舞台裏日記


※日記内の画像はクリックすると拡大します。

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2008.5.31(土) レッスン&レッスン
今日はお昼から池袋でレッスン。
昨日になって急にレッスン依頼が数件入り、
結局ぶっ続けで6時間レッスンしました。
皆さんそれぞれに課題と満足感を持って帰ってくださった様子。
とても疲れましたが、充実した一日でした。

・・・と、ここで終わりではなく、
今度は僕が先生にレッスンを受けに行く番。
新大久保のスタジオで1時間レッスンを受けました。
終わった後に先生に誘われて、スタジオと同じビルの居酒屋へ。
2時間ほど食事をしながら、
今後の行く末について相談に乗っていただきました。
僕は全然アルコールがダメなので、ビールを一杯で充分。
先生、もっと飲みたかったんじゃないかなぁ・・・。


↓7月13日のオペラ「泣いた赤鬼」のチラシができました。
 
左:表面 右:裏面
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2008.5.30(金) オペラ「愛の妙薬」立ち稽古開始
来月のオペラ「愛の妙薬」の立ち稽古がスタート。
ハイライトと銘打っていますが、合唱の部分がカットになっているのみ。
アディーナ役やネモリーノ役が途中交代したりしますが、
本格的に楽しい作品に仕上げていきたいと思います。

こういう『企画物』の良いところは、演者が自由な発想で作っていけるとこ。
過去に何度も演じて完成しているベルコーレ役ですが、
今回はオーソドックスでありながら、新しい発想で遊びたいと思います。

今日は午後から練習。
1幕フィナーレと2幕デュエットをアイディアを出し合って練習。
やっていくうちに新しいアイディアが浮かんでくるものです。
楽しみになってきた・・・けど、暗譜を固めなきゃな・・・。


夜は熊谷ベーレンタール男声合唱団の指導。
今年に入ってから心を鬼にして厳しく指導をしてきましたが、
その成果がはっきりと実ってきました。
熊谷市合唱祭直前の最後の練習でしたが、
かなりの手ごたえ。
・・・後は本番で舞い上がらないように・・・。
お時間があれば入場無料ですので、聴きに来てくださいね。

【熊谷ミュージックフェスティバル】
6月1日(日)12:30〜(ベーレンタールの出番は4:00頃の予定)
熊谷市文化創造館「さくらめいと」太陽のホール
ベーレンタールは・・・
賛美歌「いつくしみふかき」と「Ave verumu corpus」を歌います。
いずれもア・カペラ男声合唱版に僕が編曲しました。


2008.5.29(木) それが美学
午後から池袋のスタジオでお一人レッスン。
レッスンを終え、移動しようと山手線のホームに出たら、
大学時代の同期同門のN君とばったり会いました。
ちょうど歯医者で親知らずを抜いてきたばかりだと言うN君。
すごい偶然だったので驚きましたが嬉しかった〜。
それから千駄ヶ谷の二期会会館へちょっと立ち寄ってから、
上野の東京文化会館音楽資料室へ行き、調べ物。
夜は川口市民合唱団の指導。
・・・という一日でした。
さてさて、ちょっと思考してみようかしら・・・。


珍しく(笑)真面目な文章を書いてみたいのですが、
あまり深い意味はないので、軽く読み飛ばしてください。
これまでに何人かの人から、
「それは詭弁だ。偽善だ。」と言われたことがある。
でも僕はこう思う。
「偽善も言えない人間は悲しい」と。

人は少なからず善悪の心を持っている。
全てが善で、悪の混じりけもない人間がいたら、
それは神だ。
しかし、人には「自分の悪を認める」という力がある。
自らの弱い部分を認め、その上で「正しくありたい」と思う。
それのどこがいけないことなのだろうか?

〜本当は座っていたい、と思いながら電車で席を譲る〜
〜腹の立つこと、悲しいことがあっても、それをひた隠し笑顔を見せる〜
それが自分の心を偽ることだと言うのなら、
この世の中に「愛」は存在しない。

詭弁かもしれない。偽善なのかもしれない。
だがそれは正しい道徳であり、美学であり、愛だと思う。
それすら「ウソ」だと言うのなら、
僕は世界中で最後の「ウソつき」でありたい。

