りひとの個室 舞台裏日記  


舞台裏日記

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2015.6.30(火) 荒通し

午前中はハーモニーベルズの指導。
いつもより響かない練習会場だったので、
しっかりと個々の音を聴きながら歌う練習をしました。
確実に良くなってきているので、
もっと自意識を持って、自信をつけていって欲しいです。

お昼には東京シティオペラ協会の事務所へ。
照明用の書き込みを施した楽譜を作成しました。

夕方から舞台&照明チーフと打ち合わせ。
夜には出演者が揃って、初の荒通しをしました。
まだ完成度は望まれない段階での、通しだったので、
ミスも多かったし、集中力も定まっていない感じでした。
それでも最後まで通せたのは流石。

ここから残り1週間できっちりと仕上げていきます。

東京シティオペラ協会合唱団の皆さん。ドレス試着の様子…まだパニエが入っていません



2015.6.29(月) 本日もレッスンDAY

今日も6時間スタジオに籠ってレッスン。
個人レッスンに通ってきてくださる、
主婦の方や若者、おじさまたちと、
歌の楽しさを追求しています。
今日も充実したレッスンができたと思います。



2015.6.28(日) 八ヶ岳&東松山

超ハードスケジュールを全て車で移動。
よせば良かった…疲れた。

午前中は八ヶ岳で、
八ヶ岳音楽祭オペレッタ「こうもり」の合唱稽古。
初の立ち稽古で、かなり緻密に動きをつけていきました。

まずは音の確認。
音でシーンを作ってから初めて動きをつけます。
「動き」の為の芝居をしてほしくないからです。

しっかりと音楽が出来ていることを確認してから動きを付けます。

昨年の「愛の妙薬」でも感じましたが、八ヶ岳の皆さんは芸達者。
演じることを非常に楽しんでくださっています。
このエネルギーが舞台を飾る一番大切な要素。
これから楽しみです。

車で戻る途中、高速道路で大渋滞。
1時間以上もノロノロ運転を強いられて、
余裕で着く予定だったのに、夜の稽古場にギリギリに到着。

夜は東松山オペラ「フィガロの結婚」の稽古。
今日は第1幕をザッと通しました。
まだまだ固さはあれど、稽古の積み重ねが見えたので良かったです。
その後は4幕のアリアや、3幕のデュエットの確認。
練習後には写真撮影もしました。

フィガロ役の海下くんと、スザンナ役の飯島さん

7月から僕のブログで、東松山「フィガロ」のブログリレーを行いますので、
どうぞお楽しみに!



2015.6.27(土) レッスンDAY

本日レッスンDAY
13:30〜21:30までスタジオに籠って、
個人レッスンをしていきました。
合間の時間は近くのお店で食事。
実はこの時間がすごく楽しみ。
以前に見つけたお気に入りのお店で、
美味しいものを食べる…これが一番のリラックス。



2015.6.26(金) 形にしていく

午後からレッスンをして、
夜は府中で学校公演「こうもり」の稽古。
狭い稽古場だったので、それを生かして、
二重唱、三重唱の曲を中心に稽古。
より細かい部分、絶妙な間を作りこみ、
形にしていきました。
次回は荒通しです。



2015.6.25(木) 違うアプローチ

夜に音楽劇「モーツァルトの旅」の稽古。
役作りで難航していますが、
今日は違うアプローチで試すことを許してもらいました。
シカネーダーの人間性をどう考えるのか、
台本作家とディスカッションして、一つの道を見つけました。
さぁ、これでどう変化していくのか…
作っては崩し、崩しては作り。
これを繰り返していきながら僕のシカネーダーを見つけたいです。

公演は7月31日です。
ぜひお越しください。



2015.6.24(水) 細かく稽古

夜に学校公演「こうもり」の稽古。
前回に引き続き、1&2幕を細かく作っていきました。
とにかく明確に何をすべきかを演者に与えて、
それを反復練習することが一番の近道。
少ない稽古回数を生かした稽古方法で進めています。
だいぶ動きも慣れてきた感じです。



