舞台裏日記

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2011.11.30(水) 踏んだり蹴ったり

午前中はS大学のオペラ授業の助演の為、
大学まで行きました…が、誰もいない…。
おかしいなぁと思い連絡をしてみると、今日は休講でした。
ショック…。
仕方なくバスを待って駅までUターン。
帰宅しようと電車に乗ると、ちょうど車内アナウンスが。
「自動車との接触事故があった為、運行を見合わせます」
その後も待てど暮らせど復旧せず。
一駅だけ進んだのですが、そこで再びストップしたので、
諦めて電車を降りて駅を出ました。
バスが出ているだろう…と思ったら、他の線への連絡バスはなし。
タクシーは長蛇の列。
すると電車が逆方向になら復帰するとのことだったので、
再度電車に乗り込みました。
それにしても、この状況でしっかり運賃をとる東武東上線(-_-メ)
しかもライバル西武線への連絡については一切インフォなし。
とりあえず川越まで出て、西武線に乗り換えることにしました。

せっかくなので川越の「ホワイト餃子」を食べて、
それから西武線に乗って、乗り継いで帰りました。
で、自宅最寄駅まで着いたと思ったら、もう池袋に向かわねばならない時間。
結局、自宅に戻ることもなく再度出発…東上線復旧を待っても同じだった。

午後は池袋のスタジオでレッスンDAY。
発表会で自信がついたり課題が見つかったり…
ますます皆さんの向上心が見られてレッスンも順調でした。
来年はもっともっとみんな上手くなるんだなぁと思うと、
今からワクワクします。
みんな〜頑張れ〜!

 

2011.11.29(火) メンテナンスの日

今日は午前中のハーモニーベルズと、
午後のレッスンだけでした。
久しぶりに夕方以降が空いたので、
まずはもう2年以上使っているボロボロの携帯電話を、
機種変更しました。
初めてのスマホに戸惑い気味…いろいろ設定をしたりして、
それだけで数時間かかりました…。

それから、とにかく疲労で身体がガタガタだったので、
いつもの鍼に行ってきました。
おかげで痛かった背中やらいろんなところが少し楽に。
そして咳を止めるツボ4カ所に、現在針が刺さっている状態です。
すっごく小さいホチキスの針みたいなやつを刺したまま、
一週間ほど過ごせるそうです。
なんだか不思議な感じ。痛みはないのですが、なんか違和感。
でも、これで咳が止まるなら大歓迎です。

帰宅してからも新しい携帯電話との格闘。
やっとアドレス帳の移行ができました。
まだ使い勝手がわからないのですが、頑張ります。

 

2011.11.28(月) IKSPIARIカウント第九合唱団始動!!

毎年恒例!
ディズニーリゾートIKSPIARIカウントダウン「第九」合唱団
全4回の練習が開始されました。
新浦安のWAVEで初回練習は盛り上がりました。
団員は一般募集されましたが、応募が殺到したそうで、
早々に定員になり、参加希望してくださったたくさんの方にお断りしたそうです。
それでも170名ほど…昨年よりさらに20人ほど多いのです。
今年は特に男声も多いので、ハーモニーがかなり安定していました。
もう僕が指導するのも11回目。
こちらの音楽的要求はすでに浸透していて、
年々積み上げられてきているから毎年パワーアップしています。
今年も最初にいきなり通したのに、すでに立派な完成度。
そこからさらに細かい部分まで練習をして、深い音楽性を追求していきました。
とても良い練習ができたと僕は自負しているんだけど・・・
参加された皆さんにとってはどうだったのかな?

今日は昼間はレッスン。
夕方は東京女学館合唱部の指導。
夜は「第九」指導。
…という一日でした。
体調は実はあまり良くないのだけど、帰宅してからお仕事。
お仕事って言っても、「ていおん!」のHPやブログを更新しただけ。
時間がかかったけど、まぁ楽しい作業だったからいいか。

 

2011.11.27(日) 「ていおん!!!!4」終演

午前中は入間市アミーゴで合唱ワークショップをして、
午後は水天宮前駅へ。今日本番のていおん!メンバーで集合。
毎度のことながら「ていおんブルー」が遅刻してきましたが、
無事全員集合。
カフェでテクニカルな打ち合わせをしてからスタジオに移動してリハ。
リハをしながら手が空いている者はプログラムを折ったり製本したり。
2時間みっちりリハーサルをしたらいよいよ会場へ移動。
リーダーは受付設置。ブルーはネット中継の準備。
イエローは会場の催し物案内の準備。僕はピアノ位置などの調整。
それぞれが仕事をしてから、会場リハ。
ザザザ…とリハもちょっとだけやったら開場。

開演前にネタの打ち合わせ。
全部アドリブのようで実はいろいろ計算しているんですよ(笑)
プレトークでジャンケンをして歌う順番を決めたら開演!
トップバッターはブルー:横山くんがアニソンその他を熱唱し、
2番手リーダー:飛鳥さんが武満を歌い上げ、
3番手は僕が日本歌曲を並べれば、
トリのイエローはカンツォーネ等を歌う。
第1部はそれぞれが自分の個性を生かしたステージを務めました。

第2部はおまちかね、アンサンブルステージ。
4人の化学変化により生みだされた分厚いサウンドと、
そしてグダグダトーク…もはやていおん!のスタイルになりつつあります。
今回はアニソン封印し…

【時代劇シリーズ】
1、大岡越前 2、銭形平次 3、水戸黄門

【松田聖子ちゃんシリーズ】
4、赤いスイートピー 5、瑠璃色の地球

【ヒーローシリーズ】
6、マグマ大使 7、ゴレンジャー 8、宇宙刑事ギャバン
9、ウルトラマンメドレー(ウルトラマン→ウルトラセブン
 →帰ってきたウルトラマン→ウルトラマンA→ウルトラマンタロウ

【アンコール】
10、妖怪人間ベム 11、見上げてごらん夜の星を 12、宇宙戦艦ヤマト

以上を歌いました。
早くも録画を公開中!

