舞台裏日記

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2012.12.30(日) 大雨

買い物しようと町まで、出かけたら…
大雨になってファミレスで雨宿り。
そうしたら結局、一日がほとんど終わってしまいました。
部屋の片づけも終わってないのに〜。



2012.12.29(土) 仕事収め

11年間、大晦日の第九イベントの為、
仕事収めは毎年年越してからでしたが、
今年からはゆっくり大晦日と正月を過ごせます。
そんなわけで、今日で仕事収め。

本日はレッスンDAYでした。
14:30〜21:30
なんと7時間休みなしのぶっ通し。
最終日とは言え、ちょっと無理してしまった。
でも生徒さんたち、みんないい顔して歌っていたから、
とても良かったです。
今年は特に皆さん、自分なりに課題を乗り越え、
とても成長著しい一年でした。
僕も少し教え方に柔軟性を持つことができ、
一緒に楽しくレッスンができました。
来年も頑張りましょうね。

…と、ここで仕事収めと思いきや…
帰宅してからオペラ「魔笛」の舞台監督さんと、
Skype(ネット電話)会議。
いつもコンビでやらせていただいている方ですし、
実は同世代ということもあり、とても良い関係でお仕事させていただいています。
今日も打ち合わせをしている、というよりは、
会場の特徴や、今回の演出コンセプトについて、
共に戦略を練っているような雰囲気。
僕が少し守りの姿勢に行きかけても、攻めの姿勢を忘れぬよう、
どんどん背中を押してくださっているような気分でした。

よし!「魔笛」も攻めていくぞ!
3月2〜3日公演です。乞うご期待!

…と言うことで、今年はこれで本当の仕事収めです。
一年間、応援いただきまして、ありがとうございました。



2012.12.28(金) オーディション審査

今日はお昼から夜までスタジオに缶詰。
来年9月に演出するオペラ「フィガロの結婚」の、
オーディション審査員を務めてきました。

30人以上の応募があり、その全ての方の歌を聴きました。
どなたも遜色なく、審査は非常に苦しみました。
それぞれの人の持ち味、良さがある。
実力はあるけど役と合っていなかったりもする。
僕は「モーツァルトの歌い方」をきちんと勉強している人を優先しました。
ベルカントオペラのように高音を張り上げるのではなく、
むしろ高音をおしゃれにフッと歌える人。
音楽の流れを身体で感じて、そこに自分の歌を委ねられる人。
そんな人を選んだつもりです。

オーディション後の選考会議もかなり難航しましたが、
基本的には全員が納得して、共感して決定しました。

僕もオーディションに落ちまくっていた時期がありますが、
決して実力だけではなくて、たまたまその役のキャラクター、
公演コンセプトやキャストのバランスなどで選考されているのだなぁ、
ということが今ならわかります。
あの頃、落ち込みまくっていた自分に伝えてあげたい…。



2012.12.27(木) レッスンDAY

久々にレッスンDAYです。
計6名の方のレッスンをしました。
レッスンの間に、前の家の電気・ガス・水道を止める手続きを。
それからインターネットの解約も済ませました。
これで新居へ完全に移行。
あとはいくつかの住所登録変更をしていけば落ち着きます。
年内にはこの段ボールに囲まれた生活から抜け出したい。

同じくレッスンの合間に行きつけのマッシュマンズカフェへ。
今日もマスターに声をかけていただきました。
店員さんの間で僕の話題をしてくださっているようで、
これからも足しげく通っていきたいと思います。



2012.12.26(水) 退去

午前中から池袋でレッスンをしたら、
久しぶりに秋津のお家へ。
最後の片づけをして、大家さんに挨拶を済ませ、
完全に退去しました。
母にも手伝ってもらって、ゴミや荷物を実家に持っていってもらいました。
30分もあれば済むだろうと思っていたのに、
結局3時間ちかくかかってしまった…。
自分の準備不足に反省。
母、ごめん。

