舞台裏日記

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2009.6.30(火) 激痛

午前中にハーモニーベルズの指導。
体調は悪くありませんでした。

午後はオペラ「ラ・ボエーム」の稽古。
時間前に到着したので、稽古場ロビーのソファに座って共演者さんたちと話をしていたら・・・

首か?肩か?背中なのか?

突然の激痛が!
その瞬間、首を傾げたまま、右手を上げたままの状態で固まってしまいました。

「ギックリ背中?」「ギックリ首?」というやつか?

ともかく固まったまま数分耐えていましたが、スタンバイがかかりました。
今日は最後の通し稽古。

無理矢理でしたが傷みを忘れて稽古にのぞみました。
…が、右の肺に息が入るだけでも激痛。
歌い、演じるどころの状態ではありませんでした。
集中ができない…1幕途中で朦朧としてきました。

休憩中に湿布をもらい、貼ったら少し楽になりました。
後半は傷みは残るものの、支障なく通せました。

本番の日じゃなくて良かった…。
でも、まだ痛い。数日間治らないかもしれません。


2009.6.29(月) 「トスカ」etc.音楽合わせ

8月の福島マジーノアールでのコンサートの練習がスタート。
福島からソプラノの阿部さん、ピアニストの半澤さんが遠路はるばる、
東京まで来てくださいました。

◆オペラ「トロヴァトーレ」〜ルーナ伯爵とレオノーラのDuetto〜
…ルーナ伯爵が想いを寄せるレオノーラの恋人であるトロヴァトーレを拿捕。
恋人の命を救う為にレオノーラは自らの身を伯爵にゆだねる交渉を持ちかけます。
承諾するルーナ伯爵。
ところがレオノーラはトロヴァトーレの釈放が命じられるのを確認すると毒を飲み、
ルーナ伯爵の毒牙にかかる前に死んでしまいます。

◆オペラ「トスカ」〜トスカとスカルピアのDuetto〜
…トスカの恋人カヴァラドッシの死刑を免除してやろうと、
警視総監スカルピアがトスカの身体を所望します。
追い詰められるトスカ、そのトスカの様子にますます欲望を掻き立てるスカルピア。
トスカはその場にあったナイフでスカルピアを刺殺してしまいます。

↑実はどちらも同じ状況に追い詰められた2人のヒロイン。
しかし、その選択(結末)は全く違うものです。
その辺りを比較していただけると楽しいかなぁと。

いや〜しかし、どちらの曲もとっても悪者ですから、
とにかくテンションが上がります…それをしっかりとコントロールしながら歌うのですが、
もう、途中から敢えてテンションのブレーキをはずしてしまう瞬間があります。
まだまだ曲を歌いきれていない感じなのですが、
歌っていて気持ち良い感覚は持ち続けて良いのではないでしょうか。

次回の練習は1ヶ月後。
それまでにしっかりと練習しておかねば。


2009.6.28(日) レッスンDAY

今日もレッスンDAY。
オペラの本番が近づくと、意外と時間に余裕が生まれます。
本番間際は組ごとに別々に稽古をしているので、
一方の組が稽古の日には、もう一方の組のキャストはお休みです。
そんな合間を縫って、生徒さんたちのレッスンをします。
今日はお昼から夕方まで池袋のスタジオを借りてレッスン。
最後の方が風邪でお休みだったので、空いた時間に自分の練習。

明日の「トスカ」音楽稽古に備えて、スカルピア役のアリア等を歌いました。
この作品は音楽そのものがサディスティックで、
スカルピアに精神的に追い詰められていくトスカの心情がリアルに表現されています。
それに比例してスカルピアは非常にエロティックなメロディが奏でられ、
ドSな心理描写が音によって引き出されていきます。
歌っていても、思わず興奮していってしまいますが、そこをいかに冷静に歌えるか。
自分がメロディや音楽にそのまま持っていかれないように気をつけねばなりません。
明日、初稽古…とってもハードな時間になりそうです。


2009.6.27(土) オペラ「ラ・ボエーム」通し稽古

今日は…通し稽古に集中すべきではあるのですが、
しかし時間は惜しい。
そんな訳で、お昼から「椿姫」のコレペティ稽古へ行きました。
ヴィオレッタ役の藤永さんもいらしてくださって、練習しました。
どうやら夜のことが気になって、緊張しているらしい。
たくさんミスがありました。

夜はオペラ「ラ・ボエーム」の通し稽古。
1幕から4幕まで全てを本番通りに演じました。
やや発声や芝居の迷いがあり、指揮とのコンタクトを怠った部分がいくつかありました。
とにかく暑い!衣裳を着ていないのに暑い!
1幕の途中からクラ〜っときました。
本番はこれに冬服の衣裳と、照明がつきます。
まさに体力勝負だ…。
今日はまだまだミスがあったし、芝居上埋まっていないところはないけど、
発声・発音の上でまだ一つ詰めていない…日本語上演の壁をここに来て感じています。
もう一つ。本当にもう一つ!というところなんです。

通し稽古の後は衣裳合わせをして、その後は前打ち上げ
合唱の方と数名のキャストと、総監督ご夫婦と飲みに行きました。
僕はお酒は飲めないからノン・アルコール。
諸先輩方から、いろいろアドバイスをいただきました。
同世代の人とは話せない発声についての熱い話。
遠慮なく僕の技術不足しているところと、その解決法を語っていただき、
本当に嬉しかったです。
最近はこんなに直接言ってくださる人がいないし、
何も言われないと「言ってもムダだ」と黙殺されているのでは、と思ったり、
中途半端にダメなところだけ指摘されて、ただただ落ち込むだけだったり。
でも今日はすごく「愛」を感じました。

キャスト同士のチームワークはとても良いし、後は自分の問題。
あと一週間…頑張ります!


