舞台裏日記

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2012.05.31(木) 会場入り

明日はついに本番!
オペラ「モスケッタ&グルッロ」の会場入り稽古。
九段下のイタリア文化会館へ。

今日は本番と逆の順番で、
同時上演のオペラ「エリゲッタ&ドン・キローネ」を先に、
稽古していました。
オケとの音楽合わせをしてから、通し稽古。
ドン・キローネ役はていおんイエローこと平岡基くん。
さすがブッフォバッソ(喜劇オペラのバス役)はお得意の平岡くん。
とてものびのびと楽しそうに演じていました。
あの味は僕には出せないなぁ…。

交代して「モスケッタ&グルッロ」の通し稽古。
衣裳を着て、本番の会場で演じてみると、いろいろ勝手が違う。
特に距離感が稽古場と違ったので、頭で考えながら演じました。
数カ所、修正が必要でしたが、まずまずの出来でした。
相変わらず汗だくになりました。
まるでパパゲーノ役を1本やりきった後ぐらいの疲労感。
全力投球です。

ヘアとメイクはしていませんが、衣裳がかっこいい!

明日はまだまだ席が空いているそうです。
こんだけ全力の公演なのに空席があるのは悲しい…。
ぜひぜひ今からでも、明日の予定が空いた方はいらしてください。



2012.05.30(水) 仕上げ

今日は久しぶりに午前中は何もなかったのに、
なぜか夕べ寝付けなくて、しかも早起きしていました。

いよいよオペラ「モスケッタ&グルッロ」は最終稽古。
集中して1回通して、ダメをもらったら終わりました。
「もう大丈夫!あとはよく休んで。」とダリオさん。
よっしゃ!快心の出来でした。

夜は落語オペラ「てんさい」の稽古。
今日から立ち稽古をしてみました。
今回は僕が演出を担当。
一つ一つの動きを確定していきます。
だいぶ限定されていきました。
すごく面白いです。

チケットのお求めはお早めに!!!



2012.05.29(火) 仕上げるぞ!!

午前中はハーモニーベルズの指導。
今日はいつもの練習会場が使えなかった為、別の会場で。
大泉学園駅で車掌さん(銀河鉄道999)を発見しました。

恥ずかしくなんかありません…だって男の子だもん。

午後は池袋でレッスン。
こちらもいつものスタジオが使えなかったので、
別のスタジオを借りましたが…やっぱり響きが悪い。
いつものスタジオの方が良いですね。
良い響きの部屋でレッスンしないと、上達も難しい。

夜は6/1公演オペラ「モスケッタ&グルッロ」の稽古。
かなり仕上がりは上々。
今日は細かい動きをさらに限定したものにすべく練習を重ね、
2回、通し稽古をしました。
30分ほどの作品ですが、中身は2時間ぐらいの濃さ!
本当に素晴らしい仕上がりになってきました。
モスケッタ役の小田切さんもいろいろ芝居で仕掛けてくるし、
それに応えていくことでどんどん芝居が広がっていきます。
息もかなり合ってきました。
マエストロも笑っていたし、演出のダリオさんも「感動しました」と言ってくれました。

日本どころか世界でも上演されることのない作品。
今回の公演が後に歴史的な意味を持つことは明らかです。
これが一回限りで終わってしまうのは勿体ない…。
再演はイタリアでやろう!という話になりました。
あとは体調管理!しっかり最後まで頑張るぞ!!!



2012.05.28(月) 稽古も佳境

午前中から新大久保で6月2日のマンガでオペラ「フィガロの結婚」の合わせ。
実際にアニメーションを観ながら歌ってみました。
思わず見入ってしまった…本番は僕は背中を向けているので観れないのです。

ピアニストのガッキーこと稲垣史織さんと

午後は茅場町で6月8日のオペラ「しょうが通りは大にぎわい」の稽古。
ドタバタ劇なのですが、僕は登場したら最後まで出たまま。
途中、馬が登場する辺りから本当にドタバタで大変。
まだまだ課題多しです。

夜は6月1日のオペラ「モスケッタ&グルッロ」の稽古。
マエストロが新しいアイディアを出してくれて、
ノリノリの稽古になりました。
本当に最高に面白い!!!
これは絶対にお見逃しなく〜。
しかし毎回汗だく。本当に大奮闘しております。