帰宅してから締め切り最終日となる「魔笛」の台本作成。
とにかく一気に書き上げ、朝4時に提出完了。
細かい校正はできなかったけど、ひとまず仕事を終えてホッとしました。



2012.12.25(火) 責任

ここ2カ月ほどスケジュールが合わなくて欠席していた、
二期会オペラ研修所の助演。
今日は久々の出席ということで、緊張して臨みました。
授業の方はすでに立ち稽古に入っています。
長い間休んでしまっていたのですから、
完璧な状態で準備していくのが「誠意」と「責任」というもの。
昨夜は夜中まで譜読みをして、万全の体制で挑みました。
おかげさまで、自分の中にもピリッとした芯が一本入っている感じで、
集中して歌い、演じられました。
笑いもいっぱい取れたみたいだし…何とか誠意は伝わったようです。

そんなわけで午前中のハーモニーベルズはお休みさせていただいたのですが、
午後の忘年会には顔を出しました。
いつもながら楽しい雰囲気でいろいろお話できてよかったです。

夕方には年明けから立ち稽古が始まるオペラ「魔笛」の打ち合わせ。
主催団体である東京シティオペラ協会の事務所へ行き、
衣裳のことや練習スケジュール、訳詞の修正箇所などについて話し合いました。

夜はそのまま音楽稽古にお邪魔しました。
いろいろ口を出させてもらったりしましたが、
とても良い練習が出来たと思います。
台本…早く書かなきゃ…締め切りを言い渡されました。

と言いつつも、今夜中に「演出スケジュール」を提出してもらいたい、
とのことで…深夜まで仕事。
結局、寝たのは朝の5時でした。



2012.12.24(月) 写真撮影

とあるスタジオにて写真撮影。
おそらくここでは公開しないと思いますが、
一日中かかって撮影しました。
長かったけど楽しかったです。
モデルの仕事とかあったらいいなぁ。



2012.12.23(日) 第九ミリオーネン音楽会

3月に企画発足。
5月に実行委員会を立ち上げ、
右も左もわからないままコツコツと準備を積み重ね、
ついに「ミリオーネン第九プロジェクト」の第一段として、
「第九ミリオーネン音楽会」を開催することができました。
これまでご協力くださった実行委員の皆さん、発起人の皆さん、
その他にも力を貸してくださった方々、音楽会参加者の皆さん、
スタッフの皆さん、そしてお越しくださったお客様に心から感謝します。

僕一人の力では何もできなかったこの企画。
人が集まり、何かを成し遂げるというのはこれほどまでに大変で、
それでいてエネルギッシュで、そして素晴らしいものであるのか、
ということを、生れて初めて体験したのかもしれません。

今日は朝9時に集合。
…ということで7時前に起きて、日が昇る前に出発し、
えっちらおっちら電車で新浦安へ。
会場に着くと、すでに実行委員の数名が準備を始めてくれていました。
僕はそのまま舞台裏へ。
こちらもすでに準備が始まっていて、
舞台監督の伊奈山さんの仕切りで舞台組みが行われていました。
その後、僕は照明のシューティングを指示したり、
演出上の動線などを確認し、合唱団が集まったら発声練習等を指導。
それからも各所の打ち合わせや確認などを行い、
そのままリハーサルへ突入。
リハをしながらいろいろ演出も加え、その場で指示。
自分の感性を大事に、無茶振りをしていきました。

リハーサルが終わってからは本番の準備。
衣裳に着替え、軽く発声練習をします(30秒ほど)
本番スタート。
最初はMCで司会者さんとトークをしながら進めていきます。
「第九コンサート」ということもあり、客席の雰囲気はかなり固かったのですが、
徐々にほぐれていきました。
第1部後半は僕が指揮も振り、トークをしながら進行。
第1部最後には「メリーウィドーワルツ」を他のソリストさんたちと芝居しながら歌いました。