【詭弁】は『危うい言葉を弁ずる』と書き、
【偽善】は『人の為に善くあれ』と書くのだ。

そして【愛】は『心を受け入れる』という形の文字。
心を受け入れることのできない、愛を知らない人たちは、
とても悲しい人たちだと思う。


2008.5.28(水) 身体はボロボロ・・・
今日は生徒さんのレッスンが入っていたのですが、
お二人がキャンセルになって一人だけレッスンしました。

さて、昨夜公演終了後の深夜に足の小指の爪がはがれました。
【公演の疲労】その1です。
午前中にかかりつけの病院に言って、先生に診てもらったら、
「あ〜これは大丈夫ですね」と言ってブチっとはがしてもらいました。
痛みも全くないので大丈夫。

そして、今日の夜。
シャワーを浴びていたら急にきました・・・キ・ン・ニ・ク・ツ・ウ。
【公演の疲労】その2。
楽日の昨日、ちょっと腰を多めに落としていたので不安だったのですが、
1日たってから一気にくるとは・・・。
痛ぇ・・・。


★ギャラリーに「笛五郎の結婚」を追加しました。
★↓「笛五郎〜」の物語中にも登場した『日本橋さるやの爪楊枝』。
 実在するんですよ〜。
 粋なお店の方が差し入れしてくださいました。

日本橋さるやHP


2008.5.27(火) オペラ「笛五郎の結婚」全公演終了
25日から3日間。
ブルーアイランド版オペラ「フィガロ(笛五郎)の結婚」公演が終わりました。
最終日は初日25日と同じA組キャストによる公演。
初日も大盛況・大爆笑の嵐でしたが、
3日目も大変盛り上がりました。
初日よりもじんわりと笑いが起きてくる感じでしたが、
一幕の中盤に一度「ドカン!」ときたら、もう止まらなくなりました。
2幕以降もエンジン全開。笑い声がずーっと響いていました。

お越しくださった方々ありがとうございました!
共演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当に楽しかったです。
ありがとうございました。


最初は青島広志さんに半ば強要されて拍手されていたお客様も、
シーンが進むごとに盛り上がり、自然と笑い声も大きくなり、
1曲終わるごとに拍手してくださるようになっていました。
(※拍手というのは舞台上の人間を評価するバロメーターではありません。
 客席の皆さんが舞台に参加するための『音』です。
 ・・・というのが青島さんのコンセプトでした。)
とても温かい空気感で舞台が進行していくのがわかりました。
自然と演じる側も自分の力が引き出される感じでした。


僕(植木屋:安渡仁 雄)の話。
初日以上に歌舞伎ネタがウケたように感じたので、
それを執拗に引っ張っていきました。
とにかくスキさえあれば『見得を切る』・・・。
3幕の台詞は社長に了解を得た上で、冒頭の芝居と変えました。
見事に社長にアドリブで切り返されました。お見事、社長!
まいりました・・・。

4幕フィナーレもカーテンコールも集中力を保って演じられたと思います。
自分としては久々に納得のいく出来。
この公演のコンセプト上で自分の最大限のパフォーマンスができました。
何よりもお客様の笑顔と優しい拍手からこちらが幸せをもらいました。
本当にありがとうございました。

植木屋くん。またいつか再演がある日まで・・・。
 


2008.5.26(月) 合唱という役
オペラ「フィガロ(笛五郎)の結婚」
〜ブルーアイランド(青島広志)版〜
公演の二日目。
今日は降り番の日ですが、
舞台転換と合唱のお手伝いで出演しました。

オペラに合唱で出るのは、数年ぶり…。
これがなかなか難しい。

役がついていれば、舞台上で行われていることにも、
その色濃いキャラクターで有機的にリアクションできるけど、
合唱の一員として場面内の影となって、
しかもかなり緩やかな間尺の中で演じていくのは、
本当に集中力と瞬発力が必要だと感じました。

「端役になればなるほど難しい」
ということは最近わかってきたことだったのですが、
その究極は合唱なんだと思います。

そして合唱が濃密な反射を起こせば起こすほど、
さらにはそれを拾えば拾うほど主要な役が一層ひき立つ。
このサイクルが物語を牽引していく動力です。


今日の公演は昨日の初日とキャストが変わることで全く違うものになりました。
舞台上の空気感も違えば、客席の反応も違う。

昨日はお客さんが手を叩いて笑っていて、
出演者も悪ノリしていってどんどんコントのようになっていましたが、
今日のお客さんはじっくりと味わいながら楽しんでいるようで、
舞台自体もリアルに物語を演じている感じになりました。

どちらも大成功。
満員御礼。
終演後は大拍手でした。

さてさて、明日はきっと昨日とも今日とも違う雰囲気の客席になるでしょう。
それによって舞台上も微妙に・複雑に変化します。
どんな公演になるのか・・・楽しみです。

まだ空席があるそうです!
絶対におすすめしますので、お時間があればぜひお越しください!!