演出のダリオ・ポニッスィさんと、モスケッタ役の小田切一恵さんと。
チケット申し込み



2012.05.27(日) ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」

ドヴォルザーク作曲の「スターバト・マーテル」を歌ってきました。
本当に素晴らしい作品でした。
本番は少々力みましたが、自分なりの表現はできました。
もっともっと歌いたい。
あと10回は歌いたい曲です…なかなか公演されないのが勿体ない。


ソプラノ:藤永和望 アルト:堀万里江 テノール:猪村浩之 バス:古澤利人

本番後はオペラ「モスケッタ&グルッロ」の稽古へ。
今日は抜き打ちでマエストロ:ヴィート・クレメンテさんがいらしていました。
最初のアリアのテンポが恐ろしく速くて…驚きました。
ダリオさんの演出も絶好調。
どのシーンも面白い…どうぞご期待ください!!
来年辺り、イタリアの再演も???


【6月割引】
6月は公演が目白押しなので、
2公演以上お越しくださる方には割引をしたいと思います。
その際には1公演につき1000引きをさせていただきます。

※2公演:2000円引き 3公演:3000円引き 4公演:4000円引き
つまり4公演いらしてくださると、
実質1公演に関しては無料ご招待になる訳です。

より多くの公演にお越しいただけたら嬉しいです。
すでにチケットを2公演以上購入済みの方は、
今からでも割引分を返金いたしますので、申し出てください。
※僕から購入された方に限ります。
チケット申し込み



2012.05.26(土) 最終オケ合わせ

いよいよ明日は本番。
ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」の最終オケ合わせ。
体育館のような超デッドな会場でしたが、
力むことなく歌えました。
最低音のE(ミ)が出たのが嬉しかった…。

渾身のアリアは、歌で思い切り泣きました。
【第1曲】はまるで映画のような大迫力。
音がどんどん上昇していってクライマックスを迎えるのですが、
最後は解決できずに絶望的な音に到達します。
それが何度も繰り返されて、結局この曲では最後まで解決に至らないのですが、
終曲の【第10曲】で、同じ音楽が再現されます。
そして最後の最後についにその音が壮大な和音に届くのです。
この快感がたまりません。

その他の曲は様々な様式でソリストのアリアや、二重唱などが並ぶのですが、
【第6曲】のテノールソロと男声合唱は、
まるで子守唄のように同じメロディが繰り返されます。
作曲者ドヴォルザークがこの作品を書く前に自分の二人の子供を亡くしたことが、
ちょうど折り返しとなるこの曲でリアルに描かれているようです。

練習後の帰り道に板橋駅前で、新撰組局長の近藤勇と土方歳三が共に眠るお墓を発見。
その横には永倉新八のお墓も並んでいました。
新撰組ファンとしてはたまらんばい!


帰宅してから鍼へ。
鼻づまり解消の為に頭にお灸をしてもらいました。
夜になると鼻が通るようになりました!…すごい!
その他にもたくさん鍼をうってもらって、スッキリです。
よし!明日もこれでバッチリいける。
頑張ります。



2012.05.25(金) 稽古なかった…orz

午前中は二期会オペラ研修所の助演。
声は昨日の疲れがちょっと残っている感じでした。

午後はオペラの稽古…のはずが、
スタジオに行ったら全然知らない人が…?
どうやら今日は稽古がなくなっていたようでした。
おっかしいなぁ…。

仕方がないので早目に実家へ。
実家には風邪をひいた母と、妹と甥っ子がいました。
勘弁してくれぇ〜。
とは言え、すっかりなついた甥っ子と遊んでしまうのは性(さが)。

夜はベーレンタール男声合唱団の指導。
夏の合唱祭も近づいてきました。
今日はかなり熱い指導をしたので、汗だくになりました。



2012.05.24(木) オペラ「モスケッタ&グルッロ」稽古

午前中は劇団青年座研修所の授業。
「夏の思い出」を様々な方法で歌いました。

午後はオペラ「しょうが通りは大にぎわい」の稽古。
いよいよ立ち稽古スタートです。
暗譜〜暗譜〜。
僕は金魚屋さんを演じます。

夜はオペラ「モスケッタ&グルッロ」の稽古。
暗譜〜暗譜〜。
すっごく面白い演出です!!
それだけ演じる僕らは大変なのですが、
見る価値満載です。ぜひお越しください!!
今日は衣裳合わせもしたのですが、
めちゃくちゃカッコイイ衣裳。
150年前のアンティーク生地を使用しているそうです。



