舞台裏日記


※日記内の画像はクリックすると拡大します。

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2007.9.30(土) 墨田区民オペラ・ラスト公演(涙)

今日はすみだトリフォニーの大ホールで墨田区民オペラ・ガラコンサートでした。
アリアあり、重唱あり、コーラスあり、ダンスあり、歌のお兄さんあり、
日本舞踊あり、フラメンコあり、弦楽四重奏あり、トークあり・・・
と、超盛りだくさんの3時間でした。

豪華キャストの中(「これまでの公演」をご覧ください)、
僕も得意のパパゲーノを歌わせていただいたのですが、
男声が2人しかいない合唱団のお手伝いもして、
第2部では『こうもり』の「シャンパンの歌」や『メリー・ウィドゥー』の「メリー・ウィドゥー・ワルツ」も歌わせてもらいました。

墨田区民オペラはこのガラ・コンサートを最後に17年間の活動を終えます。
僕は第13回「カルメン」、第14回「蝶々夫人」に出演させていただいたのですが、
第1回公演からの出演者の名前を見ると、本当に現在日本を代表する歌い手さんばかり。
その最後に自分の名前も刻まれたのだから、これから恥ずかしくないように頑張らなければ。
せっかく関わることができた団体だったので、お別れするのはとってもさびしいのですが、
代表の山田先生をはじめ、会員・団員の皆さん・・・本当にお疲れ様でした。

今日の公演で共演させていただいた先生方、皆さん。
舞台裏で走り回っていた制作スタッフの皆さん。
メイクさん、ヘアメイクさん。舞台スタッフさん。
そして、雨の中お越しくださったお客様たち。
本当にありがとうございました。

最後の幕がおりるときに、客席から「ありがとー!」という声が上がっていたんだそうです。
本当に温かい気持ちになれた公演でした。
また違う形でいつか墨田区民オペラが再開することを、心から願っています。


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2007.9.28(金) 編集中

浜松「ラ・ボエーム」のフォトギャラリーを編集中です。
結構集めたらすごい量になってしまった・・・。
それでももっともっと皆さんに公開したいのですが、もうしばらくお待ちください。

今日は午前中に二人レッスンして、午後は小遣帳をつけたり家の掃除をしたりして、
夜はベーレンタール男声合唱団の指導。
現在、太田の「モツレク」に参加すべく音取りをしています。


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2007.9.26(水) いい先生〜

今日はオペラ研修所でした。
クラス主任の3林先生がいらしてくださったので、
前回他の先生方からボロクソに言われてしまったフランス語の発音を確認してもらいました。
3林先生はフランスものの大家ですから、先生の言うことなら間違いないはず。

今日は指揮も3林先生がしてくださって、演技指導もご自分で実際に演じて見せてくれました。
本当にいい先生です。
今日の授業はとってもとっても勉強になりました。
3林先生・・・毎回来てください〜。


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2007.9.25(火) すごいぞ新米!

「新米」といっても「新人刑事」的な人のことではなく、本当の新米。
妻の実家から新米が送られてきたので、塩おにぎりにして食べました。
う・・・うますぎる!!!
もう香りが違う。歯ごたえも味も何もかもが違う。
僕が食べていたものは本物の米ではなかった。

今日は午前中に合唱指導。
一回帰宅して「フィガロの結婚」の譜読み。
夜は池袋で二人レッスン・・・というソフトスケジュールでした。


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2007.9.24(月) 憧れのF島さんに会えず・・・

30日に出演する墨田区民オペラ・ガラコンサートの稽古。
このコンサートの出演者の顔ぶれが何せスゴイ!
この人たちと同じステージに立てるなんて夢のようだったわけです。
で、きっと稽古場でもお会いして「よろしくお願いします」なんて言ったりするわけです。
そのイメージトレーニングを何度も何度も頭の中でしているのですが・・・。
なぜかタイミングが悪く、憧れのバリトンF島明也さんに会えない。
結局、本番の日まで会えないんだそうです。 ・・・ちぇ〜・・・。


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2007.9.22(土) ひさびさ聖歌隊

「ひさびさ」が続いていますね(笑)。
ちなみに昨日のハナについては何のコメントもない・・・と(汗)