2015.6.23(火) 休める時に休む

午前中はハーモニーベルズの指導。
夜は混声合唱団樹の指導。
その間は何もなかったので、帰宅して休む。
…でも結局やすことはたくさんあって、休めたのかどうか…



2015.6.22(月) 合唱団LICHT

午後からレッスンをして、
夜は浦安の合唱団LICHT指導。
今年上半期の、最後の練習になります。
今日は、ヴォイトレを中心に行いました。
「身体の力を入れる順番」
これがなかなか優れた練習方法でして、
一気に歌いやすくなった方が多かったと思います。
練習の様子はこちら

これで次の練習まで2週間ほど空いてしまうのですが、
しばらく個々にしっかりと充電をしておいて欲しいと思います。

次回練習日は7月13日(月)19:00〜
浦安市美浜公民館(最寄駅:新浦安)
※後期最初の練習なので、新入団歓迎です!



2015.6.21(日) 埼玉県合唱祭と急遽稽古参加

昨夜は実家に一泊し、息子を預け、
熊谷文化創造館さくらめいとへ。
埼玉県合唱祭に混声合唱団樹が出演しました。
いつもは浦和会場の日に出演していたのですが、
僕のスケジュール的な都合で、最終日の熊谷会場になりました。
樹の団員さんたちは遠方からはるばる電車を乗り継いで会場入り。
ちょっとした小旅行です…

さて、会場は知り合いだらけ。
僕のホームグラウンドの一つですから、友人もいれば、
お世話になった先生方もたくさんいらっしゃいます。
挨拶をして回っていました。

樹の皆さんは変な気負いもなく、
本番も練習通りに堂々と歌っていらっしゃいました。
とても良い演奏だったと思います。

終演後の集合写真…樹の創始者で作曲家の喜納先生も駆けつけてくださいました

他団体の演奏も聴いて、実家へ帰宅。
夕食を食べようと思っていたら、
実は今夜、東松山「フィガロの結婚」合唱練習日で、
しかもキャストたちも自主練の為に集まるとのこと。
近くにいるのに行かない道理はないだろう、ということで、
急遽、稽古に参加することになりました。
合唱団の皆様とは一カ月ぶりぐらい。
出演シーンについては前回、簡単な動きをつけましたが、
今日はさらにそれを洗練するべく、芝居を増やしていきました。

合唱の皆さんが帰った後は、キャストだけの稽古。
気になる1幕をじっくり煮詰めました。
要は「どう動くか」ではなく「それぞれのキャラクターが何を見せたいか」
それをきちんと整理して考えることで、息遣いなどを変えていきました。
1幕はだいぶ形になってきたので一安心。
次回以降は2幕を重点的に稽古します。



2015.6.20(土) パラパラパラダイス

成増のアクトホールへ。
様々なジャンルが集まって面白い舞台を創る、
「パラパラパラダイス」という公演に、息子と二人で行きました。
僕が指導しているハーモニーベルズの団長さん、
川真田さんが結成しているピアニストペア「シミーズ」も参加。
連弾しながらラジオ体操を踊ったり、
あの手この手で笑いを取るパフォーマンスに、
声をあげて笑ってしまいました。
他にもタップあり、太鼓あり、インプロ劇や南京玉すだれもあり、
とにかく楽しいひと時でした。
息子くんの集中力に限界がある為、
1時間半ほどで失礼してしまいましたが、
ぜひまた次回公演は観に行きたいです。

夜は茅場町で音楽劇「モーツァルトの旅」稽古。
今日はサリエリの杉野先生、ダ・ポンテの吉田先生、
モーツァルトの中川さん、そしてシカネーダー役の僕、
というラインナップ…男のシーンだらけでした。

まだ、僕のシカネーダーのイメージが違う…とのダメ出し。
何が上手くいっていないのかも自覚できていない状態ですが、
もっともっと練り直して、理想に向かっていきます。
頑張ります。

今日は実家で一泊します。
猫のハナと息子に僕の布団は占領され、隅っこで小さくなって寝ます…



2015.6.19(金) 前期終了

午前中に劇団青年座研究所の授業。
今日が前期最後の授業となりました。
実質、公開個人レッスンをしていっているのですが、
一人一人が自分と向き合い、そこから歌に魂をこめていく作業は、
実にすがすがしいものがあります。
上手に歌うことよりも、まずは自分の歌を歌うこと。
その為には、自分とは何者か、を深く観察すること。
筋肉の一本一本、細胞の一つ一つと対話をしていき、
常に自分の肉体に問いかけること。
今日はそんな授業になりました。
これで9月まで実習公演の稽古の為にお休み。
来週から早起きしなくて良くなると思うと…
ちょっとホッとします。みんなに会えないのは寂しいけどね。

