舞台裏日記


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2008.1.31(木) 履歴書

まぁ職探しをしている身ですので、今日は履歴書と職務経歴書を書きました。
書いているうちに学校での仕事が懐かしく思い出されました。
いま思えば恵まれた職場だったなぁ・・・。
・・・最後の2年間は(退職するタイムリミットがわかっていたので)辛かったですが。

夕方には郵便局へ行ってから、耳鼻科へ行きました。
子供の患者が号泣する中、一人静かにしている僕。
診てもらうと、気管の入り口が炎症しているそう・・・。
気管支炎までにはなっていませんでした。
花粉症の症状も早くも出ているので薬をもらってきました。

夜は川口市民合唱団の指導。
今日は「花に寄せて」の『たんぽぽ』のみを練習。
ちょっと団員さんが出している声のイメージが良くないので、イメージを崩す練習。 あえて女声パートを男声に歌ってもらったり、逆に男声パートを女声が歌ったりして、
今持っている声のイメージをぬぐい去ってもらうと共に、耳を鍛えます。
それと併せて、テンポ変化を表す標語について解説。
特にこの曲は[rit.]と[rall.]の違いが重要なポイント・・・。
いろいろCDや実際の演奏を聴きましたが、
どれもこのテンポのコントラストがついていません。、
淡々と滑らかな旋律と、水彩画のような簡素な和声のみが際立ってしまい、
この曲の、写実的でありながら主観的な特徴や、壮大な音楽構成が見えてきません。
なかなか僕の中にある明確なイメージが伝わりきらないでいますが、
2年間かけてこの曲の魅力を最大限まで引き出していきたいと思います。

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2008.1.30(水) 花粉か・・・??

朝起きるとくしゃみ連発。
鼻水は出るし、ノドもなんか腫れている感じ。
なんだか顔も腫れぼったくてボーっとする・・・。
き、来たか、花粉症???
今年は例年の20倍という花粉症にとって最悪の年だそうです。
明日病院に行ってきます。

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2008.1.29(火) 「道化師」立ち稽古スタート!

午前中は千川でハーモニーベルズの指導。
新団員・・・になってくれそうな見学の方がいらしてくださいました。
できたての合唱団ですから、とにかく人数が一人でも増えて欲しい・・・。
ディズニーの曲などを練習しました。

お昼から池袋で一人だけレッスンをして、
夜まで時間があったので勤務先の東京ミューズアカデミーの教室が空いてないかなぁ・・・と、
事務室の扉を開けると・・・「あら〜」と先生方に歓迎されました。
イヤな予感・・・(汗)
案の定、模試の採点の仕事が待っていました。
1時間だけお手伝いして、逃げるように脱出!

ご飯を食べてから初台へ行くと、数名の知人に会いました。
新国立劇場の合唱団に所属されている方々で、ちょうど昼と夜の練習の合間だったそうです。

6時から「道化師」の練習。今日から立ち稽古がスタートです。
演出の馬場さんはとってもテンポ良く、合唱団もキャストも盛り上げながら、
着実に稽古を積み上げていって、見ているだけでもとても楽しい。
印象的だったのが馬場さんの言葉。
「(1週間ぐらいの練習で本番を迎えてしまう)イタリアの歌劇場とは違って、
1ヶ月以上練習を積み上げていけるんだから、ちゃんとしたものを作りましょう!」
いい言葉だ・・・イタリアの連中には負けねーぞ!みたいな意気込みが伝わってきました。
これはきっと同時上演の「ジャンニ・スキッキ」も面白そうだなぁ・・・。

ぶっちゃけ今日はシルヴィオの出番はなく、3時間見学でしたが、
楽しかったし、ノドも身体も休ませたかったので・・・良かったです。

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2008.1.27(日) ヴォイトレ

昨日の試験で大失敗をしたのですが、とっとと忘れてしまおう・・・。

今日は午後から八王子へ。
「あい混声合唱団」のヴォイトレに行きました。
指揮者の相澤くんもいなかったので、ヴォイトレのみの2時間でした。
いろいろやってみましたが、結局人によって問題点が違うので、
最終的に一人ずつ指導していくことにしました。
難しい技術よりも今日は徹底的に呼吸を練習。
そのための立ち方などを指導しました・・・。
そんなに簡単に声が変わるなんてことはありません。
一人一人が自分の声の傾向を把握して、自分で工夫してくれることを期待します。
若い合唱団だから、きっと大丈夫。