今日は本当に久しぶりに聖歌隊に行ってきました。
春以来ですかね・・・。
登録してから1年以上経つのに、こなした件数が少ないから未だに「研修中」だし。
久しぶりだったのでいろいろ心配でしたが、思ったよりも仕事を覚えていてスムーズにこなせました。
やっぱり結婚式はいいですね。
どこよりも幸せがあふれている。
自然に笑顔でいられる空間です。


浜松市民オペラ「ラ・ボエーム」追加記事:静岡新聞

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2007.9.21(金) ひさびさの実家

ここのところ金曜日はなんだかんだ重要な用事が入り、
1ヶ月半ほどベーレンタールを休んでおりました。
その間は父に代講してもらっていたのですが・・・。

とにもかくにも、そんなわけで久しぶりに実家にも寄りました。
祖母が二人(父方と母方)いるわけですが、歳も歳だから僕のこと忘れてしまってやしないかと不安でしたが、
顔を見るやすぐ「あら〜珍しい」と言ってくれたので、たぶん覚えてくれていたんだと思います。

ハナにも久しぶりに会いました。
思いっきり甘えてきていましたが、相手をしないでいたらふてくされてしまいました。 それが下の画像です。

・・・太りすぎて・・・マグロみたいです。(クリックするとアップになります)


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2007.9.19(水) のびのび歌えた・・・

今日は△期会研修所の授業。
昼間に補講、夜は通常授業だったのですが、どちらにも出番があり歌いました。
特に補講では人も先生も少なかったせいか、とても集中度の高い授業で、
僕ものびのび歌い演じることができました。・・・いつもこうならいいのに・・・。


先日の浜松「ラ・ボエーム」の新聞記事がいくつかありました。
■中日新聞(2007/9/16)・・・ゲネプロの様子

■静岡新聞(2007/9/16)・・・場当たり・ゲネプロの様子

■中日新聞(2007/9/17)・・・本番の記事

↑中日新聞より:第一幕ベノアとのシーン
左からショナール、コッリーネ、ベノア、ロドルフォ、マルチェッロ

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2007.9.18(火) 余韻に浸ることもなく

昨日も容赦なく仕事がありましたが、今日も午前中から合唱団の指導。
朝、起きるのは辛かったですが、合唱指導は楽しかったです。
同じ建物の中で何かドラマか映画の撮影をしていました。
すんごいイケメンの少年と、アイドル風のかわいい女の子がいて、
やっぱり業界は異次元の世界だなぁ〜などと思いました。

午後はラッキーなことにいろいろとキャンセルが発生し、
完全オフになりました。
家でゴロゴロしていました。
夕食を食べ過ぎてちょっと胸焼け・・・。
ギャラリーの更新はもう少し待ってください。

↑神社の池で亀が甲羅干しをしていました。よく見ると足がピーンと伸びているのがかわいいです。


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2007.9.17(月) 浜松から帰ってきました

浜松市民オペラ「ラ・ボエーム」公演を終えて、東京に帰ってきました。
その足で池袋の音大予備校で授業・・・正直かなりしんどかった。
コーリューブンゲンのレッスンをしながら一瞬オチそうになりました・・・。


浜松市民オペラ「ラ・ボエーム」にお越しいただいた皆様。
本当にありがとうございました。
キャスト・合唱・共演者の皆様、関係者のすべての皆様。
大変お世話になりました。

一番最初に今回のマルチェッロ役をいただいたとき、正直尻込みしました。
他のキャストさんはすべて浜松にゆかりのある方々ばっかりだし、
僕はマルチェッロ役は初めてだし・・・、
どちらかというと声質的にもキャラクター的にもショナールの方が合っているし。
でもムゼッタ役が大学時代の同期である柳澤リカちゃんだったのと、
演出がダリオさんだということを聞いてお受けすることにしました。

結団式の日に初めて浜松へ。
会議室みたいなところでフランクに顔合わせみたいなものを想像していたら、
ホテルの宴会場で粛々とした式が行われ緊張!!
実はダリオさんには数ヶ月前にある場所でばったり会っていました。
その時、テレビでしか見たことのないダリオさんに会えて嬉しかったので思わず声をかけました。
「歌をやっています!いつかダリオさんとご一緒できるように頑張ります!」
と握手をしてもらいました。まさかそれがその数ヶ月後に実現するなんて・・・。
もちろんダリオさんはそんなことは覚えていなかったのですが、僕は感激でした。

