舞台裏日記

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2012.8.31(金) ゲネプロ

ゲネプロでした。
ほんと、カルメンの小林さんがすごい!
集中力と、計算し尽くされた演技に脱帽です。
その演技と対等にやり合える喜びを全身に抱きつつ、
明日も頑張ります!!

本当に最高の「カルメン」…
少しチケットが余ってしまっているのが悔しいほどです。
一人でも多くの人に、この公演を目撃してもらいたい。
これは…「事件」です。

僕の衣裳もかっこいいので、
写真でお見せできないのが残念。
明日も撮影する暇があるかどうか…なので、
会場でお楽しみください。



2012.8.30(木) 会場入り

いよいよ首都オペラ「カルメン」は会場入り。
場当たり稽古でした。
ついに舞台装置と対面。
立ち稽古初日に舞台デザイナーさんから見せてもらった舞台図は、
CGで作られたイラストだったので、
稽古中から具体的にイメージできていたのですが、
実際にそのままの舞台装置が立っているのには驚きました。
すごい迫力…。
また色使いとか、錯覚的な見せ方が見事でした。

いつも実寸に近い状態で稽古させてもらっていましたから、
舞台に上がってからも、全く違和感なく動けました。
それにしてもすごいなぁ…もはや建築物だものな…。

そして奥畑氏による日本一の照明!
本当に凄い…。
「舞台は照明で決まる」は僕が演出家をやっている時にいつも感じることですが、
それを初めて・そして今でも教えてくれるのは、この奥畑さん。
舞台というのは嘘だらけなのに、それが本物に見えるように嘘をつける照明です。

ダンカイロは象徴でもあるコートを着用して場当たり稽古。
このコート。本物の軍服を使用しているのです。
重厚感と、何とも言えない質感。
これを羽織るだけで、ものすごい存在感を放つことができます。
今回はダンカイロをかなりカッコ良く作ったつもりなので、
どうぞ、お楽しみに!!

この舞台、この衣裳を早く皆さんにお見せしたい…。



2012.8.29(水) 桜田ファミリー

今日は病院へ行って薬をもらい、
マッサージ屋さんでマッサージしてもらう。
肩こりが首筋に行き、さらに腕にまで進行している模様。

午後から、音楽劇「KAIDAN」の稽古。
最初はスタジオ近くの公園で抜き稽古。
その後、スタジオに戻って2幕から通し。
今日の集中力は凄かった。。。

この「KAIDAN」は、
「サッちゃんとツトムくんの物語」3部作、「春うらら」といった、
名作を作り続けた桜田ゆみさんの元に集まった歌い手集団。
これこそが【桜田ファミリー】!
まさにファミリー。
みんなの力で今回も過去最高の舞台を創り上げます。
今日も、一切の妥協を許さない桜田演出に立ち向かい、
完璧なシーンを目指して、厳しい稽古が行われました。
厳しさと愛情…これこそが人を感動させる。
熱い想いで作っていますので、皆さんぜひお越しください。



2012.8.28(火) 舞台監督&照明チーフ

午前中は千川でハーモニーベルズ指導。
7月のコンサート終了から新しい音色を求めて、
一から声を作り直していますが、
少しずつそれが実になってきているのを感じます。
しばらく大きなステージはありませんから、
ここで時間をかけて、粘り強く頑張っていきます。
相澤直人さんの「ぜんぶ」
新実徳英さんの「火の山の子守唄」などを練習中。

午後はレッスン。
今日もたくさんレッスンしました。
新しいことを発見した時の生徒さんのキラキラと輝く目。
生徒さんの声が変わった瞬間、
僕も全身に鳥肌を立てて、脳の後ろ辺りがしびれるのを感じます。
この感動があるから、指導していて本当に楽しいです。

夜は「こうもり」の稽古。
今日は舞台監督さんと、照明チーフさんがいらっしゃいました。
僕がいつもお世話になっているゴールデンコンビです。
一緒にやっているうちに、僕が何を求めているのか感知してくださるようになるので、
簡単な解説だけで、逆にアイディアを出してくださいます。
信頼関係の中で共作していくって本当に大切な要素だなぁと思います。

キャストの皆さんも、これまでの稽古で積み重ねたものの、
この段階での集大成を見せてくれて、
本当に集中してくれていたと思います。
第1段階は見事にクリアした!のを感じました。
さぁ、ここから次の作業に入っていきたいです。
どうぞ、お楽しみに。