もっと大きな画面で観たい方はこちらをクリック


ソロステージがみんな延びまくって終演時間が大幅に押してしまいました。
お客さんの送り出しもできずに必死に楽屋&会場の撤収作業。
お待ちいただいた皆様、すみませんでした。
転がり出るように会場を後にし、打ち上げ=大反省会。
その他、今後の予定を打ち合わせして解散しました。
リーダーとブルーは飲み直しに行きましたが、僕は歯痛の為帰宅。
痛いなぁ…。
帰宅してから録画を観て、「瑠璃色の地球」がいいなぁと思いながら、
全曲観賞しながら日記を書いています。

次回!「ていおん!5」は2012年2月12日@久我山会館です。
どんな曲が歌えるのかなぁ…ちょっと今までとは変えたいなぁ。

 

2011.11.26(土) 復帰!江東少年少女合唱団

長い間留守にしていました。
今日から江東少年少女合唱団の指導に復帰します。
…といっても来週は早退、再来週は遅刻ですから、
本格復帰は来年からかな…。
それでも今日はフルタイムで5時間指導しました。

子供たちは僕が休んでいる間も、
谷村新司さんのコンサートに出演するなど、
さらなる経験を積んできています。
歌とステージを存分に楽しんできたようで、
その自信がみなぎっていました。

そのせいか、練習にもとても集中していて、
アドバイスすればするほど上達していきました。
今日は特に、発声的に今まで出したことのないような声が出て、
これを体得することができたら着実にステップアップすることができるでしょう。

12月17日にはクリスマスコンサート、
12月23〜25日はバレエ「くるみ割り人形」に出演します。
頑張って盛り上げていきたいと思います。

さぁ!いよいよ明日は「ていおん!4」です!!!
皆さん、どうぞ遊びにいらしてください。
当日券いっぱいございます。
直接会場までお越しください。
日本橋社会教育会館で19:00からです!
伝説を見逃すな〜〜。

 

2011.11.25(金) ていおん!集合!!


↑先日のパパゲーノ&パパゲーナ全身写真

レッスンDAY。
発表会は終わりましたが、早くもレッスン再会。
生徒さんたちも元気だなぁ…。

夜は「ていおん!」メンバーが集合。
明後日の本番の為に最終練習です。
あんな曲やあんな曲まで練習しました。

とても楽しいアンサンブルでした。
こりゃあ本番が楽しみだ。
それにしても全体の流れはわかったものの、
どんな展開になるのか、正直未だに見えてこない。
…というのがやはり「ていおん!」ですね。
ぶっつけ本番の臨機応変バトル。

Ustream生中継も良いですが、
やはりライブのあのムードはたまらんです。
ぜひぜひお越しくださいね。
まだチケット予約可能です!
チケット申し込み
ていおん!Official Web Site

 

2011.11.24(木) 火鍋打ち合わせ

昨夜はバタンキュー。
今日は目が覚めたら、なんと午後1時過ぎでした。
我ながらびっくりしました。

ぐっすり眠ったはずなのに、今日は一日眠くて…。
「魔笛」までのプレッシャーと疲労、そして昨日の発表会と、
なんだか溜まっていたものが全て抜け落ち、
身体の中が空っぽになっているようでした。

それでも午後は東京女学館合唱部の指導に行き、
夜は来月25日の東松山クリスマスコンサートの打ち合わせ。
池袋に新しくできた火鍋の店に行きました。
お店に入った途端に中華薬膳のような匂いが…
火鍋は辛さもそこそこで、とっても美味しくボリューム満点でした。
美味しい食事をしながらも曲目や構成、練習日などを打ち合わせ。
ソプラノの清水さん、メッゾの柳さんのお二人と鍋を囲む僕。
…今思えば周りからはどんな光景に見えていたんだろう…。
いずれにせよ打ち合わせは盛り上がり、
とっても面白いコンサートになりそうな予感がしました。
お時間があれば、ぜひいらしてくださいね。
でも、その前に・・・

「ていおん!4」
11月27日(日)19:00〜
日本橋社会教育会館

…まずはこちらにいらしてください。

今回の「ていおん!」は今までの雰囲気とはまるで違います。
第1部はこれまでのグダグダ感を払拭。
各々が1ステージずつ受け持ち、
それぞれの個性を生かした独自のパフォーマンスでガチンコ勝負!

第2部もこれまでの主だったレパートリーだったアニソンを封印。
ほぼ全て新曲という挑戦をします。
さてさて、皆がどのように勝負してくるのか…楽しみです。

また、第1部は開幕後に歌う順番を決めます。
まさに行き当たりばったりの真剣勝負。
この伝説を見逃してはいけません!!
全席自由:2000円 学生:1000円
チケット申し込み
ていおん!Official Web Site

 

2011.11.23(水) 第4回りひと門下生発表会

もう第4回になるんですね。
いつも僕のレッスンを受けに来てくださる生徒さんの、
声楽発表会でした。

プログラムを作るのに朝4時過ぎまでかかってしまい、
朝も作業をしていたら集合時間に遅刻…。
こんなボケボケ先生に習いに来てくれる生徒さんたちに面目ない。

午前中に通しリハーサルをして、1:30開演。
お一人体調不良で欠場された以外は、皆さん調子良さそうでした。
発表会は毎回同様、お一人ずつ登場する前に僕がMCを入れます。
いつもはきちんと原稿を作成して曲目解説をしていたのですが、
なんだかお勉強会みたいになってきてしまったので、
今回は原稿なしのアドリブでMCを入れることにしました。
曲の解説をする場面もありましたが、生徒さんの様子を直接伝え、
応援の気持ちや、聴きどころをお伝えすることを重視しました。

生徒さんは一人一曲から二曲まで。
日本歌曲を歌う方もいれば、オペラアリアを歌う方もいて、
イタリア古典歌曲とビートルズを組み合わせる方もいました。
また、発表会で知り合いになった生徒さん同士が、
僕の演奏会などの会場で再会したりして交流を持ち、
その縁で何グループか作って二重唱や三重唱を歌うコーナーもありました。
全く接点のなかった三人による三重唱も、素敵なアンサンブルを奏でました。

本番は皆さん本当に良く頑張っていて、
何よりもお一人お一人がとても丁寧に歌っているのが印象的でした。
しっかりとレッスンで練習してきたことを一つ一つ発揮している。
例年以上に皆さんの上達っぷりが見えて、嬉しかったです。
本当、やってきて良かった…こちらが幸せな気持ちになりました。