第2部は「第九」四楽章。
世界でも類を見ない、独自の世界観による演出を施してあるので、
正直、お客さんの反応が怖くてドキドキしていました。
「暴動でも起こるんじゃないだろうか・・・」
客席に1ベルを流したら、オーケストラと合唱団の一部が入場。
チューニングを済ませたら、本ベルも鳴らさず、客電も落とさず、
いきなり演奏開始。
日常に突然ベートーヴェンの叫びが轟きます。
その後、人生の全てを否定し尽くしたベートーヴェンは、
「歓喜の歌」のメロディーにたどり着きます。
やがてそのメロディーに呼応するかのように一つ一つの楽器が加わっていき、
ここで舞台袖からも客席からも合唱団が入場してきます。

そしてバスソロ(僕)登場。
花道で歌います。
「友よ!この音ではない!」と歌いながら、蝶ネクタイをはずしました。
堅苦しい音の羅列ではなく、もっと自由に喜びを奏でよう!
他のソリストも加わり、合唱団と会話をしていきます。
…と、この後もかなり挑戦的な演出を加えていったのですが、
僕はソリストとして舞台上にいながら、客席の反応を逐一見逃さないようにしていました。
腹を立てて帰ってしまう人や、呆れて目を伏せてしまう人がいるかもしれない。
それほど「タブーを犯している」という気持ちで、身体を固くしていました。
全ての演奏が終わり、最後の仕掛けである照明カットアウトで会場が闇に包まれると、
客席から割れんばかりの拍手と「BRAVO!!」が聞こえてきました。
それでやっと僕もホッとしました。

アンコールで会場のお客様も一緒に「きよしこの夜」を歌い、
3番をハミングで歌うと、会場中が一つになるのを感じました。
演奏が終わり拍手が鳴るのですが、なんとその拍手がいつまでも鳴りやまない。
しかもお客様は立ったまま、スタンディングオベーションです。
こんな経験は初めて…思わず胸が熱くなるのを感じました。

終演後、ホワイエで興奮気味のお客様方からたくさんお声掛けをしてもらいました。
皆さん楽しんでくださったようで、参加者もお客様もみんな笑顔でした。
中には「第九を聴いて涙が出たのは初めて」と言ってくださる方もいました。
打ち上げも大いに盛り上がり、皆さんから「来年もぜひ!」という声をいただきました。
まだ来年については更地の状態ですが、その声を受けさらなる意欲が湧きました。

実はまだやりたいことの10分の1も果たしていない…このプロジェクト。
10年後に完成を目指して、一歩ずつ進んでいこうと思います。
皆さんもぜひぜひご参加ください。
一緒に夢を追いましょう!

アンコールの様子…この後、拍手が鳴りやまなくなります

※この公演の様子は、浦安市のケーブルテレビで紹介していただけるそうです。
 …たぶん数秒間だけですが…



2012.12.22(土) 打ち合わせ

24日に行われる、とある写真撮影の打ち合わせ。
結局、打ち合わせだけでほぼ一日かかってしまいました。
帰宅してから原稿書きなどをしてから就寝。



2012.12.21(金) オペラ「ジャンニ・スキッキ」&「道化師」本番

Soaveというオペラ団体の第4回公演で演出を務めさせていただきました。
どちらも一度は演出してみたいと思っていた作品の二本立て。

オペラ「ジャンニ・スキッキ」は舞台であるブオーゾ家をマフィア一家に読み替え。
遺産の取り合いをする強欲な遺族たちを、
より辛辣に描くことを課題にしました。
この作品が作曲されたのは第一次世界大戦中。
しかもちょうどイタリアが参戦した頃です。
プッチーニが戦争についてどう考えていたのかは別として、
その戦争の背景にある人間の傲慢さ、強欲さがこの作品に反映しているのでは、
と僕は考えます。