2012.8.27(月) レッスンDAY

今日はレッスンDAY。
今月は全然レッスンを入れられなかったから、
ずっと待っていただいた生徒さんたちのレッスンです。
また新しいことを実践してみたのですが、
これがなかなかどうして、とっても有効でした。
みんな笑顔でスタジオを後にしていってくださるところを見ると、
こちらも報われた気分になります。

とにもかくにも、僕自身少し頭をすっきりすることができました。
「カルメン」の本番まで穏やかに過ごしたいと思います。
※チケット、まだございます。この「カルメン」は絶対に見逃してはいけない…



2012.8.26(日) 非効率www

今朝は日野市の「第九」合唱団を、
臨時代理指導しました。
実際には合唱を歌う方は150人以上いるらしいのですが、
今日は初心者の為の練習…ということで半数の70名ほど。
とは言え、皆さん頑張ってよく歌っていました。
本番は12月16日だそうです。
皆さん、頑張ってくださいね。

午後は池袋でレッスン。
京王線で新宿へ出て、山手線で池袋へ。
2人レッスンをしたらUターン。
再び新宿から京王線に乗り、分倍河原へ。

「こうもり」の小道具・衣裳について打ち合わせする為、
東京シティオペラ協会の事務所へ赴きました。
必要なものをチェックして、それを誰が手配・用意するかを確認。
ちょうどスタジオでは合唱の音楽稽古をしていたので、
実際に衣裳を着てもらい、いろいろ説明を施しました。

そんな訳で移動に関してはとっても非効率な一日。
でも電車の中でよく眠れたから、良かったのかも。



2012.8.25(土) HP

今日はオペラ「カルメン」のHP。
【HP】とは"Haupt Prove"の略だそうで、
要するに本番の衣裳を着て通し稽古をすることです。
単純に衣裳を着て芝居をする稽古でもありますが、
衣裳スタッフも稽古場に入り、
幕間に着替える際にどれだけの時間と手がかかるか、
という舞台裏の部分の稽古でもあったりするのです。

むしろ【通し稽古】の後というのは、そういうシステマティックな稽古が必要で、
場当たり稽古も、実際の舞台での位置取りなどをチェックしている裏で、
小道具の受け渡し、舞台裏での移動ルートなどの確認でもあったりします。
演出家をやるようになってわかったのですが、
GPも、出演者の為の稽古というよりは、実は裏方スタッフの為の稽古でもあるのです。
実際、今日も通し稽古が終わってから、
舞台スタッフさんが役割分担の会議をしていました。

お昼から夕方までみっちり稽古したら、僕は移動。
保土ヶ谷から府中へ!
タクシーを多用した為、今日の交通費はひどい出費です。

夜は「こうもり」の稽古。
今日は飽くまで動線の確認作業にとどめました。
細かい芝居や役作りに関しては9月に入ってからで十分間に合う。
まずは外の道筋をしっかりと作ってあげて、安心して演じられるところにもっていきたい。
芝居の為の環境作りの為の稽古…と言っても良いかもしれません。
2幕はなんとなく粗く通すことができたし、
何とか順調、と言えるでしょう。



2012.8.24(金) よく寝る

今日は電車に乗って座るたびによく寝ました。
お昼から池袋でレッスン。
池袋に向かう時に電車に乗るわけですが、
その電車の中でまず爆睡。

レッスンを終えて、今度は実家に寄る為に電車に乗ると、
またこの中で爆睡。

実家で甥っ子と遊んで、それから熊谷へ。
ここは車を運転していくので、さすがに眠れず。

ベーレンタール男声合唱団を指導して、
再度、実家まで車。
車を返して電車で帰宅。
この電車の中でも爆睡。

とにかく隙あらば寝る…といった感じでした。
身体よりも脳みそが睡眠を求めているんでしょうね。
で、もちろん帰宅して、気がついたらソファで寝ていました…。



2012.8.23(木) オペラ「カルメン」オケ合わせ

オケ合わせでした。
保土ヶ谷からタクシーで10分…かながわアートホールへ。
神奈川フィルの皆さんはとても良い表情をしている…
そんな印象でした。

オケ合わせは曲順ランダムでサクサクと進行。
岩村力さんの熱い指揮のもと、グイグイと音楽が牽引されていきます。
神奈川フィルの音はとってもいろんな色があって素晴らしいです。
アンサンブルもすごく良くて、練習の雰囲気もとても良かったです。