一度帰宅し、自分の車で熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の指導です。
先週の熊谷市民音楽祭を終え、
今日からまた新たな気持ちで練習します。



2015.6.18(木) 順調稽古

今日はお昼から池袋で4人レッスンをしました。
「自分の声の中で一番輝かしい音色を見つける」作業。
己の癖を知り、身体を知り、そうやって自然な身体の使い方を身につけます。
これはとても面白い作業らしくて、
皆さん、歌うのが楽しそうな様子。
一緒に楽しんでレッスンをしています。

夜は「こうもり」稽古。
学校公演なので一般公開されません。
でも、だからこそしっかり作りこんでいかないと、
お客さんは、今回は完全なる「味方」ではないのです。
そんなプレッシャーを共有しつつ、一つ一つのシーンを作りこみます。
今日は重唱系を綿密に稽古しました。
どのシーンもとても充実してきました。
稽古は順調に進んでいます。

休憩中に…
東京シティオペラ協会理事長で、
今公演ではアイゼンシュタイン役の川村敬一先生が
本日70歳の誕生日をお迎えになりました。

ケーキでお祝い

70歳でこのアクティブさと、歌声と…素晴らしい。
歌に人生を捧げてきた"男"の迫力に圧倒されます。
僕はそんな歳になっても歌い続けていられるだろうか…



2015.6.17(水) シャンソン&ミリオーネン

午後から池袋のスタジオでレッスンをして、
夜は新富町で「パリ祭 in ヌエック」の合わせ。

初のシャンソン・コンサート出演ということで、アドバイスをもらいながら、
今まで絶対に使わなかった歌声を構築しています。
いわゆる…
声のエネルギーを駆使して様々な表現をしてきたクラシック的発声法や、
華やかで豪快に歌いあげるミュージカル的表現法、
そういったこれまでに培ってきた技術を全て捨て、
【語り】としてのシャンソン的歌唱法にチャレンジしています。
「古澤さんのファンの方達を驚かせましょう」
という音楽監督さんからの、何とも刺激的なアドバイス。

挑戦しながら実践している内に、
自分の中の、存在すら気づいていなかった引き出しが開放され、
新しい自分が現れるのを感じました。
僕の中に、シャンソンは存在していたようです。

さぁ、衝撃のシャンソン・デビュー。
公演は7月12日(日)15:00〜@国立女性教育会館ヌエック

※最寄駅「武蔵嵐山」(東武東上線)
お見逃しなく!

詳細はこちら


新富町から歩いて銀座へ移動。
第九ミリオーネンプロジェクトのミーティング。
非常に建築的な打ち合わせが出来、最終的な調整も出来ました。
8月頭には正式なご案内ができると思います。
でも、ちょっとだけお知らせ…あくまでウワサ話程度にとどめておいてくださいね。

今年1月末に、ソヨカふじみので催した「第九フラッシュモブ」を、
今度は都内で行う予定です。
10月18日(日)府中、11月29日(日)上野
「第九」を歌った方でしたらどなたでも参加OK。
練習は9月中旬からスタートの予定です。
手帳にチェックを入れておいてくださいね。



2015.6.16(火) あぁ、反省

午前中はハーモニーベルズの指導。
先日の合唱祭の講評も踏まえて、
次なる課題に取り組みます。
今回の目標であった「のびやかさ」については手応えがあり、
録音を聴くことで自信を得た部分もありました。
一つ一つの積み重ね。
ポジティブに進んでいきましょう。

午後は「モーツァルトの旅」の稽古。
久々に出席したこともあるのですが、
前回うまくいった役作りがまた元に戻ってしまっている、とのこと。
あぁ、反省…
無意識のうちに自分のスタイルで、やり易い方へ流れているのですね。
求められている芝居が出来なければ、
役者としては失格です。
…まだまだだぁ。

夜は混声合唱団樹の指導。
今週末にいよいよ本番ですので、最後の仕上げでした。
音の細かい部分を一つ一つ修正。
出来ることは無限にあるのですが、まずは確実に歌えることが大事。
さぁ、本番はどうなるかな…楽しみです。



