舞台裏日記

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2009.5.31(日) 「ウリッセの帰還」最終稽古

5月が終わりますね。
今日は強い雨が降りました。

午後からオペラ「ウリッセの帰還」の稽古。
6月に入ると、オケ合わせと場当たり、GPを経て本番となりますので、
今日が実質最後の立ち稽古になります。
とは言え、僕らが歌うプロローグは昨日すでに稽古を終えているので、
今日は歌はないけど、登場するシーンの為に稽古場へ参上。
大きな鎌を携えて、片足を引きながら歩くだけ。

このオペラは天空神ジュピターや海神ネプチューンなどが登場する中、
僕らプロローグ組は低俗神として「時」、「運命」、「愛」を司る役を演じます。
ところで、
運命神:フォルトゥーナと、愛の神:キューピッドはローマ神話に存在するのに、
僕が演じる「時の神」はローマ・ギリシャ神話には存在しません…。
ですが、今回の演出では「時」は「死神」に近い存在として設定されています。
ジュピターやネプチューンは人間界や天界のことを考えて語り合っていますが、
僕ら低俗神はただ人間を苦悩させて喜んでいる身勝手な神…と演出家からアドバイス。
他の神様をみんなが立派に演じている中、
ただヘラヘラと、無責任に人間を殺していく「死神」を自分なりに演じています。

だけど…「時:死神」…つまり【死】というものは常に人間に付きまとうものです。
もしかしたら僕ら低俗神って人間にすごく近くて、
実は影のようにずーっと懐っこく、くっついている存在なのかも。
まるで旧来からの友人のように、人間と共に過ごしているのかもしれない。
だけどあっさりと裏切る…いや、人間に死をもたらせるのが死神の仕事であり、
しかもそれが人間に対する彼なりの「親しみ」なのかもしれないです。
最高の笑顔で、最高の優しさで【死神】を演じてみたいと思います。

夜は池袋でレッスンをしました。
思えば、今日はこのレッスンでしか声を出していなかったんだった(笑)


2009.5.30(土) 枕を変えました

どうもいつも眠りが浅い気がする。
朝起きたときにすごく疲れているんです。
今朝も例に漏れず…。
もしかしたら枕が合わないんじゃないのかと、
奥さんが午前中に新しい枕を買ってきてくれました。
午後の稽古が取りになったので、その枕を試してみることに。
昼食後、寝室へ行き、試しに新枕の感触を試し…

あっと言う間に熟睡。
約2時間お昼寝をすると本当に深い眠りに入ることができ、
目が覚めても、しばらく身体に根っこが生えたようでした。
おかげで気持ちも朗らか…睡眠は大事ですね。

夜は錦糸町のすみだパークスタジオへ。
オペラ「ウリッセの帰還」の稽古でした。
もう本番一週間前。
最後の一週間はオケ合わせと、場当たり稽古しかなく、
今日と明日が最終稽古になります(その割には昼間は取りでしたが)。
僕らのシーン(シーン0:プロローグ)は2回やらせてもらいました。
プロローグの主役である「人間のはかなさ」さんがお休みだったので
ちょっと集中できずに演じてしまいましたが、
最後の最後にずーっと引っかかっていたことを演出家さんから指摘してもらい、
やっと自分の中で全てが整理できました。
あとはしっかりと自分で仕上げるのみ。

…演出家の高岸さん…この日記を読んだのかな…(笑)
まるで、ここで挙げた疑問に答えてくれたかのように、
ずばり的確な指摘をしてくださった…。
それとも僕の芝居を見て、僕自身の心の迷いを読み取ってくれたのかな?


今日、僕の親友:塚ちゃんがパパになりました。
おめでとう!

2009.5.29(金) ほんと、申し訳ない

お昼は奥さんと、奥さんの友人と三人でランチ。
その後は池袋のスタジオで三人をレッスン

夜は熊谷でした。
2週お休みして久々のベーレンタール男声合唱団
来週もまた「ウリッセ〜」のGPの為にお休みさせてもらいます。
ほんと…団員さんには申し訳ないです。
組曲「月光とピエロ」から「秋のピエロ」と「ピエロ」を練習中。
6月14日には熊谷ミュージックフェスティヴァルで歌います。
本番近いのに、ちゃんと指導してあげられなくて悔しいです。
今日はフルメンバーでなかったのに、皆さんよく歌っていらっしゃいました。


2009.5.28(木) おぉ!いいんじゃなぁい?

お昼に耳鼻科に寄って吸入だけさせてもらいました。
あまり調子は改善されなかったけど、気休めね。

午後は池袋で4人連続レッスン
ついつい同じアドバイスをしたくなってしまうけど、
人によって症状は違うのだから、
しっかりとその人に合った処方箋を出さなければ…
…と、自分に言い聞かせながらレッスンしていきました。

雨の中、川口へ。
夜は川口市民合唱団の指導。
日曜日にもだいぶ良い感じになっていましたが、
今日はさらに確信。
「富山に伝わる三つの民謡」は僕自身やっと曲が見えてきたし、
だいぶエネルギッシュに歌ってくださるようになりました。
終曲の『むぎや』の歌い終わりでは、
【もんやじいさん】の姿が見えて、泣きそうになりました。
すごく素敵な曲だ…。

練習後は構成委員&衣裳係の皆さんと会食がてら打ち合わせ。
第2部の演出と構成も決まり(というか僕が決め)、
これで演奏会全体の流れが確定しました。
たくさんの方に感動を与えられる演奏会にしたいです。