それから数ヶ月後。いよいよ音楽稽古がスタート。
正直全然歌いきれていない自分に失望。
本番までにマルチェッロを歌いきる技術が自分に身につくのかどうか心配でした。
ただ、集まったキャストの仲間たちが最初から初対面とは思えないほど自然に感じました。
皆、同世代ということもあったけど、それよりもみんな本当にいい人たちばかりで、
この仲間たちと数ヶ月一緒にオペラができるということが何よりも楽しく思えました。

最初の頃はプレッシャーで浜松へ行く新幹線に乗るのが辛く感じましたが、
仲間たちに会えるのが楽しくて、だんだん毎回の稽古が待ち遠しく感じるほどになりました。
練習の後はみんなでご飯を食べに行きました。
浜松の街に繰り出して、ジェラート屋さんの前でみんなでアイスを食べながらくつろいでいるときなど、
本当にボエームの世界と重なってしまう瞬間が何度もありました。

チームの結束が最高に高まったところでロドルフォが降板するというトラブルが起きました。
みんな落胆のあまり声が出なくなっていました・・・。
その後、上本ロドルフォが途中参加。
彼のエネルギーが停滞していた僕らに再び火をつけ、以前にも増す加速度でテンションが上がっていきました。
それにしても上本くんは最初から自然に仲間の中に溶け込んでいきました・・・。
それも彼の才能の一部なのかもしれないです。ほんと、彼はすごいです。

本番が近づくにつれ、別れも近づくのを感じるようになりました。
東京での公演と違い、この公演が終わればもうなかなかこのメンバーで集まることはありません。
「終わりたくないね・・・」と河野ショナールがつぶやくことも多々ありました。

本番。
最後は体調とノドの具合との戦いでしたが、無事万全の体調で本番にのぞむことができました。
本番がどうだったのかは・・・お越しいただいたお客様のみが知り得るところで・・・。
最後の幕が下りる直前・・・ミミの死に直面してその後原作の小説ではバラバラになってしまう仲間たちを想い、
胸が熱くなりました。「なんで・・・こんなことになってしまったのか・・・。」
涙は出ませんでしたが、涙以上の悲しみがそこには表れていたような気がします。

幕が下りたとたんにショナールと抱き合いました。
カーテンコールが終わりロドルフォ、コッリーネとも抱き合いました。
ただただ無言でした。言葉を交わさなくても気持ちが通じ合うのを感じました。
ムゼッタ、ミミ、ダリオ、マエストロ、それからスタッフさんとも握手をしました。

実は本番が始まる直前にも全員と握手をしました。
それを見ていたダリオさんは「これが本当のボエームだね。もう僕は感動しました。」
と、すでに涙ぐんでいました。
・・・なんか、本当にいい公演だったな・・・。この仲間と一緒にやれて本当に良かったです。

終演後、打ち上げでは合唱の皆さんや児童合唱の子たちと写真をたくさん撮りました。
練習中はあまりお話する機会がなかったから嬉しかったです。
打ち上げ会場を後にし、仲間たちとも別れを告げました。
「またね!」と笑顔の別れでした。
別れは辛いかな?と思っていたけど、一緒にひとつのものをやり遂げた満足感で自然と笑顔でした。

・・・こんな気持ちでオペラができるとは思いませんでした。
本当にこの公演に参加できて良かった・・・。
浜松の方は皆さんいい方ばかりですね。またぜひともご一緒させていただきたいです。
近々、ギャラリーの中で「ラ・ボエーム」写真集を公開しますね。


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2007.9.13(木) その後、川口

今日は8日のコンサートを終えた川口市民合唱団の練習日。
皆さん、どんな表情でいらっしゃるのか、少し不安でした。
疲れもあるだろうし、ある程度の達成感もあるだろうし、
すっごくテンションが下がっていたらどうしよう・・・と思いましたが、
皆さんとてもいい顔をされていました・・・ただ、案の定とっても疲れていました。

今日は反省会ということで、お客さんに書いてもらったアンケートを読んだり、
いろいろ反省や今後の課題を話し合いました。
とても緊迫感もある白熱した反省会でしたが、しっかりと意見を出し合い、
建設的な話し合いが行われて良かったです。
こういうところがこの合唱団の原動力になっているんだと思います。

来週は休みですので、再開時には気持ちを新たに2年後、5年後に向けて頑張りましょう。

↑暮れ行く川口駅とリリア


明日からいよいよ浜松です。
マルチェッロをいろんな人が演じてきましたが、僕が想う僕だけのマルチェッロを演じたいと思います。
頑張ります!