2008.5.25(日) オペラ「笛五郎の結婚」初日終了
有楽町線「麹町」駅を下車。
ひっそりと静まり返ったオフィス街を歩き、
11時30分にTOKYO FMホールへ。

今回はゲネプロなしのいきなりぶっつけ本番。
入念に転換稽古(舞台転換も自分たちでしなければいけない)をし、
ポイントのみをおさえた場当たり稽古を開場5分前までやって、本番。
キャストはみな「怖い・・・」と言いながらも、その表情は、
「このメンバーなら何とかできる」という自信もあるように見えました。

開演。
開演と同時に僕はメイク室へ。
最初から笛五郎役の福山さん、須佐杏奈役の里中さんが飛ばしていく。
お客さんは前説の青島先生にもあおられて、自然と盛り上がる。
笑い笑いのオンパレード。
どのシーンも笑いが起こらないシーンがないほど熱気に満ちた会場。
一気に第1幕が終了。
自然と大きな拍手が会場を包む。

第2幕のフィナーレが僕の出番。
出番が近づくにつれて心臓が高鳴る・・・こんなに緊張したのは久しぶりだ。
とにかくどのシーンも面白い。
アドリブ芝居も飛び交い、ギャグだらけの舞台。
お客さんは自然と『笑い』を求め、キャストがそれに応えていく。
この空気を壊してはいけない・・・。
むしろアントニオ(安渡仁雄)はそれまでのシーンに風穴を通すべく、
異質の存在感をわずか数分間で残さなければならない。
「ウケなかったらどうしよう」「すべったらどうしよう」なんて、
悪いイメージばかりが頭をよぎる。
出番直前に緊張してスタンバイしていると、
バジリオ役の湯川さんが声をかけてくれた。
「大丈夫だよ。」その一言で開き直る。

そして出番。登場と同時に笑いが起こる。
「あら・・・出オチ?」
冷静に一つ一つを丁寧に演じていき、あっと言う間に出番終了。
不思議とあまり汗はかいていなかった。
そこそこ笑いは起きていたし、ホッとひと安心。

3幕でもチョロっと出番はあり、そこも一つ一つ笑いをいただく。
4幕の大フィナーレに出て、最後の大団円はとっても気持ち良く歌う。
カーテンコールもお客様は温かく、
このメンバーで演じ切れたことが本当に誇らしく感じながら拍手を浴びていました。


本当にすごい公演でした。
ここまで徹底的に『笑い』にこだわると気持ちがいい。
まだ明日・あさってと出演するのでまだ気が抜けないけど、
たくさんのお客さんがこれを見て欲しい・・・と心から思います。
オペラを「笑い」に来てください。
(27日のチケットはまだございます!!!)


2008.5.24(土) 「嫌われ松子の一生」鑑賞
だいぶ前の作品ですが、
レコーディングに参加した映画「嫌われ松子の一生」をレンタルで借りて鑑賞。
本当にいい作品でした。
個人的な感想はここでは省略して・・・(皆さんもぜひ観てください)、
レコーディングはほんのちょっとだったのですが、
確かに自分が参加した音源が映画の中で使われていると嬉しいものです。
同じ監督さんによる次回作「パコと魔法の絵本」にも参加していますので、
映画公開したら皆さんぜひ観てくださいね。

映画のHP
嫌われ松子の一生
パコと魔法の絵本



2008.5.23(金) A組最終リハ
今日はオペラの稽古がダブルブッキング!
江東オペラの「愛の妙薬」と、東京室内歌劇場の「フィガロの結婚」が、
どちらも東陽町が稽古場だったので、両方行きました。
1時から30分ほど、まず「愛の妙薬」へ。
1幕フィナーレの音楽稽古をしてから失礼しました。
(もちろん前から事情を話して、了承は得ていました。)

5分ほど離れた場所で「フィガロの結婚」の通し稽古。
こちらも1時からスタートしていましたが、
アントニオの出番は2幕フィナーレなので、1時半入りになっていました。
そんなわけでうまくブッキングを解消。