冒頭、いきなり男の子ゲラルディーノを客席に登場させ、
しかも玩具のショットガンで客席中を乱射します。
戦争ごっこに興じている無邪気な子供。
幕が開くと、マフィアの遺族たちが異様な雰囲気で身構えているのです。
フィナーレで若いカップル、リヌッチョとラウレッタが抱き合いながら、
「この世界はなんて美しいんだ!」と歌います。
その様子をゲラルディーノが茫然と眺めます。
そこへ、遺族たちを追い払って戻ってきたジャンニ・スキッキが現れ、
ゲラルディーノに玩具のショットガンを渡します。
ゲラルディーノはショットガンと、抱き合う恋人たちを見比べると、
ジャンニ・スキッキにショットガンを押しつけて、去っていきます。
戦争ごっこと、愛を比べて、彼は愛を選んだのです。

当時のヨーロッパは戦争の愚かさよりも、
戦車や戦闘機の登場に興奮していたのではないでしょうか。
それが大量殺りく兵器であることも忘れ、最新鋭の技術にむしろ心を躍らせていたのかもしれません。
その愚かさも、この作品に織り込みたいと思いました。
人間の愚かさ…それは裏を返せば純粋さでもあります。
強欲さも、傲慢さも。
ダメな部分も含めて、人間とはそういうものだと見つめ直すことは、
常に人類に課せられた義務であると思うのです。


非公開だった稽古風景…この衣裳は!!

後半はオペラ「道化師」
こちらはあまり名前の知られていないレオンカヴァッロという作曲家の作品。
この作品については「音楽エッセイ」でも書いていますが、
「何が悲劇なのか」というのが問題です。
なぜカニオはネッダと殺してしまったのか?
なぜそこまで逆上してしまったのか?
そこに至るまでのドラマを丁寧に作りこんでいったつもりです。

二幕は劇中劇のコメディアになるのですが、
ここで劇中の観客である合唱団を、舞台の奥側に座らせ、
通常のオペラではありえないのですが、舞台の客席側を高くせり上げ、
実際の客席と、舞台上の客席が向かい合う形にしました。
舞台上で起こるこの事件を、より一層リアルに感じてもらいたかったからです。
カニオがネッダとシルヴィオの二人を殺害し、茫然としている中、
トニオが「喜劇は終わりました!」と叫び、そのまま実際の客席に下りていき、
客席扉から退場します。
どこまでがリアルで、どこからが劇中なのか…よくある手法ですが、
敢えて今回は、そのような形で幕を下ろさせていただきました。


実は公演中、僕は照明ブース内で照明キューという作業をしていました。
そんな訳で舞台の様子も、客席の様子もうかがうことができなかったのですが、
公演自体は成功だったようで、満席の客席からたくさんの拍手が鳴り響きました。
出演者の皆さんもとても良い表情で舞台を降りてきたので、
どうやら僕の演出という仕事も無事やり遂げられたようです。

終演後は舞台裏の片づけをして、打ち上げには参加できずそのまま帰りました。
用意していただいたお弁当は食べる暇がなかったので、
結局、ホールの閉館後、近くの公園で一人さびしく弁当を食べました。
舞台の華やかとは相反する演出家の実態でした(笑)
 

両作品の舞台イメージ図(古澤:画)…ほぼこの通りの舞台に仕上がりました



2012.12.20(木) 場当たり

明日はついにオペラ「ジャンニ・スキッキ」&「道化師」の本番。
ということで今日から小屋入りです。
文京シビックはとってもキレイな施設なので、
入っていくだけでも気持ちが良いです。

会場入りしてまずしたことは、椅子並べ。
明日は嬉しい誤算というか、全席完売。
そのため想定外だった分の椅子をどこに並べるかを検討。
結局、最良の形を見出して並べることに成功。
これで後は舞台のセッティングです。
会場入りして想定外のことが起きるのはよくあることで、
今回もいろいろ臨機応変に対応していきました。
ふんわりと構えて、来たものに冷静に対処する。
他のセクションで出来ることは敢えて首を突っ込まない。