2012.05.23(水) オペラの日

オペラ3連チャンの日。
1時から茅場町でオペラ「かしわばやしの夜」稽古。
だいぶ暗譜もできてきました。

3時からは新大久保で「Mangaでオペラ」の合わせ。
ピアニストはガッキーこと稲垣史織さん。
息が合うので、ザクザクと合わせは進みました。
こうやって全部歌ってみると、結構な曲数。
こりゃあ…体力勝負だ…。

6時からは江古田で落語オペラ「てんさい」の稽古。
昨日に引き続き、取材が入りました。
取材と言っても稽古の様子を写真に撮るだけでした。

仲良し親子


ピアニストの小島先生


頑張って暗譜を目指して稽古したけど、
言葉と音は入っても「間」が確定しない…。
まだまだ道のりは険し。



2012.05.22(火) 教える日:一日密着取材

美大の学生さんが、大学の研究の一環として、
僕のあっちゃこっちゃの生活(音楽活動など)を取材したいとのこと。
先日の「第九プロジェクト」会議の取材に続いて、
今日は一日密着取材でした。

午前中はハーモニーベルズの指導。

千川にて

午後は池袋で個人レッスン。

夜は混声合唱団樹の指導。

上福岡にて

きっともっとバリバリと仕事をこなしていく姿をイメージしていたと思うのですが、
意外とゆるーい雰囲気で一日を過ごしている感じだったような。
あんなんで良かったのかな???
明日も取材は続きます。



2012.05.21(月) 「スターバト・マーテル」オケ合わせ

先日、鍼の先生がお話くださったことなのですが、
とても参考になったお言葉だったので、こちらにも書きますね。
「人生の転換期には、
その変化の大きさに耐えきれず、魂が身体から?抜け出た状態になるのだと言う。
何となくボーっとしていたり、常?に眠かったりするのはそういう状態なのだそうだ。
だから、それはそれでしっかりと受け止めて、体から離れた状態で魂を休ませながら、
じっくりと考えるのが良いらしい。」


今、疲れている人がとても多いですね。
そういう時は身体や脳が、回避行動をしていますから、
無理をしたり、そんな状態が良くないこと、と思い込んだりしないで、
今の自分の状態を受け止めて、しばらく放っておいてみてくださいね。

さてさて。そんなわけで、いつも寝ぼけまなこの僕ですが…(笑)
昨夜は結局、「こうもり」の台本を書いていて朝4時までかかりました。
金環日食を見れるかな、と思って7時頃に起きたのですが、
ベランダの窓を開け放って待っているうちに、いつの間にか寝てしまいました。
…見れなかった…orz

お昼からオペラ「かしわばやしの夜」の稽古。
だいぶ暗譜もできてきましたし、余裕も出てきました。
声も、昨日の疲れは残っておらず、むしろ絶好調でした。

遅めの昼食を食べてから一度帰宅し、
30分ほどで再び出発。

夜は今週末が本番の「スターバト・マーテル」のオケ合わせ。
他のソリストの方は実はすでに合唱団との合わせを2回終えています。
僕は予定がどうしても合わせられず、今日が初顔合わせ。
プレッシャーはありましたが、やるべき勉強はきちんとしてありましたから、
自信を持って、自分の音楽をしっかりと奏でました。
特に問題もなく、きちんと歌えたので、一発OKでした。

オーケストラは10年ほど前にオペラ「魔笛」でご一緒したオケ。
団長さんに声をかけると覚えていてくれました。
合唱団も素晴らしい音色で、オケももちろん素晴らしい。
これほど質の高い演奏でソリストを歌わせてもらえるのは光栄です。
もし、よろしければ皆さんにもぜひお聞かせしたいと心から思いました。

ドヴォルザークは、息子と娘を相次いで亡くすという悲劇に見舞われました。
そんな亡き子供たちの冥福を祈って書かれたのがこの「スターバト・マーテル」。
身が引き裂かれるような悲しみと、温かい父親の祈りが交互に浮き出てきて、
思わず涙がこみ上げてしまいました。
このうねるような慟哭に、僕は昨年の震災をイメージしてしまいます。
あの大災害でお亡くなりになった方へのご冥福も祈りながら、
心をこめて歌いたいと思います。



2012.05.20(日) 「オペラの妙薬をあなたに」終演

午前中、一番乗りで楽屋入り。
まずは昼公演。
…こちらはお子様と障害者(←この表現好きじゃないけど)の為の、
無料コンサートでした。

オープニングは「フニクリ・フニクラ」(全員)
出演者たちが自己紹介をして、僕がMC担当。
日本の歌を3曲演奏しました。
「七つの子」(柳)、「待ちぼうけ」(古澤)、「あわて床屋」(清水)
鉄板曲の「待ちぼうけ」では最後のクシャミで子供たちが笑ってくれました。
「あわて床屋」では清水さんが歌っている横で、僕はカニになってお芝居しました。
ウサギさんの耳をチョキンと切ってしまうシーンでは、子供たちが爆笑。