昨日のB組に引き続き、今日はA組の最終通し稽古。
若干バタバタしたシーンもありましたが、とても面白く仕上がっています。
前回の通し稽古でたくさん冒険をした僕は、今日は完全に押さえにいった感じ。
かなり冷静に、こなしていく感じで演じていったのですが、
演出の青島先生からは「面白くなりました」と言っていただきました。

さ。
あとは2回の本番のみとなりました。
初日の25日はチケットが完売・・・満席が予想されます。
アントニオは少ない出番のピンポイントで、
どれだけお客様を引き込むことができるか・・・いざ!
稽古が終わるとすぐに移動。
夜は熊谷でベーレンタールの指導。
6月2日の熊谷音楽祭に向けて「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と賛美歌を練習。
だいぶ声も揃ってきたし、バランスも整ってきました。
この本番が終わったら、もっと楽しい曲を練習したいな。



2008.5.22(木) B組最終リハ
午後から「笛五郎の結婚」B組最終通し稽古。
B組キャストさんたちの表情はリラックスムード。
今日は皆さんかなり冷静に演じている様子でした。
この辺がさすが・・・。
台詞などのネタもすでに固まっているから、
内輪ウケは狙わずに着実に通していく感じでした。
それでもきっと初めて観るお客様は絶対に面白いと思う。

夜は川口市民合唱団の指導。
「花に寄せて」の「つばき・やぶかんぞう・あさがお」を音取り。
難しい曲ですが、皆さんあまりにもあっさりと音を取ってしまう。
すごいです。
「花に寄せて」のテーマは「愛」です。
『愛』を心から歌い上げられる演奏を目指したいと思います。



2008.5.21(水) やりすぎDAY
午後から池袋でお二人をレッスン。
合唱のヴォイトレから始まった個人レッスンですが、
今日からオペラ・アリアに挑戦!
お二人ともとても立派に歌っていました。
すごい上達ぶり!!

その後すこし時間があったのでYAMAHAへ。
合唱曲の楽譜を探していたのですが、
そこで去年まで非常勤講師として行っていたF校のO先生と再会。
お元気そうで嬉しかったです。
楽譜を購入してお店を出ると、今度は研修所でお世話になったY先生とばったり。
ばったり続きで、とても驚きました。

夜はティアラこうとうの練習室で「フィガロの結婚」の荒通し稽古。
今日は心に決めていました。
「本日やりすぎDAY
いちおうこれまでの稽古で外枠はできました。
稽古数も残りわずかですから、今日は試せることは全て試す日。
「やりすぎ」と言われるまで無茶をすることができる最後の稽古だと思います。
案の定、青島先生から『やりすぎ』と言われ、これで線引きが出来ました。
ここから削っていって洗練して仕上げます。

残すは通し稽古と本番のみ。
いよいよ皆さんの前にご披露できます。
楽しみ〜。



2008.5.20(火) 社長を困らせる
朝は強い雨が降っていました。
午前中はハーモニーベルズの指導。
声もかなり揃ってきました。

午後はかつしかシンフォニーヒルズで「笛五郎〜」の稽古。
今日も台詞部分で好き放題にさせていただいたら、
社長:有馬美馬さんが台詞を詰まらせてしまいました。
・・・ほどほどにせねば・・・
とか言いつつ、もっと台詞は増やす予定・・・ヒヒヒ。


【ご報告】
25日のチケットは完売いたしました!
26日もまだ未確認ではありますが、どうやらほぼ完売のようです。
27日のチケットはまだございます。どうぞお早めにお求めください。


夜は池袋のスタジオでレッスン。
スタジオでばったり研修所のクラスメートと再会。
相変わらず明るく素敵な笑顔でした。天然プリマ。
帰宅前にマッサージ屋へ半年ぶりに行きました。
身体をほぐしてから夕食は焼き肉食べ放題。
風邪は治ったようです。ご心配をおかけしました。


2008.5.19(月) 「愛の妙薬」音楽稽古スタート!
午後から池袋の東京ミューズアカデミーで授業。
どうも僕はシャイなので、クラス授業は苦手じゃ・・・。

夜は江東区で6月の「愛の妙薬」の音楽稽古。
稽古回数は少ないのですが、今日からいよいよスタートです。
声の調子はあまり良くなかったのですが、いちおうほぼ全部歌いました。
ベルコーレ役・・・久しぶりだなぁ。
2002〜2004年の3年間はベルコーレ三昧だったのですが、
それ以来の役との再会。
あの頃に完成していたキャラクターを思い出すと同時に、
進化したベルコーレを演じられれば・・・というのが今回の目標。
お客様のド肝を抜く芝居をしたいと思います。