少し時間たっぷりかけて場当たりをし、それから通し。
「道化師」の方は時間が少し足りなくて数カ所割愛させていただきましたが、
何とか2作とも稽古を終えることができました。
あとは明日シューティング(照明設定)を兼ねたゲネプロ。
そして本番です。
たくさんの方にぜひ見てもらいたい高質な公演になりそうです。
…ですが、チケット完売の為、当日券もございません。
今、手元にチケットがない方は観ることができませんので、
いつか再演の機会をお待ちください。



2012.12.19(水) 試験

午前中は助演に行っている尚美学園のオペラ授業の試験。
今年は全員女子、というハーレム状態ですが、
その分、全員と絡んでいくことになります。
「フィガロの結婚」の1番と2番と14番…の3曲を、
相手だけ替えていって、4回ずつ。
計12本演じたことになります。
さすがに疲れましたが、相手役の出方によって演技の微調整をしていきました。
なかなかスリリングで楽しかったです。

午後はレッスンをお二方。

夜は昨日のオペラ2作の直し稽古です。
修正箇所を直していき、一方でより深く煮詰めたいところを、
ディスカッションしていきました。
今日で通常稽古を最後でした。
明日から小屋入りです…こっからが演出家の腕の見せ所。
頑張ります!



2012.12.18(火) 通し稽古

午前中はハーモニーベルズの指導。
今月から練習会場が変更になっています。
今日は南大塚文化創造館で練習しました。
以前にも使ったことのある会場でしたが、
改装されて、ずいぶんきれいになっていました。

お昼は久々に池袋のマッシュマンズカフェへ。
マスターとバイトの子がいつものように迎えてくれました。
すっかり常連…嬉しいな。

午後は三人レッスン。
夜はオペラ「ジャンニ・スキッキ」と「道化師」の通し稽古。
照明、舞台スタッフも集まっての真剣勝負。
演者さんたちも熱演してくれました。
絶対に笑ってなるものか、と挑んだ「ジャンニ〜」では散々笑わさせられ、
「道化師」では思わず涙が出ました。
とっても良い仕上がりです…が、すでに全席完売だそうです。
まだまだたくさんの方に来てもらいたいところですが、残念です。
いずれは大ホールでやりたいと思います。



2012.12.17(月) 最後の練習

お昼からレッスン。
今日は一度限りの方も含めて、新しい生徒さんをお二人お迎えしました。
初めてのレッスンは、新しいことばかりのようで、
楽しそうにレッスンを受けてくれました。

夜は「ミリオーネン第九」の指導。
昨日のオケ合わせを受けて、修正箇所を練習し、
最後は振りの確認などをして終えました。
いちおう万全の体制で臨めると思います。
残すは本番のみ!さぁ、楽しむぞ!
【ミリオーネン第九音楽会】
12月23日(日)14:00~
浦安市文化会館(最寄駅:新浦安)
全自由席:999円

※前代未聞のスタイルによる「第九」!お見逃しなく!



2012.12.16(日) 「第九」オケ合わせ

来週末に本番を控え、
ミリオーネン第九音楽会のオケ合わせを行いました。
寝不足の状態で朝から歌うのもしんどいのですが、
今回はプロデューサーとしての取り仕切りもありますから、
とても気を使ったり、頭を働かせたりするのが大変でした。
合唱団は全員出席ではなかったのにも関わらず、
非常に熱い演奏をしてくれました。

力で押すのではなく、一つ一つ誠意を持って歌って欲しい。
僕としての願いはそれだけです。

練習後はランチをしながら打ち合わせ。

そして夜はオペラ「道化師」の合唱団練習でした。
かなり細かい部分までしっかり作りこみ、
非常に良い仕上がりになりました。



2012.12.15(土) 退任

今日、クリスマスコンサート終演をもって、
江東少年少女合唱団の音楽監督を退任しました。

僕のスケジュールの都合で指導をお休みすることが増え、
関係者の方々に迷惑が及んだため、このような結論に至りました。
本当は前もって子供たちに伝えておきたかったのですが、
発表後の動揺や影響を配慮して、当日発表となりました。