続いて外国の歌3曲。こちらは僕は出番なし。
「オーソレミオ」(村上)、「ます」(柳)、「アレルヤ」(清水)

後半は僕がパパゲーノを演じながらナビゲーターになって進行します。
時計を見ながら、トークの時間を計算しつつ進めました。
お客さんの子供たちと会話をしたりして、かなり高度な技術を要しました。

続いて夕方公演。
物語形式のオペラ名曲集です。
僕はオペラの世界からやってきたフィガロ役。
ロジーナ奥様の依頼でネモリーノとアディーナの恋を実らせます。
「セヴィリアの理髪師」のフィガロとロジーナが、
「愛の妙薬」の主人公たちの恋を応援しているわけです(笑)

「こうもり」、「フィガロの結婚」、「カルメン」、「トゥーランドット」、「リゴレット」等、
様々なオペラのアリアや重唱を物語に絡めながらの盛りだくさんのコンサート。
オペラをよく知っている人も、知らない人も十分楽しんでいただけた構成だったと思います。
お客様からは大好評でした。


本番が終わると渋谷へ。
年末の「第九」プロジェクトの会議を開催。
有志による実行委員会が発足されました。
コンセプトなど、楽しくも熱い意見交換が行われ、
とても良い会議になりました。
これで本格始動です。
12月23日、浦安文化センター大ホールで公演予定。
合唱団員募集は7月頃の予定です。
どうぞみなさん奮ってご参加ください!



2012.05.19(土) 鍼

昨日のハードスケジュールでズタズタになった身体を、
メンテナンスする為に、午前中は鍼へ。
いつもは大して痛くないのに、今日はどこもかしこも激痛でした。
こりゃあ相当キテるわ…(笑)
それなのに、いつの間にかイビキをかいていました。
鍼の先生…7月には実家に引きあげてしまうそう…。
残念です。

午後は家で「こうもり」の台本書き。
途中で画面がフリーズした時は焦りましたが、
なんとか大丈夫でした…よかった。

夜は池袋へ出て、数名レッスン。
家にずっといたら身体がなまるところでした。
帰りには餃子をがっつり食べたし、明日は万全。
頑張るぞ!
…当日券ありますよ。
(ただし当日券だとチケット代が違いますのでご了承ください)



2012.05.18(金) 「オペラの妙薬」ゲネプロ

昨夜は、ていおんブルーとスカイプで「ていおん会議」。
雑談をしていくうちにいろんなアイディアが出てきました。
そんな訳で深夜までかかってしまったので日記を書けずに寝ました。

今日は午前中に二期会オペラ研修所の助演。
3曲連続で歌うとさすがに疲れます。
今日はかなり集中して歌いました。

授業が終わったら即効で移動。
午後は上野へ。
先月のオペラ「ラ・ボエーム」でアンダースタディを務めた人たちの、
特別公演が6月15日に公演されることになり、
僕もお手伝いで再びショナール役を演じることになりました。
※アンダースタディとは、出演者が稽古を欠席したりした場合に、
 代わりに稽古でその役を演じる役目の人たちです。
実質、全ての幕を通していきました。
1回目の稽古で、一気に通し稽古が完了してしまいました。

夜は浦和へ。
埼玉会館で、明後日のコンサート「オペラの妙薬」のゲネプロでした。
5月20日は昼・夜で別のプログラムで公演します。
夜公演のチケットをお持ちの方は昼公演は無料で入場できます。
…ということで、1日に2つ全く違う種類のコンサートをするわけです。
これはなかなかハード。

昼公演では僕がナビゲーターになって、曲の聴きどころなどを紹介します。
夜公演は、恋のお手伝いをする為にフィガロになって飛び回ります。
…つまりどちらも舞台に出っぱなし。
とにかく体力と集中力の勝負だということが良くわかりました。
終わったら足がパンパン。さすがに疲れました…。
まだチケットありますよ〜。
ご都合がよくなった方はお問い合わせください。
チケット申し込み