2009.5.27(水) 温かい声援

今日は稽古が取りになり、暇になったのですが、
実は所用があり二期会事務所へ赴きました。
チケットセンターで用事を済ませていると、
事務の方々からたくさん声をかけてもらいました。
「頑張ってね〜」とか「調子はどうだい?」とか。
特に研修所時代にお世話になった養成部の方々がとても温かくて。
温かい声援を受けて(僕個人というよりは公演そのものにですけど)、
すごく力をもらいました。

今日はそれだけだったのですが、ちょうど読んでいた本を読み終えたので、
池袋で新しい本を購入してから帰宅。
読み終わった本は…
童門冬二(どうもんふゆじ)著「男の器量」
(知性生きかた文庫)

戦国時代や幕末・明治維新を生きた人物のエピソードの中から、
様々な人生のあり方を考えるエッセイ形式ですが、
内容はまるで歴史短編小説のようで、とっても読みやすく面白い。
特に人間関係や組織経営をテーマに絞っているので、
音楽教育・指導を生業の一つとしている僕には刺激的でした。
何よりも人を感動させられる人間になるためには、
もっともっと本を読んだり、勉強したり、趣味を持ったりしなければ、
…と改めて感じました。

音楽をする為にも、もっともっと多岐に渡る知識が欲しい。
もっともっと人間的に深みのある人物になりたいです。

ちなみに新しく買った本は…
永岡慶之助(ながおかけいのすけ)著「上杉謙信と直江兼続」
(学陽書房)

…別に大河ドラマに影響された訳ではありませんよ(ていうか一度も観てない)。
前述の書の中に直江の素晴らしいエピソードがあり、興味を持ったのです。
歴史の裏側で名補佐役として自分の主人に仕えた男の人生を、
ちょっとたどってみたくなりました。


2009.5.26(火) 「ウリッセ〜」はテーマパーク

今日は午前中にハーモニーベルズの指導。
ところがおととい急遽「ウリッセ〜」から要請があり、
12時には錦糸町の稽古場に行かなければならなくなりました。
団員さんには本当に申し訳なかったのですが、
どうにもこうにも融通がきかず、ベルズを早退して稽古場へ。
12時から「ウリッセの帰還」衣装合わせでした。
結局、実質1時過ぎまで待たされたのですが…。

衣裳はめちゃくちゃカッコいい!!
他の役もかわいかったり、カッコよかったり、セクシーだったり。
まるでテーマパークのキャラクターに囲まれているような感じでした。
ギリシア神話の神様たちが登場するのですが、
もう、聖闘士星矢っぽい感じや、ぽにょ的な感じが…。
ちなみに僕は死神なので、黒い大きな羽を背負って、
大きな鎌を持っています。
まだ公開できませんが、なかなかカッコよかったですよ。
公演に来てくださる皆様は、ぜひぜひお楽しみに。

「時」役は足が悪いという設定(歌詞がそうなっている)なので、
片足を引きずりながら歩くのですが、
これがなかなか難しいです。
どうしてもいざという時に足が動いてしまうので…。

今日は通し稽古もありましたが、
20分の休憩を挟んで、上演時間が全部で3時間20分もありました。
な、長い…疲れてしまいました。

通し稽古の後は食事休憩があり、
夜の枠では僕らが登場するプロローグは最初に稽古。
おかげで早めに解放してもらえました。


チケットがもうすぐ締め切りです。
まだ手元にない方は、急いでご注文くださいね。
あの衣裳を見るだけでも、絶対に楽しめますよ〜。

2009.5.25(月) 眠い…

今日はとにかく眠くて、お昼の12時を過ぎても起きれず。
のそのそ起きてきて、15:30からのレッスンに出かけました。
池袋でお二人レッスンをして、帰宅。
レッスン中はエンジン全開でしたが、帰宅した途端に眠気が。
未だに首はムチウチみたいになっているし、
身体が気候の変化についていけていないのかな?

夜はオペラの稽古が入っていましたが、急遽「取り」に。
「必要だから」と言われて、他の用事をキャンセルして空けたのに…。
歌い手にはスケジュールを組み立てる権利はないのだろうか?


2009.5.24(日) さぁ見えてきた!

お昼から川口市民合唱団の日曜特別練習。
1時から5時まで、4時間も練習します。
団員さんたちも疲れもみせず、
最後まで集中して歌ってくださいました。

今日は前半に第2部の練習をし、
後半は組曲の練習。
最後まで我慢をして手をつけていなかった曲にいよいよ着手。
これで、いちおう全ての曲を練習したことになりました。
昨年末あたりに少しだけ練習した曲だったのですが、
皆さんしっかりと覚えていたし、よく歌えていました。
これで、本番に向かう道筋が見えてきた!
形はできたので、これからどれだけ中身を濃縮していくか。
12月まで頑張って、そろそろエンジンを回していきます。

夜は池袋でレッスン。
…移動時間がキチキチで結局今日も朝ご飯を食べたきり。
空腹のまま5:30〜9:30まで4時間レッスンをしました。
さすがに空腹のままだと声も枯れてしまった。
やっぱりこれからはしっかりとスケジュールに、
【食事】の時間を組み込んでいかなければいけませんね。
自業自得…。