発表会そのものは、全体的にとても楽しく飽きのないプログラムになり、
結局、発表会は3時間かかりましたが、お客様も飽きずに楽しんでくださったようです。
最後に僕はシューマンの「献呈」を歌いました。
本当はこの後にお客様も一緒に「赤とんぼ」を歌う予定だったのですが、
うっかり忘れてしまい…最後までボケボケ先生炸裂です。

19名、計36曲もの伴奏をお一人で受け持ってくださった、
ピアニストの小澤佳奈(こざわかな)さんには心から感謝!
途中、生徒さんが緊張のあまり数小節飛んでしまったり等、
たくさんのハプニングを顔色一つ変えずに対応してくださいました。
本当にありがとうございました。

終演後はお客様も交えて打ち上げ。
おおいに盛り上がり、また交流を深めました。
打ち上げは6時に始まって…11時頃に終わったから…
盛り上がり過ぎだろ(笑)

事務を一人で担当してくださった加藤さん、
会場打ち合わせなどお手伝いくださった渡邉さん、
打ち上げ幹事をしてくださった尾熊さん、
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

※最後に撮った集合写真ですが…実は録画モードになっていたらしく、
 写真ではなく動画になってしまいました。
 どなたか写真を撮っていた方はメールで送ってくださいませ。

 

2011.11.22(火) 明日は発表会

午前中はハーモニーベルズの指導。
午後は昨日に引き続き門下生発表会の伴奏合わせ。
夜は混声合唱団「樹」の指導でした。
「樹」は、いろいろ重なって2カ月近くお休みしてしまいました。
団員の皆さん、待っていてくださってありがとうございます。
おかげさまで今日もとっても良い練習ができました。
【発語】に関して、新たな指導法を実践しています。
すごく聴いていて心地良い発語ができると、声も良くなるし、
結果的にハーモニーもとても美しくなる。
発語のメカニズムや、感覚的な捉え方という一見相反するものを
双方結び付けてイメージする練習方法を試しています。

帰宅してからは明日の門下生発表会の準備。
プログラム印刷をやっと終えて…すでに3時過ぎ…。
やばい…もう寝なきゃ…。

 

2011.11.21(月) 合唱団LICHT継続決定!

余韻が未だ残りつつも、日常はやってくる。
午前中から門下生発表会の伴奏合わせ。
一人一人来ていただいて、伴奏の小澤さんと実際にplayしてみます。
みんな緊張でバタバタになってしまいますが、
心を落ち着かせてもらう為にもアドバイスをしていきました。

夕方は東京女学館合唱部の指導。
文化祭以来の練習でしたが、新曲の音取りもできていたし、
部員たちもとてもよく頑張っています。
来年2月の演奏会まで、もう2つぐらいステップアップを目指します。

夜は新浦安の合唱団LICHTを指導。
IKSPIARI第九の練習が始まるまでの、期間限定の合唱団でしたが、
皆さんの要望もあって、来年も継続して活動していくことが決まりました。
来年春の浦安市合唱祭に出演し、
その後は大きな曲を数年かけて練習していきたいと思っています。
夢は膨らんでいきます。
これからどんな合唱団になるのか…今から楽しみです。

 

2011.11.20(日) 打ち上げ

オペラ「魔笛」二日目組の本番。
客席で観させていただきました。
組が違うと雰囲気からして全然違う。
うちの組はどちらかというとホンワカムードでしたが、
こちらの組はタミーノ王子がかっこよくて、冒険劇のようでした。
パパゲーノ役の大石さんもとってもキュートでした。
改めて客観的に観ると・・・
主役級はもちろんなのですが、脇役陣が重厚で素晴らしかったです。
弁者の田中くんは見た目もそうですが、声や芝居にも重厚感があり、
武士&僧侶の澤崎くんも声がよく通るし、張りがある。
モノスタトスの長谷川さんに至っては、キャラクターの深い内面まで見えてきて、
本当にセンスが光りました。
穴のないキャスティングとはまさにこういうのを言うんだろうな…。
もし自分がこちらの組だったら、どう演じたんだろうなぁ、などと想像しました。
これはこれで面白そう!
…実は通し稽古を代役したから一回ご一緒しているんですけどね。
本番も二組やっても良かったなぁ(たぶん体力的に無理だけど)。
 
誰かの落書き パパゲーノの子供たち&夜の女王様…だと思う


フルートのあさおさん 1幕フィナーレでは笛通しのアンサンブルをしました


打ち上げは大いに盛り上がりました。
指揮者の星出先生や公演監督の岡山先生が、
わざわざ全ての席を回って出演者全員に声をかけていたのが素敵でした。
本当に「愛」のある方たちの下で、こうして公演できたことが幸せでした。
こんな大人になりたいな…こういう人たちの背中を見て生きていきたい。

みんなとっても良い笑顔…本当に良い仲間だったなぁ…


打ち上げ会場は鳥料理屋さんでした…「おいらを食っても、たぶん不味いぞ(汗)」

     

2011.11.19(土) オペラ「魔笛」本番!

※長文です…すみません。

いよいよ本番。
本番近辺になると、むしろ公演に集中するため、
スケジュール自体はとっても楽になります。
いつも通りインターネットで遊んだり、録画した番組(アニメ)を観たり、
あとはもうすぐある門下生発表会のプログラムを作ったりして過ごし、
朝ものんびりと起きてきて、いつも通りノロノロと準備をしてから出発。
電車の中でも楽譜や台本を開いたりせず、
むしろ全然関係ないポップスの曲とかを聞きながら会場入りしました。

会場入りしたら、まずはスタッフさんたちにご挨拶。
衣裳さん、メイクさん、舞台さんたちにご挨拶をしてから、まずは客席へ。
まだ別組のゲネプロ真っ最中でした。
ゲネプロが終わっても、まだ楽屋はもう一人のパパゲーノさんが使っているので、
僕は客席とか廊下で待機。
全て片づけが済んでから楽屋に入りました。
今回、楽屋は個室を用意していただきました。
楽屋に入るとまずはメイク落としや、合間に食べるためのオニギリ等を並べ、
汗とりシャツ(衣裳の下に着る下着。襟などが出ないよう加工したもの。)に着替えて、
メイクルームで順番待ち。
他の役のメイクに時間がかかっていたので、結局1時間以上待ったのですが、
まだ順番がきそうもなかったので先に衣裳部屋へ。
東京衣裳の、いつもお世話になっている藤井さんたちに衣裳を着せてもらい、
軽く発声などをしてからやっとメイク。
僕のメイクも時間がかかるので、メイク完了は本番開始10分前ぐらいでした。