2009.6.26(金) 躍進への再出発

オペラ「ラ・ボエーム」の最終立ち稽古。
明日から通し稽古になるので、今日が実質最後の立ち稽古。
…ところが集中力がなかなか高まらない…。
最初はボロボロ歌詞が落ちるし、声もなかなか温まらない。
最後は良かったものの、我ながら不甲斐ない。
明日の通し稽古は最初から集中して臨みます。

夜はベーレンタール男声合唱団の指導。
先週の反省会を経て、やや重い空気ではありましたが、
今日も集中した練習が出来、確実に上達していくのを感じました。
課題と対策はわかっているので、それをいかに的確に伝えて、
確実に吸収していってもらえるか。
発声・発音を根本から見つめ直すことでハーモニーも響きも良くなり、
見違えるように良くなりました。
9月までに「月光とピエロ」全曲を仕上げるので、
この夏は団にとっても大きな勝負。
最後まで集中力と向上心を切らさずに頑張っていきたいと思います。
これが再出発になるよう、期待しています。


2009.6.25(木) 緊張感からの解放

たまにオペラの稽古が入っていないと、
わずかながら、連続していた緊張感から解放される。
今日はお昼から池袋で4時間レッスンをする。
…最近思うのだけど、レッスンをすると皆さん上達していくから、
いつかは僕を追い抜いてどんどん上手くなっていくのでは
…という気になる。
もちろん上達していって欲しいので、
どんどん吸収していってもらいたいです。

夜は川口市民合唱団の指導。
まずは2部屋、男女に分かれてパート練習。
男声パートは2曲練習しました。
後半は「花に寄せて」の集中練習。
組曲の中の中前半…というか、7曲のうちの3、4、5曲目を練習。
かなり良い方向性で練習が積み重ねられてきています。
ただ、だいぶ前に練習した曲は、以前の悪い癖が残ってしまっている。
もう一度リセットして練習していきたいです。
12月までにしっかりと段階を踏んで進めていきたいので、
この調子で合宿までに外枠を固めていきたいです。
チラシの下案も上がってきましたが、とても素敵なデザイン。
順調そのものです。


2009.6.24(水) 取りになり…

今日はオペラ「ラ・ボエーム」の稽古が入っていたのですが、
急遽、取り(お休み)になったので・・・
ダブルブッキングしていたオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の稽古へ。
東京音大の練習室で練習。
狭い部屋を使って、かなり舞台を縮小した状態でイメージを作っていきます。
少ない回数の練習で本番を迎えることになるので、
とにかく最小限の「形」をまずは身体に覚えこませました。
まだ暗譜があいまいな部分が発覚。
いくら急遽の参加だったとはいえ、集中力が足りないのかな…と反省。

夜は浦和へ。
オペラ「カルメン」の稽古。
今日は2幕の練習のはずが、結局全キャストを集めてしまったものだから、
1幕から全てのシーンを練習する羽目に。
こちらも準備をしていないから慌てました。

「予定外」って…結構、心身共にストレスがかかります。
ちょっと今日は疲れてしまいました。


※11月にまたバッハの「カンタータ」を歌うことになりました。
「出演予定」があれからだいぶ更新されています。
皆様、スケジュール帳にチェックをしてくださいね。

2009.6.23(火) 三つでやんす

今日は3つ。
まずは午前中ハーモニーベルズの指導。
先日の合唱祭の演奏録音を聴き、
改めて徹底的に見直す部分を課題とし、とことん練習しました。
現在は「涙そうそう」を練習中。

午後はオペラ「ラ・ボエーム」の立ち稽古。
実は久々の立ち稽古だったのですが、細かい部分を直していく作業でした。
未だ、演出が求めているニュアンスをしっかりと理解していなかった部分もあり、
その上で、芝居の流れというのを自分なりに作っていかねばなりません。
特に1幕と4幕の男4人のシーンは汗だくになりながら稽古。
冬の物語なのに、熱気がムンムンでした。

夜は混声合唱団「樹」の指導。
こちらも徹底的に発声から発音まで洗い直している段階ですが、
少しずつ確実に良くなってきているのを感じます。
中国語の曲を練習しているのが、とても良い効果になっています。
まぁ、まずは楽しく歌うことが一番です。
上海公演では団員さんたちのアイディアでとっても趣向を凝らしていて、
僕はほぼノータッチなのですが、とっても楽しみです。

帰宅してからピアニストの辻井信行さんのCD"debut"を聴きました。
すごく透明感のある音。
まるで遊んでいるかのように音が明るく弾けます。
何の雑味もなく、ただただ笑顔で奏でているような音。
「悲しい歌は笑顔で歌うのが一番悲しさを伝える」と良く言いますが、
彼の音もそんな感じでした。
悲しさやデモーニッシュや、喜びや驚きや…
そういった感情を表面的に表現しようとしていない。
だからこそ曲の持つニュアンスや、彼自身の奥から滲み出る感性が、
ダイレクトに伝わってくる演奏でした。
何よりも演奏を楽しんでいるのが伝わってきます。
なんだか、頭で考えながら必死に表現しようと歌っている自分が恥ずかしくなるほど、
ただただ純粋に弾いている演奏に圧倒されるのでした。