小林由佳さんのカルメン…すごくいいです!
村上敏明さんのホセ…すごくいいです!
山口佳子ちゃんのミカエラ…すごくいいです!
森口賢二さんのエスカミーリョ…かっこいいです!
こりゃあ、すごい「カルメン」になるぞ〜!って思いながら、
僕も頑張ります。



2012.8.22(水) 研修&打ち合わせ

新しいお仕事の為に研修中。
「歌を通して人々に笑顔を広めていこう…」
というコンセプトは僕のライフワークと合致しています。
以前、面接を受けて一次を合格しましたが、
今日はその二次面接。
実際の指導・事務作業などを見学させていただきました。
午前中から夜にかけて、たくさんの仕事を覚えなければなりません。
すでに脳内パニック…。
やっていけるのだろうか、という不安もありますが、
信念さえあれば乗り越えられるはず。
あとは…体力ですね。時間が欲しい。

研修を終えた後は、「こうもり」の演出打ち合わせ。
演出助手を務める海下くんと食事をしながら、
次回の稽古プランと、動線・立ち位置について説明しました。
で、気がついたらアニメ談義になっていました…。
あれ?
でも、今回の演出コンセプトは『かわいい』ですので、
これでいいのです…たぶん。



話は違いますが、9月1日のオペラ「カルメン」
衝撃のオープニング…衝撃のエンディング。
原作の裏ストーリーまで網羅している意欲作!
この「カルメン」をお見逃しなく!!!



2012.8.21(火) 取り戻す

午前中はハーモニーベルズの指導。
相澤直人さん作曲の「ぜんぶ」を音取りしました。
その他にも数曲。

一度帰宅しかけたのですが、やはりそのまま横浜へ。
オペラ「カルメン」の稽古です。
細かい部分を詰める作業…ほぼ通しに近い形で。
ダンカイロという役がだいぶ自分の中に入ってきました。
孤独と強さ、相反する人格を合わせ持つ懐の大きさ。
それに加えて「狂気」です。
そこに至るまではとにかく自分を追い込む…。
今日は少し、人を寄せ付けないオーラを発していたかも。
…いい感じに仕上がってきました。

ふむ。昨日のダメダメな感じから、少し取り戻してきたかも…。
共演者の皆さんも素晴らしいですし、本番が今から楽しみです。



2012.8.20(月) ダメダメ

お昼に打ち合わせの為に池袋へ。
「こうもり」でお世話になる、
メイクの中野正好さんと、ヘアメイクの阿部健二さんと。
とてもアーティスティックなメイクを施してくださるお二人ですので、
今回の「こうもり」には絶対にお願いしたい!…と、
制作に強く訴えかけて実現したコラボレーション。
中野さんも二つ返事で了承してくださいました。

こちらの演出プランやキャラクターイメージをお伝えすると、
「ん〜」と考えながらも、ポンポンとアイディアを出してきます。
言葉にすることで、新しい発想が生み出されていくのだそうで、
その様子を見ているだけでも、とっても楽しかったです。
そして…どうやらスゴイものが出来そうな予感…期待大です。

夕方には茅場町で、音楽劇「KAIDAN」の稽古。
久しぶりの稽古参加だった、とは言え、
今日の僕は精彩を欠いていました…。
悔しい!どうにもこうにも自分の集中力をコントロールできなかった。
いつも稽古中盤以降に訪れる、過渡期です。
それに加えて昨日までの疲労が残っている様子。
頭の中にもやもやが詰まっているような感覚でした。

夜は「こうもり」の立ち稽古。
こちらも1週間ぶりの稽古でした。
前半はスムーズに進めることができたのですが、
後半は時間も足りず、まとめてあったはずのシーンもポロポロと。
頭の中で組み立ててあったものが一度崩れてしまっていた感じ。
ダメダメでした。

反省を踏まえて、帰宅してから頭の中を整理。
…でも何だかもやもや。
まずはこの疲労感を取らないといけないみたいです。



2012.8.18(日) サマーコンサート

江東少年少女合唱団のサマーコンサート本番。
一年の総決算です。

午前中に練習をして、気合いと自信を注入。
合間に調光室で、照明ランスルー確認。
お昼からゲネプロを開始しました。
ゲネプロは"良い意味で"まずまずの出来。
ここで完璧すぎると、本番が上手くいかないことがありますから、
ちょうど良いのです。