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2007.9.11(火) 疲労回復

昨日は東京ミューズアカデミーで1日中授業。
帰りに雨でぬれたせいか、帰宅すると少し微熱があったので慌ててお風呂に入って寝ました。
今日は午前中にハーモニーベルズの合唱指導があったのですが休ませていただき、
12時間ガッツリ寝たおかげですっかり疲労感も身体から抜け、全快しました。
体調管理は歌い手の大事な仕事・・・。
あぶないあぶない・・・。

【お知らせ】
IKSPIARI第九の合唱団員募集ですが、女声パートは定員に達したため締め切りました。
男声パートはまだまだ足りません。ぜひぜひご参加をお願いいたします。


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2007.9.9(日) 浜松「ラ・ボエーム」通し稽古

昨日の公演に来てくださった方々からのメッセージがたくさん届き、
余韻に浸りつつも・・・眠い目をこすりながら新幹線に乗り込む。


今日が浜松「ラ・ボエーム」最後の通常稽古ということで、衣裳もつけて通しました。
まだ本番まで公開はできませんが、とってもかっこいい衣裳!
かっこ良過ぎて着こなすのが難しい。
1、2幕の衣裳の豪華さから3幕への一気の転落ぶりが笑えます。

冬のオペラを夏にやっているので暑い暑い。
しかも冬の寒い中にいる設定だから、汗をぬぐう仕草が禁じられる。
1幕の途中で目に汗が入って痛かったです。
汗っかきなんですよね、僕。
でも「俳優は顔に汗をかいてはいけない」という言葉もありますから、まだまだ僕は未熟だ。

全幕通してからダメ出し。
自覚はあるんだけど、どこか芝居が「守り」に入っているような気がする。
もう一度新鮮さをもって本番に臨みたいです。

次回はもう本番のホールで場当たり稽古&ゲネプロ、そして本番。
新幹線に乗るのもあと往復1回なんですね・・・。


帰りはロドルフォと二人で新幹線に乗りました。
すると名古屋方面で大雨が発生したために新幹線がストップ(T_T)。
浜松はあっさり出発したと思ったら、掛川で完全にストップ。
仕方がないのでロドルフォ:上本くんと新幹線の中でずーっとしゃべっていました。
話をしていくと共通の知り合いがたくさんいることがわかりました。
やはり狭い世界ですね〜。
・・・未だ新幹線は動かず・・・。
お腹は空いたけど車内販売は弁当やサンドイッチが売り切れ。
仕方なくナッツや裂きイカなどのつまみでお腹を満たし、時間が過ぎるのをひらすら待つ。
ようやく動き出したと思ったらまた静岡でストップ。
通常通りに運転再開して品川に到着したのは23:30でした。
浜松を出たのが20:30だったから・・・3時間も新幹線に乗っていたんだ。
結局終電に乗って帰り、帰宅した頃には日付も変わり0:30。
コンビニでお弁当を買って、食べました。

まいった・・・・。


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2007.9.8(土) 川口市民合唱団演奏会

ついに無事本番を迎えることができました。
いろいろ大変なこともあったけど、全てはこの日のためのもの。
とても素敵な演奏会になったと思います。

とにかく、終演後の団員さんたちの表情が全てを物語っていました。
ある団員さんがこんなことを言っていました。
「先生が『自分たちが楽しむだけの演奏なら、とっても次元の低い発表会です』って言ってましたけど、
私は今日、本番のステージ上でとっても楽しかったんです。
これってダメだったのかなぁ・・・でも本当に楽しかったんですよ。」
それは、一生懸命に歌っていたから楽しかったんです。
お客さんに何かを届けようと必死になっている姿が客席に感動を生み出し、
それをステージ上からでも感じられるから、演奏者も楽しく感じる・・・。
こういう高い次元の「音楽の楽しみ」を体験できたということ。
それが本当の楽しさ・・・ダメなわけがありません。

客席もステージ上も互いに感動し合い、一つの夢のような空間を作り上げていたような気がします。
演奏そのものはプロの合唱団に比べれば、声質も粗かったし、ハーモニーが揺れてしまう部分も多々ありました。
しかし魂から叫ぶように歌われた演奏は、上質な音楽を超えた感動を生み出すのです。
アマチュア演奏家の真の姿が今日の川口市民合唱団のステージにはあったと、
打ち上げにいらしてくださった某作曲家の先生はおっしゃっていました。
この素晴らしい空間を多くの方と共有できたことは僕にとって大きな誇りです。

お越しいただいた皆様・・・本当にありがとうございました。
団員・共演者の皆さん・・・素晴らしいステージをありがとう!
 