2012.05.17(木) しょうが通り&モスケッタとグルッロ

午前中は劇団青年座の授業。
今日も個人レッスンでした。
なるべく理屈よりも身体を使った筋トレの仕方みたいなものを、
個々に伝授していきました。

午後は6月8日オペラ「しょうが通りは大さわぎ」の稽古でした。
面白いお話で、いわゆる見事なまでのドタバタ劇ですwww

夜は6月1日オペラ「モスケッタ&グルッロ」の稽古。
稽古二日目ですが、早くも立ち稽古に突入!!
一気に半分出来上がってしまいました。
モスケッタ役の小田切さんもとても芝居が上手。
周りのスタッフさんたちからも、
二人の呼吸が合っているのをとても褒められました。
楽しいオペラになりそうです。



2012.05.16(水) かしわばやし&てんさい

久しぶりにぐっすり眠ることができました。
…とは言え、夕べは朝4時まで「こうもり」の台本書きをしてました。

午後から東京室内歌劇場スタジオへ。
6月8日のオペラ「かしわばやしの夜」稽古。
こちらは新作…僕はほぼ主役に近い存在。
森の木を伐った清三を罪人として連行する画家の役です。
画家と清三は柏の木の大王のところへ立ち寄り、
そこで柏の木たちの歌合戦を催します。
司会進行は画家。
やがてそこへフクロウの群れがやってきて、
互いに歌い合って辺りは騒然。
気がつくと画家の姿は消え、清三も森を出ていってしまうのでした。
…宮沢賢治の名作をオペラ化した新作です。

夜は落語オペラ「てんさい」の稽古。
だいぶ音も入ってきて、徐々に暗譜の段階に進んでいます。
演出的な話で父と意見の対決をしたりもしましたが、
最終的にはお互いに納得。
こういうやり取りも親子ならでは意地の張り合いと和解。
他では出来ない作業です。
練習後は父と食事…またステーキを食べました。
…親父…ダイエットはどうなった???(笑)



2012.05.15(火) オペラの妙薬

午前中はハーモニーベルズの指導。
少しずつ。少しずつ前に進んでいます。

午後は5月20日の「オペラの妙薬」稽古。
荒通ししていきました。
これ…かなり面白い…。
「ていおん!」に通じる、オペラの新しい楽しみ方を提供します。
純朴な青年ネモリーノと、勝気な性格のアディーナ。
ネモリーノは勇気を出せずにアディーナに自分の想いを告げられずにいます。
そんな二人を結びつける為に、フィガロとロジーナは様々な人物に扮装して、
様々な作戦を企てるのでした。
フィガロはドゥルカマーラやエスカミーリョに変身したり、
ロジーナはオルロフスキーやマッダレーナに変身したりするのでした。
…様々なオペラのキャラクターが大集合。
一夜で様々なオペラを楽しめます。
どうぞお見逃しなく!

夜は合唱団樹の指導。
皆さんのびのび歌ってくれて気持ち良いですね。
まだまだハーモニーの意識は弱いけど、歌う楽しさは伝わってきます。
それってすごく大切なことだと思いました。
また勉強になっちゃったな…。



2012.05.14(月) 杉並オペラ「カルメン」立ち稽古開始

午前中から池袋でレッスン。
4人をレッスンしましたが、お互いに見学し合ったりして、
みんなすごく意欲があって嬉しいです。
また、生徒さん同士がすっかり仲良くなって、
レッスンの後に一緒にお茶をしに行ったりしています。
歌が人の輪を広げている。
僕が理想としている活動です。これからも頑張ります。

夕方は東京女学館合唱部のコーチ。
高1が旅行に行っているので、少ない人数で練習しました。

夜は久我山会館で杉並オペラ「カルメン」の稽古。
今日からソリストの立ち稽古開始です。
実は先駆けて合唱の皆さんとはすでに一度稽古していますが、
合唱とは別にソリストだけで稽古を行います。
今日は「闘牛士の歌」を一度歌っただけでした。
ダブルキャストの相手、日本音楽コンクールで優勝している須藤さんも登場。
想像した通りに素晴らしい声。
ご一緒できるだけでも勉強になります。

稽古の後は吉祥寺で「こうもり」の打ち合わせ。
ダンサー&振付家の遠藤綾野さんに演出コンセプトを伝えました。
それを参考に衣裳と振付、ダンスメンバーを検討していただきます。
さてさて、本格的に動き出さないとな…。



2012.05.12(土) Manga観賞

お昼に池袋で、6月2日公演「Mangaでオペラ」の打ち合わせ。
実際にアニメを見せてもらい、曲順などを話し合いました。
プロの漫画家さんがイラストをCGでアニメ化した訳ですが、
オペラ「フィガロの結婚」を原作に、少しアレンジして物語を再構成。
実に面白い作品に仕上がっていました。
当たり前だけど画も上手いし・・・。
これは面白い公演になりそうです!