僕は子供たちにきちんと本当の音楽を伝えてこれただろうか?
この決断が本当に子供たちの為に正しかったのか、等、
考え出すとキリがないのですが、
とにかく彼らに会えなくなるのは寂しいし、
このような形での退任はとても残念です。

後は新しい指導者の方にお委ねして、
僕は遠くから応援したいと思います。

団員の子供たち、今まで本当にありがとう。
みんなと出会えて幸せでした。

きちんとお別れを言う時間も設けられず、
夜はオペラ「ジャンニ・スキッキ」の稽古へ。
その後は舞台監督と照明さんと打ち合わせ。
結局、午前様になりました。



2012.12.14(金) サントリーホール

初めてサントリーホールで歌ってきました。
大学時代の友人の手伝いで助演することになったコンサート。
オペラ「ラ・ボエーム」の男の二重唱のみを歌いました。

夕方集合だったのでのんびり過ごしつつ仕事しつつ。
サントリーホールの楽屋口から小ホールの楽屋へ。
リハーサルを済ませると、そこからは開演してからも1時間以上待ちました。
声がだいぶ冷めてしまってはいましたが、調子は良かったと思います。
響きが良いホールだったし、余裕を持って歌えました。
終演後は見ず知らずの方からも声をかけていただけて嬉しかったです。
とっても貴重な体験をさせていただきました。



2012.12.13(木) 稽古

旧居にて大量のゴミ出しをし、午後は予約していた病院へ。
夜はオペラ「道化師」と「ジャンニ・スキッキ」の合同稽古。
2本通してみると、改めてつなぎが難しいことを確信。
でもどちらも自信を持ってお届けできるクオリティになってきました。



2012.12.12(水) 掃除

午前中は尚美学園のオペラ授業を助演。
疲れは抜けず、声がかすれていました。

午後は一度帰宅してから、旧居へ。
嵐が去った後のような状態の部屋を掃除しました。

夜はオペラ「道化師」の稽古。
不思議と演出家の時はどんなに疲れていてもテンションMAX。
むしろ帰りは元気になっていました。

旧居へ戻り、掃除の続き。そのまま旧居に宿泊しました。



2012.12.11(火) 引っ越し

結局、梱包作業が全く間に合っておらず、
(だって先月からほとんど家にいる時間がなかった)
前の晩は完全に徹夜。
それでも間に合わず、気がついたら引っ越し屋さんが到着しました。
業者さんも「げっ」って顔をしていましたが、
とにかくどんどん詰め込んでいきます。
結局よくなかったのが、どれを捨てて、どれを運ぶかすら決まっていなかったこと。
作業はなかなか進行しませんでした。
なんとか午前中いっぱいを使って梱包&運搬作業を終え、
新居へ。

こちらでも置く場所をきちんと決めていなかったから、
ただ段ボールを積み上げていくだけ。
業者さんが去った後は段ボールの山でした。

その後はエアコンの取り付け業者がやってきたり、
各方面から契約などの電話がひっきりなし。
その間も仕事のメールや電話に対応せざるを得ず、
気付いたら夜になったので、そのまま仕事にでかけました。
不眠での一日は地獄のようでした。
そして新居はカーテンがないから寒い…。



2012.12.9-10 「メサイア」&「アフタヌーンコンサート」

2日連続で熊谷市文化創造館さくらめいとにて本番。
9日(日)は女声合唱団合同「トリコロール」による、
女声合唱版オラトリオ「メサイア」ハイライト
本来混声合唱の為に書かれたこの作品を、
女声3部で編曲されたものを演奏。
…その中でバスソリストを務めました。

実は喉の調子があまり優れず、午前中のゲネプロは散々でしたが、
本番はその中で自分をコントロール。
いつも以上に丁寧に、誠意を持って歌うことができました。
音楽の集中力はいつも以上だったかもしれません。

