。
久しぶりの完全な休日を過ごしたのですが、あっと言う間に一日が終わってしまった。
なんか損した気分です。





2009.12.8(火) 「コジ・ファン・トゥッテ」初日!

ついにオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」が開演。
トリプルキャスト、4日間8公演の初日でした。


開演2時間前に楽屋入りし、まずは舞台へ。
軽く声を出してみましたが、いつもの調子。
心身共に自己管理が大変でしたが、まずまずの仕上がり。
続いてメイク室でメイクをしてもらいました。

衣裳を着て、小道具などのチェックをしたらいざ本番。
平日ということもあり、客席は閑散としていましたが、
公演自体はとても熱があり、良い舞台だったと思います。
もったいない…。

昨日のダメを生かして、今日はかなりラリったグリエルモを演じました。
トリプルキャストのグリエルモ役は3人いるわけですが、
僕はただ悪いだけでなく、それがどことなく滑稽でキュートに見えるように役作りしました。
(他の組と比較して観るとかなり面白いと思います)
かなり濃厚なラブシーンが満載だったのですが、
お客さんが目のやり場に困るようにはしたくなかった…というこだわりがあります。
2幕のドラベッラとグリエルモのラブデュエット等はすっごく濃厚なのに、どこか笑えてしまう。
何よりもそういう行為を当事者同士が楽しんでいることを表現したかったです。
今日はうまくいったかな?

僕のお客さんも数名来てくださいました。
ロビーに出て、握手をして送り出し。
皆さん照れくさそうに握手してくださいました…役のまんまに見えたのかな??

明日はお休み(A組&C組の本番:僕らはB組)。
あさっては第2回の公演です。
全3回ありますから、どんどん進化していったらいいなと思います。
とにかく体力勝負だから、体調管理だけは気をつけねば。





2009.12.7(月) 「コジ・ファン・トゥッテ」ゲネプロ

明日から4日間、8公演ある「コジ・ファン・トゥッテ」
ついに箱入りし(本番の会場で練習すること)、場当たり&G.P.
想像していたよりもすごくキレイでカッコいい舞台でした。

ただ、もともと芝居小屋として使用されているだけあって、
残響どころか反響すらない会場。
それほど客席も広くありませんから、声が届かないことはないのですが、
生の声で聴かせなければいけないから、一切のごまかしが利きません。

また、舞台の間口(客席から見える舞台の横幅)も広くないので、
舞台の隅々がリアルに見えます…つまりは少しでも芝居の隙を作るとバレる。
非常に厳しい環境ではありますが、
演技力・表現力の程が試される芝居冥利につきる環境とも言えます。

さてさて舞台の写真は明日UPするとして…。
とにかくとてもキレイな舞台でした。

舞台となるのは、とあるBar。
舞台奥中央には大きなバーカウンター。後ろにはお酒が並ぶ棚もあります。
赤と黒を基調とした店内は左右に扉があり、
カウンター席が2脚とテーブルが2つ、椅子が4脚。
床は黒く光り、高級感すら漂います。
この小さな店の中で全ての物語が展開する…というのがミソ。
舞台の下手にはベットが、上手にはトイレが隠されています。


今日はまず場当たり稽古。
稽古場との感覚の違いと、小道具の処理や着替えの手順などを確認します。
全体的に縦長な舞台なので、広い視野で演じることが大事なようでした。
場当たりが終わったら、一呼吸置いて、すぐにゲネプロ開始。
舞台の前にいるオーケストラの音がどのように聞こえるかということや、
自分の声がどのように会場に響くかをチェック。
実際に本番と同じテンションで演じていきました。

もちろん、まだ本番ではないから、セーブしながら確認作業。
序曲から芝居は始まるので、一気にテンションを高めていかねばなりません。
数か所ミスはしてしまったものの、全体的には一本のラインで役を演じられました。

演出家からは
「稽古場ではもっと怖いグリエルモを演じられていたから、
ちょっと慣れが出てきて、キャラが薄れてきていますので注意を。」
とダメ出し。
う〜ん…昨日も日記に同じことを書きました…見事に心を読み取られている。
まいりました(笑)

さぁ!明日は本番。
手元にチケットがまだまだ残っている…僕自身が大赤字なのは良いけど、
客席が埋まらないのは演じていて悲しいです。
一人でもたくさんの人に聴きに来てほしいな…今年最後のオペラの集大成。





2009.12.6(日) 最後の稽古「コジ・ファン・トゥッテ」

昼間は坂戸で、13日の「ガラ・コンサート」稽古でした。
オペラ「ラ・ボエーム」のハイライト2幕の合唱稽古に参加。
どちらかというと合唱稽古のお手伝いのような時間でしたが、
一緒に過ごすことで合唱団の皆さまとも少しでも距離が近づければ嬉しいです。
相変わらず児童合唱の子たちに絡まれます…(笑)