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本番はリラックス。
吹き出そうになる興奮を抑えながら出番を待ちます。
高なる心臓の音を聞きながら、その瞬間を楽しもうと言い聞かせ、
最高のパパゲーノを披露すべく舞台へ飛び出しました。
アリアは緊張と集中の良いバランスの中で伸び伸び歌えました。
歌い終わるとたくさん拍手がきたので、それで一気にリラックスできました。
とにかく自分が積み重ねてきたものを信じて、丁寧に丁寧に演じていきました。

お客さんが入ったことで、舞台上の芝居にも新たな【間】が生まれます。
例えば、自分の台詞がお客さん全員に届くまでの0.1秒ほどの間。
ギャグを言ってからお客さんに笑うまでの間を与えることも大事だし、
笑い声が出た時に次の台詞にうつるまでの「待ち」の間。
そういった【間】を一つ一つ丁寧に、お客さんの呼吸を感じながら演じていき、
それがまた舞台上に良いバランスの【間】を生み出しているのがわかりました。
すっごく冷静だった。すごく集中していた。

客席の雰囲気は最高の状態だったと言っても良いです。
冒頭のダジャレでクスリと笑い声が出た時に、これはイケる!と確信しました。
そこからは良い雰囲気の中、活き活きと演じていけば、
基本的に何をやってもウケる状態にまで会場が温まっていきました。
実は笑いを取りにいった芝居で笑いが来そうになかったところもありましたが、
そこは少しアドリブを入れ、半ば力技で笑いを取りにいきましたwww
 
鳥かごに入っていた鳥たち…実はこのうちの一羽がパパゲーナだった(?)

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そして例の「首吊りシーン」。
後に観に来た方や関係者からは【事件】とまで言われたほど、
客席からたくさんの「死なないで〜!」「死ぬな〜!」というお声をかけていただきました。
正直、あの雰囲気からして声がかかりそうな気配はしていたのですが、
あんなに数多くの方が叫んでくれるとは思いませんでした。
長年オペラを観ている方、「魔笛」を山ほど観てきた方からも、
「あんな状態になった公演を観たことがない…」と言われました。
すでにそこまでのシーンでパパゲーノと客席が一体になっていましたし、
自然の流れであんなことになりましたが、
意外と僕は「どうすっかなぁ…」ぐらいに呑気に考えていました。
結局、全てアドリブでしたが、【パパゲーノとして】お客さんたちと楽しく会話をし、
何だかうまいことお客さんと一緒にあのシーンを創り上げ、
そしてみんなの協力でその先のシーンまで自然につなげることができました。

実は舞台裏やオケピットはみんなヒヤヒヤしていたらしいのですが、
僕とマエストロはとっても冷静で、「ここだ!」というタイミングで目が合い、
ともに呼吸をして、まさに【阿吽の呼吸】で次の音楽に突入していきました。
あのバチっと合った感じ…本当に気持ちが良かったです。
今回は本番中にそういう場面がたくさんありました。
マエストロとアイコンタクトが見事に合い、一緒に呼吸する瞬間。
そういう時は音楽が躍動し、なんだか宇宙空間にいるかのような心地良さでした。
本番中にこんなにエクスタシーを感じた公演も経験がありません。
特に20番「恋人か女房が」はマエストロが踊るように楽しく振ってくださったのが嬉しかったです。
あのアリアでBravo!がきたのも生れて初めてのことでした。

終演後、お客様たちと

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パミーナのアリアで、彼女を無視し続けるタミーノを見たパパゲーノ。
その後、ザラストロ教団たちとのやり取りに辟易としていき、
自分の生きる道はここにはないと感じた後に老婆から変身したパパゲーナとの出会い。
一目ぼれをして、ここでパパゲーノは【男】になります。
弁者によって地の底に落とされたパパゲーノでしたが、
彼は愛する人を探すために地の底から這い上がってきます。
そして首つりを敢行しようとして童子たちに助けられ、魔法の鈴の力を借りて、
ついに!ついに!パパゲーナを得ることができるのでした。

ここで歌われる歓喜の絶頂「パ・パ・パ」の二重唱。
互いの名前を呼ぼうにも声にならない「パ・パ・パ…」。
この曲の前奏では、本当にパパゲーノの喜びが僕の全身を駆け巡り、
本当に涙が出そうになりながら、声を詰まらせていました。
そして最高に幸せな二重唱を歌い終えた時、僕の長い旅は終わりました。

帽子ないバージョン

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思えば、子供の頃…
オペラ歌手である父は小学生の僕とは生活時間が完全にずれていた為、
父に会える唯一のチャンスは、父が出演するオペラを観に行った終演後の楽屋でした。
その時にいつも会う優しい顔のおじさん…それが星出マエストロでした。
自分がオペラ歌手になり、いつか星出先生とご一緒するのが夢でしたが、
それが実現したのは一昨年の浦和での「カルメン」。
その後、今春には長崎「ラ・ボエーム」にも声をかけていただき、
そして今回、僕が大好きなパパゲーノ役で星出先生と共演できるチャンスを得るべく、
オーディションを受けました。
このオーディションに合格できれば死んでもいい…。
むしろこのチャンスを逃したら、もう歌を辞めよう…とまで考えていました。
そしてオーディションでパパゲーノ役をいただき、厳しい稽古を乗り越え、
やっと集大成としての公演をたくさんの方に観ていただくことができました。
それらのことを走馬灯のように回想しながら、舞台袖で最後の出番を待っていました。
大フィナーレの終わりに登場してから、会場全体を見渡したとき、
やっぱり僕の居場所はココだ…と感じました。

ココはゴールじゃない。スタート地点だ。

カーテンコールでは本当にたくさんの拍手をいただきました。
僕が評価されてもらった拍手ではなく、
愛すべきパパゲーノに祝福の拍手をいただいているのを感じ、
何だか僕の中にいるパパゲーノと一緒に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
本当に最高の舞台を、最高の空間を、ありがとうございました。
あの場に居合わせた全ての人に「愛」をいただきました。