本番は、いろんな趣向を仕掛けておいた舞台で、
お客様たちはきっと面白かっただろうな。
「間」も全体的に良かったし、楽しいコンサートになりました。
子供たちは良く頑張りました。
何よりも、楽しそうに自信を持って歌ってくれたのが、
嬉しかったです。


リハーサルの様子:小さい子たちのクラス…元気いっぱいに歌います。


終演後に講師陣で撮影。
左からピアニストの奥田先生、声楽&指揮の笹子先生、ピアニスト&作曲家の金井先生



2012.8.18(土) 通しリハ

連日、江東少年少女合唱団のホールリハ。
今日は通し稽古でした。
幼児クラスは練習時間が限られている為、
純粋な通し稽古にはなりませんでしたが、
裏動線も含めて、全スタッフの行動スケジュールも見えました。
僕は比較的、楽な仕事しかしないということもわかり、
今日は結構のんびりとした時間の流れでした。

とは言え、本番前日ですから、
子供たちのモチベーションを上げる為に細心の注意を払い、
彼らの一挙手一投足を見逃さないようにしていました。

僕が指導・指揮をする小学生高学年と中・高校生のクラスは、
みんな本当に上達していて、集中力も高まってきました。
指導の方向性も、長期的に回りくどくやってきましたが、
その総仕上げ。
最終的に「何が」大切なのか…
…ということを最後の最後に伝えました。
これぞ『伝家の宝刀』とも言えるような、合唱の極意なのですが、
それがどのように明日に生かされるのかはわかりません。

そしてもう一つ大切なのは、
子供たちを子供扱いしないこと。
彼らだった毎日を一生懸命に生きている一人の人間。
もちろん大人の僕らから見たら至らないことが多いのですが、
彼らの視点から、出来ることを一つでも多く渡してあげる。
そして出来ないことは後ろでそっとフォローしてあげる。
これが大人と子供の関係なのだと思うのです。

出来ないことを叱っても、それは出来ることを増やすことにはならない。
出来ないことを、どうしたら出来るようになるのか、
一緒に考えてあげること…そして出来るようになった時に、
一緒に喜ぶこと…。
明日は最高の舞台にしたいです。



2012.8.17(金) 関東横断

昨日からの合宿 in 秩父
6時起床で朝礼をしたら朝食。
朝食後の練習を終えたら、
僕は後ろ髪をひかれながらも合宿所を後にしました。
みんな…ごめんね。

午後は亀戸のカメリアホールで、
東京少年少女合唱団のホールリハーサル。
照明合わせをしてから、粗通し。
その後に細かい指導をしていきました。
1時から6時までリハーサルをしたら、ケツカッチン。

夜は横浜でオペラ「カルメン」の立ち稽古。
2組同時稽古だったのですが、
ダブルキャストの相手がお休みだったので、
僕は2組分の稽古をしました。
ダンカイロ役は目で演技することが多いので、
すごく目が疲れました。
だいぶ周りが見えてきたのですが、
未だにキャラクターが弱いシーンもあります。
でも別組のキャストさんから「りひとのダンカイロ、いいねぇ!!」と言っていただけて、
感激!!…ちょっと自信がつきました。
19時から22時まで稽古して終了。

それにしても秩父(埼玉奥地)→江東区(ほぼ千葉)→横浜(神奈川)と、
一日で東京を二度横断。
さすがに疲れました…。



2012.8.16(木) 合宿

秩父にて…
東京女学館合唱部の合宿に来ています。
お昼に合宿所に到着したら昼食を食べて、
早速練習。
3時間練習したら、生徒たちはお風呂へ。
その間に僕は昼寝。
夕食を食べたら再び練習。
で、10時には就寝。
明日は6時起床です。
ぐはぁ…



2012.8.15(水) ホール練習2

今日も江東少年少女合唱団のホール練習。
亀戸のカメリアホールです。
それほど大きなホールではありませんが、
反響板を今回は使えないので、響きの面で苦戦中。
結果的に立ち位置をかなり考えなければなりません。

そんな訳で、今日は立ち位置の修正が中心。
第2部の流れをざっと通しました。
子供たちの調子は良い感じ。
あとは本番に向けて、何を一番大切にするか?
何に集中すべきか?
その辺りの精神面をしっかりサポートしていきたいです。