夜は西日暮里へ。
オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」最後の稽古です。
最後の稽古とは思えないほどリラックスした雰囲気で、
序曲からフィナーレまで通し稽古しました。
明日のゲネプロのこともあるので、今日はフルでは歌わなかったけど、
テンションは5割ぐらいで演じられたから良いとします。

ワルのグリエルモ役はほぼ完成していますが、
先日の通し稽古でピークを出してしまったので、
今は若干フラットになり気味。
…優しさが出てきてしまったかな?と自分では思っていたのですが、
周りから見るとそうでもないようです。
つまりは自分自身がこの人格に慣れてきている、ということのよう。
それも凄いな…と思いつつ、ということはもっとスゴイものを作る余地もあるということ。
う〜ん。明日のゲネプロはどうなりますことやら。
本番が3回もありますから、
きっと本番を重ねる毎に劣悪グリエルモになっていくに違いない。
でも、実はその劣悪っぷりがコミカルにさえ感じるのが理想です。

まだまだチケットございます…というかまだ全然席が埋まっていない(涙)
皆さまどうかどうか、御助けをば。
2009年12月
8日(火)18:00〜
10日(木)13:00〜
11日(金)13:00〜
ムーブ町屋
指定席:6000円 自由席:4000円
チケットのお求めは→こちら





2009.12.5(土) 川口市民合唱団演奏会 のち コジ・ファン・トゥッテ


今日は川口市民合唱団 第26回演奏会の本番。
2年前の演奏会からいろいろあり、やっとこの日がやってきました。
おとといのリハではかなり問題が山積していたのですが、
今日のお昼からのリハーサルでは、おとといの課題が修正されました。
ホッとして、本番を迎えました。

【第1部】 岩河三郎:作曲・構成の「富山に伝わる三つの民謡」
全体的にソプラノの音域が高いことと、かなり壮大な構成なので、
非常にテンションの高い曲。
同じようなメロディ・形式・和音の繰り返しなので、
大きな音楽のうねりを作っていくのがとても難しかったです。

【第2部】 「世界の歌めぐり」
僕がMCでナビゲートしていきながら、歌で、様々な国を旅します。
MCが緊張した…。


↑第2部は男声合唱、女声合唱に分かれて歌うコーナーもありました。

【第3部】 星野冨弘:作詞、新実徳英:作曲 組曲「花に寄せて」
7〜9和音を多用した和声的に難しい作品。
また美しいメロディに流されず歌うのに苦労しました。

【アンコール】 さくらももこ:作詞、相澤直人:作曲「ぜんぶ」
最後ですから、のびのびと歌ってもらいました。

今日の演奏会は、指揮しながらも何度か涙ぐんでしまいました。
本当に、僕も団員さんもつらく苦しい想いをして今日にたどり着きましたから。
良かったです…演奏の質がどうだったかよりも、
団員の皆さんの表情が輝いていたことが一番嬉しかったです。
もちろん今後の課題はまだまだ山積み。
もう一度、基礎からやり直しです…が、今日は見事に歌いきった団員さんに拍手。

↑終演後の写真撮影…皆さん良い表情をされています。

終演後の写真撮影を終えると、打ち上げにも出られずに、
川口リリアホールを飛び出して西日暮里へ。

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の稽古に途中から参加。
本番が近付き、稽古も追い込みです。
心配だったシーンを手際よく片づけていって、とても良い稽古でした。
あとは…たくさんのお客様に来てほしいです。
どんなに一生懸命に舞台を作り上げても、お客様がいなければ意味がありません。
皆さん、ぜひお越しください。
2009年12月
8日(火)18:00〜
10日(木)13:00〜
11日(金)13:00〜
ムーブ町屋
指定席:6000円 自由席:4000円
チケットのお求めは→こちら





2009.12.4(金) 充電

連日の稽古と、昨日のリハでどうやら心身共に疲れがたまっていたようです。
今日は昼間OFFで、しっかりとエネルギーを充電できました。
明日の2ndステージのMC原稿を仕上げながら、ゆっくりと時間を過ごせました。

夜は「コジ・ファン・トゥッテ」の稽古でした。
ベーレンタールの練習を欠席させてもらってまで行った稽古でしたが、
今日はA組の稽古ということで、ずーっと見学でした。
客観的に舞台全体の動きを見ることができて、逆に良かったです。
稽古の終盤で突然、アリアだけ歌うよう言われました。
完全OFFになっていたスイッチを一気にONにし、「悪のグリエルモ」に変身。
急激にテンションを上げたので、歌い終わった後は頭が痛くなりました。
頭に血が上ったのでしょうね…しばらくするとすぐ治りましたが、
一度上げたテンションを元に戻すまでは少し時間がかかりました。
やっぱりすごい芝居をしているんだな…と自分でも改めて感じました。