終演後は楽屋で一人きりになり、何とも言えない充実感を感じていました。
楽屋を出ると、これまで共に歩んできた仲間も三々五々散っていき、
来てくださった方からのメールを読んでいたら家に着いていました。
帰宅して、山のようないただきものを並べて思わず写真をパチリ。

この他にもいただきものがあったのですが机に乗りきれなくて…ジジ(猫)のぬいぐるみがお気に入りです



2011.11.18(金) ゲネプロ

前日の通し稽古が良い状態だったこともあり、
ゲネプロでは、逆にその良い感覚を再現しようとしてしまった感がありました。
なんとなくエンジンもかかりきらず、集中力も少し欠いている状態。
とにかく淡々と演じながらも、それが淡々とし過ぎてしまいました。
音楽面でもいろいろ上手くいかないことが多く、
緊張と不安の中ゲネプロが終わった状態でした。
お客さんがいない状態ですと、どんなにギャグを言っても笑い声がなく、
少々さみしく演じていましたが、本番ではウケる自信があったので、
周りの不安をよそに堂々とゲネプロではギャグをかましていました。
それは良かったみたいです。

大部屋の楽屋にキャスト全員が集まり、
音楽と演出の双方のダメ出しをもらいました。
細かいダメこそありませんでした、もっと全体的な修正点を受け止め、
また、注意事項を一つ一つ確認できました。
あとは本番をベストな状態に持っていくのみ。
気持ちのコントロールが非常に重要になりました。



2011.11.17(木) 場当たり通し稽古

通常は「場当たり稽古」→「ゲネプロ」→「本番」という流れですが、
今回は間に『場当たり通し稽古』というのが入りました。
要するに、実際の舞台で衣裳をつけてピアノ伴奏での通し稽古をしたわけです。
ちなみに明日のゲネプロではメイクやヘアメイクも施され、
さらにはオーケストラ伴奏で、本番とまったく同じ形でやります。

そんな訳で、ペース配分も考えながら今日はゆるりと通していきました。
実質、僕にとってはこれが3回目の通し稽古。
流れは完全に把握しているし、何も考えなくても演じていける感じ。
あえて今日は心静かに、淡々と演じていきました。
それでも後半はどんどん気持ちが入ってきてしまう…。
悪くないテンションだったと思います。
小道具や衣装は本番仕様のものを使うのは今日が初めて。
その辺りの扱いや処理の仕方などを確認できたのが一番嬉しい。
また、実際にこの劇場で歌うのは初めてでしたから、
響きも把握できて調整バッチリ。
後は、明日のゲネプロでエンジン全開にふかしておいて、
本番はその一つ下のギアに落ち着かせて演じる…。
これで絶対に上手くいくはず。

とにかく、後はペース配分と体調管理なので、
残り2日間!悔いを残さないように頑張ります。



2011.11.16(水) 場当たり&オケ合わせ!

オペラ「魔笛」も佳境中の佳境。
今日はお昼から、初めてテアトロ・ジーリオへ。
今日から【箱入り】です。
ステージに立って、実際のセットの中で動いてみました。
想像はしていたけど広いアクティングスペース。
階段やスロープがとっても高い舞台セット。
そしてとても高い天井…。
ここでもうすぐ本番か、と思うと武者震いがしました。
客席はとっても居心地が良い感じで、
前の方の席もとても快適に舞台を観れる感じ。
むしろ前の方が良いのかも…。

舞台の様子…まだお見せできないので極小写真で…

セットがいろいろ動くので、動線を気をつけなきゃいけないのと、
意外とセットの上は狭いので落ちないように注意。
思ったよりもシンプルな舞台なので、よほど芝居をきちんとしないと、
リアルには伝わらないぞ…と思いました。
うむ。頑張ろう!

夕方からはオケ合わせ。
別会場のスタジオへ移動して、オーケストラの皆さんと音楽合わせをしました。
若いオケなのにとってもいい音。
ちょっとデッドな(音響がよくない)スタジオだったので、
第一声を出すまでは不安でしたが、バランスを崩すこともなく歌えました。

歌い出すまでは手の指が震えるほど緊張していましたが、
オーケストラの皆さんと、マエストロと、そしてモーツァルトと音楽を楽しむことを一番に。
のびのび歌うことを心がけました。
そして、本当にとっても楽しかった。
「アンサンブルをしている」という感覚を持ち続ければ、
オケの音も味方になってくれるし、一緒に作り上げている感覚が心地良かったです。
そのおかげか、自分でも驚くような良い音色で歌えた部分があって、
これが音楽の素晴らしさか…と改めて感動しました。
何度も歌ってきたパパゲーノ役。
今までで一番「楽しんで」歌っています!!!

今更ですがチラシです。まだまだチケットございますよ!



2011.11.15(火) オフゆえ

オペラ「魔笛」の稽古はオフになりました。
そんな訳で、休んでいた合唱団に行ったり、
たまっていた仕事をしたりしていました。
明日からは本番まで怒涛のスケジュールになります。
しっかりとリフレッシュして明日からに備えます。

あとは「魔笛」の本番に来てくださる方に声をかけていかなきゃ。
本当に素晴らしい舞台…たくさんの人に観てもらいたい。



2011.11.14(月) オペラ「魔笛」通し稽古

今日は昼間にレッスンをしてから、
夜はオペラ「魔笛」の通し稽古。
昨日から連日の通し稽古になってしまったので、
心身の疲労は蓄積しているのを感じます。
それでも昨日以上の緊張感が常に自分から発せられ、
とにかく他のことは何も目に入らないような意識がありました。

会場入りしてストレッチ。
誰とも口を聞かず、目も合わせず…とにかく集中、集中。
通し稽古はマエストロの号令と同時に開始。
緊張とリラックスが入り混じった不思議なテンションになりました。
昨日通しているという自信もあるのと、
どこかで昨日よりも冷めた状態で冷静に見つめながら演じたいという想い。
物語に入り込むのではなく、自分を俯瞰で観ているような感覚。
心身の動きを昨日よりもゆっくりと。
一つ一つ置き石していくような気持ちで演じていきました。