その後、池袋でレッスンをして帰宅。
もうぐったり…。
明日は東京女学館の合宿に行ってきます。
1日しか参加できないけど、頑張ってきます。



2012.8.14(火) 粗通し

午後から江東少年少女合唱団のホール練習。
実際に本番のホールで練習する機会が持てるのはありがたい。
響きのこととか、演出的なこととかが、より具体的にイメージできます。
想定の範囲内だったことも、予想外だったこともありました。
そこを修正していく作業です。

演出するこちら側があまりしっかりと段取りをしていなかったので、
今日は並び順を決めたり、出入りの位置を決めたりするのがメイン。
いわゆる「場当たり」でした。
オペラの場合もそうですが、
この「場当たり」って一番フラストレーションがたまるんですよね。
基本的に『待ち』が多いですから。
まぁ、そんなわけで子供たちもあまり歌えずかわいそうでした。

僕は途中早退させてもらって、
夜は「カルメン」の粗通し稽古。
本番半月前ですが、この段階で通し稽古をやってしまいます。
というのも、なぜか本番が近付くにつれて稽古頻度が減っていくという、
不思議な体制が組まれているからです。
今日の僕はあまり集中力が高くなかった。
上手く演じようとしてしまい、キャラクターとしての色が薄かったです。
頭で考えるのではなく、役の目線で周りを見渡し、
リアクションだけで演じていく…そんな芝居を目指したいです。
かなり疲れがたまってきていますから、ここで気を引き締めねば。



2012.8.13(月) 変わった〜〜〜!!

タイトルに深い意味はありませんが、
お昼から生徒さんをお一人だけレッスンすべく、
池袋のスタジオへ。

午後は茅場町のスタジオで、
音楽劇「KAIDAN」の稽古です。
今日は最初のシーンを稽古しましたが、
僕は布施明さんのあの曲を歌いながら登場します。
※ここで今日のタイトルがヒントになる

結構、このシーンが自分の中では埋まっておらず、
今日も不完全燃焼…くそぉ。

夜は東京シティオペラ協会の理事会へ。
非常に前向きな話し合いが行われ、一歩ずつ着実に前進中。
本当に頑張っている団体なのだから、
これからもっともっと評価されたいなぁ。
まずは来月の「こうもり」!ぜひお越しください。

あ、でも僕が出演する9月1日の「カルメン」@首都オペラ
こちらにまずはお越しくださいませ…。
チケット好評発売中です!!
なお、こちらのご案内として久しぶりに「りひと通信」を発行。
郵送ご希望の方はご連絡ください。
カッコいいイラストも描いてみましたよ。



2012.8.12(日) 違う役を演じることで…

今日は11:00から戸塚の方で「カルメン」の稽古。
ということで家を9:00には出なければならんのです…。
遠い…。

何と稽古は11:00〜21:00という、
労働基準法を完全に無視したスケジュール(笑)
※もちろん「労働」ではないので、上記の文は冗談です。
しかも、今日は別組の稽古なので僕は出番なし。
10時間見学…になるところでした。
夜に別の稽古に行かなければならないので、
16:00には早退することになっていましたが、
かと言って、それまでただ見学というのも癪(しゃく)。

幸いにも(?)ダンカイロの相棒であるレメンダード役が欠席。
ならば…僕がレメンダードの代役を買って出て、やらせていただきました。
たまに自主練習としてやるのですが、
相手役を演じてみることで、空間把握や受け芝居のイメージがより深くなります。
実際、ダンカイロとレメンダードは磁石のような関係。
くっついてみたり、離れてみたり。
そうやって位置関係をけん制しながら、空間全体を常に視野に入れる役。
それが自然と、盗賊の頭領としての芝居になります。
今日はある意味で、とっても有意義な稽古になりました。

夜は「こうもり」の稽古。
少し早めに入った稽古会場で父とばったり会ったのですが、
見事に親子そろって稽古場を間違えていた、という奇跡…。
父の車で本来の稽古場へ移動し、何とか遅刻せずに済みました。

今日は、今まで手をつけずに熟成してあった、
Nr.9の「時計の二重唱」を徹底して稽古。
他のシーンも、かなりねちこく練習しました。
これでラストシーンを残して、全てのシーンの外観がほぼ完成。
あとは合唱の立ちをつけて、ソリストは薄いシーンを固めていきます。
稽古日の間隔が少し空いてしまうので、
ここからはしっかりと計算をしていきながら稽古を進めます。
とても楽しい舞台になると思いますよ。乞うご期待!