2015.6.15(月) 「こうもり」3幕荒立ち

今日は夜のみ。
オペレッタ「こうもり」の稽古でした。
3回目の稽古である今日は、3幕の荒立ちと2幕の復習。
フロッシュ役の浅山裕志さんも初登場して、
いきなり全アドリブという無茶ぶりにも対応してくださいました。
今回は学校公演ということもあって、
一般公演では使えない内輪ネタや、若い人向けのネタも仕込んでいます。

駆け足で稽古していますが、皆さんついて来てくださって感謝。
次回以降はこれをもう少し煮詰めていきます。



2015.6.14(日) 熊谷市民音楽祭

二日連続で合唱指揮の本番。
今日は熊谷市民音楽祭にベーレンタール男声合唱団が出演。
集合してリハーサルをしましたが、この部屋が全く響かない部屋。
そんな訳で少し不安を残しながら本番のステージへ。

本番はホールの響きに上手く乗って、
皆さん、生き生きと歌ってくださいました。

今日の衣裳はラフスタイルで。



2015.6.13(土) 新宿区合唱祭

本日は新宿区合唱祭にハーモニーベルズが出演。
僕は指揮を振らせていただきました。
リハーサルから良い感じでしたので、そのまま本番へ。
皆さん、とても素敵な表情をされていたのが印象的で、
実にベルズらしい、まとまった演奏だったと思います。

演奏後は集合写真を撮りましたが、
その写真がまだ届いていないので、後日ここにUPします。

演奏直前に礼をしようと客席を眺めたら、講師席で手を振る人が…
何と、講師はバリトンの新実順平くんでした。
実はツイッターで知り合った彼。
一度スタジオですれ違った程度の関係なのですが、
僕は彼の人柄と声が大好きで、いつの間にか仲良くなりました。
今は大分に住んでいてなかなか会えないこともあり、
嬉しくて休憩中に押し掛けて写真撮影。



2015.6.12(金) 合唱祭リハーサル

午前中は劇団青年座研究所の授業。
個人レッスンをしていきながら、
研究生たちの歌の悩みを解消していきます。
基本的に潜在的な力をどれだけ引き出せるか。
心身の状態を観察しながらアドバイスしていっています。

午後は新宿文化センター大ホールで、
明日の新宿区合唱祭の為、ハーモニーベルズのリハーサル。
最初はガチガチに緊張していて声が出ていなかったのですが、
最後はだいぶ伸び伸びと歌えていたような気がします。


その後は少し時間も空いたので、
団員さんたちとお茶をして、たくさん談笑しました。
本当に面白いネタを皆さんお持ちで…(笑)

夜は熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の指導。
こちらは明後日が本番。
よく仕上がっていると思うので、
あとはいかにリラックスして、力まず、
無駄なく、それでいてしっかりと力の入った歌声を目指します。
それにしても部屋の中が熱気で熱い!
さすが熊谷!!団員さんたちの心も熱いのでした。



2015.6.11(木) 「こうもり」2幕荒立ち

午後からレッスンをして、夜は府中へ。

昨日から始まったオペレッタ「こうもり」の立ち稽古。
今日は合唱も合同で第2幕の荒立ちを付けました。

合唱の一人一人に役を付け、
その上で、その役として自由に動いてもらう。
各々の感性を生かせる演出を付けていきたいと思います。

逆にキャストの動きは基本的に「機械的」に、
計算しながら付けていきます。
システィマチックに、お客さんの目線の移動などを操作していきます。

今日は第2幕を全て付けることができました。
この調子!どんどん進めていきましょう!次回は第3幕です。



2015.6.10(水) 読み合わせ&立ちスタート

お昼に東松山市文化センターへ。
8月公演の会場打ち合わせをしました。
思ったよりも使い勝手の良いホールであることがわかり、安心。

午後は東松山市民オペラ「フィガロの結婚」ハイライトの稽古。
今日は、MCとしてバルバリーナ役を演じてくれる小鮒莉紗さんが来てくれました。

彼女はグラビアアイドルとしてご活躍の超美少女。
小鮒さんがいるだけで稽古場が華やぎます。
小鮒莉紗オフィシャルブログ

忙しい中、急きょ参加してくれた莉紗さんを加えて、
今日は読み合わせ通し稽古を行いました。動きは付けず、流れだけ確認していきます。
ちょっと台本の修正が必要な部分も見つかりましたが、
何とか最後はつじつまが合いました。もう少しスリムに出来そう。