帰宅してから、奥さん特製のトマトソース・スパゲッティで夕食。
うまかった〜。


2009.5.23(土) 首痛い

首がムチウチのように痛い。
昼間の稽古が取りになったのでマッサージ屋へ。
50分やってもらって、身体が軽くなったけど、
相変わらず首は痛い。

夜は池袋でレッスン。
また新しい生徒さんが入門してくださいました。

今日はこれだけ。
とにかく首が痛い…。


2009.5.22(金) オペラ「ウリッセの帰還」通し稽古

取りが3日間続きましたが、今日は予定通り。
オペラ「ウリッセの帰還」の通し稽古でした。
すみだスタジオパークで、2時から9時までの長丁場。
お昼の枠で第2幕を【通し】→【返し】→【ダメ出し】
夜の枠でプロローグと第1幕を【通し】→【返し】
…という流れでした。
プロローグは2回通してもらえましたが、
まだまだ互いの関係性すら固まっていない感じ。
明日も取りになりましたが、
これからどうやって本番に向かっていけば良いのか…。
個人技のみのオペラにならなければ良いのですが。


2009.5.21(木) 昼間空いたので

昼間の稽古が取りになったので(またしても!)、
今日はずーっと帳簿をつけたりしていました。

こういう時に限って、仕事のメールがドンドコやってくる。
「スケジュールを提出してください」
とか、
「曲目を決めてください」
とか。

ちっとも仕事がはかどらない。
おまけに洋画をテレビで観たりしながら、
感動して涙したり(涙もろい)してるからちっともはかどらない。

夜は川口市民合唱団の指導。
パートの並び方を変えたらずいぶん良くなった。
岩河三郎さんの「富山に伝わる三つの民謡」を練習しているけど、
音が完全にオペラ的で、合唱曲というよりも映像として見える秀作だ。

山が見える。
村が見える。
人々が見える。
雪が見える。冷たさを感じる。
あたたかさを感じる。

これをしっかりと表現していくためには、
団員さん一人一人の想像力が豊かでないと難しい。
言葉だけでは説明しきれない…。
僕が歌って聞かせても、違うと思う。
…もっと奇抜なアイディアで練習法を考えねば。


2009.5.20(水) 暑かったですね

どうもHPの調子が悪くって、
日記が開けないというトラブルがありました。
大変失礼しました。

午後からオペラ「ラ・ボエーム」の稽古。
身体の疲労からか、今日もなんとなく集中できていなかったです。
それでも第1幕と第4幕後半を演じ、
確認程度の稽古はできたと思います。
まだまだ共演者との芝居の化学反応は起こせないでいますが、
少しずつ互いの演じる方向性は提示し合えているような気がします。
それにしても毎回しっかりと稽古にいらっしゃる、
ロドルフォ役の青地さんはタフ!
別の本番が終わった後も稽古場に駆けつけて、
しっかりと演じきってくださるし、
舞台全体が見渡せているから、たくさんフォローをしてくれます。
…僕もがんばらなきゃ…圧倒されている場合じゃないですね。

チケット発売、始まっています。
とても良い公演になりそうですので、ぜひぜひお越しください!


2009.5.19(火) 「取り」

某、6月のオペラの稽古が取りになりました。
お昼にある予定だったのに、まるまる空いてしまいました。
夜になって、明日の稽古も取りになったとの連絡。
おいおい…まだ立ち稽古2回ぐらいしかやってないのに、
この時期に取りはないでしょ…。大丈夫なのか???

今朝はハーモニーベルズへ。
また一人入団してくださいました。
これで15人を超えましたから、満を持して三部合唱が出来そう!!
まずは6月の合唱祭に向けてがんばっていますが、
最初は苦戦していたドイツ語もだいぶ板につき、ちゃんとドイツリートに聞こえる。
皆さん、すごい成長です。

上記のように午後はまるまる空いてしまったので帰宅。
数時間パソコンに向かい、HPの『ギャラリー』を大幅に更新。
昨年末の「読売コンサート」と「IKSPIARI第九」、
先月の「川越コンサート」と「東松山コンサート」をUP!
リハーサル風景も公開しました。

夜は混声合唱団「樹」の指導。
上海公演のために中国語指導にソプラノの趙非(ちょうひ)さんをお招きして、
徹底的に中国語の発音を指導していただきました。
中国語ってフランス語っぽいのやドイツ語っぽい発音も入っていて、
とっても難しいけど、とっても面白い言葉だなぁと思いました。
音として、実に多彩な色彩がある言葉です。
上海に行く前にもう少し勉強しようかなぁ。


2009.5.18(月) お義母さん

うちの奥さんのお母さんが浦賀の親戚の家に遊びに行くため、
今朝、東京に立ち寄ったので、昼食だけご一緒しました。
品川駅で、待ち合わせ。
お義父さんも一緒だと思ったのに、お義父さんはお留守番だそうで、
お義母さん一人でした。

一緒にご飯を食べて、ちょっとだけお茶をしました。
お義母さんは明るくて、いつまでもかわいらしい方です。
お互いに人見知りなのであまりたくさんはしゃべりませんでしたが、
僕のことを「りひと」と息子のように呼んでくれます。
品川から京浜急行に乗るところまでお見送りをしましたが、
一際小さな背中を見送っていたら、なんだか切なくなりました。

それから奥さんとちょっとだけ買い物をして、別れました。
僕は午後、オペラ「ラ・ボエーム」の稽古へ。
昨日、全てのシーンがついた(動きが決まった)と書いてしまいましたが、
1シーンを忘れていました。
今日は唯一まだ動きが付いていなかった
第3幕の真ん中のシーンをやりました。