↑ゲネプロの様子。ケーブルテレビの取材が入りました。

 
↑左:本番前。第2部は指揮者として舞台に上がりました。 右:フォーレク終演後。お客さんを前に満面の笑み(?)


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2007.9.7(金) フォーレク・リハ

台風も無事午前中で関東地方を抜けてくれて、問題なく川口駅に到着。
今日は明日の川口市民合唱団演奏会の通しリハーサルでした。


3年間の練習の成果を明日発揮できるよう、丁寧に練習をしていきました。
僕は1年前ぐらいからヴォイトレ兼副指揮者として指導するようになりましたが、
団員さんたちは本当に熱心で、上達していかれる姿にこちらが感動することが多々ありました。

熱心さ故に団員同士でぶつかりあったり、それぞれがいろいろな想いで合唱に参加している様子が、
僕にはうらやましくも感じました。
僕もいつまでもこんな風に熱くいられるだろうか・・・。

今日のリハは細部練習&通し練習ということで15時〜21時までの長丁場。
きっと疲れたことだろうと思いましたが、そんな様子は全く見せず、
最後まで熱の入った演奏をされていました。
ホールの特徴からいって小さくまとめてハーモニーを作るよりも、
一人一人がしっかりと歌ってホールの響きでハーモニーを作る方が良さそう。
各々のポテンシャルが明日の本番はカギになりそうです。

  
↑フォーレクのリハ中。いろんな人に言われるのですが、僕のお尻はプリっとしていますね(笑)。
我ながらいいフォームで歌っています。・・・アゴの下のお肉がいい感じ。(撮影:葛西さん)


フォーレ「レクイエム」は、僕は楽譜を眺めているだけで「画」が見えるんです。
視覚的な画ではなく、心象風景というか、シーンというか・・・。
だから「音を作る」という感覚よりも、その「画」をより明確にするために「音」として表現している、という感覚です。

たとえば冒頭部分は「僧侶たちがお祈りをしている様子」という『画』が見えるのではなく、
フォーレが父親の亡骸(もしくは「死」という現象そのもの)を前に、心の深い部分でつぶやいている様子が、
自分の身体の中で仮体験(バーチャルな体験)している感じ。
オペラのシーンを演じている・・・という感じかしら・・・。

その体験をしている自分の内から沸きあがってくるリアルな感情を、
歌詞の言葉とぴったりとリンクさせて歌っていきます。

"Hostias"は死の恐怖におびえている民衆(合唱)たちに、救いの約束を思い出させ安堵させるシーン。
(このソロの中に"Kyrie"のソプラノ旋律="Sanctus"のヴァイオリン・ソロと同じ旋律が出てくるところは印象的!)

"Libera me"は世界を裁くための大災難の恐怖とその恐怖からの解放を祈る。
決して厳かに歌う旋律ではないのです。
激しく、恐怖をあおりながら、必死に救いを求めるシーン。
(ミサの中ではこの後、使者の棺が墓地に運び出されます)

さてさて、しっかりとこれを本番で表現できるかどうか・・・は、会場でのお楽しみ。

※これまでの練習の様子が川口市民合唱団のHPの「管理人のつぶやき」の中に画像つきで紹介されています。


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2007.9.6(木) 一時代の終焉と台風

3大テノールの一人、ルチアーノ・パヴァロッティ氏が71年の人生に幕を閉じた。
ズービン・メータ指揮の3大テノールのコンサートの映像は、
まだ歌の道に足を踏み入れたばかりの僕に歌の素晴らしさを教えてくれた。
特にパヴァロッティの技術に裏打ちされた美声は僕の心をとらえて離さなかった。

