舞台裏日記


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2008.11.30(日) モーツァルトその2

今日は昼から八王子で、あい混声合唱団のヴォイトレ。
まず30分ずつテノールとバスのパート毎に発声指導。
その後に、20分ずつ6人の個人ヴォイトレ。

若さ溢れる合唱団…個人個人の力は本当に素晴らしいです。
今日は声をそろえることよりも、一人一人の個性を引き伸ばす指導をしたつもり。
みんなが自信を持って、いい声で歌える、厚みのある合唱団になって欲しいです。
Hi-Eまで出しちゃうレッジェーロ・テノール君や、
厚みのある声のまま下から上まで均一の声で歌えるスピント系テノール君。
素晴らしい骨格で、完璧なパッサッジョ技術で歌えるバス君など。
本当にタレントが揃っている…。
今後どんな合唱団になっていくのかな?

比較的近い場所で「コシ・ファン・トゥッテ」B組通し稽古があったので、
見学に行きました。他のA組キャストさんもみんな揃っていました。
今回は実質それぞれのキャストで別々に、自由に作ってきたので、
組が違えば動きも、オペラ全体のコンセプトそのものも違う。
互いの良さを見つけながらも、
自分たちの組の芯になる部分を改めて確信できました。
同じオペラでも、その作品を通して『何』を伝えたいか?というのが違ってくる。
これがオペラの面白さです。
両日を見比べると、かなり面白いかもしれませんね。

さて、今日は昨日のつづきをお送りします。

第2回 混在

「フィガロの結婚」でモーツァルトは【結婚】の問題を未解決のまま、
むしろ混沌としたテーマを投げ掛けたまま幕を閉じてしまいました。
しかしそのテーマは投げっ放しでは終わりません。

次作「ドン・ジョヴァン二」では様々な【結婚】のスタイルが混在します。
ドン・オッターヴィオとドンナ・アンナの結婚(婚約)は家同士の古いスタイル。
ツェルリーナとマゼットの農民カップルは恋愛結婚です。

この二つのスタイルの結婚観に結び付けられたカップルたちの間に、
それらを超越した形で存在するのが…
ドン・ジョヴァン二とドンナ・エルヴィラです。
そしてラストシーンではドン・ジョヴァン二が、
自らの価値観=モラル(結婚・恋愛観)を悔い改めることなく地獄に落とされてしまいます。


名プロデューサーである父親に大切に育てられ、
「僕のお父さんは神様です」とまで語っていたモーツァルトは、
あるとき父親の望まない恋愛結婚をしようとし、父と一時絶縁状態になります。
騎士長の亡霊がモーツァルトのファザーコンプレックスの表れであるとする根拠は、
この事件によります。

しかしドン・ジョヴァン二は最後まで「No!」と叫び続けます。
恋愛(結婚)モラルの問い掛けに最後まで抗い、答えを指示すことなく死んでいくジョヴァン二。

モーツァルトは…いや、この時代の人々は明らかに迷っていました。
そして答えを見出だせないでいたのです。
その葛藤とストレスが【ロマン派文学】を生み出しました。

ドン・ジョヴァン二亡き後、残された人々は元の生活に戻っていきます。
貴族同士の家柄結婚と市民たちの当事者結婚の二つのスタイルは、
ジョヴァンニにかき回された爪痕を残したまま、何事もなかったかのように混在していきます。
そしてモーツァルトと「時代」は一つの結論を語り始めます。
それが次作「コジ・ファン・トゥッテ」〜恋人たちの学校〜です。

(明日につづく)

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2008.11.29(土) モーツァルトその1

今日は昼間が「こうもり」の音楽稽古。
元師匠宅のLIPスタジオで稽古を行いました。
稽古が終わり、帰ろうとしたら元師匠がロビーにいらしていました。
元師匠…いや、今でも最大の師匠です。
お会いしたかったので本当に嬉しかったです。