2012.8.11(土) 成長期

江東少年少女合唱団の指導。
指導・教育法にはいろんなやり方がりますが、
僕は徹底して「褒めて伸ばす」を実践しています。

上手くいかないのは指導法が悪いからで、
教わる側には非はありません。
指導者がどんな音を求めているのか?
どんな状態の時が良い状態なのか?
それを丁寧に示していけば、
生徒やプレイヤーは(向上意欲があれば)、自分で工夫をし、
自分で学び、自分で方法論を確立していきます。

だから僕は褒めます。
良くない時にはアドバイスします。
良かった時は褒めます。
それだけ…それで、子供たちはどんどん成長するのです。

今日もかなり理想的な音が出ていました。
ふと気をゆるめると、また以前の声に戻ってしまうので、
厳しい目を光らせて、褒めるポイントを探していく…
そうやってこれからも指導していきたいと思います。



2012.8.10(金) どんな終わり方…

今日は稽古場で2回死にました(笑)
音楽劇「KAIDAN」の稽古も中期戦に入りました。

萩原新之丞の死に方・・・。
愛していた女性が実は幽霊に変わり果てていた。
死の恐怖におびえて、家の扉にお札を貼って彼女を締め出そうとする。
そのことで裏切られたと思ったお露によって呪い殺される。

さすがに気が狂う芝居や殺される演技は、
ものすごい気力と体力を使います。
恐ろしく疲れるようです。
ぐったり・・・移動中の電車の中で爆睡でした。

夜は熊谷へ。
ベーレンタールの指導。
新曲を練習するつもりだったのに、うっかり忘れていました。
今日もとっても良いハーモニーでした。
この調子で来年のコンサートまでがんばりましょう。



2012.8.9(木) 狂気を演じる

「カルメン」立ち稽古。
ダンカイロたち盗賊の生活を描いています。
そして新しいダンカイロ像に挑戦しています。

演出の三浦安浩さんとは、
2年前の入間「魔笛」でもご一緒しましたが、
三浦さんの演出のキーワードは人間の多面性であるのかも。
あの時も男と女と鳥の多重人格を演じました。
今回のダンカイロではその多重性がより一層「狂気」へと向かっています。
いつでも人を殺めることができる凶暴性と、
それを普段は微塵も感じさせない虚構で覆い隠している。
盗賊の頭領を務める魅力的な人間性と、
決して隙を見せない滲み出る殺気…。
この二つを演じ分ける楽しさに、心が躍っています。

カッコ良くて気持ち良く演じられるのはエスカミーリョですが、
演じ甲斐があるのはダンカイロ。
さてさて、過去に誰も演じたことのないダンカイロをお楽しみに。



2012.8.8(水) 「第九」プロジェクト団員募集〜!

午前中は、「こうもり」の舞台監督さんと業者へ。
岩のハリボテを視察してきました。
この業者さんは舞台はもちろん、
映画やテレビの美術にも使われているハリボテなどを取り揃えています。
本物の石が転がる中にたくさんのハリボテが並んでいて、
どれが本物で偽物かわからないような場所でした。
これを使って、美しい舞台を作りたいと思います。

スマートフォンが上手く動作してくれないので、
auショップで診てもらいました。
1時間くらい店員さんと格闘して何とか処置。
その後はスタジオでお二人レッスン。

夜は「第九」プロジェクトの会議。
合唱団員募集をしている状況ですが、
もっともっと宣伝をして人を集めなければ…。
様々な方法で今後も訴えかけたいです。
モブ形式によるサプライズ「第九」。
刺激的な体験をぜひ皆さんと共有したいです。

詳しくはこちら



2012.8.7(火) 「カルメン」立ち稽古本格始動!

午前中はハーモニーベルズの指導。
練習後は納涼収め…という名のお食事会。
先月のコンサートの反省会と、今後の課題について。

お一人だけレッスンをしてから、横浜へ。
オペラ「カルメン」の立ち稽古です。
今日から本格始動…第2幕を全てつけました。
5重唱はものすごく大変だけど、楽しい!!
…というわけで、練習を重ねなければ…。



2012.8.6(月) 「てんさい」UP

午後に音楽劇「KAIDAN」の稽古。
やっと台本をはずして立てるようになりました。
純粋なラブストーリーと狂気。
相反する感情を鏡のように演じていきます。
稽古が終わるとグッタリ…。
嫌でも力が入るのです。