2008.5.18(日) 「笛五郎の結婚」通し稽古
お昼から夜まで「笛五郎の結婚」の稽古。
ノドが痛い・・・風邪をひいているようです。

まず午後はA組の立ち稽古。
各シーンを抜き出しながらも、ザーっと各幕毎に通していく感じ。
演出補佐で澤田先生がいらしてくださっていますが、
毎度ながら稽古の手際が良くて、とてもいい流れで稽古が進みます。
キャストの皆さんも稽古を重ねる度にノッてきている感じ。
アドリブもバシバシ決まり、どのシーンも笑いが絶えません。
芸達者な方が集まると、すごいですね!
一見アドリブに見えていても緻密な計算がされているのがわかります。
本当にお腹が痛くなりそうです・・・。

とか言いつつも、僕のシーンだけ温度を下げるわけにはいかない。
社長との台詞のシーンは今日が初めてだったのですが、
芸達者で本当に面白い社長:杉野さんが相手。
最初からペースをつかもうと思い、
いきなり台本にはないアドリブでこちらから仕掛けてみました。
見事に爆笑をいただき、杉野さんも驚きながらも返してくださいました。
そこからはもう何をやっても決まる感じだったので、
(台本どおりでしたが)とても楽しめました。
澤田先生からお褒めのお言葉をいただきました。
・・・これでまた次回以降違うプレッシャーが・・・。

いちおう今日の稽古で全シーンが一通り固まった感じ。
ここから課題の残っている部分を処理しつつ、
新たなアイディアがどんどん加わっていく模様です。
やりたい放題で、モーツァルトに怒られそうですが(笑)、
面白い舞台になりそう・・・。


夜のB組通し稽古にも出なくてはいけなくなり、
レッスンを予定していた生徒さんにキャンセルを伝えました。
(N宮さん、ごめんなさい)
B組公演では合唱の一員として出ます。
夜は演出&指揮の青島広志先生がいらっしゃって、
荒通し稽古。
A組とB組では同じ演出ながら、全く違う。
各キャラクターの作り方が違いますし、
それぞれの人間関係が科学反応していき違う物語が生まれています。
こちらも芸達者の方々揃い。
ちょっとでも芝居がぬるいとたちまち浮いてしまう・・・。
まさに「真剣勝負」でした。
こちらも面白くなりそう・・・。
ていうか完全に鼻声になってきた・・・。
早く治さねば。


2008.5.17(土) ベラフォンテ演奏会
父が指導をしている女声合唱団「ベラフォンテ」の第2回の演奏会。
「ベラフォンテ」="Bella fonte(イタリア語)"=『美しい泉』という意味。
父の名前が『泉』なので、そこからとられた名称です。

第3部の「第九パロディ」で父はソリストとして歌わなければならなかったので、
このステージだけ僕が指揮を振りました。
少ない練習回数で本番へ仕上げたのですが、
団員さんの本番の集中力がすごかったです。

【第1部】
〜岩河三郎さん編曲の日本の名曲集。
かなりやりたい放題の編曲・・・とっても面白い作品でした。

【第2部】
〜パート毎に自分たちで作り上げるステージ。
いつも練習日には早めに集まって自主練習をされていました。
とても一生懸命、頑張って練習した様子がステージにも溢れ出ていて、
観ていてとっても温かい気持ちになりました。

【第3部】
〜「第九」のパロディ。
父が構成と替え歌作詞をし、作曲家の林きららさんがアレンジした作品。
夢を思い描く一人の若者が、夢を追い続け、挫折し、
そして成熟していく様を面白おかしく描き、
それを父が自ら歌い演じながら『空耳(?)』の合唱と対話をしていく。
会場からたくさんの笑い声が聞こえ、とても盛り上がりました。
盛り上がった分、アドリブやいつもより過剰な表現があり、
指揮者としては合わせるのが大変でしたが、
これがライブの面白さ・・・エキサイティングなステージでした。

アンコールは僕がピアノ伴奏と同声合唱のために編曲した『小さな空』。
緊張から解き放たれたように皆さん伸びやかに歌っていらっしゃいました。
とてもいい演奏だったと思います。