八王子から初台へ。
夜は「道化師」の練習でしたが、ちょっと声がザラザラしている。
身体もノドも疲れているみたい・・・。
ちょっと自分をいたわらねばみたいです。
帰り道、共演者のバリトンさんとお話をしていたのですが、
「年を重ねるほど歌うのが楽しくなっていくんだよ。」
とおっしゃっていました。・・・いいなぁ・・・。
僕はここしばらく歌うことを楽しんでないなぁ。

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2008.1.25(金) 新曲にトライ

お昼から伴奏者さん宅で合わせ。
その後、代々木から池袋に戻って2人レッスンをして、
それから夜は熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団は新入団の方が2人入ったけど、
肝心の古株メンバーが休んでいてプラマイゼロ・・・。
今日から思い切って、木下牧子さんのア・カペラ曲に挑戦してみます。
木下牧子さんの作品は若々しい印象がありますが、
これをおじさま方の渋いハーモニーで演奏するとどうなるのか、
試してみたくなったのです。
ところが見慣れないタイプの音色に戸惑う団員さんたち。
僕らにはなんてことなく感じる弱起やシンコペーションも壁となって立ちはだかります。
これを機に楽譜の読み方や基本的な音楽理論を身につけねば・・・。

今日も午前様・・・明日は研修所の試験。

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2008.1.24(木) 合唱指導は楽しいな

昼間に「道化師」の稽古。
声がまだ本調子じゃない・・・未だに咳が止まりません。

練習が早めに取りになったので川口へ前もって到着。
駅の中の喫茶店でじっくり時間を費やしました。
夜は川口市民合唱団の指導。
『花に寄せて』より「たんぽぽ」を練習。
改めてパート毎に音取り確認をして、部分的に音がおかしいところを修正。
発声も、昨年まで練習したフォーレ「レクイエム」とは違い、
透き通りながらも伸びやかで細やかな声を目指します。
後半は『富山に伝わる3つの民謡』より「おわら」を通し練習。
前回の練習で集中的にやった冒頭の数小節がちゃんとできていて感激しました。
ちゃんと練習したことが身に(クセのように)なっている証拠です。
今日は中盤ぐらいまでを重点的に練習しました。
まだまだ・・・まだまだだけどコツコツと着実に進めていきたいと思います。

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2008.1.23(水) 感動しました

2月に僕の実家がある東松山市でコンサートをやります。
地元でちゃんと歌うのは実は初めてです。
今日はその合わせ&打ち合わせをしました。
「フィガロの結婚」ハイライト・・・日本語訳詞上演です。
既成の訳詞があまりにもポンコツなので、一から作詞し直し。
どんなに訳詞そのものにこだわりがあっても、原語の歌詞に忠実でも、
お客さんに伝わらなければただの言葉の羅列・・・。
・・・結局、ほとんど自分で作っています
って僕、訳詞家になろうかなぁ〜(そんな職業あるのか?)
そのうち『訳詞』をテーマにエッセイを書きますので、お楽しみに。

夜は△期会研修所の授業。
ひーひー先生指揮の音楽稽古は本当に楽しい。
できていない部分を指摘するだけじゃなく、具体的に改善法を提案してくださるから、
こちらも精一杯頑張れる。少なからずちょっとだけ上達できる自分がいます。

その後、うちのクラスの主任である三林先生(今回は実名で)が素敵な話をしてくださいました。

「器用にできてしまう人もいるけど、不器用な人もいる。
でも、器用ですぐにできてしまうことが必ずしも良いとは限らない。
不器用な人は時間がかかるがそれだけきちんと勉強ができるんだから。
だから不器用でも、時間がかかってもいいから頑張って勉強しなさい。
私は不器用な人は大歓迎だよ。
・・・その代わり、もちろん最後にはできるようにならなきゃダメだよ。
 (略)
私も『メサイア』なんかでテノールソロをすると序曲の間にすごく緊張するんだよ。
でもね、考え方を変えたの。
あの美しい序曲を聴きながら、
『なんて素敵な音楽なんだ・・・この素晴らしいオラトリオを歌えるなんて何と幸せなんだ』
と感じるようになったんだよ。
だから君たちも今、この素敵な仲間たちと素晴らしい作品を歌える幸せを噛み締めながら、
のびのびと歌いなさい。あと少しで修了。頑張りましょう。」
 (※一部要約)