同じ組のロドルフォさんじゃなかったので、
ちょっと勝手が違ってうまくいかなかったのですが、
僕自身もちょっと集中力を欠いていたようです。

稽古が終わるとまっすぐマッサージ屋さんへ。
少し長めに1時間施術してもらいました。
…と言っても、ほぼ寝てしまっていました。
かなり身体は軽くなりましたが、
まだまだ全然身体の疲労は取れていない感じ。
ゆっくりと身体をほぐしていかねば…。


2009.5.17(日) 「ラ・ボエーム」全シーン立ち付きました

お昼から池袋で4時間連続レッスン。
さすがに最後の方はクタクタでした。
身体がバリバリと痛い…コリで全身ガチガチです。
声も出ない中、身体を使って歌うことで強引に出している感じ。
どこかでメンテナンスしないと…ちょっと危機感。
時間がないので、全然マッサージ屋さんに行けないのですが、
毎日家に来てマッサージしてくれるトレーナーとかいればなぁ。

夜は中野でオペラ「ラ・ボエーム」の稽古。
ここのところ連日ですね…。
今日もマルチェッロ役は僕だけだったので、フル稼働。
第1幕冒頭と、第4幕前半の立ちが付き、
これで僕は全シーンの動きが付いたことになります。
あとは繰り返し稽古しながら、熟成していく段階に入ります。
何度もやっている作品だけに、ついつい身体が先読みして動いたりする。
器用に演じたくない…それが今回の僕のテーマです。
とにかく毎回、稽古をすると汗だく。
着替えのシャツは必需です。

帰宅すると、うちの奥さんが仲良くなった近所の八百屋さんから、
特製お弁当が届いていました。
おいしい…八百屋のおばちゃん、ありがとう。


2009.5.16(土) 「ラ・ボエーム」合唱合同&久々あい混

お昼からオペラ「ラ・ボエーム」の立ち稽古。
今日は、ソリストと合唱さんの初めての合同稽古です。
緊張しましたが、合唱さんたちの熱気に負けずにがんばりました。
昨日の疲れは否めませんでしたが、動きの確認はできたし、
動線もイメージ通りの流れだったので、それほど複雑ではありませんでした。
演出の澤田先生…さすがです。

夜は八王子へ。
久々のあい混声合唱団の発声指導。
二人ずつ3組、男声の個人ヴォイトレをしました。
若い合唱団員のみんなはとても純粋な声をしていて、
とても指導のしがいがあります。
まだまだ若さに頼って声を出してしまうけど、素直で良い声です。
これから大いに発展しそうな合唱団なので、期待しています。

↑全体ヴォイトレもちょっとだけ

今日も夕食は牛角でした(笑)


2009.5.15(金) 読売コンサート in 小平 終演

ルネ小平で読売コンサートシリーズ。
今回は作曲家フォーレがテーマにいつのまにかなっていて、
僕も急遽フランス語を勉強し、フォーレの歌曲に初挑戦しました。
フランス語は…やはり難しかった…。
1部はソロステージ
最初にフランスものが専門のソプラノ手島由紀子さん
フランス歌曲を3曲…お見事でした。
その後、僕が次の3曲。

1、夢のあとに(フォーレ作曲)
2、道端の花(自作)
3、千の風になって(新井満作曲)

…「千の風〜」はさすがにもうブームが去ったのか、
以前までのようなお客さんの食い付きはなかったような気がします。
これで歌い収めかな?

フルートの木藤久瑛さんのソロ3曲の後は、
手島さんと二重唱。

1、野ばら(ウェルナー作曲)
2、メリーウィドゥ・ワルツ(レハール作曲)

…ソロステージでは立ち位置が悪くて、音が前に飛んでいなかったよう。
このステージでは修正して、前めに立ったら良くなったようです。
「野ばら」は楽譜を見る予定でしたが、急遽がんばって暗譜。
メリーウィドゥ・ワルツではちょっとだけワルツを踊りました。

休憩を挟んで、1曲ずつ交代しながらリレー形式のステージ。
僕は3曲歌いました。
1、おぼろ月夜
2、この道
3、Amazing Grace

…全体的に今日はおとなしめの選曲をしてしまいました。
なんだかどれも欲求不満。
最後のAmazing Graceだけ、思いきって声を出せてすっきりしました。
次回はもうちょっと選曲にも気を遣わねば、
今日みたいな見せ場を作れない曲が並ぶと、
自分自身も気持ち良くないですものね。

ともかく、これで4月から続いた『コンサート』公演は終わり。
いよいよ夏からは『オペラ』公演が続きます。
さ。気持ちを切り替えて、しっかり身体のメンテナンスをします。


2009.5.14(木) ワインと味噌汁

お昼から池袋でお二人レッスン
夕方は東京女学館音楽部のコーチ。
夜は川口市民合唱団の指導。
…という一日でした。
今日は僕自身もだいぶ調子が良かったみたいで、
どれも、とても良いテンションで指導できました。

帰宅する前に近所のレストランで夕食。

すっかり常連になって、マスターとも会話できるようになりました。
そうしたら、食後に赤ワインを一杯サービスしてくれました。
「お酒弱いんです…」とも言えず、せっかくなのでいただきました。
締めに味噌汁もご馳走してくれました。
洋食専門のレストランなのでメニューにはないのですが、
「作ってみたんで…」とマスターが言いながら出してくれました。
ほろ酔い気分で帰宅。
涼しい風が気持ち良かったです。