夜は「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古。
A組が前半1時間半、B組が後半1時間半という時間割りで、
ザーッと不安なところを確認する程度で終わりました。

さてさて、今日から3日間連載で、
モーツァルトのオペラについて語りたいと思います。

第1回 結婚観の相違

モーツァルトのオペラでは常に【男】と【女】がテーマになっています。
このテーマは『普遍的なもの』ではありますが、
モーツァルトの時代ではそれが特別なテーマでもありました。

そもそも近代的な【結婚】という概念が生まれたのはフランス革命前後で、
【家】を重んじる貴族の力が弱まり、自立した市民が現れてきた頃です。

それまでの【結婚】とは飽くまで家同士の契約上の問題であり、
【恋愛】との結び付きは希薄でした。

ドニゼッティの「ルチア」やベッリーニの「ノルマ」は、
そういった【恋愛】と【結婚】のねじれがテーマになっています。

「フィガロの結婚」(というよりはそのプロローグ「セビリアの理髪師」)の
アルマヴィーヴァとロジーナのような恋愛結婚は、
当時はステータスであり、流行っていました。
貴族も市民も新しい形の【結婚】に深い憧憬を描いていたのです。

ところがアルマヴィーヴァはやはり貴族の出。
ロジーナの思い描く【結婚観】と、
結婚はしても自由に恋愛を楽しむ夫との間に溝が生まれ、
やはり同じ【新しい形の結婚】(=恋愛結婚)を結ぶフィガロ&スザンナと共に、
アルマヴィーヴァ伯爵をとっちめる…というのが「フィガロの結婚」の筋です。

ここでは伯爵が妻に謝り、それを妻が寛大な心で許すことで幕になりますが、
実は問題は何も解決していません。

妻ロジーナも少年ケルビーノとの恋愛に興味があるのは事実だし、
実際に原作ではこの少年の子供を身ごもってしまいます。


こうした【結婚・恋愛】の破綻は「ドン・ジョヴァンニ」で更に露骨になります。
ジョヴァンニは老若容姿に関係なく全ての女性を愛すことができます。
それはもはや【結婚・恋愛】の概念を超えた新たな(歪んだ?)価値観なのです。

(明日につづく)

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2008.11.28(金) レッスン再開

発表会も終わりホッと一息。
今日からレッスン再開です。
二人レッスンしました。

夜は熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の指導。
来年1月に急遽決まったステージまで日がない…。
…のに、まだ曲も決まっていないんです。
慌てて今朝、男声ア・カペラ版に編曲してパソコンで打ち込み、
プリントアウトして持っていきました。
ちょっと難しい和音を使い過ぎた…もう一度洗い直しです。
来週・再来週を僕はお休みします。
代理の先生に申し訳ないぐらい下準備が足りていない…。
団員の皆さんの頑張りに期待するしかありません。
みんな、頑張って!

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2008.11.27(木) 完成「コシ・ファン・トゥッテ」

昨日の稽古が終わって、数時間後。
今日はお昼の12時から「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古。
A組稽古にも関わらず、
毎回見学にいらっしゃるB組フェッランドの小林大作さん。
今日は舞台転換やセッティングまでお手伝いしてくださいました。
僕より全然先輩なのに、率先して片付けなどもされているし、
いつも笑顔で嫌な顔一つしない…。
本当にステキな歌い手さんです。
こんな先輩を僕も目指したい。
もう一度初心を思い出しました。
この方に出会えただけでも今回の公演は僕の財産です。

今日はアルフォンソ抜きでしたが、一幕の動線があやふやなところをきちんと確認。
これでしっかりと全部のシーンが埋まりました。
一幕を止めながら一通り全てやり、二幕はフィナーレ手前まで。
ギリギリになりましたが、これで全て完成。 ホッとしました。
かなり面白い仕上がりになりました。
あとはこれを固めつつ、粗を削っていく作業。
そしてお客さんをたくさん呼ぶこと…まだまだチケットが山ほど残っています。
お時間のある方はぜひぜひお越しください。