ちょっと風邪気味で身体もだるかったのですが、
大役をなんとか事故もなく果たせた(?)のでホッとしています。
終演後、お客様もとても喜んで帰っていかれたので、
本当に素晴らしい演奏会でした。
ベラフォンテの皆様、本当にお疲れ様でした。

僕の祖母が二人とも車椅子で会場に来てくれました。
とっても疲れたでしょう・・・。ありがとう。



2008.5.16(金) オーディション

今日は、とあるオーディションでした。
急遽決まったオーディションだったので、一日の予定はそのままで。
お昼から池袋でレッスンしてから千駄ヶ谷へ。
花粉の影響か、朝からノドが痛い・・・。
精一杯歌えたと思いますが、結果には自信なし。
いまのところまだ連絡はないから結果は後日のようです。
ぜひやりたい仕事だから良い結果が出るといいなぁ。

夜は熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の指導です。
ここ数ヶ月、心を鬼にしてイジメ抜いた成果が出てきました。
今日はとっても良い出来。
細かい修正をするだけでOKでした。
ただ、毎回練習を始めて1時間ほどしてから良くなります。
本番は一発勝負だから、最初から集中できるよう・・・・。
でもそこは指導者の腕ですね。
メンタリティーの部分で本番に最高の状態にもっていけるよう、
導くのも指導者の仕事。
6月の合唱祭までどこまで高めていけるか・・・今から楽しみです。

明日は父の合唱団で客演指揮をします。
発声練習を任されてしまったから朝いちで出ねば・・・。
「タモリ倶楽部」を見ている場合じゃないな。
おやすみなさい。



2008.5.15(木) まっすぐ

自分の正しいと思うことを一生懸命やることで、
結果として誰かを傷つけてしまうことがある。

自分の力ではどうにもできないこと。
自分を責めることもできず、ただまっすぐに。
まっすぐに生きていくしかない。
そんな自分を冷酷だ、という人がいようとも、
正しいと思うことを遂行するしかない。

心の涙は人に見せるものではない。



2008.5.14(水) ただ静かに

あまりの寒さにセーターを着て過ごした今日一日。
ただ静かに健やかに生活ができることがどれだけ素晴らしいことか。

なぜ人は争うのだろう?

憶測と興奮・・・。
メディアは人々をあおりたて、それに敏感すぎる反応をする世論。
静寂の中でこそ、人は辺りを見渡すことができるのに。


あるイタリア人指揮者は僕たちにこう言った。
「沈黙を恐れるな」と。

音楽は全ての音が鳴り終わった後の「沈黙」の中にこそ真実があることを、
僕たちに教えている。
演奏が終わった後の沈黙をもっとじっくり味わって欲しい。
沈黙を知らない人は自分を知らない人なのかもしれない。

ただ静かに。
己と向き合い、他者と向き合い、その『間』と向き合う。
そこに人生の密なるものが存在する。
穏やかに笑顔でいよう。
他者をにらみつける前に、まず自らを笑顔にする努力をしよう。
私を見つめる多くの人々の顔は、
私の現在の表情をそのまま映しているはずだから。



・・・などとたまに真面目なことを書くと、
ご心配してくださる方がいるかもしれないけど・・・
僕もたまには真面目なんです(笑)

そんなわけで、今日は別に何もありませんでした(笑)
ただテレビを見ているとね・・・なんだかなぁと達観してしまいます。

妻が風邪をひいたようです。
気温の変化が激しいですから、皆さんも体調にはお気をつけください。


2008.5.13(火) 朝-昼-夜

午前中はハーモニーベルズの指導。
休んでいた団員さんたちも来てくれて、ほぼフルメンバー。
13人!
ずいぶん声の改善も進み、レベルも上がりました。
直すところを探す方が難しい・・・。
ちょっと曲が簡単すぎたかも、と思えるほどの出来でした。

お昼に一度帰宅。
今日もビデオをDVDにコピーしたり、YouTubeで「91TV」を見たり、
確定申告用に4月の経費などを記帳したり・・・。
あっという間に日が暮れました。

夜は混声合唱団「樹」のヴォイストレーニング。
最初の30分を僕が発声指導をして、
残りの時間は指揮者の先生が指導をしながら、
気になったところは僕に助言を求めるという形。
ん〜自分の仕事の範囲がわからず、
どこまで首をつっこんでいいのかを見極めるのが難しい。
歌というのは「発声技術」だけではなく、
いろいろな要素が絡んでくるものですから。
最後はガマンができずにちょっと表現内容にまで触れたのですが、
すると突然声もガラリと変わりました。
結果的に良かったからOKだったけど、
ちょっと越権だったかなぁ・・・。難しいですな。