・・・各国メディアはトップニュース扱いで報道しているのに、日本のテレビでは一切出てこない・・・。
台風の方でいっぱいいっぱいなのかもしれないが・・・日本ってそんなもんなのか、とちょっと失望。

今日は池袋でレッスンをした後に、墨田区へ。
今月末のオペラ・ガラの練習。
台風のことが気がかりだったので、サクッと歌って早退させてもらいました。
雨が止んでいたので安心して電車に乗り込む・・・。
あと一駅で自宅最寄り駅・・・というところで電車がストップ。
台風の影響で運転再開の見込みは立たない、とアナウンスがあり凹みました。
タクシーで帰る方法もあるけど、なんか投げやりな気分になって電車のイスに深く座りました。
「むふ〜」とくつろいでいること30分。
突然、運転再開となり電車が動き出し、無事到着しました。
いや〜タクシーに乗っていたらバカをみていたな・・・良かった良かった。

駅から家まで強風と雨にあおられながら必死に歩く。
道路は川のよう・・・。
あぁ、これが都心だったらなぁ〜。いい画を提供してまっせ〜。
などとヤケクソになりながらも、ざぶざぶと人気のない道を歩いて帰宅。
自宅では、熱があるのに今日出勤をした奥さんが寝込んでいます。

明日は川口で8日コンサートのリハーサル。
台風の影響はないといいけどな・・・。


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2007.9.5(水) 浜松「ラ・ボエーム」オケ合わせ

すでにオケ合わせと、オケ付通し稽古を終えていますが、
今日は最終オケ合わせでした。
動きのことを頭に入れながらも、音楽だけに集中できるのは今日が最後。
発声のことも、音楽的な表現のことも大事ですが、
今日は何よりも指揮者・オーケストラとの呼吸をそろえることを重視しました。

今日の練習は5時からだったので、今朝はゆっくり目を覚まし、1時に家を出ました。
まだ疲れが身体中を蝕んでいる感じだったので、
新幹線に乗るなり熟睡しました。
気がつくとすでに小田原。・・・すごい寝汗をかいていました。
再び目を閉じると、次に目が覚めたのは静岡駅。
2度の熟睡のおかげか、とても心地よく・・・疲れもスッキリ抜けていました。
寝ぼけたまま浜松駅で下車。
新幹線の改札を出るとショナールの河野くんが満面の笑みで迎えてくれました。
ロドルフォの上本くん、ミミの長瀬さんとも合流してタクシーで練習会場へ。

まずはオケ合わせの前に、先日のダメ出しも兼ねてマエストロとピアノ伴奏の音楽稽古。
マエストロが要求するものを自分が出来ている部分と出来ていない部分のチェック。
先週まで不安だった声も、ほとんど全快のようで伸び伸び歌えたような気がします。

休憩時間の間に道を挟んで向かいにあったケンタッキーで腹ごしらえ。
滑り込むように練習会場に戻ると、すでにチューニングが済んでいたので慌ててスタンバイ。
オケ合わせがスタートしました。
まだ何箇所かマエストロと呼吸が合わない自分がいて、う〜ん歯がゆい。

・・・今日感じたのは、演奏における信頼関係って大事だなって思いました。
自分がマエストロやオーケストラに信頼されて歌えているかどうかってすごく気になりました。
何度かマエストロとしっかりと目が合い、同じ呼吸でオケと同時にドン!と歌えたときの快感・・・。
または4幕のロドルフォとの二重唱のように、
お互いの音楽が火花を散らすようにぶつかり合いながら、一つのうねりを作り上げていく情熱。
そういった感動を感じる瞬間が多ければ多いほど、いい演奏になるんだろうな、と感じました。

練習が終わるとすでに9時過ぎ。
慌ててタクシーを呼んでもらい、浜松駅へ。
いつもどおり最終の新幹線で、上本ロドルフォと一緒に帰ってきました。

↑新幹線の中で食べるために浜松で上本くんと買った「うなぎバーガー」・・・す、すごい味でした・・・。
0:30に帰宅すると、うちの奥さんが発熱中・・・。
おいおい風邪を伝染してくれるなよ。
とにかく僕はいま体調管理が大事。そのためにも早く回復して欲しいものです。