2009.6.22(月) 超久しぶりに飲む

今日もお昼から池袋でレッスン
お二人レッスンしたら恵比寿でちょっと腹ごしらえをしてから、
東京女学館音楽部のコーチ。
まだまだ僕が指導に介入する段階ではないけども、
今はただただ温かく見守っていたいと思います。

夜は、だいぶ前の話ですが、4月にあった東松山コンサートの打ち上げ
珍しく夜が空いたのと、本番が近くにないこともあり、
本当に久しぶりにビールを飲みました。
一杯だけで頭が痛くなってしまったけど、とても楽しい時間でした。
というか、僕以外は全員女性だったけど、こういうの全然平気な自分って。
ガールズトークに普通に参加していました。
…頭、痛い…。


2009.6.21(日) 昭和歌謡曲を歌う

午前中から5時間レッスンしました。
人によって傾向は違うから、
よく観察してアドバイスを出さねばならないのですが、
どうしても自分が今いちばん気になることばかりに目がとまる。
ついつい「押し付け」のレッスンをしてしまっているのでは、と今日は反省。
本当に生徒さんの「歌への喜び」を引き出せていただろうか?
毎回、一人一人のレッスンを振り返りながら、自分を省みます。

夜はピアニストの金井信さんのお宅にお邪魔して、
8月の爆唱バトルコンサートの曲決めと合わせをしました。
このコンサートは、普段絶対に歌えないような曲を自由に歌う、というコンセプト。
クラシック以外の演歌や歌謡曲をオペラ歌手がバンド演奏で歌います。
僕も、過去に歌ったことのない、そして二度と歌うことのないであろう曲を選択。
曲目は本番まえでナイショですが、
古沢利人の他では見れない姿をご覧にいれようと思います(笑)

ソロ曲を2曲、デュエット曲を1曲用意して、金井さんと打ち合わせ。
出演者全員で歌うアンサンブル曲を練習し、
お客様と一緒に歌う、昭和歌謡曲メドレーを音取りしました。
…というのは僕が知らない曲ばっかりだったから。
でも昭和歌謡曲って良いですね。
普段の発声法では歌えない難しさがありますが、
だからこそ自由に歌える表現方法の幅の広さが気持ち良い。
とっても楽しいコンサートになりそうです。

金井さんの5歳の息子さんとも少し遊びました。
かっわいい〜ですね。いいなぁ男の子。


2009.6.20(土) 合唱さんと再会

久しぶりの合唱合同稽古。
オペラ「ラ・ボエーム」の音楽稽古でした。
学校の音楽室をお借りして、合唱団、児童合唱、そしてソリストが2組。
主に第2幕を2組通して歌唱しました。
…といってもマルチェッロ役は僕だけ。ダブルキャストの相手は欠席でした。
そんなわけで2回歌わせてもらえて、とても良い練習になりました。
その他のキャストは2組とも勢ぞろい。
A組とB組でやっぱり雰囲気が違って面白かったです。

ソリストは少し早めにお役御免で失礼して、
池袋で時間をつぶしてからいつものスタジオでレッスン
二人レッスンしましたが、最後の一人だけ急遽お休み。
ここぞとばかり残った時間スタジオに残って自分の練習をしました。
発声を改造中…自分の声を確認しながらたくさん歌いました。


2009.6.19(金) 反省を経て

今日もお昼から池袋でレッスン
その後は熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の指導。
先日の熊谷ミュージックフェスティヴァルで、
思った通りの演奏ができず、僕もかなり辛口のコメントを残したせいか、
その後の団員さんだけの打ち上げの席でいろいろ意見が出たようでした。
過去には一度もなかったことですが、今日は自然と反省会になりました。

まず団員さん同士がいろいろ意見を出し、
もちろん僕が至らなかった部分が大半でしたから、その辺りをしっかりと聞き入れ、
その上で今後の団そのものの意気込みを全員で確認しました。

その後に次の曲を少し練習してから休憩中に先日の録音を全員で聞きました。
実際に録音を聞いてみると、思ったよりも良い演奏で、
ただ粗もたくさん見えたので、聴き終わった後に細かいダメ出しをし、
改めてもう一度録音を聞いてみました。
なるほど問題点も浮き彫りになるし、良かった部分もたくさん見出せました。
少なからず「自信」と「課題」を胸に刻んだ上で後半の練習。
今日もとても良い出来で練習を終えることができました。
あとはこれを本番で発揮できるような練習の組み立てをしていかねばなりません。
それは一重に指導者の力量なのだと思います。
9月のチャペルコンサートまでにいかに高めていけるか…。
団員さんの向上心が高まったからこそ、僕の操舵が重要になったのを感じました。
ベーレンタールを素晴らしい男声合唱団に仕立てたい!
その意欲が僕自身の中にしっかりと燃え始めました。


2009.6.18(木) 決まり事

公演があるとプログラムに載せる出演者プロフィールが必要になり、
これを自分自身で書いて提出しなければなりません。
毎回指定文字数が違うので、これが結構頭をひねるのです。
朝起きて、メールで各主催者に送りました。

午後から池袋でレッスン
ところが最初の生徒さんがどうやら池袋で迷子になった模様。
電話で道案内をしたけど心配になったので迎えに行きました。
何とか生徒さんが見つかって、それからスタジオでレッスン。
お二人レッスンをしてから川口へ。