夜は合唱団LICHTの練習。
ずーっと練習してきた「明日」も内容・表現の段階へ。
その他、「あらのの果てに」も練習しました。
今日は天井の高い会場で練習できたから、
とっても良い響きで歌えました。

練習後は恒例の「寄り道会」

今日も楽しかったです。

さて、6月に公演した『古澤親子会』より
落語オペラ「てんさい」のダイジェストがyoutubeにupされました。

どうぞご覧ください。



2012.8.5(日) 東京横断往復

朝は府中へ。
「こうもり」の合唱音楽稽古をのぞきにいきました。
訳詞の修正や言葉の入れ方、それから演出コンセプトを話しました。

午後は東京を横断して江東区へ。
江東少年少女合唱団の指導。
おととい合宿を終えたばかりですが、
再来週の定期演奏会に向けて猛特訓です。
団員の子供たちからの提案で、今日は新しい練習方法を取り入れました。

途中で早退して、夜は再び府中へ。
今度は「こうもり」キャストの立ち稽古です。
主要3役が揃い、集中的に練習できました。
次回も同じメンバーでの稽古になるので、
この2回でかなり固めていけそうです。
だいぶ面白い仕上がりになってきました。



2012.8.4(土) 待つのも仕事

朝11時から夜9時まで首都オペラ「カルメン」の稽古。
横浜のずっと先の港南へ。
今日は合唱との立ち稽古初日なので、
舞台の説明を受け、待機。
11時半に衣裳合わせに呼び出されて別室へ。
衣裳を着て、演出家のチェックを受け、再び待機。

…待機。



午前中は出番なく終了。
昼食する間もほとんどなく、コンビニの弁当を控室で。
午後の練習開始し、待機。



午後の練習も出番なく終了。
夕食もファーストフードで済ませ、再び待機。


やっと出番。
本来なら登場しないシーンだけど、雑踏の中に入ることに。
そのシーンを終え、今日は終了。
結局、1曲も歌わずに一日が終わりました。
待つことも仕事のうち。こんな日もあります。
むしろしっかりと声を休めることができてラッキーだったかも。



2012.8.3(金) 合宿3日目&「こうもり」稽古

合宿最終日。
午前中はグループごとの発表会をし、さらに練習。
正直ヘットヘトでしたが、最後の力を振り絞って指導しました。

一度帰宅して荷物を置いて、
夜は「こうもり」の立ち稽古。
風邪による欠席者が続出でしたが、
その分、少ないシーンをくり返し練習できました。
進度はそれほど進んでいないかもしれませんが、
慌てずに…一歩ずつ…ね。

さすがに身体が疲れたようで、
いろいろガタが来ています。
どこかでちゃんとリセットしなきゃ…休みが取れたら…ね。



2012.8.2(木) 合宿2日目

江東少年少女合唱団の合宿2日目。
子供たちは朝から全開…。
6時頃に廊下でパタパタ…「ギャー」とやってるから、
嫌でも目が覚めてしまいました。
朝食を食べてから午前中の練習。
昼食を食べたら午後の練習。
夕食を食べたら夜の練習。
団員の子供たちともたくさん話したし、たくさん遊びました。

この1日で驚くほど上達しました。
本当に素晴らしい演奏をしてくれています。
合唱の声質っていろいろあるのだけど、
僕が求めている音色がだんだん出てきました。
柔らかくてぬくもりのある言葉とハーモニー。
大人のあったかい表現も、子供の元気な表現も、
曲によってギアチェンジしながら、いろんな表現ができるように。

さぁ、合宿も明日の午前中で終わり。
実はその後も練習期間は2週間ほど続きますが、
この数日間でどこまで上達できるか楽しみです。

子供たちからもらった折り紙



2012.8.1(水) 合宿&「ていおん!6」UP

今日から江東少年少女合唱団の合宿の為、
浦安市の「うら・らめーる」に来ています。
お昼からがっつり練習をして、ヘトヘトです。
でも子供たちは元気だし、
エネルギーをもらいながら頑張っています。
ちなみに夕食のお弁当は二人前いただきました。
合宿は8月3日までです。

さてさて、それはそうと…
先日の「ていおん!6」がついにyoutubeにUPされました。
現在は、後半の第2部&第3部だけですが、
お暇な時にどうぞご覧ください。

ご意見・ご感想は「楽屋で雑談」まで