夜は東京シティオペラ協会特別公演オペレッタ「こうもり」の稽古。
こちらは学校の鑑賞授業の為の特別公演なので、一般公開はしませんが、
高校生に楽しんでもらえるよう、しっかりと作り込んでいかねばなりません。

ということで今日が立ち稽古初日。
ざっくりと一幕の荒立ちを付け、
稽古終わりには何と(一部を除いて)一幕を通してしまいました。

なかなか面白い仕上がりになる予感。
明日も稽古があるので、頑張ります。



2015.6.9(火) 仕上げ

午前中はハーモニーベルズの指導。
夜は混声合唱団樹の指導。
間の午後は個人レッスンでした。

ベルズも樹も、今週末/来週末と合唱祭の本番です。
今日は仕上げの練習。
なかなか良い仕上がりで、今日は細かい部分の修正程度でした。
どちらも自信を持ってステージへ送り出したいと思います。
素晴らしい演奏を(でもいつもの練習通りね)期待しています。



2015.6.8(月) レッスン再開&合唱団LICHT

連日の「メリー・ウイドゥ」稽古の為に中断していた個人レッスン。
今日から門下生のレッスンを再開しました。
教えるのは楽しいですね。
生徒さんの笑顔が僕のエネルギー源です。

夜は合唱団LICHTの指導の為、新浦安の美浜公民館へ。
団員は千葉はもちろん、東京、埼玉、神奈川と、
関東各地からお越しくださっています。
今日から新曲の音取り開始。
新入団するなら、「今です」よ!
練習の様子→合唱団LICHTのブログ

練習後は団員さんとお食事「寄り道会」
楽しくお話ができました。



2015.6.7(日) 打ち上げ

大変な二日連続公演を終え、
身体は信じられないほどボロボロに…
まるでマラソンを二日間走り続けたように足は熱を持ち、
首から背中、腰にかけて針金で巻かれたように激痛。
そんなこんなで、ぐったりな一日でした。

そんな状態でしたが、親戚の誘いもありお昼からお出かけ。
銀座の街をあっちこっちへ…。
美味しいトンカツ食べれたから、良かった(笑)

夜は「メリー・ウイドゥ」打ち上げに参加。
あまりお酒は飲まないようにしていましたが、
気がついたら真面目に語っていました。
演技論・オペラ講釈…みんなと思う様に存分に語り合いました。
全く別のジャンルの人たちとこうやって過ごせるのっていいですね。
打ち上げは途中で失礼してきましたが、とても有意義でした。
また来年もこのカンパニーで舞台を作りたいな…
今回の反省も生かしつつ、もっと良いものにしていきたいです。



2015.6.6(土) オペレッタ「メリー・ウイドゥ」終演

午前中に鍼へ行き、
「たった数日でここまで(身体が)やられちゃいますか〜」
と言われ、身体の疲労度を痛感。

会場入りし、ストレッチを始めるも、鍼のおかげかすぐに汗だくに。
それから写真撮影があり、いざ本番!


ついにダニロ役を演じ切りました。
中盤で声の集中力が落ちた瞬間がありましたが、
第二幕フィナーレは、自分でもBest Playの一つに入れられるほど、
感覚的に神がかった領域に演技が届いた気がします。
これが単なる自己満足ではないことを祈ります。

ハンナへの怒りが頂点に達した時、
フッと身体の力が抜け落ち、意識がパーンと開いた感覚になりました。
全てが抵抗や摩擦のない、ただの空間になり、
その中でただただ自分が「居る」という状況。
最後の涙は心の中でだけこぼれ落ち、目には涙はこみ上げてこない。
ダニロが空っぽの身体になり、魂だけで存在しているようでした。

二幕を終えて楽屋に戻ると、草川マエストロがわざわざ握手をしに来てくれて、
「悔しいけどジーンときたよ。泣かされた〜」と涙を拭っていました。
いつも稽古後は一緒に帰りながら、いろいろディスカッションさせていただいたマエストロ。
「(二幕フィナーレは)…みたいなシーンに出来たらいいよね〜」
と語り合っていた、その理想形が千秋楽において、ついに実現しました。