授業中だけど胸が熱くなりました。
・・・今日の授業を受けられただけでも研修所に通った意味はあったな・・・と思いました。
僕も素晴らしい指導者の方の授業を受けられて幸せです。

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2008.1.22(火) 音楽は楽しむもの

ハーモニーベルズの指導をした後に池袋のYAMAHAへ。
この合唱団に合う曲を探すため楽譜をあさりました。
最近、毎日のようにYAMAHAに来ているな・・・。

最初は合唱団の声に合っているものを探していたけど、なんか違う。
で、考えた・・・。
どの曲を歌ったら団員さんたちはもっと笑顔になれるだろう?
そう思うと少し選ぶ棚が変わった。

団員さんたちが歌いたいと思う曲。
それが一番大切。
・・・でも迷う。

合唱指揮者をやっていて一番酷な仕事は曲選びだ・・・。

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2008.1.21(月) 自信で能力は開花する

今日は東京ミューズアカデミーで授業。
受験生たちは順調に力をつけてきています。
特に、一度自信のついた生徒は驚くほど上達しています。
もうこうなると僕の手を離れる感じ。
自分の成長が楽しいからどんどん練習をする。
練習してきたことがすっかり身について、できなかったことが無意識にできるようになる。
一度乗っかった良い循環はしばらく続きます。
こうなったらしめたもの・・・僕はなるべく手をつけずに見守るのみ。

1時から9時まで授業をして、その後は開いている部屋で自分の練習。
昨日すごく調子が悪かったのに、今日はとても調子が良い。
・・・なんなんだ・・・。
生徒の声は直せるのに、自分の声が一番わからない。
難しいもんですなぁー。

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2008.1.19(土) アポロも歌う

今日はピアニストさん宅で合わせ。
ピアニストさんの愛犬アポロくんも僕と一緒に熱唱(遠吠え)をしていました。
2回ほど遠吠えすると疲れたのか、あきらめたのか寝てしまいました。
その姿がかわいくて・・・癒されました。
でもその後に別のお姉さんが部屋に入ってきたら急にハッスル・・・。
やっぱり男の子なんだなぁ・・・。

夜は研修所。
僕の演目は当たっていなかったので、今日は見学の日。
自分が歌うよりも聴いている方が疲れますね(結局自分も一緒に歌っているから)。

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2008.1.18(金) 男声合唱団

今日はお昼から池袋のスタジオでお二人レッスンしました。

夜は熊谷へ・・・。ベーレンタール男声合唱団の指導です。
現在、多田武彦作曲の組曲「雨」をやっているのですが、難しいですね。
ちょっとうちの団にはこの曲は合っていないような気がしてきました。
お昼のレッスンの後、YAMAHAへ行って楽譜を漁ってみたのですが該当する曲は見つからず。
とにかくベーレンさんのこだわりは『ア・カペラで!』ということなのですが、
男声合唱でア・カペラというと、『グリークラブアルバム』か、多田武彦の作品ぐらいしか思いつかず。
でも、うちの団が今取り組みたいのは分厚い音色ではなく、
もっと透明で薄い響きのものなので例えばルネッサンス時代のマドリガルみたいなものがいいのです。
ですが混声はたくさんあれど男声合唱は見当たらず。

こりゃあ・・・自分で作るしかないのかなぁ・・・。

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2008.1.17(木) 「花に寄せて」

今日も起きたら14:00・・・。もう午後じゃん。
12時間以上寝てました。
・・・というか働かなくていいのか・・・?

今日は「カルメン」の譜読みをしました。
フランス語は全然勉強したことがないし、発音もよくわからない。
だけど、研修所で半期「サムソンとデリラ」をやったおかげか、
ちょっとだけわかるようになってる自分に気づきました。
・・・でもまだ全然。発音記号を目で追っている段階。
時間かかりそうだ・・・。

夜は川口市民合唱団の指導。
今日から合唱組曲「花に寄せて」の音取りがスタート。
とても優しいメロディに満ちた曲で、全音階的な転調が散りばめられています。
これは僕の主観ですが、自然界の音というのは全音階でできていると思います。
だからすごくナチュラルな音なのですが、慣れるまでは大変そう。
なかなか団員の皆さん、苦戦しておりました。
帰りの電車の中で全曲を改めてながめてみましたが、
実に多層的で、特に男声合唱と女声合唱に分けて作られている部分や、
ソプラノと下3声が独立していたり・・・と様々な手法が用いられています。
それでいて新しいことは何一つ取り入れられておらず、古い様式を守っているあたり、
新実徳英さんらしさが随所に見られます。
非常にメッセージ性の強い名曲ですから、頑張って仕上げていきたいと思います。