2009.5.13(水) 出番が増えました

今日はオペラの稽古を掛け持ち。

お昼から中野でオペラ「ラ・ボエーム」の立ち稽古。
一番複雑な1幕前半を練習。
男四人の入り乱れるドタバタのシーンです。
冬のシーンなのですが、稽古場は熱気でムンムン。
汗だくで稽古をしました。

稽古後半は3幕の復習。
以前は一番苦手だった3幕ですが、
今は一番好きなシーンになりました。
マルチェッロの優しさと強さがよく表れたシーンだと思います。

夜は錦糸町へ。
オペラ「ウリッセの帰還」の立ち稽古。
指定された入り時間よりも早めに着いたので、
他のシーンの稽古を見学。
いつも自分たちのシーンしかやっていませんから、
他のキャストさんの芝居を見るのは初めてでした。

稽古の最後はいよいよ僕らのシーン。
物語が始まる前のプロローグを担当しています。
前回の復習をしながらも、その場その場での「反応」を楽しみつつ、
僕は結構自由気ままに遊ばせてもらいました。
演出の高岸さんは、面白いものはどんどん取り入れてくれるので、
こちらもいろいろ試せて楽しいです。

僕(『時』役)の登場シーンが大幅に増えました。
歌はないのですが、ちょくちょく舞台上に登場することになりました。
追加されたシーンも、いろいろ遊ばせてもらいました。
舞台上でかなりシリアスな場面が展開されていますから、
その中を異質な存在として横切って邪魔するキャラクターにしたいです。

僕の役【時 Il tempo】は時間を司る【死神】ですが、
恐怖の死神を演じるために、底抜けにお茶目に作っています。
見るからに怖そうな死神よりも、
無邪気な死神の方が怖いと思うのです。
人間の死を、まるで遊んでいるかのような軽さで考えている死神。
抗うことのできない【時間】の拘束…。
その恐怖が舞台上の様々なところからヒョッコリ顔をのぞかせ、
スーっと通り過ぎていきながら『死』の匂いを残していく…。
そんな芝居をしていきたいと思います。
チャンスを増やしてもらえたことに心から感謝!


2009.5.12(火) 花粉症か…?

今日も僕は頑張りましたよ〜!
朝はうちの奥さんの明瞭な寝言にびっくりして目が覚め、
午前中はハーモニーベルズの指導。
いつも僕自身が眠そうにしていて、エンジンがかかるのが遅く、
結果的に団員の皆さんも後半になって集中していく傾向なので、
今日は僕が最初からエンジン全開で頑張りました。
蒸し暑かったせいもあって、汗だくになりながら指揮を振りました。

お昼から池袋でレッスンなので、
腹ごしらえはいつもの隠れ家カフェへ。
トマトとモッツァレラのパスタは格別でした。
お二人レッスンをしたら、東武東上線で川越へ。
夕方は妹とデートしました。

古民家喫茶パチャンガで2時間ほど。
まじめな話ばっかりしていました。
…僕がクソ真面目だからなぁ…。

夜は上福岡へ。
混声合唱団「樹」の指導。
だいぶ僕も雰囲気に慣れてきて、指導スタイルもわかってきました。
合唱団によって指導スタイルは全然違うんですよ〜。

ここ数日、ずーっと口の中や気管や食道がピリピリ・ヒリヒリしています。
大して歌っていないのに声もかすれ気味。
どうやらヒノキの花粉症が出ているようです。
鼻水は出ないけど、やたら身体の中が炎症している感じで、
この時期が一番キツイです…。
規則正しい生活を心がけなければね。


2009.5.11(月) がんばった

テレビを観ていたら、
タレントのベッキーとキムタクのトークがとっても素敵でした。
この二人は「疲れた」を絶対に言わないようにしているそうです。
「疲れた」とか「忙しい」とかネガティヴなことを口にすると、
自分自身が本当にネガティヴになってしまうからです。
僕は最近「忙しい」は言わないようにしているけど、
「疲れた」は口癖になってしまっています…。気をつけよう。
「疲れた」時は「私、今日頑張った!」
「忙しい」時は「充実している!」
…と思うようにしているそうです。

僕もこれからそうするようにします。
うん。今日も頑張った!…力が残っていないぐらい頑張った。

メダカがずいぶん育ちました。
子メダカたちは大きくなるまで洗面器で育てていたのですが、
いよいよ一人前になってきたので、
今日から親メダカたちの水槽に合流。
案の定、水槽は満員です…誰か欲しい人いませんか?
 

さてさて、今日はお昼に池袋で打ち合わせをした後、
一度帰宅。1時間ほどくつろいでから、再度出発。

夜は阿佐ヶ谷でオペラ「ラ・ボエーム」の立ち稽古。
今日は4幕後半と1幕中間部分。
キャストも昨日よりも揃っていて、2組の稽古ができました。
別組の芝居を見ながら、自分の芝居を固めることもできました。
まだ自分の中で交通整理できていない部分があるのと、
稽古終盤に体力的にガス欠を起こして集中力が少し切れていまったので、
次回の課題にしようと思います。
…というか、思い起こしてみたら朝食を食べてから、
何も口にしていなかった…またご飯を忘れてしまった。


2009.5.10(日) オペラ「ラ・ボエーム」立ち稽古開始!