オペレッタというと、ただのドタバタ劇とハッピーエンドだけの物語、というイメージがあり、
ダニロ役もただの「お調子者で女ったらし。真面目な恋が苦手だからハンナに告白できない」
という役作りをする方が多いのですが、僕は違うアプローチをしたつもりです。
なぜ彼が毎晩マキシムで酒と女に明け暮れているのか。
そんな自暴自棄な日々を過ごす理由は何か。
そして伯爵という地位でありながら、外交官を務めパリに過ごすのか。
どうしてハンナに最後まで素直な気持ちを伝えられないのか。

それらの理由は、彼とハンナの過去にあります。
家族の反対があったことでハンナとの結婚を許されなかったダニロ。
なぜあの時、家族の反対を押し切ってハンナとの結婚に踏み切れなかったのか…
その後悔がダニロを常に苦しめていました。
そんな中、ハンナは大金持ちの老人と結婚。
ダニロの心はかき乱され、そして祖国で暮らすのも苦痛になりパリに逃げてきたのです。
彼の心は癒されることなく、開いた傷とぽっかりと空いた穴に酒と女を注ぎ込む日々。
そこへ「未亡人=メリーウイドゥ」になったハンナが現れ、再会するのでした。
蘇る恋心と、同時にあふれだす自戒の念と、ハンナへの怒り…いや、自分自身への怒り。

きっと僕が演じるダニロは心が開いているようで、硬い鎖が常にかかっていたでしょう。
明るくスタイリッシュに振舞っているようで、実は陰湿で暗い影を背負っていました。
冷めているように見える表情は、熱い心をひた隠し、
目に見えぬ霧が全身にまとわれているように見えたのであれば、
それは僕の意図したダニロ像です。


この数カ月、ダニロの役作りにおいて、
非常に辛い想いが続きました。
いつも以上にダニロの心情が僕の心を浸食していって、
一時期は軽い鬱状態にまでなりかけました。眠れぬ毎日。
こんなに苦しんだ役は初めてかもしれません。
それだけ全身全霊で演じてきましたが、その集大成が千秋楽の第二幕フィナーレだったと思います。

終演し、お客様にご挨拶に回り、プチサイン会も行いました。
お越しくださった皆さまの支えで今日まで乗り越えてこれました。
本当にありがとうございました。
これからもレインボー・スタジオ・シアター・カンパニー並びに古澤利人をよろしくお願いします。



2015.6.5(金) オペレッタ「メリー・ウイドゥ」初日

本日はお足もとの悪い中、たくさんの方にお越しいただきまして、
心より御礼申し上げます。
満員の客席に支えられて無事、舞台を務めることができました。
ありがとうございました。

※ハンナ役の池谷京子さんと

オペレッタ「メリー・ウイドゥ」本番!!
昨日、別組が初日を終えていますが、
僕は今日が初日。
午前中に劇場入りし、入念にストレッチ。
声の調子を見ながらゆっくりと声を出していきました。
どうやら調子は決して悪くなさそう。

それでも緊張しているらしく、
準備の段取りを間違えるやら、直前に確認を行ったダンスの振りを間違えるやら、
なんだかフワッフワしている自分。
気がついたら、とっても無口になっていました。
楽屋の雰囲気も固くなっているのを感じて、
なるべくアホな会話をするようにしてリラックス。
徐々に良い状態に上げていって本番を迎えました。

舞台に上がるまでは超緊張。
こんなに緊張したのは何年振りだろう…
身体が逃げ出そうとしているのか、力が抜けていくのを必死に奮い立たせて、
いざステージへ!