2008.5.12(月) いい妻だ・・・

東京ミューズアカデミーでの授業を終えて、
カラオケに行っていた妻と、妻の友人H藤さんと三人で食事。
H藤さんと別れた後に池袋駅の花屋さんで妻がブーケを二つ買いました。
電車に乗って我が家の最寄り駅に到着。
駅前のいつも行く八百屋さんに寄ります。
すっかり常連で八百屋のおじちゃんやおばちゃんと仲良しの妻。
二つのブーケは八百屋のおばちゃんと、バイトのおばちゃんの二人に、
『母の日』のプレゼントでした。
とっても驚いた様子のおばちゃんたち。
八百屋のおばちゃんはすごく喜んでくれて泣いていました。
それを見てもらい泣きしそうになる妻。
その様子をニコニコしながらながめる八百屋のおじちゃん。
おじちゃんはいつものようにぬか漬けをおまけしてくれました。

帰り道もご機嫌の妻。
この人は本当に他人の幸せを心から喜べる人なんだなぁと思いました。
我が妻ながら、なんて素敵な人なんだ・・・と感動しました。

・・・以上、ちょっとノロケでした。
失礼しました。



2008.5.10(土) 雨でした

今日は雨でした。
いきなり寝坊して、父との待ち合わせに遅刻。
大宮で父が指導する合唱団「ベラ・フォンテ」のお手伝い。
「第九」のパロディで父はソロを歌うので、僕がこの曲は指揮を振ります。
その他にもチョコっとだけステージに上がることになったので、
それらの練習。
来週には本番です・・・緊張するなぁ。

その後は池袋に出て、二人レッスン。
ほんと、レッスンしていて毎回思うのは、
教え方がいいのか(←自画自賛:笑)、生徒さんたちがどんどん上手くなる。
僕もこれぐらい上達したいものだ・・・。



2008.5.9(金) リラックマがブームだそうな

午後から池袋でレッスン。
いつものスタジオに入ると、受付の人に呼び止められる。
どうやら今月はたくさんスタジオ予約をしているらしく、
一括の表にして渡してくれた。
すっかり常連だ・・・。

夜は熊谷でベーレンタール男声合唱団の指導なので、
いったん実家へ。
先日実家に行ったとき祖母が、
父からもらったリラックマのぬいぐるみをしきりにかわいがっていたので、 新しいリラックマのぬいぐるみを買っていってあげた。
「かわいいね〜。」
と、どうやらお気に召したようで、早速部屋に飾って眺めていた。
しばらくリラックマブームは続きそうだ。

ベーレンタール男声合唱団は、まだどうしても響きがまとまらない。
のびのびと声を出すことも大事だけど、
ハーモニーをもっと深く楽しむ境地に達して欲しい。
「最近、厳しすぎるかな・・・」と思いながらも心を鬼にして指導。
6月の合唱祭までになんとか生まれ変わって欲しいなぁ。
方向性は見えているので・・・。頑張って!!
今日も終電で午前様に帰宅。
酔っ払っている女の子が多い電車でした・・・。
あの子たちは今日ちゃんと家に帰れるのだろうか・・・
などと心配になる老婆心。



2008.5.8(木) 予想GUY

今日は昼間が丸々オフになったので、
過去の公演ビデオをDVDにコピーしていました。
2002年の荒川オペラシリーズ「愛の妙薬」
2003年の江東オペラ「ラ・ボエーム」
2004年のPASSIONE「椿姫」&「トスカ」ハイライト
・・・どれも若い・・・けど、とっても一生懸命。
迷いがなく、下手っぴながら思い切って歌い演じているから、
何かある意味うらやましい。
今の自分は悩みながら歌っているけど、声はあまり進歩してないな。

夜は川口市民合唱団の指導。
『富山に伝わる三つの民謡』から「こきりこ」と、
『花に寄せて』から「てっせん・どくだみ」を練習しました。

かなり高度な表現を要求しているのですが、
それに必至に喰らいついてくる団員さんたち。
最後にはこちらの想像を遥かに超える表現になり鳥肌ものでした。
なんというか『何も表現しない』ことで、
団員さん自身の人生がにじみ出てきて、
音に深みを与えている・・・というか・・・。
ジーンとくるものがありました。
『お〜なんだ?なんだ?すげー!』
と思いながら音楽の中を泳がせてもらった気分。
僕が一番はしゃいでいたかもしれません。
早くお客さんに聴いてもらいたい・・・そんな素晴らしい演奏でした。