午後は江東少年少女合唱団の指導。
どうも疲労がピークだったようで、かなりのナチュラルハイ。
最初からものすごいテンションで練習をしていきました。
子供たちも最初はなかなかついてこれないでいましたが、
徐々に食らいついてきました。
後半はしっかりと締めて、厳しく指導していきました。
指導が終わった途端にヘトヘト…。
目も開かなくなるほどでした(笑)

21:30〜23:30は池袋でレッスン。
終電で帰ってきました。



2012.05.11(金) フル稼働

朝から二期会オペラ研修所の助演。
午前中だったせいか呂律が回りませんでした(笑)

午後はオペラ「しょうが通りは大にぎわい」の稽古。
役作りを少しずつ限定していっています。
音は相変わらず難しい!!
こちらも頑張ります。
チケットまだございます(完売必至です)。

夜は熊谷ベーレンタール男声合唱団。
団員が増えて、かなりの迫力に。
まだまだ鍛えていかなければですが、
一気に伸びますよ〜。



2012.05.10(木) 「モスケッタ&グルッロ」稽古スタート!

午前中は劇団青年座の授業。
今日は一人一人個別に公開レッスンをしました。
劇的な変化はありませんが、
目に見えないようなわずかな上達は、後に大きな成長を果たす種になります。
「実の結び方を教える」のではなく「種をまき、水のやり方を教える」。
それが僕の指導方針です。
ここからの各自の上達っぷりが楽しみです。

ちょっと効率の悪いスケジュールでしたが、
一度池袋へ出てレッスンをしてから新宿へUターン。
夜は荻窪へ。
これまで散々苦労して譜読みをしてきた
オペラ「モスケッタ&グルッロ」の初稽古。
まずは参考資料としてもらったCDを真似て歌ってみました。
その後に今回の演出に沿った表現を加えていきました。
CDを聞いた時はあまり面白い作品だとは思えませんでしたが、
この演出なら、とっても面白い!!
稽古場でも笑い声がたくさん湧きました。

たくさんの恋人を持つ魔性の女モスケッタ。
彼女に惚れつつも、多くの浮気心が許せず彼女に復讐を企むグルッロ。
ところが結局すべてはモスケッタの掌の上。
グルッロはモスケッタの呪縛から解かれることができるか?
モスケッタとグルッロの関係は、真の愛に発展するのか?
さてさて…どうなりますやら。
どうぞどうぞ!お楽しみに!!!



2012.05.09(水) 「てんさい」演出プランを考える

タイトルが昨日のものと似ているようですが、
お気になさらず…(笑)

今日は思いがけず早く目が覚めてしまいました。
ふと歌の歌詞を頭の中に浮かべると、どうしても思い出せない箇所が…。
こうなると気になって眠れず、楽譜をチェックする為に起きてきて、
寝る気が失せてしまったので朝食を作ることに。

それから午前中は譜読みをして、お昼に出かけました。
午後から池袋でレッスン。
皆さん楽しそうに、真剣にレッスンを受けてくれるから嬉しいです。

夜は落語オペラ「てんさい」の稽古。
今日は音楽稽古をしながら、演出的な部分についても話し合いました。
父と僕では演出手法が違うから面白い。
父は歌っている部分でどう動くかを考えている。
僕は歌っていない部分をどう(気持ち的に)埋めるかを考えている。
そんな訳で、僕の中ではすでに全ての部分が埋まりました。
あとはこっから増やしていく作業。
そして最終的に削り落していく作業。
喜劇は「紙芝居」だから二次元の発想で、特に右往左往する必要はないのです。
そういう意味で、落語オペラは僕のスタイルに合っているかも…。
チケット絶賛発売中です!
お見逃しなく!!