帰宅してMC原稿の残りを仕上げたら…あ、3時になる…。もう寝ます。
明日はいよいよ川口市民合唱団の2年ぶりの演奏会。
練習の成果を生かして最高の演奏ができるように、応援してください。
当日券もありますので、ぜひぜひたくさんの方のお越しいただきたいです。
僕も実はちょっとだけソロを歌います。。。

川口市民合唱団 演奏会
2009年12月5日(土)16:00開演
川口リリア 音楽ホール(JR京浜東北線「川口駅」徒歩1分)
全席自由:500円(当日券あり)





2009.12.3(木) リハ

今日はお昼から4時間レッスンをして、
夜は川口市民合唱団の演奏会前リハ。
川口リリア音楽ホールで行いました。

残響の多いホールなので、言葉のさばきが非常に難しいホール。
ステージ進行の段取りをしていきながら、響きの確認をしていきました。
あさってが本番。
団員さんたちの焦りや緊張も高まっています。

「富山の三つの民謡」は自然の厳しさ・温かさと、人間の力強さを。
2ndステージでは様々な国の特質ある音楽を。
「花に寄せて」では人生について、愛について。

それらをお客様にどのように提示できるか…。
そして、お客様がどのように受け取ってくださるか。
温かい演奏会になるといいな、と思っています。

たくさんのお客様のお越しをお待ちしています。





2009.12.2(水) 今度こそ通し稽古!

昼から夜までオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の稽古。
夜は昨日できなかった通し稽古にあててもらうことができました。
昨日の稽古で生じた疑問を、昼間の稽古でしっかりと整理しました。
正直言うと、整理しきれてはいないのですが、
とにかくキャラクターを確定するところまではたどり着きました。
…ここで休憩。
みんなでご飯を食べに出て、すぐに稽古場へUターン。

夜は通し稽古です。
自分の作ったキャラクターを信じて、頭で考えずに演じていきます。
今回のグリエルモ…いつもヘラヘラしていて薄っぺらく、
女性を口説くときと、人をバカにするときしかエネルギーが湧いてこない。
一時のバカ騒ぎが大好きで、その後に凍りつくような寂しさがこみ上げる。
人を信じられず、愛を信じられず、自分を愛せない男。
怒りと悲しさと空しさと。。。共感できない部分が、逆にすごく共感できてしまいました。
人は皆、もろさを持っている。
それを解消できずにフラフラと漂っている男なんだと思います。
この役を演じられることは、ある意味すごく大きな収穫かもしれません。
こんなに空しい人物を演じる為に、心を燃やすことができている自分がいる。
そのことが何とも嬉しいのです。

ロックスタイルの姉とロリータファッションの妹…そして今日は私服のデスピーナ
…この三人ともグリエルモの毒牙にかかります。


残り一週間を切りました。
このわずかな時間を大切に、演じていきたいと思います。
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2009.12.1(火) 通し稽古…


今日は午前中はハーモニーベルズの指導。

昼から「コジ・ファン・トゥッテ」の通し稽古
…の予定でしたが、
様々な不運が重なり、通し稽古不成立でした…凹
高めていたテンションが一気に下がり、集中力もダウン。
ミスを連発してしまいました。

後半は気を取り直して、2幕はかなり良い仕上がり。
でも演出家から根本的なダメ出しをされてしまいました。
う〜ん、未だに何を要求されているのかが解消できていない。
苦悩の日々…ですが、だからこそファイトが湧くというものです。
こんなにてこずっているのは久しぶりです。
絶対に本番はスゴイものにしてやるんだ!!!
…まずは、もっとたくさんお客さんを呼びたいです。
こんなに苦労している割には、まだまだチケットが手元に残っています。

そうそう。今日は同じ施設の別のホールで、別の団体が稽古をしていました。
東京室内歌劇場の「不思議の国のアリス」(木下牧子:作曲)。
いつかやってみたい作品…知り合い数名にもお会いしました。
のぞきに行きたかったけど、あちらはオケ合わせでしたので遠慮しました。

夜は川口市民合唱団の臨時練習。
先週木曜日の通常練習が、演奏会前の最後の練習でしたが、
不安要素をたくさん残したまま練習を終えたので心配になり、
他の合唱団の練習日でしたがお休みさせてもらいました。
案の定、ここにきて不安そうにしている団員さんたち。
今日しっかり練習したので、最後の方ではホッとした様子でした。
これで、本番も大丈夫でしょう。僕も一安心。