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2008.1.16(水) 回復

とにかく寝まくりました・・・起きたら12:30でした。
いいご身分だこと・・・ていうか仕事せにゃあ。

今日は△期会オペラ研修所の授業。
先日からちょっと発声を修正していっているのですが、
どうしてもヴェルディは冷静に歌えなくなる・・・。
なんというか、人を興奮させる何かがあるんですよね。
血がたぎる、というか。
もっとクールに歌いたいものです。
・・・こちらが興奮しなくても音楽が充分その力を持っているのですから。
楽譜通り歌うだけ。歌うだけ。・・・これが難しい・・・それがヴェルディです。

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2008.1.15(火) 変化

午前中は千川のハーモニーベルズの指導。
とても明るく楽しい合唱団です。音取りも速いしレベルも決して低くない。
もう少し人数が増えるとレパートリーの幅も増えるのですが・・・。
お近くの方はぜひ一度見学にいらしてくださいね。
※お問い合わせは古澤まで・・・。

一度帰宅し、20分ほど昼寝。
とにかく疲れが取れ始めている今、しっかり休めるところで休まねば。

夜は「道化師」の稽古だったので、少し早めに出発して池袋のスタジオで発声練習。
おとといの練習で、発声練習をしっかりしないと声は出ないことを実感しました。
稽古場にも30分前に到着して柔軟体操をじっくりしました。
実際には稽古ではダブルの相手の月野さんがいらしていたので、
ほとんど歌っていただいて僕は休息。
今は発声を全面的に修正中なのでまだあまり人前では歌いたくないのが正直なところでした。
そういう意味で今日はしっかりと休めて良かったです。
かなり早めに稽古が取りになったので、今度は新大久保のスタジオを急遽借りて自主練習。
1時間じっくりと練習できました。
明日はまたしっかりとノドを休めてやわらかくしておかねば・・・。
ここがとても大事!とにらんでいます。


話は違うけど、昨年の春からずーっと髪の毛を伸ばしたまんま。
過去最高にロン毛でございます。
外出時は常にニット帽。室内では後ろで結んでチョンマゲです。
どうしよう・・・切ろうかなぁ・・・伸ばそうかなぁ・・・う〜ん。
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2008.1.13(日) Cantabile!

僕がヴォイストレーナーをしている合唱団:あい混声合唱団の公演でした。
そのほかにも同じくちょっとだけヴォイトレに行ったことのある男声合唱団「漢(仮称)」や、
ChorusSTと磯辺女声コーラスとの4団合同演奏会でした。
指揮者の相澤直人さんが指導する4つの団が集い、素敵なハーモニーを奏でました。
どの合唱団もそれぞれの個性をしっかりと持っていて、とてもよかった・・・。


特に「あい混」の皆さんは練習時に僕が注意したことをしっかりとクリアしていて、
世界に向けて平和を訴える『A Littele Jazz Mass 』のメッセージを、
単語レベルでしっかり客席に届けていました。 聴いていて胸が熱くなりました。
・・・ってひいき目すぎるかな??

男声合唱団「漢(仮称)」は木下牧子さんのア・カペラ作品『わたしはカメレオン』。
働き盛りの若い男声合唱のため、なかなか練習に集まるのも大変だったそうですが、
さすがハーモニーやアンサンブルのツボをよく知っている。
発声的にも言葉・音楽の練りこみもまだまだ改善の余地はあったけど、
今の自分たちの力をしっかりと発揮していて、爽やかなステージでした。
最後に付け加えられた団歌(相澤くんの作詞・作曲)は本当に面白くて、
思わず「ブラボー」を出しました・・・ベルゴンツィのリサイタル以来だぞ・・・。

ChorusSTは信長貴富さんの『旅のかなたに』を好演。
美しくて聞きやすい曲ですが、演奏する側にはとても技術の必要な作品。
それなのに、実に自然に見事に歌っていらっしゃいました。