川口市民合唱団では、12月演奏会で着る衣裳を発表。
先日、衣裳係さんたちと綿密に打ち合わせをしたものを、
実際に衣裳係さんにモデルになって着てもらいました。
演奏会のイメージも膨らんできて、とても良かったです。
構成委員もプログラムを決定したし、印刷係も順調。
衣裳係も衣裳を決定させて、これで一段落しました。

今回は演奏会実行委員会の役割を細分化して、それぞれの係が別個に仕事を進めています。
皆が互いの仕事を尊重し、見守り、信じ合うことができるように。
それが合唱団にとって一番大切なことだと思うのです。
大きくて歴史のある合唱団だからこそ…ですね。
今日の衣裳係の衣裳発表で、全員の足並みが揃って、
これであとは「音楽」に打ち込めます。
皆さんの調子も良く、今日は本当に素晴らしいハーモニーでした。
良い演奏会になりそうですね。

ところで携帯電話の星座占い…
二日連続1位の後、昨日・今日と二日連続12位(最下位)。
昨夜は輪ゴムを飛ばして遊ぼうとしたら手前に飛んできてまぶたに直撃。
今日は自転車に乗っていたら上から鳩のフンが頭の上にキレイに落下。
う〜ん…おそるべし星座占い…。


2009.6.17(水) 東京音大にて

7月15日に大泉学園で公演するオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」ハイライト
その練習にいよいよ今日から参加しました。
練習会場は池袋にある東京音大の練習室…すげぇキレイ。
近代建築の記念館の中は、大学とは思えないような美しさ。
練習の合間には学食にも入らせてもらいました。
いいなぁ、いいなぁ…今の学生は恵まれているなぁ。

「コジ〜」ハイライトは台詞でシーンをつないでいく形。
東京音大出身の方々による手作り感たっぷりの公演ですが、
若さ故に凝り固まった芝居にならないから、新鮮で楽しいです。
今日は荒立ちを決めていった感じで、
これから少ない練習で一気に中身を作っていきたいと思います。
共演者の皆様、よろしくお願いします。

夜はおとといに引き続きオペラ「カルメン」の稽古。
今日も星出マエストロによる熱い稽古でした。
本当にノンストップで練習を重ねていくし、
マエストロは最初から最後までアクセル全開!
時間はあっと言う間に過ぎ、本当に楽しく、勉強になります。
発語法から発声法、音楽的な知識からあらゆる曲想、役作りに至るまで、
とにかく濃密に音楽を作っていく感じで、ずーっと浸っていたい時間でした。
頑張って、自分自身を高めていかねば、振り落とされてしまう…。
もっともっと勉強・練習をしたい!と意欲沸き立つ今日この頃です。


2009.6.16(火) 雷雨の中

午前中はハーモニーベルズの指導。
土曜日に新宿区合唱祭を終え、団員さんたちも少し自信がついた模様。
今日から新しい曲の音取りを開始しましたが、
相変わらず、すごいペースで音が取れてしまいました。
「涙そうそう」三部合唱を練習しました。

中野富士見町へ移動し、昼食。
先日も行った「Cuccina Sia」へ入ると、
何と以前指導していた合唱団の団員さんと再会。
ランチメニューの「ベーコンとオニオンのピザ」を注文。

一口食べてから写真を撮りました(笑)
大変美味でした。
食べ終わると、シェフから自家製プリンをサービスしてもらいました。
こりゃあ、これからも通わなきゃ!

午後はオペラ「ラ・ボエーム」の音楽稽古。
立ち稽古も佳境ですが、ここでいったん音楽をしっかりと確認。
いざ音楽に集中すると力んでしまいましたが、後半には調整できました。
でも本番は一発勝負。第一声から一番良い声で歌いたいものです。

電車で移動しながら、座席に座れた途端に爆睡。
クッタクタの中、10分ほど電車の中で仮眠ができました。
夜は窓の外で雷が光る中、混声合唱団「樹」の指導。
中国語にも磨きがかかってきました。
アドバイスをすると皆さんどんどん吸収していってくださって、
見違えるような音色になります。
この調子で9月の上海交流会まで頑張って欲しいです。


2009.6.15(月) オペラ「カルメン」始動!

午後から東京女学館音楽部のコーチ
今日は全ての時間をパート練習にし、
僕の仕事は、それぞれの部屋をのぞきに行くのみにしました。
「教える」のではなく「見守る」…これがミソだということを思い出しました。
僕が主役になってはいけない。主役は生徒たち。
生徒たちの自主性を信じてあげることが教師の一番の仕事です。

夜は浦和へ。
さいたまオペラ協会のオペラ「カルメン」がいよいよ始動です。
日本オペラ界の重鎮:星出豊先生によるマエストロ稽古。
マエストロは火山のようなエネルギー大爆発の方で、
とても熱く、遠慮のない、愛のある指導をしてくださいました。
モラレスのほんのわずかな歌唱部分も一切妥協なく、
何度も何度も歌わせてもらえたのが嬉しくて、本当に幸せでした。
終わってみると、まるでタダで個人レッスンをみっちり受けた気分。
実は父がお世話になっていた頃から、
星出先生とご一緒することは僕にとって夢でした。
夢のような時間でした。