2012.05.08(火) 「こうもり」演出プランを考える

今日はオペラ等の稽古もなかったので通常通りの一日。
定期的なお仕事の日は、むしろ落ち着きますね。
時間が埋まっているのには変わりありませんが、
何となく一日のリズムがわかるから、ドキドキハラハラしなくて済みます。

午前中はハーモニーベルズの指導。
先週からは見違えるような音色でした。
天候とか、いろんなものが影響するだろうし、
今日は練習する曲順を少し工夫してみました。
自信のある曲から歌っていって、
声が温まってから苦手な曲にチャレンジする。
それが上手くいったのかもしれません。

午後は3人の方のレッスン。
今日のアドバイスがとてもマッチしたようで、
まるで開眼したかのように輝かしい表情で帰られた生徒さんもいました。
こういう瞬間に立ち会えるのが指導者冥利というものですね。
こちらまで鳥肌が立ちました。

夕方は珍しく食事の時間がしっかり取れたので、
ファミレスで食事をしながら「こうもり」の演出プランを練りました。
まだ動きや台詞を決める作業にまでは至らず、
【コンセプト】を練る段階。
この作品を通して、お客様に何をプレゼントしたいのか…。
それが漠然とでも見えていないと、
演出を考えてもただの外壁を塗り固めるだけになってしまいます。
作品のどこに共感して、どこに焦点を当てるのか…。
でも、だいぶ頭の中ではいろんなものが組み立てられました。

夜は混声合唱団「樹」の指導。
音色やアンサンブルはまだまだ課題がありますが、
時々、ちょっとした指示を出しただけなのに、
こちらの想像をはるかに超える表現が出てきたりします。
人生経験から滲み出てくる何か…が、色気みたいな形で音に表れるのです。
それが楽しくて、いろいろ引き出そうとしますが、
そういう音楽の楽しみ方もあっても良いな、と感じることができました。



2012.05.07(月) オペラ「かしわばやしの夜」稽古開始&寄り道会

さてさて、6月8日のオペラ数本立て!の1つ。
オペラ「かしわばやしの夜」の音楽稽古に初参加。
譜読みが…何とか間に合いました。
ふぃ〜。

稽古場を早退させていただいて、
夕方から東京女学館合唱部の指導。
新入部員が5人も入ってくれました。
まずは新入部員の声を1人ずつ聞いてパート分け。
その後は発声練習を筋トレしながらやらせて…。
また移動。

夜は浦安で合唱団LICHTの指導。
ちょっと難しい曲を選んでしまったから、
音取りに時間がかかり過ぎてしまった…。
1ヶ月に1回しかない貴重な練習だから、もう少し考えなきゃ。
練習後は団員の数名の方と恒例の「寄り道会」。

今日はかなり実務的なお話ができて、役割分担もできてきました。
今までかなりあいまいになっていた部分をしっかりまとめて、
次回からは仕切り直してスタートラインに立てそうです。
ご協力くださっている団員有志の皆さんのおかげで合唱団LICHTがやっと…
出来上がりそう…。



2012.05.06(日) だいぶ戻ってきました

首、肩の痛みもかなり軽減してきました。
声もあと少し!
やっとフルヴォイスで声が出るようになりました。
まだ硬いですけどね…。

今日はレッスンをしながら声を少しずつ出していきました。
大丈夫そうです。

夕方に、とある舞台美術家さんと引き合わせてもらい、
今後の演出作品にご協力していただく布石を置かせていただきました。

夜は東京シティオペラ協会理事会でした。
激論しながら、少しずつ…本当に少しずつ組織として形になってきています。
5年かかって1歩前に進めれば上々。
焦る必要はないのです。
オペラ団体の新しい形を模索しているのですから。
そして僕はその中でたくさんのことを学んでいます。

理事会の後は指揮者の高橋勇太さんと、
「こうもり」の訳詞について打ち合わせ。
僕が作った訳詞を勇太さんに送ってチェックしてもらってきました。
それを一つ一つ、一気に修正していきました。
15分ほどでしたが、これで訳詞作業は本当に完了。
制作スタッフにその場で楽譜を手渡し。
あとは制作から出演者に訳詞を送っていただきます。
さ…次の作業に進むぞ!!

帰りには父とステーキ屋で夕食を食べました。
食べた食べた。
すっかり元気です!