いよいよ今日から、
7月オペラ「ラ・ボエーム」の立ち稽古がスタート。
演出の澤田先生には二期会の研修所本科でもご指導いただきました。
前年度の愛好家クラスで助演したときもお世話になりました。
今回、杉並オペラに僕を紹介してくださったのも澤田先生です。
そんな訳で期待に沿えるように今日は気合いを入れて稽古場へ。

今日の稽古は14時から21時まで…長丁場です。
まずお昼の稽古はいきなり第3幕から。
3幕冒頭のミミ&マルチェッロの二重唱と、
3幕後半の四重唱のうち、ムゼッタ&マルチェッロの稽古。
要するに僕絡みの部分を全部稽古しました。
おかげさまで暗譜はしっかり間に合ったので、
余裕はあったのですが、今まで他の演出で演じてきたので、
今回はむしろ真逆の動きもあって、その修正を一つずつ積み重ねる感じ。

澤田先生の演出は楽譜やト書きに忠実で、王道に沿って作ります。
楽譜に書いてある記号一つも見落とさず、
しっかりと理由付けをして演じていかねばですから、
裏打ちされた演技が求められます。
でも逆に言うと、それらは自分でしっかり作りこんでいけば、
あとは演出家との細かな解釈のすり合わせです。
澤田先生はそういうディスカッションをさせてくださる方なので、
とても伸び伸び演じることができました。

3時間練習をしたところで休憩。
後入りのキャストさんたちを待ちながら、
事務所の方が作ってくださったご飯をみんなで食べました。
こういう時間が大好きです。このオペラでは大事な要素です。
(…稽古後の飲み会は、僕は帰宅してからご飯を食べたいので、
いつも失礼させていただいています)

夜の稽古は、
ロドルフォ、ショナール、コッリーネ、アルチンドロ、パルピニョールさんが合流。
2幕を最初から最後まで荒立ち付けました。
この場面はムゼッタ登場からムゼッタの独壇場ですから、
マルチェッロはそれに対するリアクション芸。
仲間たちとテーブルを囲んでいるシーンは、ほぼフリーな状態ですから、
決まり事もほとんどありません。
互いの呼吸と、リアクションの重ね合いで作られていきます。
特にマルチェッロはムゼッタを見ないフリをしているので、
ほとんどフリーズ状態(歌う部分が長時間なくなる)のまま、
周りの動きや空気に敏感に反応していかねばなりません。
芝居的には意外と見せ場です(ほとんどのお客さんはムゼッタを見ますが)。

ムゼッタとアルチンドーロさんがダブルキャストお二人ずついらしたので、
(他の役は今日は全て一人ずつしかいなかった)
頭から最後までを2回ずつ演じていって、細かい部分の稽古をして、
今日はここまで。

さすがに歌いっぱなしで疲れました。
でもやっぱり「ラ・ボエーム」は演じていて楽しい!
今回はキャストのバランスも今までと違って楽しいし、
これから7月までとっても楽しみです。
どうぞ本番をお見逃しなく!!
チケット予約を開始しました


2009.5.9(土) とねりとねり

今日はお昼から池袋でレッスン。
その後は西日暮里から都営舎人ライナーに乗って、
伴奏者さん宅へ。
来週金曜日の小平コンサートの合わせをしました。
舎人ライナーは初めて乗ったのですが、とっても面白い電車でした。
自動運転なので運転席がありませんし、
レールの上を鉄の車輪で走るのではなく、
自動車と同じようにゴムのタイヤで走るのです。
なんだか不思議で、とっても楽しかったです。

今日はこれだけ。
昨日の疲れを癒すためまっすぐ帰宅しました。


2009.5.8(金) 初・歌舞伎観劇!

昨日の日記でも予告しましたが、
もう、楽しみで楽しみで…昨夜は眠れませんでした。
初・歌舞伎観劇へ行ってきました!!
どこに行こうか迷ったあげく、市川團十郎と海老蔵を見たくて、
歌舞伎座さよなら公演「五月大歌舞伎」を選びました。
数日前にネットでチケット予約をし、準備万端。
お昼に家を出ました。

まずは銀座一丁目の「おいしい山形館」へ。
あの庄内の日本随一のイタリアレストラン「アルケッチャーノ」の2号店、
「サンダンデロ」(=山形産だんでろ)のプレオープンがありました。

とにかく美味しい!!
イタリアンではありますが、素材の味を生かした優しい素朴な味。
ジャパニーズ・イタリアンの究極の形を味わいました。

雨が降る中、いよいよ歌舞伎座へ!

歌舞伎座の外観

すでに当日一幕見席の為に長蛇の列でしたが、
チケット予約をしてあるので、専用のチケット引渡し機を利用し、
あっと言う間にチケットを手にしました。なんて便利!
とりあえず近くの喫茶店で少し時間をつぶし、いよいよ開場です。

 
左:通路はすごい人ごみ! 右:正面ロビーを2階から

迷路のような歌舞伎座の内部。
赤い絨毯が敷き詰められた通路や、たくさんの売店・店舗にびっくり。
まるで老舗の百貨店の中みたいでした。
これは一日中いても楽しめる!
席を探し、いよいよ劇場内部へ。
とっても驚いたのですが、その構造はイタリアのオペラハウスとまるで同じでした。

 
左:ボックス席の構造はオペラハウスのよう 右:間口の広い舞台

いよいよ夜の部が開演。
まずは團十郎主演の「毛剃(けぞり)」
とっても面白い喜劇でしたが、團十郎演じる毛剃の迫力に圧倒。
声の通り、存在感、コミカルな間や、立ち振る舞いの美しさ・重さ、
全てにおいて、素晴らしかったです。
一幕最後の船頭での團十郎の睨み(見得)には思わず身震いしました。
「毛剃り」より團十郎の睨み