さ。これでスケジュールがすごいことになってきたぞ…。
稽古がダブルブッキングしている日が多々ありますから、
稽古の様子をみながらどこをどう調整していくか…頭をフル回転させていかねば。


2009.6.14(日) 熊谷ミュージックフェスティバル

「熊谷ミュージック・フェスティバル」に、
僕が指導するベーレンタール男声合唱団が出場しました。

合唱組曲「月光とピエロ」から2曲演奏しましたが、
いろいろな要素が絡んで、今日の演奏は失敗でした…。
確実に上達してきていただけに、力を発揮できず悔しかったです。
いずれにせよ、責任は指揮者である僕にあります。
僕自身の中にも緩みがあったのは事実です。
今後は厳しい姿勢で毎回の練習を大切にしたいと思います。

その後、約5時間を会場で過ごしました。
というのも夜に同じ会場で、
7月25日の「熊谷モーツァルトレクチャーコンサート」のリハがあるからです。
大雨が降っていた上に、
会場である「熊谷文化創造館さくらめいと」は田園の中にポツンと建つ立地状況。
最寄りのコンビニですら歩いて10分以上先。
そんな訳で、イヤでもその会場内にこもらざるを得ませんでした。
仕方なく、会場付の喫茶店で軽食を済ませ、
お茶をしながら読書…しかし一冊本を読み終えてしまい、
いよいよ何をすれば良いのかわからなくなり、手帳の整理。
そうこうしているうちに気がついたら時間が過ぎていきました。

夜のリハは、第1回目の台本読み合わせ。
コンサートというよりはモーツァルトの生涯を描いた芝居仕立てなので、
台詞と芝居がメインになります。
僕はモーツァルトの父親レオポルドと、
友人シカネーダ(オペラ「魔笛」の作曲依頼者/初演時パパゲーノ役)の二役。
ザ〜と読み合わせて、稽古スケジュールや音楽面の打ち合わせをしました。
帰りは2時間かけて帰宅。やっぱり熊谷は遠い(汗)


2009.6.13(土) 新宿区合唱祭

新宿区合唱祭
昨年から我がハーモニーベルズも参加しています。
今年は初のドイツ語に挑戦!
メンデルスゾーン"Ich wollt', meine Lieb' ergoesse sich"(oeはOウムラウト)
木下牧子「月の角笛」、「すずしい日」の3曲を演奏。
とても落ち着いて、練習通りに歌えました。
純粋で若々しい声による丁寧な演奏だったと思います。

他の団もとても個性豊かで、聴いていても全然飽きませんでした。
この新宿区合唱祭は裏方を各団の代表者が交代しながら務めるのですが、
どの方もとても優しくて、丁寧で、あたたかい雰囲気。
それが合唱祭そのものに滲み出ています。
他の地区にはあまりみられない、とても素敵な雰囲気の合唱祭でした。

↑リハーサルの様子

夜は池袋で一人レッスン
今日も確実にステップアップ。目を見張る成長ぶりです。
アドバイスを素直にどんどん吸収していってくれる。
だからこちらもどんどん誉めることができる。
彼も嬉しいものだから、どんどん歌が楽しくなる。
結果的に上達していく。
良い循環が生まれています。
今日もしっかりと課題を残しながらも、輝くような顔で帰っていきました。
そんな顔を見て、こちらもとても幸せな気分になりました。

僕は少しだけスタジオに残り、自分の練習。
楽譜を持ってきていませんでしたが、伴奏も含めてほぼ暗譜していました。
30分ほどの練習でしたが、とても充実したセルフレッスンができました。
今、思えば「ウリッセ〜」で低音を練習したのが、今に生きているのかも。
無駄ではなかったですね…。

さ。明日は、今度は熊谷の合唱祭。
今日とはまた違った雰囲気ですが、団員さんと一緒に楽しんできます。
ちなみに区市町村の合唱祭は、どこも入場無料ですので、
ご近所で合唱祭があれば、皆さんもぜひのぞいてみてください。


2009.6.12(金) 天然ですが何か?

今日はさすがにきつかった!

明日の新宿区合唱祭のリハの為に、11:00から新宿文化会館へ。
僕が指導するハーモニーベルズが参加します。
副都心線の東新宿駅から歩きました。
まずリハーサル室で30分間声出しをして、ホールへ移動。
ホール練習30分間で、響きを実感してもらいました。
間口がバカでかいホールだから、音が散っていく。
団員さんも明らかに力んでしまっていました。
明日は変に色気を出さずに、
いつもどおり落ち着いて歌ってくれるといいなぁ。

新宿三丁目駅から丸の内線で中野坂上へ。
方南町行きに乗り換えて、中野富士見町駅に到着。
時間があったので駅から少し歩いたところにあったお店で昼食。
イタリアンレストラン「Cuccina Sia」のランチを食べましたが、
本当に美味しかった!。店員さんの接客も100点満点でした。
あれで1000円は安過ぎる。久しぶりに名店に出会いました。

2時からオペラ「ラ・ボエーム」の稽古。
4幕と3幕後半を練習しました。
今日も汗にまみれました。
着替えを毎回用意しています。

稽古が終わるとすぐに失礼して、電車を乗り継ぎ熊谷へ。
ところが、大宮から誤って宇都宮線に乗ってしまい、
途中で気づいて引き返し、大宮まで戻りました。
改めて高崎線に乗り換えて、満員電車に揺られながら熊谷到着。
予定より30分遅れてしまったので、ダッシュしました。