もちろんこれは本番では使えない「態」。
だからこそ、ここで悪い状態を試していきたいのでした。
なるべく汗をかかずに…と思っていたのに、結局は汗だく。
でも、頭はとってもクールでした。

2幕の途中で思わず自然に出た台詞がありました。
台本にも書いておらず、今までも発したことがない台詞でした。
「また独りぼっちか…」
それはパパゲーノのこれまでの人生全てを表し、
彼の乗り越えられずにいた【試練】の入口を開く言葉でした。
そこからの展開は、今まで経験したことのない未知の領域。
パパゲーノがその試練に自分の力で立ち向かう旅路でした。
そして首つり…パパゲーナとの再会!
この物語がこの大団円の為に大きな波を持って向かっていったのを感じました。
最後の「パパパ」は本当に幸せでした。
幸せで、幸せで…僕の体内に居るパパゲーノが喜んでいる感覚。
とっても不思議な世界でした。

終わった後、何故か達成感はありませんでした。
というか、自分が演じた…という感覚がなく、
身体が勝手に演じていた…パパゲーノが演じていたという感じ。
マエストロの前に立つと、
マエストロはニコっと笑って真っすぐ僕の目を見てくださいました。
「俺のモーツァルトをずいぶん理解してくれたな。やってて楽しいよ。」
その一言だけ。
涙が出そうになるのをこらえました。
僕も最高に楽しいです!

星出先生とモーツァルトをするのを夢見て受けたオーディション。
これまで怒鳴られながら、努力を重ねてきた練習。
それがやっと一つの形になったことを認めてもらえた一言でした。
後は本番まで体調管理!
残りわずか…頑張るぞ!!!!

チケットはまだありますよ〜。
こんなすごい舞台を見逃したらいかんですぞ(笑)



2011.11.13(日) 代行

今日は午前中に「ていおん!」メンバーが集合して、
11月27日のコンサートの合わせをしました。
残念ながらリーダーは熱を出してお休み。
ブルー、イエロー、ブラック、そしてピアニストのホワイト。
4人で綿密な練習をしました。
今回はアンサンブルステージ恒例のアニソンを封印。
ほぼ全て新曲を歌うとあって、練習もイチから。
しかもかなり難しい曲揃いなので、大変です。
ま。チケット代も2倍になったことだし、努力も倍やらなきゃね。
それにしても一人欠いているというのに、このハーモニー。
部屋の空気がビリビリと震える倍音の嵐は相変わらず心地良い。
これこそが「ていおん!」の真骨頂です。
部室もかなり盛り上がっているし…「ていおん!」最高です。
ていおん部室

午後はオペラ「魔笛」の2日目組通し稽古。
…なのですが、あちらの組のパパゲーノさんが欠席になり、
急遽、僕が代理で通し稽古を務めることになりました。
毎度のことではありますが、
僕が一番大切にしているのはこの通し稽古。

稽古のピークをここに設定しているのは、
最大の緊張感を持ってこの通し稽古を乗り越えれば、
その先にある本番までの道筋はかなりの自信を持って突っ走れるからです。

ミスなく。そして良い緊張感で。テンション高く。
汗だくになりながら、一つ一つのシーンをしっかりと演じ、
そのうえで全てのシーンを有機的につないでいく。
物語の中で、キャラクターの人生もクライマックスを描いていく。
そういったたくさんの「点」を「線」で結んでいって、
大きな川のようにうねりを形成していく作業…それが通し稽古です。
途中、折れそうになる集中力を束ね集めて、
なんとか最後まで切れることなく通すことができました。
組が違うということで、実は台詞や間も違う…。
それを臨機応変に対応しながら演じていく緊張感。
たまらなく興奮もしましたし、とっても怖い想いも抱きつつ演じました。
ダメも出なかったし…とりあえず一つ終了。

何リットルもかいた(おおげさではなく)汗を吸ったシャツを着替えて、
水をかぶったように濡れた髪の毛を乾かしてから帰路につきました。
帰宅途中、電車で爆睡。
帰宅すると、足や腰が発熱していました。
熱い風呂でゆっくりと汗をかいてから身体を冷まし、
一日を終えました。

。。。ところで。。。
僕が通し稽古をしている頃、オペラ「泣いた赤鬼」二日目公演でした。
公演は無事終わったのかな…。
演出した作品を自分で観ることができないもどかしさ。
これからはこういうことがないといいなぁ。



2011.11.12(土) オペラ「泣いた赤鬼」初日

今日は僕が演出を手掛けたオペラ「泣いた赤鬼」本番初日。
午後の「魔笛」の稽古が取りになったので、
急遽早起きをして、会場へ駆けつけました。
ヤマハエレクトーンシティのメインホールでは仕込みの段階でした。
急に押しかけたのですが、照明の紀平さんも快く応じてくれて、
一緒にシューティング(照明)の確認をしていきました。
舞台の道具配置の細かな調整や、客席の椅子配置などを指示し、
変更になった動線などをキャストさんと相談。
舞台転換の打ち合わせなどをこなしていき、本番を迎えました。

この公演はオペラ2本立てで、
前半は父:古澤泉が演出する落語オペラ「しばはま」
後半が僕の演出したオペラ「泣いた赤鬼」でした。
ところが時間の都合上、前半の「しばはま」を観た時点でTIME UP。
自分の演出作品を観ることなく会場を後にしました(涙)
どうだったのかなぁ…お客さんは楽しんでくれたのかなぁ…。
などと後ろ髪を引かれながらも電車に揺られていきました。

夜はオペラ「魔笛」の立ち稽古。
明日・明後日は通し稽古…そこからは流れ作業ですから、
実質、今日が最後の通常稽古になります。
台詞の間合いなどが未だに決まらず、今日はその細かい詰めの作業。
それから同時進行で、別の部屋ではマエストロとの音楽稽古。
移動しながらの同時中継でした。
特に、今までどうしてもハマらなくて合格点をもらえなかった、
最初のアリア「鳥刺しの歌」をマエストロに聴いてもらいました。
オーディション以来の緊張感を持って…でも持てる力を全部出して歌いました。
その結果「よく勉強してきたな!」とお褒めの言葉をいただきました。

音楽稽古初日に「そんな歌はプロじゃない」と言われ、
立ち稽古でも「全然ダメ」と言われてきた曲だっただけに、
涙が出そうになるほど嬉しかったです。
こういうひりつくような真剣勝負…めったに味わえるものではありません。
結果が良かったから言えるのですが、他には代えがたい快感でした。

さ。これで後は明日からの通し稽古で【本番】を一度、疑似体験すること。
そこを乗り越えれば、後はシステマティックな作業になっていきます。
残りあとわずか!悔いを残さないようにベストを尽くすぞ!