2012.05.05(土) 「何かできないか?」から「何をするか?」へ

今日からオペラ「カルメン」の立ち稽古スタート。
ソリストの立ち稽古はまだ始まっていませんが、
合唱さんとの絡みが重要な役なので、
先行して行っている合唱さんの立ち稽古に参加してきました。

体調は未だ戻っておらず、身体は硬直気味。
首は相変わらず寝違えたように固まってしまっているし、
左肩は麻酔でも打って欲しいほどの激痛。
声もまだ全然鳴らない状態でした。
それでも「闘牛士の歌」を1回歌い切りました。
こんなコンディションでも、まがりなりにも歌えることがわかったのは、
大きな収穫でした。

それにしても座っているのも辛い…。
出番がなく座って待機している時は、目が閉じないようにするので必死でした。

稽古が終わって新宿で一息入れたら、
夜は、昨日のオケとの会合の内容をたずさえて、
合唱有志の方々との会談。
Facebookで呼びかけたら数名の方が集まってくださいました。
とにかく『僕がやりたい』ということに全面的に協力してくださる、
というありがたいお言葉をいただきました。
何よりも大事なのは僕が自分で船をこぎ出さねばならないということ。
道をきちんと示さなければならない、ということでした。

昨日までは「何かできないか?」でしたが、
今日は「何をするか?」に発展しました。

やります!
この旗揚げの号令を僕がかけることが重要なのだとわかりました。
やりますよ〜〜!!
頑張ります!!
皆さんもぜひご参加くださいね。
※ご案内は後日こちらにも掲載させていただきます。



2012.05.04(金) 寝ていられない!

先日話題にしましたが、
毎年大晦日にディズニーリゾートIKSPIARIのカウントダウンイベントで、
「第九」を演奏してきましたが、今年は中止になりました。
しかし、これで全てが無くなるなんて勿体ない。
今や合唱団の募集は締め切り前に定員オーバー。
日本各地から有志が集まる大イベントになってきていたのです。
その皆さんの熱い想いを一方的に断ち切るわけにはいかない。
…そう考えて、制作・企画会社のスタッフさんと、
新たなプロジェクトを立ち上げることを考えています。

今日はそのための第一歩。
上記の「第九」で毎回ご一緒していたオーケストラの方たちと、
会合を設けてもらいました。
互いに非常に慎重なスタンスではありましたが、
最終的には良い落とし所で合意。
前に進める下準備だけはできました。
あとは、実際に動くのはこちらサイドなので、
明日は合唱団の有志の方と会合をしてきます。

僕の中では漠然とではありますが、夢は広がっています。
まだまだやり尽くされていないアイディアがたくさんある。
それを実現できるかどうかはわからないけど、
大きなモチベーションでプロジェクトを進めていきたいと思います。
皆さんもぜひぜひご参加ください。

浦安での会合を終えて、埼玉の実家へ。
すっかり慣れた甥っ子がはしゃぎながら出迎えてくれました。
気がつけば僕の膝の上に座っておもちゃで遊ぶ甥っ子。
この一気に距離を詰めてくる感じ!
子供って素晴らしいなぁって思いました。
大人にはできない芸当だ…。見習おう。

夜は熊谷ベーレンタール男声合唱団の指導。
体調不十分なのでおそるおそる声を出したりしてみましたが、
まだ身体は万全ではない感じ。
思い通りに動きません。
この風邪の原因にもなった(笑)徹夜の成果、
僕が編曲をした【滝廉太郎「花」の無伴奏男声4部合唱版】を、
早速練習しました。

頭に描いていた通りの音になってくれて嬉しい限りです。
また新しいレパートリーが増えましたし、
僕が構想している【無伴奏男声合唱のための四季の歌】曲集も、
少しずつ曲がたまってきました。
いずれは出版できたらいいな…。
楽譜出版社の方…よろしくお願いします。



2012.05.03(木) 満身創痍の復帰

2日間、完全に安静をしていましたが、
いつまでも周りにご迷惑をかけている訳にはいきません。
今日から無理やり復帰。
一昨日にも稽古があったのですがお休みしてしまったので、
今日は這うようにして稽古場へ。
周りに風邪をうつさないようにマスクをはずさずに稽古参加しました。
前半はフラフラして、目を開けているのも辛かったのですが、
不思議なもので稽古しているうちに徐々に気合いも戻ってきて、
身体も軽くなっていきました。
声はまだきちんと出ませんでしたが、
何とか6時間の稽古をやりきりました。
明日からは全快で動けますように…。

テノールの村上くんが写真をFBにupしていたのでシェアしてきました。僕…目が死んでる…。



2012.05.01(火)-02(水) 療養中

風邪をひいてしまい、療養中です。
日記更新はしばらくお待ちください。
ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません。

薬を飲んでよく寝ていますし、食欲もあります。
熱もありませんし、喉と気管支の炎症が治まれば復帰できます。
とにかく休んで時間が経つのを待っています。

お休みしてしまったことで各方面にご迷惑をおかけしています。
本当に申し訳ありません。
改めて自己管理の大切さを思い知っています。
今後はこのようなことのないよう、摂生いたします。