舞台上に船一隻をこしらえてしまう舞台美術もすごいけど、
それが回り舞台を利用して一回転するのには驚きました。
二幕も回り舞台によりダイナミックな場面転換が2回も!
菊之助演じる小女郎の美しさにも目を奪われました。
とにかく笑った笑った。歌舞伎ってこんなに笑っていいんだ…。
オペラと一緒ですね。実際に観てみるとすごく親近感が生まれる。

一時間以上の演目が一つ終わり、ここで30分休憩。
歌舞伎座のすぐ隣の歌舞伎茶屋で買っておいたお弁当を食べました。
なんと座席でそのままお弁当を食べることができます。
普通、劇場という場所は飲食厳禁なものですが、
これも歌舞伎の醍醐味の一つ。
ゆっくりと人目にさらされることなく、穴子弁当を堪能しました。

第二演目は舞踏「夕立」
簡単に言うと男と女の濡れ場を象徴的に踊る作品。
舞踏は台詞が少なく、踊りと唄のみで表現されるので、
イヤホンガイドを聞きながら一つ一つの仕草の意味を確認。
よくよく解説してもらいながら観ると、
結構エロい内容であることがわかりました。
でもとっても美しいし、何と言うか…「粋(いき)」でした。
菊五郎の七之助はとっても自然体で渋い色男でした。

休憩中、1階席にお邪魔して花道間近へ…。
僕の頭で隠れてしまいましたが、花道は下をくぐれる仕組み。


また大きな休憩だったのでアイスを売店で買い、席で食べました。
第三演目はいよいよ海老蔵の登場。「神田ばやし」
若手中心の上演で、作品自体も設定は時代物ですが、
内容や台詞回しはほとんど現代劇に近いもの。
簡単に言うとドタバタコントでした。
海老蔵はさぞかし迫力ある役かと思ったら、気が弱い優男役。
登場もいつの間にか花道を通って舞台上に静かに入りました。
イメージと真逆の芝居にびっくりしました。
それでも放つオーラはさすが…声の通りも格別でした。
コメディの間も心得ているし、
少なく小さな動きで的確に人物像を描いていて、
その演技力は見事でした。

最後の演目は舞踊劇「おしどり」。こちらも海老蔵。
一転、色男を演じる海老蔵…美しい。
この演目は古い様式によるものなのか、やや物語はわかりにくかったけど、
それでも面白い部分は笑えたし、踊りはため息が出るほど美しい。
登場人物三人のみで演じられる作品ですが、
黒子が大活躍の早着替えや、中央セリからの登場など、
シンプルにエンターテイメントとして見どころ満載でした。


今日の演目が外に掲示されていました

夜の部は全4演目。16:30〜21:15の5時間弱。
お腹いっぱい。タイプの違う作品が並び、充実した時間でした。
とにかく本当に楽しかったです。
残念だったのはケチって西側3階席を取った為、花道が全く見えず。
次回は良い席で観たいです。
でも完全にハマりました。また近々、必ず行きたいと思います。


ライトアップされた歌舞伎座

…いつも僕のオペラに来てくださる方々も、
こんな風に毎回ワクワクしながら来てくださっているのかもなぁ。
そんな期待にしっかりと応えられるように、これからも全力で頑張ります!


2009.5.7(木) 時間のすごし方

よく寝ました。朝一度起きたのですが、二度寝。
午前中まるまる寝てしまいました。
お昼からレッスン。
急遽レッスン希望が一人入ったので、計お二人レッスン。
その後3時間空いてしまいました。

まずは夜の現場である西川口へ。
モスバーガーでカフェラテを飲みながら時間潰し。
とある合唱団の伴奏者を手配したり。
某オペラ団体のキャスティングを任されたので熟考したり。
12月の合唱団の演奏会での演出を考えたり…。
もちろん来週のコンサートの為の暗譜を頭の中だけでやったり。
頭をたくさん使ったし、メールもたくさん交わし疲れました。
ハンバーガーを注文して気分転換。
でも結局食べながら頭の中はアレコレ。

食べ終わったら、店を出て歩いて西川口公民館へ。
川口市民合唱団の指導です。
30分以上早く着いたのですが、すでに団員さんが数名。
ピアノを弾いたり、歌ったりして遊んでいらっしゃいました。
あまりにも微笑ましかったので、邪魔しないように部屋の外のロビーへ。
自分の暗譜練習をしていました。
しばらくすると団員さんたちが徐々に増えてきました。
今日は合唱団のHPを見て来てくださった方が見学&参加してくれました。
また団員さんが増えるといいな。

今日もたくさんの曲を練習。
とにかくコツコツと練習を重ねていくしかありません。
何よりも僕自身が焦らずに丁寧に指導していきたいです。

今夜も焼肉を食べてから帰りました。
すっかり常連。
店員さんたちがいろいろ親しく話しかけてくれるのが嬉しいです。
しかもみんな本当に細かい気配りができて、
若いのに偉いなぁ…これからも通います。

さてさて、明日は楽しみなことが待っているんです。
日記もどうぞお楽しみに。


2009.5.6(水) 完全OFF

今日は本当は秩父の羊山公園に芝桜を見に行く予定でしたが、
あいにくの雨と、芝桜も散りかけているとのことで断念。
一日家でゴロゴロすることにしました。
…とはいえせっかくできた時間…もったいない。