2008.5.7(水) 「笛五郎の結婚」立ち稽古初参加

しばらくお休みさせていただいていたのですが、
今日から・・・ 「笛五郎の結婚:フィガロの結婚(ブルーアイランド版)」 ・・・の立ち稽古に参加。

植木屋アントニオ(安渡仁 雄)として始動しました。

ダブルキャストの中原さんがまず最初に演じてくださって、
その後に交代して同じシーンを僕が演じました。
でも、僕には中原さんの『味』は出せないので、
動線とおおまかな段取りだけ頭に入れて、
完全なオリジナル:古澤版アントニオを演じようと決めていました。
演出家には敢えて何も相談も承諾も得ないで一発勝負。
自分の作ってきた役作りが『甘い』と判断されたら即却下です。
二度とそのキャラクターでは演じられなくなります。
そんな緊張感で一本目を演じました。

2幕フィナーレ。
伯爵夫人の部屋の窓から、
ケルビーノが飛び降りるところを目撃したアントニオが登場。
伯爵にウソをついている伯爵夫人とフィガロは慌てます。
ウソの上塗りをして切り抜けるフィガロですが、
アントニオが現場で拾ったという書類を伯爵に渡し、
事態は更に悪化する。
・・・といったそれまでのシーンをひっくり返す重要な役です。


一気に演じ終えて(シーンとしては4分程度のもの)、
演出部(今日は補佐の澤田先生のみ)の様子をチラリ・・・。
ダメ出しは「動きが速くて若さが出る」というだけのものでした。
役作りに関してのダメ出しはなかったので、これでOK。
古澤版アントニオを受け入れてもらった、という線引きができました。

もう一度このシーンを返したので、
今度は少し落ち着いて先ほどのものを洗練していきました。
今後はこれにどんどんゴテゴテと小ネタを付け加えていって、
最終的(通し稽古の辺り)にはそれを削っていきます。
彫刻とかと同じですね・・・。
毎度お決まりの僕の作り方です。

さてさて・・・今月末にはどんなものに仕上がっているか。
それは会場まで確かめに来てくださいね。



2008.5.6(火) 三人の母

G.W.は実家に帰省していました。
久々にオペラのことなどを全て忘れてリフレッシュ。
母の日も近いので、母と二人の祖母にお花をプレゼントしました。

↑左:母方の祖母、中央:母、右:父方の祖母

オペラの稽古もわがままでお休みさせていただいてしまったので、
明日から頑張ります!



2008.5.2(金) ありがとうモーツァルト

奇しくも昨日5月1日は1786年にウィーンのブルク劇場で、
オペラ「フィガロの結婚」が初演された日でした。

今日はPICCOLA BOTTEGA del TEATRO公演の2日目。
第3幕の結婚式の場面でちょこっとだけ黙役で出演するのと、
いちおうダブルキャストとして何かあればすぐに出演できるように、
楽屋にスタンバイしていました。
何事もなく、リラックスして楽屋で過ごす時間・・・。
昨日はなんだかんだ言って相当気が張っていたのでしょう。
今日は楽屋の景色が全く違って見えました。

今日の公演にはデヴィ夫人も客席にいらしていました。
終演後に舞台袖でチラリとお会いしたのですが、
とても控えめで静かで、素敵な方でした。

本日の出演者の皆様、スタッフの皆様、
本当にお疲れ様でした。
最後の片付けまで一緒に作業した合唱団の皆様、
大変お世話になりました。またご一緒しましょう!

これでアルマヴィーヴァ伯爵ともちょっとお別れ。
実はまた会うことになるんだけど・・・。
12月には「コジ・ファン・トゥッテ」があるし、
今年は僕にとってモーツァルト・イヤーになりそうです。
またよろしくね、モーツァルト。



2008.5.1(木) 「フィガロの結婚」終了!

PICCOLA BOTTEGA del TEATRO公演
「フィガロの結婚」が終了しました。
お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!
公演の様子が少しでもわかるようにGP時の写真を公開して、
今日の日記に代えさせていただきます。
 第1幕  第2幕

 第3幕  第4幕


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フィガロギャラリー



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