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2007.9.4(火) 合唱→レッスン→合唱

まだまだ疲れが取れないです・・・朝起きるのがつらい・・・。
午前中はハーモニーベルズ女声合唱団の指導。
午後は池袋でレッスンでした。
 
いつもレッスンをしているスタジオです。
2時間レッスンをしましたが、クッタクタでした。
夜は川口市民合唱団の指導。
9月8日の本番前の最後の練習でした・・・。
  
  
↑なんで団員さんたちが後ろを向いているのか・・・というのは本番までのお楽しみ。
ふむ。いちおうの地点までは達していて僕は満足です。
あとは本番を待つのみ。
団員さんにとっても、お客様にとっても素敵な公演になりますように。


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2007.9.3(月) CDが発売されました!(笑)

僕が収録したCDが発売されました!!
↓こちらです!

そう!福岡ソフトバンクホークス2007の公式選手応援歌!
ここで試聴もできます。
結構、僕の声ってわかりますよ。
ホークスファンの人はもちろん。野球のことは全くわからない・・という人もどうぞお楽しみください。
※僕が収録したのはこのうち半分くらいです。


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2007.9.2(日) 浜松「ラ・ボエーム」新始動

8月31日から浜松に行っていました。
実はロドルフォ役の平尾くんが体調不良で降板することになり、
急きょ新ロドルフォ役に上本訓久くんがピンチヒッターとして参加。
新体制で始動しました。

8月31日は先日のオケ合わせのダメ出しと、音楽稽古。
夕方までで練習は終了。夜は取りにしてもらえました。
声の調子が悪かったので助かりました。
ホテルにチェックインして、近くのファミレスでホゲ〜っとしていました。

9月1日:音楽稽古&立ち稽古
いよいよ新ロドルフォが参加!
最初は緊張気味だった上本くんと僕たち。
午後の音楽稽古を終え、休憩中にみんなでご飯を食べに行き、
そして・・・みんなで夜の練習に遅刻しました。
ダリオさん・・・ごめんなさい。
でもなんかこれをきっかけに、自然にボエーム・キャスト陣は仲良くなりました。

↑ロシア留学経験のあるショナール河野くんが案内してくれたロシア料理店のボルシチ。美味!

夜は立ち稽古。
とにかく本番まであとわずか。
緊急参加の上本くんを交えて1幕と4幕のボエーム4人衆のシーンを一気に立ちつけていきました。
上本くんは勘がいい・・・というか、本当にすごい。
あっという間に吸収していって、すぐシーンが出来上がっていきました。
4幕の大暴れのシーンは、さすがに疲れてしまい、
上本くんも僕も最後は息が上がっていました(笑)
   
↑4幕冒頭の二重唱。手前が上本ロドルフォ。演出のダリオさんと、奥が僕。

↑伊藤コッリーネ


9月2日:三日目オケ付立ち稽古。
昨日の疲れからか、チェックアウトぎりぎりまでベッドから出ることができませんでした。
まずはホテル宿泊組のマルチェッロ(僕)とロドルフォ、コッリーネの3人でファミレス・ランチ。
いつの間にやらムチャクチャ打ち解けていました。
コッリーネの車で稽古場へ移動。
午後はオーケストラと共に通し稽古。
やっぱ上本くんはすごい!全く立ちをつけていないシーンも、目が合えばこちらの要求する芝居をわかってくれる。
遠くの方で演出のダリオさんが右や左を指さすだけで、何をすべきかわかっちゃうようでした。
3幕のケンカのシーンなどはぶっつけ本番なのに、まるでもう何回も練習したようなリアルなシーンになりました。
完全に役が自分の中に入っていて、しかも相手の言葉や内面を全て理解していて、
さらには芝居の技術がなければこうはいかないッス。
一緒に演じていて鳥肌が立ちました・・・すげぇや。

↑コッリーネ&ミミ&マルチェッロ・・・僕は疲労で魂が抜けてる・・・。
オケとの通し稽古を終えてから、改めて4幕のラストシーンと3幕のケンカのシーンを荒立ち。
さすがにみんな疲れてフラッフラでしたが、何とかやりきりました。
帰りはミミ、ロドルフォと新幹線で東京へ。
ぐったりしてはいたけど、たくさんしゃべって帰ってきました。

新ロドルフォを迎え入れて、ほぼ形にはなっていた僕らも新たな化学変化が起きて、
ますます楽しくなりました。


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過去の日記


2007年 6月/7月/8月

それ以前の日記