この日は実家に泊まって、甥っ子としこたま遊びました。
かわいいなぁ…。

翌10日(祝)はアフタヌーンコンサートに出演。
昨年、文化庁の「魔笛」で共演したソプラノの坂井田真実子さんと、
若いテノールの山田宣之くん、
そしてピアニストの『ハカセ』こと芦沢真理くんと4人でのクリスマスコンサートでした。
ハカセの知的で独特なMCに導かれて、楽しい企画。
僕らも大いに楽しみました。
個人的には「ホワイトクリスマス」を色気たっぷりで歌えたのが気持ち良かった。

本番が終わると、すぐに電車に飛び乗り、
夜は浦安で「第九」の指導>/B>。
第4回目の練習は動きもたっぷり付けて。
…前代未聞の、すごい第九をお見せします。
どうぞご期待ください!!

そしてこの後…大変でした…。



2012.12.4-8 劇団青年座研究所声楽発表

長らく日記を更新できずにいました。
まとめて書いていきます。

まず・・・
12月3日からの週は劇団青年座研究所の声楽集中授業。
毎日朝から夕方までびっしりと練習を積んでいきました。
しっかりと段階を踏まえて、計画的に指導をしていきましたが、
研究生たちは、その都度課題を乗り越えていき、
見る見るうちに上達していきました。
12月8日の本番では、緊張しつつの伸び伸びと演じてくれて、
本当に嬉しかったです。

最初の3日間で外枠を作りこみ、
4日目からは深層心理に迫る稽古。
小屋入りしてからは、通し稽古をする前にディスカッション。
各自に目標を一人ずつ語らせました。
すると自分の課題やコンプレックスをさらけ出していき、
本当に心から開いた状態にまで至りました。
その後の通し稽古は本当に素晴らしかったです。

終演後、みんな涙を流しながらこの1週間を振り返ります。
涙が出るほど自分を高められるのって若者の特権。
その現場にいられるだけで、指導者としては幸せなのです。
みんなお疲れ様!
この一週間は本当に充実していました。
ありがとう!

「レ・ミゼラブル」組 


「クレイジー・フォー・ユー」組
※この晴れやかな顔が全てを語っている



2012.12.3(月) 劇団青年座集中授業1&ミリオーネン第九

今日から劇団青年座研究所の集中授業。
今週土曜日に発表するミュージカルハイライトの為、
月〜土と毎日朝から夕方まで授業をします。

ゆるい部分は徹底的に仕込み、
形は出来上がっているシーンは中身を掘り下げます。
ほとんど基礎的な技術を知らず、
体当たりで演じてしまう研究生たち。
プロになる為にはそれを知識と技術で固めなければ、
研究機関で学ぶ意味がありません。
今日は徹底して「型」の練習。
あとは反復練習あるのみ!

夜は浦安でミリオーネン第九の合唱指導。

こんなにたくさんの人が集まってくれました

練習第3回目。
今日は特に演出部分を徹底して練習。
終盤もハーモニーをしっかり作っていきました。

指導にも熱が入ります

世界一の第九を目指して。。。一歩一歩着実に…。



2012.12.2(日) オペラ「道化師」合唱稽古

眠い目をこすりながら起きてきました。
部屋の片づけの続きをして、掃除。

午後には引っ越し屋さんにお越しいただいて、
見積もりを取ってもらいました。
これから本格的に梱包を始めなければ…

夜は文京区でオペラ「道化師」の稽古。
今日は合唱の稽古でした。
非常に複雑な合唱を演技しながら歌うのは至難の業ですが、
皆さんよく歌っていらしたので、こちらも気合いが入りました。
今日はまず外枠を決めていく作業でした。
徐々に中身を詰め込んでいきたいです。



2012.12.1(土) 江東少年少女合唱団

今日はトィアラこうとうで江東少年少女合唱団の指導。
子供たちと楽しく練習しました。

その後は某所へ行って、仕事のプレゼン。
何とか良い形で話が進みそうです。

帰宅してから、引っ越しの為の片づけ。
気がついたら朝の4時を過ぎていました。