ステージに上がると不思議と緊張はなくなり、
とても楽しく歌い演じました。
前半はちょっと空回り気味でしたが、物語が進むにつれ、
集中力も上がっていき、ラストシーンまで良い感じで演じられました。
特に終盤は、自分でも良い空気感を持てた気がします。

※写真はゲネプロの様子

…と、本番後にこんなに語るのも珍しいのですが、
本当に良い状態で終われた気がします。
明日、もう一回公演があるので、まだまだ出来ることをやっていきたいです。


そんな訳で、今日はとにかく身体のメンテナンス。
熱を持った身体と、硬直している内臓をほぐすべく、
いつもの接骨院で身体をバキバキと治してもらいました。
一気に今日蓄積された疲れが半減された感じ。
帰宅したら湿布を貼って、炎症している部分を冷やしています。

あとは明日、起きてみて声がどうなっているか…
神様に祈るのみです。



2015.6.4(木) OFF

今日も別組ゲネプロと本番があり、
夜の本番は観に行くつもりだったのですが、
急遽、近くのスタジオを借りることが出来たので、
観劇は辞めて、個人練習をすることにしました。

お昼にはしっかりと昼寝もして、
午後に鍼を打ってもらい、
夕方にスタジオで練習。
喉や身体の疲れはピークにさしかかっていますが、
その中でどう処理していくか。
ベストじゃない状態でどう身体をコントロールするか。
そんなことを考えながら練習しました。

おかげで、一つの解答を見出すことができ、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
これで明日の本番に、全力で臨めそうです!



2015.6.3(水) ゲネプロ

オペレッタ「メリー・ウイドゥ」本番まであとわずか。
今日は朝から集合して、昨日の場当たりの続きをしました。
なんとか午前中に全てのシーンの場当たりを終え、
いよいよゲネプロのトップバッターは僕の組です。

気合い十分…というよりは、明後日の本番に向け、
どう調子を高めていくか、という計算も頭の中では始まっています。

とにかく一つ一つをザーッと流していきながら、
どこに綻び(ほころび)があるのかを確認していきました。

特にしんどいのが1幕フィナーレ。
そして2幕に入ると、一度舞台に上がったら帰ってこれず、
ずーっとシーンを牽引していかなければならないところが大変。
特に長台詞が連発する中盤は鬼のようです。
さらにはアリアが2個分含まれている2幕フィナーレ。
ここ、ずーっと歌いっぱなしで、とどめが最後の絶叫!

3幕はさほど分量はないのですが、非常にシリアスに台詞を展開していき、
最後は美しいメリー・ウイドゥ・ワルツの舞いで締めます。

改めて…主役って大変なのね…orz

今日はしっかりと失敗をする日、としていたので、
これで本番までに集中力を高めていきたいと思います。
明日はOFF!



2015.6.2(火) 小屋入り

オペレッタ「メリー・ウイドゥ」もついに小屋入り。
夕方から場当たり稽古がありました。

その前に…
午前中は大塚でハーモニーベルズの指導。
僕自身、声が起きていない状態だったので、
加減をして一緒に歌っていたのですが、
ちょっと無理をしてしまった様子。
団員さんたちの歌はとても良く、来週末の本番に向けて、
しっかりと仕上がってきました。

一旦帰宅して、身体を休めました。
夕方になって町屋へGO!

舞台がすでに組まれていて、僕らは楽屋で待機。
3組の全キャストが揃うのは久しぶりだったので、
改めて大所帯の公演なのだなぁ、と実感しました。
今日は主に別組のダニロさんに場当たりしてもらって、
要所だけ、3組交代で稽古しました。
前半部分だけ場当たりして、今日はおしまい。
あっという間に時間が経ってしまいました。
明日はゲネプロです!



2015.6.1(月) ムジカベベ・コンサートお手伝い

オペレッタ「メリー・ウイドゥ」は本日仕込み日の為、
稽古はお休み。
一日OFFとなりました。

午前中に、
うちの奥さんが所属しているサークル「ムジカベベ」の、
コンサートがあったので、お手伝いをしてきました。

0歳から楽しめるコンサート
たくさんの子連れのお母さん、お父さんがいらしていました。
子育てをしていると、音楽会にもなかなか入場できず、
こういう企画はとっても素敵なことだな、と思いました。

お手伝い、と言っても何かをする訳でもなく、
ただ、子供たちの面倒を見るだけでした。
公演中は会場の中にいたので鑑賞できました。
子供を巻き込んだ楽しい曲もあれば、
がっつりクラシックの「大人の為の曲」もあり、
これは本当に楽しい!
約30分ほどのコンサートでしたが、皆さん楽しんでいらっしゃいました。

午後は買い物をしたり、遊んだり…
のんびり過ごして鋭気を養いました。
いよいよ、明日から小屋入りです!