夜はベーレンタール男声合唱団の指導。
こちらはあさっての熊谷ミュージック・フェスティバルへ参加します。
最後の調整。
「月光とピエロ」を演奏するのですが、どうもうまくいかず、
奇策で練習してみたところ、これがヒット。
とても良い状態になったので、本番もこの調子で!
声がかなり若々しくなりました。
熊谷はやはり暑い!!ここでも汗だくになりながら指導しました。

帰り…熊谷からJRに乗りましたが、快速湘南新宿ラインだったことに気づかず、
目的の駅を行き過ぎてしまいました。またやってしもうた。
帰りも引き返して、乗り換え&乗り換えをしながらやっと帰宅。
結局、夕食を食べれなかったことに気づき、
ファーストフード店でお弁当を買って帰宅し、
日付が変わった頃にやっと食べれました。

朝から日付が変わるまで…飛び回り、全力投球の一日でした。


2009.6.11(木) 民謡

お昼から4人連続でレッスンをしました。
池袋のスタジオ…毎日行っているな…。
生徒さん、皆さんとても熱心に通ってくださっています。
少なからぬ上達が手に取るようにわかり、
お一人お一人の努力にこちらも感動する日々です。

夜は川口市民合唱団の指導。
新入団の方が一人と見学の方が一人いらっしゃいました。
ヴォイトレの先生にもいらしていただいて、
別室で数名ずつ個人ヴォイトレをお願いしました。
全体練習の方では、今日はたくさんの曲を練習しました。
「富山に伝わる三つの民謡」
先日たまたまテレビをつけたら、全国民謡コンクールをやっていました。
その中で富山民謡の「おわら」をやっていたのですが、
まさにその「おわら」をテーマにした合唱曲です。
実際の民謡を観て、聞いたことで、曲のイメージもふくらみました。
とっても優雅で美しい民謡…他の土地の民謡よりも滑らかで、
とにかく上品でした。
どちらかというと歌舞伎とか能に通ずるものがありました。
考えてみれば、この土地には平家の落ちのびた武士たちが住んでいました。
だから民謡とはいえ、どこか武家の品格のようなものがあるのかもしれません。
いずれにせよ、ただのお祭り民謡ではないこの曲を、
いかに優雅に、美しく歌えるか…これからの課題です。


2009.6.10(水) 再開

契約上、「ウリッセ〜」に期間拘束されていたので、
お休みしていたオペラ「ラ・ボエーム」の稽古に2週間ぶりに復帰。
今日は動きが一番複雑な男4人衆のシーンを練習しました。
たくさん稽古してあった1幕の方はきちんと覚えていましたが、
4幕の方はかなり忘れていました。
一つ一つ思い出しながらの稽古。
最後は全員汗だくになっていました。

僕自身は、この2週間の間に少し声の出し方を変えていて、
(バス役を経験したことを無駄にはしたくない)
前よりもだいぶ歌いやすくなっていたのを実感しました。

昼間の稽古を終え、池袋へ。
カレーを食べてから古本屋で本を買い、
いつものマッシュマンズカフェで1時間ゆっくり読書をしていました。

夜はスタジオでレッスン。
ずーっと声の出し方にクセがあった生徒さんでしたが、
ついに開眼したようで、とっても良い声を楽に出していました。
発声が良くなると自然と音楽も流れる。
余裕が生まれるからメロディに本人の心も動き、表現が豊かになる。
良いサイクルに入りつつあり、生徒さんも嬉しそうでした。
思えば、月に1〜2回だったレッスンを、
この2ヶ月ほど、毎週通ってくださるようになったのが一番良かったみたい。
…僕も師匠のレッスンを毎週受けたい…(汗)


2009.6.9(火) 余暇なし

おかげさまで朝から夜まで忙しい…いや、充実した一日でした。
お腹が痛いです。
なぜなら朝から夜まで歌ってばかりだったから、
お腹の中の筋肉が突っ張っている。

午前中はハーモニーベルズの指導。
いよいよ今週末に新宿区民合唱祭があります。
この日の為に何ヶ月もかけて練習してきた成果を発揮できるよう、
最後の練習は充実しました。
明らかに昨年の今頃よりも上達していますから、僕はすでに満足です。
あとは本番で力まずに、練習通り歌えれば良いですね。

昼食を食べてから池袋のスタジオへ。
7月のオペラ「椿姫」、コレペティ稽古をつけてもらいました。
久々のヴェルディ…そして久々のジェルモン。
以前よりも全然自由に歌えるようになっている自分がいました。
ちょっとずつではあるけど、ちゃんと成長しているんだな…と、
実感ができてとても嬉しかったです。
でも、後半バテた…まだまだ体力・筋力は不足気味。

伴奏者さんと別れて、そのまま僕はスタジオに残り、
今度は生徒さんを迎えて個人レッスン
レッスンの中で筋肉の使い方などを説明しながらも、
自分で実践して見せるから、筋肉がつりそうになりました。

夕方になり、東武東上線で上福岡へ。
時間が少し空いたのでファミレスでステーキを食べ、
ドリンクバーで粘りつつ読書。
永岡慶之助著の「上杉謙信と直江兼続」を読み終えました。

夜は混声合唱団「樹」の指導。
これまではとにかく楽しく伸び伸び歌う練習をしてきましたが、
そろそろ気心も知れてきたので、声の出し方をかなり厳しく練習。
緊張感を練習の中に取り入れていきました。
現状に甘んじることなく、より上のレベルを目指せるよう、
まだ厳しい練習には慣れていない団ではありますが、
遠慮なく指導をしていきました。
こちらでもたくさん歌って聴かせたりしたから、お腹が疲れた。