チケットまだございます!!
皆さまもこれを見逃したら悔いが残りますよ(笑)



2011.11.11(金) レッスンDAY

今日はオペラの稽古が取りになったので、
先日、生徒さんに一斉メールを送ったところ、
レッスンの申し込みが殺到。
そんな訳で今日はレッスンDAYとなりましたとさ。
スタジオの空き状況から、14:30からスタート。
午前中はまるまる眠っていました。
14:30から間1時間の休憩をはさんで計5時間。
その後には、「ていおん!4」のソロ合わせをする為に、
【ていおんホワイト】のガッキーにスタジオまでお越しいただきました。

今回の「ていおん!」は今までとは一味違った(毎回違うけど)構成。
前半の第一部は、メンバー一人一人のソロリサイタル形式になっています。
要するに4つのリサイルを一度に味わえてしまうというお得な企画。
それぞれの個性が違った輝きを放つことでしょう。
で、僕は今回は日本歌曲のみを集めたプログラムにしました。
ぶっちゃけ、これまで別のコンサートで歌ってきたレパートリーなので、
常連のお客様には「またこの曲か…」と思われてしまいそうですが、
同じ曲でもどれだけパワーアップしたか、
というのを実感していただければ嬉しいです。

実際、今日ガッキーと合わせてみて感じたのですが、
伴奏者が違うだけでこんなにも変わるのか…というほど、
僕自身の歌表現が新鮮に感じられました。
これが歌の面白いところ…。
ガッキーとのコラボによる日本歌曲。お見逃しなく!
←ていおんホワイトのアイコンを作成(ていおん部室用)



「ていおん!4」@日本橋社会教育会館
2011年11月27日(日)19:00開演



2011.11.10(木) 妹の誕生日

今日は妹の誕生日です。
息子の子育てを頑張っています。
すっかり立派なお母さんになって…感心しています。
素敵な一年を。

さて、今日は朝から劇団青年座研修所の授業。
今日で後期の授業は終わりです。
12月にはミュージカルの試験がありますから、
それに向けて勉強の成果を一通り歌わせてみました。
予想通りなレベルまでは仕上がっている模様。
でもまだまだ全然足りない。
僕の想像を超えるような上達の仕方をしてくれないと、ね。
プロになる、というのはそういうことです。
12月には1週間集中特訓がありますから、楽しみです。

午後からは新百合ヶ丘でオペラ「魔笛」の稽古。
先日の幕ごと通し稽古を経て、今日は徹底した直し稽古。
…でも、あまり進展はなかったかな…?
ここにきて台詞が変わったり、動きが変わったりと対応力が試されていますが、
自分の中でまだ一つ乗り越えられないでいる壁があります。
全部吐き出せる舞台を目指して、頑張ります!!

ところで、衣裳の一部でもある帽子をかぶりながら初めて演じてみました。
おぉぉ。意外と制約が出てきたぞ…。
なんつっても重い(笑)



2011.11.9(水) 夜オフ

突然寒くなりました。
午前中は尚美学園のオペラ授業の助演。
今日はオペラ「ラ・ボエーム」と「フィガロの結婚」から
1曲ずつ歌いました。
演出の澤田先生は厳しいけど愛情たっぷりの授業。
僕も澤田先生から基礎を教わりましたから、
この授業を通して若い才能が花開いてくれることを期待しています。

午後は池袋でレッスン。
3人だけレッスンしました。
発表会まであと少し。
自信を持って歌えるようにサポートしていきたいです。

夜はオペラ「魔笛」の別組稽古なので取り。
見学をしに行こうかとも思いましたが、じっくり休む方を選択しました。
代わりに鍼へ行ってきました。
打たれる場所、打たれる場所が激痛…。
おかげで身体がとてもほぐれて軽くなりました。
今までどれだけ緊張して生活してきたのやら。
今はふにゃふにゃで逆にだるいけど、今夜はよく眠れそうです。



2011.11.8(火) 発熱再び

6日の夕方から発熱している感じでしたが、
7日の朝にはかなりの高熱になっていたらしく、
節々は激痛…意識朦朧の中、「魔笛」の衣裳合わせへ。
これまで何度もお世話になった東京衣裳の藤井さんと再会。
衣裳合わせは…身体中が痛かったせいか、
フィットしているはずなのに身体がしんどかったです。
朦朧としながら熱があることを伝えると、
夜の稽古は取りにしてもらいました。

とは言え、午後は渋谷でオペラ「泣いた赤鬼」のゲネプロ。
こればっかりは演出家として休めないのでフラフラと現場へ。
とにかく周りにうつさないようにマスクをして注意していました。
椅子に座っているのもしんどかったのですが、
なんとかダメ出しまで終えて…ようやく帰宅。
ゆっくりお風呂につかって、ぐっすりと寝ました。

そして今朝。
汗びっしょりになりながら起床。
さすがに午前中のハーモニーベルズはお休みさせてもらい、
午前中いっぱい寝たら、熱が下がりました。
まだちょっと体力が落ちているのを感じましたが、
午後からオペラ「魔笛」の立ち稽古へ。
午後の部は抜き稽古をしてから、第1幕を通しました。
夜の部はマエストロ登場で一気に緊張感が高まる中、
第1幕フィナーレから第2幕を通しました。
正直、緊張と疲労で集中力が落ちていました。
マエストロに怒鳴られながらも、何とか最後まで通しました。
こんなに歌詞や台詞がおぼつかなくなるとは…。
自分のスタミナと集中力の不足に腹が立ちました。

稽古場でたっぷり汗をかき(シャツ2枚分はぐっしょり)、
どうやら発熱はどこへやら…夕食はたくさん食べて、
体調もすっかり元通りです。
逆に昨日の発熱はなんだったんだろう。
身体は疲れていますから、気を抜かずに頑張ります。
チケット、さらに入手しました(1階の一番前の席!!)。
良かったらぜひお問い合わせください。
残り16枚です!!!