同じく信長貴富さんの『うたをうたうとき』を演奏した磯辺女声コーラス。
他の団に比べると少しベテランの合唱団ですが、だからこそ一つ一つの言葉に深みがある。
とってものびのびと幸せそうに歌う様子にこちらまで嬉しくなりました。
ちょっとリハのときよりも固くなっていたけど、
最後のppなど聴かせるところをしっかりと聴かせて、素敵な演奏でした。

最後に4団合同演奏。ここに三善晃の『海』を選んできました。
ピアノ2台を要する大スケールの難曲です。
最後のソプラノの高音などはよっぽどの合唱団ではないと演奏不可の曲。
正直言うと、まだ曲を歌いきれていない感じでしたが、
自分たちの力よりも少し高いレベルの曲を演奏することで得るものはたくさんあるはず。
この演奏を新たなスタートにしたい!という相澤さんの熱い想いが伝わってきました。
アンコールはそのままピアノ2台と混声合唱のための「雪」と「夕焼け小焼け」のメドレー。
これはもしかしたら相澤さんの作品かしら?
すっごく壮大で緻密な構造を持つ曲で、
一つ一つの言葉を大切にしている相澤くんらしい演奏でした。

本当にいい演奏会でした。みんなの「熱い想い」が伝わるステージでした。


終演すると皆に声をかけることもできず会場を後にしました。
夜はLIPのオペラ「道化師」のマエストロ稽古。
イタリア人指揮者のステファノ・マストランジェロ初登場。
合唱団もみんないる中での練習は緊張しまくりました。
ましてや師匠であるカニオ役の大森先生の前で歌うのも数年ぶり・・・。
しかも自分の声の限界に挑戦!というシルヴィオを歌わねばなりません。
今日は緊張と戦いながら、慎重に慎重に歌いました。
マエストロはとにかく熱い!!
あのエネルギーはどこから沸いてくるのだろう・・・というほど3時間フルスロットル。
でも本当に楽しい稽古でした。
僕個人は今日つかんだことをしっかりと次回までに伸ばしていかねばなりません。
まだまだ全然歌いきれていない・・・。
すごい周りの共演者の方に置いていかれないよう頑張ります。
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2008.1.12(土) ブレスをきちんとね。

今日はお昼から3人レッスン。
生徒さんたちを見ていると、きちんとブレスをしないで歌っている人が多いです。
準備をしないで、先を急いで歌ってもいい声は出ない・・・ということを教えていて感じました。
このことは歌に限らずですね。落ち着いて息を吐く。
深く足の先から頭のてっぺんまで息を入れる感じで吸う。
心も落ち着きます。
慌しい毎日。テレビから流れてくるものは人を興奮させるものばかり。
心を落ち着けて、しっかりと呼吸することをついつい忘れてしまいます。
自分でも心がけよう・・・と改めて思いました。

夜は研修所。
「ラ・ボエーム」の3幕前半をやりました。
演出を先生につけてもらっているのですが、ちょっと自分の中で腑に落ちない部分も。
僕はマルチェッロを明るく作っているのですが、
逆にマルチェッロが冷たい人間に見えてしまうらしいんですね・・・。
でもそれって日本人的な感覚じゃないのかなぁ・・と。
(決してその演出を否定している訳ではありません。
いろんな解釈があるからオペラは面白いのです。)

昨年、イタリア人のダリオさんの演出で同じ作品をやったのですが、
一番思ったのは、その価値観の違いでした。
すごく明るくて、ポジティブで・・・イタリア人が大好きになりました。
イタリア人の感覚では・・・
「恋愛はうまくいかなかったら別れて、別の人と楽しく過ごせばいいじゃん」
・・・みたいなところがあります。
それは『軽い』とか『冷たい』のではなくて、それが彼らの価値観なのです。
ある種、ミミとロドルフォの恋愛観ってどこか日本人的だと思います。
ちょっと独りよがりで、粘着質なところがありますよね。
「うまくいかないなら別れるべきだよ。僕らみたいに、もっと笑って歌って楽しく生きろよ!」
というマルチェッロの言葉は決して誰かを傷つけるものではなく、
とっても一般論だし、ポジティブな言葉だと・・・僕はイタリア人になったつもりで理解してます。
でも・・・結局、日本で公演する以上、観客は日本人という前提があります。
日本人のお客様が観て、共感できるもの・・・というのを求めるスタンスもあるわけです。
まずは今回の演出を、どう自分の中で解消していって、合致していくか・・・。
そこが腕の見せ所です。