帰宅して鶏肉のトマト煮込みを食べました。
身体がビッチビチに凝っている模様…。ハードな一日でした。


2009.6.8(月) 働かぬもの歌うべからず

本番を終えてから一晩たち、
たくさんの方から感想メールをいただきました。
心温まるお言葉の数々に、本当に励まされました。
もちろんそれに甘んじることなく、これからも努力していきますが、
まずは自分を支えてくださっているたくさんの方々への、
感謝の気持ちを忘れずに歌っていきたいと思います。
皆様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

さて、本番が終われば新たな一日がやってくる。
余韻に浸っている暇はありません。
今日は東京女学館音楽部のコーチをしにいきました。
中高生の扱い方をすっかり忘れてしまっている僕。
正直、未だに探りながらの指導です。
っていうか、指導することよりも一緒に音楽をもっと楽しみたいな。
もっと頭を柔らかくして彼女たちを見守ってあげなきゃ…。

夜は池袋でレッスン
一番長く通ってくださっている生徒さんですが、
さらにステップアップする為に、一から発声を見直しているところ。
結局、今日も発声だけで一時間が過ぎてしまいました。
間違ったイメージを捨てること。新しい感覚を掴むこと。
これって自分にとっても大事なことだなぁと思いました。

…で、思い出したのですが、
最近パンツをブリーフからトランクスに切り替えました。
慣れない感覚…気持ち悪い…。

さらに話は変わりますが、気がついたらヒザが内出血していました。
忘れていたけど昨日、出番の前にヒザをゴミ箱にぶつけたのでした。
舞台に上がると痛みとかって全部忘れちゃうんですよね。
ちなみに以前、共演者に指摘されたのですが、
どうやら演じている間、僕は「まばたき」をしていないことが多いらしいです。

そんなわけで、とりとめのないB型っぽい日記になってしまいました。


2009.6.7(日) 痛感

二期会ニューウェーヴオペラ「ウリッセの帰還」に出演。
たくさんの方にお越しいただきました。
ありがとうございました。

結局バスの役というのは、僕の声では無理なのでした。
バリトンがバスの役をやるというのは、
まるでバトミントンのラケットでテニスをやるようなものだなぁと、
今更ながらに改めて痛感。

でも死神としての【時】役は演じている上では楽しかったです。

今日は、本当にたくさんの方にお越しいただいて、嬉しかったです。
ありがとうございました!
共演者の皆さん、スタッフの皆さんと出会えたことは本当に財産です。
また一から積み上げていって、自分の足で歩んでいったら、
いつか皆さんとまたご一緒できる時が来ることを信じて…。


…でも、もう二度とバスの役はやんない。
やる必要もない。


2009.6.6(土) 本番前の

今日は「ウリッセ〜」公演初日。別組の本番です。
ダブルキャストなので、
僕らは万が一の為にスタンバイしていなければいけません。
…てことで自宅待機しました。
どうやら特にトラブルもないようで、連絡は入りませんでした。

暇な時間なので、明日の本番に備えて…
1、耳鼻科で吸入。
2、マッサージ屋で30分マッサージ。
3、焼肉屋でたっぷり食事し、スタミナとパワーを。
とってもニンニク臭いですが、明日に向けて万全の体制。
明日は頑張ります!


2009.6.5(金) 「ウリッセ〜」GP

今日はオペラ「ウリッセの帰還」のゲネプロでした。
衣裳・メイクをつけて、本番通りにリハーサルをするのがゲネプロです。
何せ僕は衣裳がでかいので、移動するのが大変。
狭い舞台裏をカニ歩きしながら気をつけて歩くのに疲れました。
メイクは、メイクさん&ヘアメイクさんが、
衣裳は、デザイナーさんと衣裳さんと小道具さんが、
とにかくすごくかっこよく作ってくださいました。

ゲネプロはいろいろありましたが、とにかくあとは本番1回きり。
頑張りたいと思います。

それにしても改めてオペラって共同作業だなぁと思いました。
過去に様々なオペラ団体に参加させていただきましたが、
今回は本当に他の全ての団と、「勝手」も「雰囲気」も違って…。
なんというか…最後までどう立ち回れば良いのかわからないままでした。
きっと本番が終われば、いろいろ見えてくるんでしょうね。
今はガムシャラにやるしかないです。


2009.6.4(木) 場当たり(ウリッセ〜)

今日からいよいよ佳境。
オペラ「ウリッセの帰還」の稽古も箱入り。
(「箱入り」=本番の会場で稽古をすること)
今日は場あたり稽古でした。
いつもの稽古場では仮組のセットで稽古をしてきたので、
実際のセットで立ち位置や舞台裏の動線などを確認する作業です。
例えば、稽古場では「階段」はただ床にテープを貼っただけで、
実際には段差のないところを「階段があるつもり」で稽古します。
それが本当のセットではどのくらいの高さになるのか、とか、
照明がどの角度から当たっているか、などをチェックしていきます。

↑小道具…人間の命を刈る「時」の鎌

小道具だけは本番用のものを持って、今日は衣裳・メイクはなし。
本番会場の「北とぴあ さくらホール」は、
昨年の「道化師」でも歌ったことあるホール。
とても響きの良いホールですが、難点は舞台袖が狭いこと。
舞台はとても広いのに、舞台袖は大道具がひしめき合っていて、
人とすれ違うのも一苦労。