ということでたまりにたまった写真を整理して、
アルバムに全て貼ることにしました。
2004年から約4年間の写真を時系列順に並べていきます。
ちなみに全て公演写真です。
(プライベート写真は別のアルバム)
手帳とこのHPに記載されている公演データ、日記を基に、
一日がかりでアルバムが完成。
…首が痛くなりました。
しかしこの4年間は一番苦悩した時期。
自分の微妙な表情の変化を写真で見ながら、
その当時の苦しみや悩みを思い返していました。
そして今…結局どれも解決できぬまま、暗中模索の現実。
なんだか人生について考えてしまう一日になりました。


2009.5.5(火) ん〜

今日はオペラ「ウリッセの帰還」の稽古。
…ですが、入り時間がだいぶ後ろに回されて、
まずは衣裳スタッフさんに採寸をしてもらいました。
どうやら僕は『ケツ』がでかいらしい…。

稽古自体は一回通すだけで終わり、
ダメ出しが宿題のように出されました。

雨の中、帰宅して、
今日は「子供の日」なので、菖蒲湯のお風呂に入りました。
近所の八百屋に奥さんと行ったら、
すっかり仲良しの八百屋のおばちゃんに菖蒲をもらいました。
それを細かく切って、出汁用のバッグに入れて湯船へ。

↑のぼせ気味のアヒルちゃんと一緒に

「菖蒲湯」は薬草を入れた温水浴とした民間医療行為で、
江戸時代中期から季節の行事として広まったそうです。
ショウブは「勝負」や「尚武」の意味もあり、
菖蒲湯に入ると勝負事に勝ったり、出世すると言われ、
子供を菖蒲湯に入れる習慣があるのだそうです。
ちなみに「菖蒲湯」は夏の季語。
…梅雨も近づき、体調を崩しやすい
春→夏の季節の変わり目になりますが、
健康に過ごしたいですね。


2009.5.4(月) 稽古はとまらない

G.W.であろうとも、オペラの稽古は入ってきます。
今日はお昼に池袋で一人レッスンをしてから、
夜はオペラ「ラ・ボエーム」の音楽稽古。
ここ数日体調が悪かったのですが、
今日は朝から最悪でした。
それでも稽古が始まるとそんなことも忘れてフル稼働。
3時間みっちり歌わせてもらいました。
稽古が終わると(いつものことですが)ぐったり…。
いつも使いきってしまうんですよね。
稽古後の飲み会も毎度お断りして帰ってきます。
そんなエネルギー(集中力に費やされる)は残っていないんです。
ほんと、付き合いが悪くてすみません…。

日本語版「ラ・ボエーム」
昨年12月の公演ではやり残したことを、
今回こそは全てやり尽くしたい。
りひと:マルチェッロを極めたいと思います。
チケット販売開始!皆さんぜひぜひお越しください。


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2009.5.3(日) G.W.U

今日もお昼にお二人ご夫婦の生徒さんをレッスン。
その後、新宿で大学時代の同期生と会って、
とある打ち合わせ。

帰宅したらパソコンに向かって、メールチェックです。
これからいろんなオペラの稽古が同時進行していきますから、
スケジュール調整などをメールのやり取りでしていきます。
あっちを立てればこっちが立たず…。
スケジュール管理も自己管理ですから、
誰にも迷惑をかけないように、全ての稽古になるべく参加したい。
そのためのスケジュール調整に頭をフル回転させています。

すっかりメガネをかけることに慣れてしまって、
メガネがないと目がぼやけてしまって疲れるようになりました。
家の中でもメガネ…。
今まで目が良いのが自慢だったから、ちょっと悲しいです。


2009.5.2(土) G.W.

G.W.ですね。
今日はレッスンを一人だけでした。
でも一生懸命通ってきてくれる若い生徒さん。
「レッスンがすごく楽しくて…」と言ってくれるんです。
歌を通して、とても生き生きと今の自分を語ってくれる…。
そんなレッスンが僕自身の理想でした。
どんどん上手くなって欲しい。
もっともっと自分を好きになって欲しいです。
そのために最大限のお手伝いができたらうれしいです。

レッスンを終えたら、奥さんと待ち合わせをして買い物。
いろんな人へのプレゼントを買いました。
焼肉を食べて帰宅。
楽譜を伴奏者さんへ、メールで送る作業。

…なんとなく、ゆっくりと流れる時間。
分刻みで毎日あわただしく過ごしていたから、
突然のんびりすると調子が崩れます。
歌わない日って…逆にストレスですね。
これから数日間こんな感じか…G.W.


2009.5.1(金) 昼寝の日

疲れを一気に絞り出すように、今日はよく寝ました。
お昼の12時過ぎに一度起きて、
昼食を食べたら昼寝。
目が覚めて、オヤツを食べたら再度昼寝。
とにかくよく寝ました。

夕方に池袋でお一人レッスンをして、
夜は熊谷でベーレンタール男声合唱団の指導。
「月光とピエロ」を練習。
とっても上達しました。合唱祭が楽しみです。

今日はなぜかいろんな方から連絡がありました。
まさか、という方から共演のお話があったり、
昔から憧れの先輩として慕っている方からメールがあったり、
大学時代の同級生から、特に用事もないのに、
「突然お前のことを思い出した」と言ってメールがあったり…。
なんだろう???たまにこういう日があるんですけど、
何か僕に天からのメッセージがあるのだろうか…?