↑昨年9月の「ラ・ボエーム」の様子。3幕のミミとマルチェッロ。

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2008.1.11(金) 熊谷ベーレンタール男声合唱団も始動

今日は午前中にレッスン。
個人レッスンも始動しました。
じょじょに正月ボケから立ち戻らねば・・・。

夜は熊谷へ。ベーレンタール男声合唱団も2008年始動。
こちらも新しい団員の方が入ってくださいました。
今日は多田武彦の組曲「雨」を音取りしました。
昨年末までモーツァルトの「レクイエム」を練習してきましたが、
モーツァルトに比べるとずいぶん複雑・・・とっても難しいです。
とにもかくにも今年も頑張りましょう。

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2008.1.10(木) 川口市民合唱団始動

今日から川口市民合唱団が2008年始動!
昨年に取り掛かった「富山に伝わる3つの民謡」の「おわら節」を練習しました。
壮大なストーリーに構成された作品で、音楽的には雑な部分もありますが、そこを活かしたい。
風の盆で自然に抗う人間たちの情熱的な祈りと、その力強さを表現できたらと思います。
泥くさく、エネルギッシュに作っていきたいと思います。
昨年末から続々と入団希望の方が訪れています。
それを温かく迎え入れてくださる団員さんの温かさもありがたいです。
たくさんの出会いを大切にしましょう。


さて、「始動」と言えば・・・
今日から我が妹が友人とカフェのランチを始めました。
実質共同経営者になったわけですね・・・。
川越の古民家を改装したオシャレなカフェ。
皆様ぜひぜひ訪れてあげてください。

お店「PACHANGA」のHP
妹のブログ
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2008.1.8(火) オペラ「道化師」稽古スタート

午前中はハーモニーベルズの合唱指導。
今年もよろしくお願いします。楽しく歌っていきましょう。

一度帰宅して昼寝をして、午後は再び出発。
今日から3月のオペラ「道化師」の音楽稽古に参加しました。
ところが今日は合唱中心の練習。
シルヴィオ役は合唱と絡む部分は少なく、3箇所程度ちょびっと歌って終わり。
帰りは共演するバリトンの方の車に乗せてもらい、家まで送ってもらいました。
ちょっと歌い足りなかったけど、今年の歌い始めですから、
肩慣らし程度でよかったのかもしれません。
明日から研修所の授業が再開します。
今夜あった先生のお通夜にいけなかったのは残念だけど、
明日もきっとどこかで見ていてくださると思うので頑張ります!

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2008.1.7(月) 初級と上級

昨夜はやっぱり眠れず、やりかけていたレポートを夜中にやっていました。
気がついたら朝の4時過ぎ・・・。
ぐっすり眠って起きたらお昼の12時過ぎでした・・・。

今日から東京ミューズアカデミーの集中講義。
僕はコーリューブンゲンの初級と上級、聴音の初級と補習を担当。
コーリューブンゲンは良いとして・・・聴音は僕も受験当時、とっても苦手でした。
だから初級の生徒の気持ちはよくわかる。
そして自分も同じ状態からスタートして、最後には結構できるようになっていたから、
一つ一つ丁寧に練習していく方法を授業していきました。

聴音やソルフェージュは「音感」の試験ですが、
その訓練方法は「音感」を養う方法ではありません。
もちろん子供の頃から音楽をやっていて、最初からとても音感が良い子もいますが、
そうではない人はいくら問題を解いても音感は養われません。
それよりもまずは知識とテクニックで問題を解いていきます。
そのテクニックは繰り返しの訓練で養われていくので、
そうやって自然に音感が身についていきます。

僕は上級者の子を教えるよりも、初級の子をコツコツを教えていく方が向いてるなぁ。
・・・ていうか上級の子たちはどうやって授業すればいいかわかんねぇや・・・。
そんなわけで『ソルフェがやばい・・・』という子はぜひおいでやす。

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2008.1.6(日) 訃報

昨夜1月5日に指揮者の福森泪先生がお亡くなりになりました。
先月、研修所で授業をしていただいたばかりなので・・・ショックです。
何よりもショックなのは、その最後の授業で僕はケチョンケチョンに言われてしまい、
そのときに先生からいただいたアドバイスをしっかりと噛み締めながら、
新年の授業で見返してやろう!と一生懸命頑張っていたのです。
それなのに先生の前で歌うことはもう二度と叶わなくなってしまった・・・。
悔しいです。悔しくて昨夜は号泣しました。