今回は意外と照明が暗めで(特に僕の登場シーン)ちょっと残念。
顔の表情までかなり作りこんで演じてきたので、それが伝わらないみたい。

場当たり稽古を終えた後は、別組(6/6公演組)のGPを見学しました。
案の定、プロローグのシーンは暗い上に遮幕がかかっていて、
声が聞こえにくいことが判明…。
かなり厳しい環境で歌わなければいけないようです。
明日、実際に舞台に上がってオケが鳴る中で歌ってみないとわからないけど、
少し不安要素です。

GPは途中でしたが、失礼をして川口へ。
京浜東北線で4駅だったから近くて良かった。
夜は川口市民合唱団の指導。
ヴォイトレの山崎先生を迎えて、別室で個人ヴォイトレをやってもらいながら、
全体練習では細かい練習をしていきました。
夕食は自宅近くの本格トンコツラーメン。
2日連続のラーメンですが、こってり食べて明日は万全。


2009.6.3(水) OFFにつき「りひと通信」

今日は「ウリッセ〜」A組の場当たり稽古。
B組の僕らは一日(念の為空けてあったのですが)OFFです。

そんなわけで一日家にこもって、
「りひと通信6月号」を作っていました。
毎回手書きでたくさんのイラストを描きながら、
オリジナルなレイアウトで「りひと通信」を作成しています。
毎回公演に来てくださって、
普段なかなかお会いする機会がない方にだけ郵送していますが、
当HPの【メルマガ】登録をされている方には、
メール添付の形でお送りしています。
(※ただし登録アドレスがPCではないとサイズが大きくて見れないです)

今回は7月のオペラ「ラ・ボエーム」のご案内です。
チラシも同封して、切手を貼って、ポストに投函しました。
メルマガ会員の方には近日中に「りひとweb通信」をお送りしますので、
どうぞお楽しみに。
(※メルマガ登録更新をされていない方は新規で改めてご登録ください)

夜は夕食の為に外出。
所沢の趙絶品四川ラーメン屋さんで、トマトラーメンを食べました。
酸味と甘みがあって、メンもシコシコ、ヘルシーで超美味でした。

所沢プロペ通りから路地を一本入ったところ「龍の子」


2009.6.2(火) 触感が心地よい音楽

今日はオペラ「ウリッセの帰還」オケ合わせでした。

バロック時代の作曲家モンテヴェルディによる原曲から、
現代作曲家ヘンツェがどのように構築し直したのか…
オケ合わせの日をとても楽しみにしていました。

いや〜美しかった!

打楽器がたくさん入ることとか、
エレキギター&ベースやアコーディオンがオケに加わることはともかく、
様々な音色の組み合わせが手を変え品を変え、
透明なキャンパスに塗られていく感じです。

そしてその中にバロック的な音も音色の一つとして表されていて、
その美しさと儚さたるや…この世のものとは思えない心地よさでした。

2月に出演させてもらった「グラン・マカーブル」の時も感じましたが、
現代作品というのは【難解な】時代を通り抜け、
いよいよ真なる【心地良さ】を追求した音楽だと思います。

何と言いますか、【触感的に】心地良い。
耳の中に入ってくる音というよりは、
音波の作り出す振動が聴く人の肌を撫でていくような感触を
味わえるような気がします。

「マカーブル」では自分の心の中の黒い部分に触れてくる感触でしたが、
このヘンツェ「ウリッセ〜」は逆に白い部分をサラリと撫でていく感じです。

僕はプロローグでしか歌わない役なので、
最初に歌ってすぐ解放されたのですが、
ずーっとこの心地良さに身を委ねていたくて1幕最後まで居残っていました。
(お腹が空いたので2幕の前の休憩中に失礼しました)

この機会にヘンツェの他の作品も聴いてみたのですが、
同様の心地良さがありますね。
12音技法を使ったり、無調だったり、バロック回帰だったりしますが、
どれも「美しさ」においては非常に秀でた作品ばかりです。

ヘンツェ作曲「ポリチーノ」より

ちょっとチケット代も高めだし、どうかな〜と思っていましたが、
この音を聴けるだけでも一聴の価値ありかもしれません。

夜は上福岡で混声合唱団「樹」の指導。
今日もソプラノの趙非(ちょうひ)さんが中国語指導にいらしてくださいました。
とても丁寧で、優しい、素敵な指導でした。
僕も中国語がかなり好きになってきました。


2009.6.1(月) 6月になりました

いよいよ5月が終わり、6月になりました。
…当たり前のことを書いてしまった…。

今日は東京女学館の音楽部をコーチして、
夜は池袋で一人だけレッスン。

ゆるやかな一日でした。
さてさて、もうすぐ「ウリッセ〜」の本番。
それが終わると、怒涛の7月の為の練習が待っています。
7月のものは練習回数がどれも少ないので、
8割近く自己責任…。
特に7月15日の「コシ・ファン・トゥッテ」ハイライトと、
7月18日の「椿姫」ハイライト、7月25日の「モーツァルト物語」。
この三つの公演は全て、台本で歌をつなぐ形式。
つまり台詞を覚えなければいけないんです…。
さ…またブツブツ言いながらの日々が始まります。

とりあえず…「ウリッセ〜」が終わるまでは…いいや。