2011.11.6(日) 東京女学館記念祭

今日は東京女学館の文化祭:記念祭。
合唱部のステージを指揮してきました。
今春から新体制になり、最高学年の高2生が中心によく頑張りました。
途中、様々な苦難を乗り越え、支え合い、築き上げてきた絆。
まさに部員が一丸となった素晴らしいステージでした。

指揮に関しては、手放してあげたい反面、
とにかく手綱をしっかりと握りながら、良い緊張感で振ることができました。
何よりも部員のみんながとても良い表情で歌っていたのが嬉しい。
最後の曲では泣いている部員もいて、
もらい泣きしそうになるのをこらえました。
反省会ではみんな泣いていました…かわいいですね。

一度池袋へ戻り、一人だけレッスン。
夜は府中でオペラ「泣いた赤鬼」の立ち稽古でした。
欠けているキャストもいましたが、できるシーンを通して返し…。
かなり細かい部分の修正だけで済みました。
この調子で本番まで突っ走って欲しいです。
明日はゲネプロ。皆さん頑張ってくださいね。

帰宅時にはぐったり…。
座っているのもしんどい。
明日も朝からだから、早く寝よう。



2011.11.5(土) ていおん!揃い踏み

午前中は、「ていおん!」メンバーで集合して、
とある打ち合わせの為に新橋へ。
このメンバーで集まると、やっぱり楽しいです。
11月27日の「ていおん!4」はソロ曲以外は全て新曲!
しっかりと練習をしておかなければ…。

午後は空きになったので、
生徒さんのレッスンを入れようかとも思ったのですが、
どうにもこうにも心身共に休養が必要と感じ、一旦帰宅。
直しに出していたジャケットを引き取ってきて、
少しだけ片づけをしたらまた出かけました。

夜はオペラ「魔笛」の稽古。
どちらかと言うと、僕個人としては、
今は壊す段階。
あえて固まってきたものを緩く演じてみています。
惰性で演じてどこまで芯が残るか?
新しいものを更に上塗りしても軸はぶれないか?
など、いろんな角度から試しながら自問自答しています。
まだまだここで完成形にはしたくない。
今回は(も)最後までやり尽くして、悔いのない公演にしたいです。
古澤利人が演じる『究極のパパゲーノ』をどうぞ観に来てください。



2011.11.4(金) 仕上げ

午前中にいろいろしようと思っていたのに、
起きたらお昼過ぎでした。
午後から東京女学館のリハーサル。
2時間ほど練習をしてから、本番の会場でリハしました。
最後の仕上げも良い感じで、あとは本番が楽しみです。
この半年…部員たちは本当によく頑張りました。
成長の軌跡をみると、信じられないほどの上達です。

夜はオペラ「泣いた赤鬼」の稽古。
実質、今日が最後の通常稽古でした。
細かい部分を練習していきましたが、
とても面白くなった部分と、まだまだ仕上がりにはほど遠い部分が。
ここからのラストスパートは…歌い手さん一人一人の集中力に期待。
良い公演にしたいと思います。



2011.11.3(木) 目を閉じオペラを観る

午前中は「よみうりランド前」にある劇団青年座研修所の授業。
ミュージカルを教えています。
研修生も良く頑張ってるけど、時間がとにかく足りない!
もっと授業したいよぉぉぉ。

午後は広尾の、東京女学館合唱部の指導。
今週末の文化祭に向けて練習も佳境です。
かなり細かい部分の表現について仕上げています。
言葉に心が反応しながら歌う…すると音色も変わります。
子供ってその反応がとっても素直だから、
音色の変化も劇的!!
このまま本番まで突き進んでいきたいです。

夜は多摩センターへ…なんだかUターンしている感じ。
何ともまぁ、効率の悪い一日です。
オペラ「泣いた赤鬼」のオケ付立ち稽古。
前回の通し稽古で、ある程度の動きは定まりましたから、
今日は徹底して【音楽】からの表現を作る作業。
一つ一つの音、アンサンブル、休符から最大限の表現を絞り出します。
目を閉じて聴いていてもシーンが見えてくるように…。
音楽で物語が全て表現されて初めて、
動きがそれを補佐していきます。
それこそが「オペラ」…今日はかなり良い稽古ができました。

帰宅してからは、父が以前に演じた落語オペラ「しばはま」のDVDを観ました。
すっごく良い作品&そしてそれを見事に仕上げた父の演唱。
素晴らしいものを観させてもらいました。



2011.11.2(水) マエストロ現る!!

午前中は…
今日から尚美学園のオペラ授業に助演で参加。
先週は風邪でいきなりお休みしてしまったので、
今日が初日になりました。
オペラ「フィガロの結婚」の3重唱を歌いました。
久しぶりに歌った曲なので、すごくぎこちなかった…。
来週までにはしっかりと暗譜していかなければです。

お昼から池袋でレッスンをして、
夜はオペラ「魔笛」の立ち稽古。
…突然、星出マエストロが現れました。
一気に緊張感が高まる稽古場。
いや〜本当に緊張した。
僕もけっちょんけちょんにダメ出しされて、さらにファイトが湧きました。
後半はだいぶ固まってきたので、前半を作り直さねば…。



2011.11.1(火) 粗通し

午前中はハーモニーベルズの指導。
宮本益光先輩が作詞した合唱曲集「あしたのうた」を練習中。
やっと全曲の音が取れました。
日本語の発音の仕方を無意識下から意識下にシフトするのが難しい。
来年の演奏会を目標に頑張ります。

午後は稽古が取りになったので生徒さんたちに連絡したら、
急遽、レッスン希望があったので池袋のスタジオでレッスン。

その後は空きになったので、渋谷の隠れ家的カフェへ。
ここ、絶対普通の人は知らない。
もちろん内緒です。
カフェでオペラ「泣いた赤鬼」の照明用楽譜を作成。

夜は渋谷のエレクトーンシティでオペラ「泣いた赤鬼」の稽古。
(※僕は演出です)
今日は2組の粗通し稽古でした。
皆さん、形にはなってきていて、無事2組とも通せました。
ここからは細かい部分をしっかりと繰り返し練習して、
キレイに形成していく作業です。
あと1週間、しっかりと仕上げていきたいと思います。