人生には限りがある・・・。
自分の残りの人生を考えてみました。
歌い手として歌える年齢は限られている・・・。
あとどれだけ歌えて、どれだけステージに上がれるんだろう。
限りがあるなんて今まで考えたことなかったのですが・・・それは確実に存在するのです。

福森先生・・・僕のことなんて印象にないかもしれないけど、
どうか天国から見ていてください。
頑張ります。

福森先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

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2008.1.5(土) 合唱団

実はなぜか一睡もできず、早朝から王子の北とぴあへ。
ヴォイトレのお仕事でした。
1月13日に本番を控えた・・・
「あい混声合唱団」「男声合唱団『漢』」「Chorus ST」「磯辺女声コーラス」の合同コンサート、
〜Cantabile!〜のホール練習。
僕はリハーサル室での発声練習およびホールでのアドバイザーという形で「あい」と「漢」を指導しました。
この4つの合唱団はすべて指揮者の相澤直人くんが指導しています。
特に「あい」と「漢」は若い団員さんによるハツラツとした合唱団。
声も若々しく、表現もさわやかです。そしてとっても上手。
ただ若さゆえの粗も目立つので、その辺りを細かくアドバイスさせていただきました。
・・・でもすぐ直せる辺りがさすが若さ・・・。

最後にベテラン女声コーラスの「磯辺」の練習を見学させていただいたのですが・・・
驚きました・・・。
他のどの若手合唱団よりも声が若い!そして何よりも皆さんとっても素敵な表情で歌ってる。
互いが信頼し合っているので誰一人として無理な発声をせず、実に澄んだ声。
合唱団としての理想を見た想いでした。
自然に涙がこみ上げました。とても素敵な合唱団と出会いました。

その後、池袋の東京ミューズアカデミーへ。
昨年末に体調不良で休講してしまった個人レッスンの補講でした。
明日がミューズのミニコンサート。
最後の仕上げでしたので熱が入りました・・・発声うんぬんよりも緊張しない精神力を指導したつもり。
明日はとにかくのびのび歌ってもらえれば合格です。

まだ咳が出ます・・・。
もう寝ます。

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2008.1.4(金) 年末から年始にかけて

2008年明けましておめでとうございます!
今年も頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします。

さて、年末から年始にかけて日記を書きます。
12月30日に『第九』の公開GPのために舞浜へ。
野外での演奏のため、燕尾服の中にたくさん着込んでいきました。
最初に一回通して、それから直しをして、最後に頭からリハーサル。
僕は病み上がりのため久しぶりに声を出しましたが、ちゃんと思った通りに声が出て安心しました。

そのまま舞浜のビジネスホテルに泊まって12月31日は本番。
本番まで時間があったので午後までたっぷり寝て、昼食を済ませてからお茶。
リラックスしてから控え室のアンバサダーホテルへ。
着替えをしてから合唱団の発声練習をすると、すでに汗だく・・・。
やむを得ずもう一度下着を代えて着替えし直しスタンバイ。

↑IKSPIARIの通路でスタンバイ・・・お客さんから「これ何に並んでいるんですか?」と聞かれました。
福袋に並んでいるわけではありません・・・


ステージに上がるとすっごい強風!
髪が横に流れる流れる・・・ばっさーっとなりながら歌いました。
寒かった!過去2番目くらいに寒かった(1番は雪が降った年)。
歌い終わっても震えが止まりませんでした・・・年々きつくなっているのは歳のせい?

↑"nicht die-se..."のところを歌っている模様


↑左から僕、アルトの笠原さん、指揮の木下先生、ソプラノの永安さん、テノールの塚田くん


もう一泊するためホテルに戻り、ホテルから見えるディズニーランド&シーの花火で年越しをしました。
その前に紅白歌合戦をテレビで見ましたが、森進一さんと石川さゆりさんの歌の上手さに脱帽。

1月1日にホテルをチェックアウトしてから一度帰宅し、それから再び出発。
埼玉の僕の実家で4日までぐだぐだ過ごしました。
相変わらず咳は出るのでちょっとそれだけで疲れてしまいました。
ネコのハナに癒され、家族でモグモグ食べ、ちょっとだけ歌を練習して・・・
あっという間に正月が終わってしまった。

明日から仕事初め・・・頑張ります。

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過去の日記


2007年 6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月

それ以前の日記