川口に行くついでに、川口に住んでいるソプラノの和泉さんに、
子メダカを7匹譲りました。
里子に出した子メダカたち…元気に育ってくれるといいな。

夜は川口市民合唱団の指導。
ピアニストさんがお休みだったので、一人で頑張りました。
今日は男声の発声を中心に。
12月に向けてクリスマスソングをさらっと。
それから岩河三郎作曲の「富山に伝わる三つの民謡」から終曲「むぎや」。
…平家の落ち武者である『もんやじいさん』が歌う「むぎや」が、
春を呼び起こし、村人たちは春の訪れに喜ぶ。

来年予定されている演奏会では『人間』をテーマにする。
人間はいかにして生きるのか?
そのエネルギーはどこから湧き出るのか?
優しさ、悲しみ、喜び…人生の挫折とそこから生まれる何かを描きたい。
…そんなことをチラリと宿題にしながら今日の練習を終えました。
一年かけて、このテーマについて団員さんたちと考え抜きたいと思います。

帰宅する前におととい行ったマッサージ屋へ。
だいぶほぐしていただいて、身体も緩みました。
呼吸が少し楽になった…けど、しばらくはこまめに通わないとな…。

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2008.11.26(水) 二期会愛好家クラスへ助演

今日から二期会研修所の愛好家クラスへ助演で参加。
緊張しながら西新宿の花伝舎へ。
研修所時代と今年5月の「笛五郎の結婚」でお世話になった、
M澤先生とSわ田先生にご挨拶をして、授業開始。
「フィガロの結婚」の14番三重唱、
続いて「ドン・ジョヴァンニ」の"La ci darem la mano"
最後は「ラ・ボエーム」の4幕フィナーレでした。
「フィガロ〜」と「ラ・ボエーム」はやったことがあるけど、
「ドン・ジョヴァンニ」は(原語セッコは)初めて。
暗譜もたどたどしかったのですが、頑張って譜面をはずして歌いました。
もう一人の助演のにっし〜も頑張ってました。
それにしても愛好家クラスの皆さんは想像していたよりも上手!
正直、研修所とそうレベルが変わらず、びっくりしました。
これから3月までお世話になります!!

【参考】→『ドン・ジョヴァンニ』二重唱:Bryn Terfel & Cecilia Bartoli(YouTube)
※二人とも完璧!…この間しかない!!という完璧な芝居と歌です!

夜は「コシ・ファン・トゥッテ」稽古。
今日はそんなわけで、「フィガロ〜」「ドン・ジョヴァンニ」「ラ・ボエーム」「コシ〜」という、
大量のヴォーカルスコアを持ち歩いていたので、コロコロ(=キャリーバック)片手に移動。
B組の稽古だったので、一幕通しを見学。
その後、直談判をしてA組の一幕フィナーレをやらせてもらいました。
なにせ、いまだにこのシーンは動線が整理されていない…。
でも今日やらせていただいたおかげでだいぶスッキリしました。

B組アルフォンソ役の大澤恒夫さんとは今日が初対面。
来年2月の「ル・グラン・マカーブル」でもダブルキャストでお世話になります。
とっても素晴らしいバス声!・・・演技もお茶目でステキでした。
稽古後は父と、フィオ役(A組)の船津さんと食事。
まだ不安なシーンについて会食しながら話し合いました。
明日はとても大事な稽古。
ここで完全に仕上げてしまいたいと思います。

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2008.11.25(火) マッサージ屋さんに叱られる(笑)

昨日の朝から奥さんが発熱中。
どうやら発表会で張り切り過ぎて、疲れてしまった模様。
今朝はだいぶ熱も引いてきたので少し安心。

そんな奥さんを家に残して、
午前中はハーモニーベルズの指導。
小曲をどんどん練習していく。
当面の目標になるステージもないので、ほんわか雰囲気。
お試しで来ていてくださった方も、今日正式に入団しました。
良かった…これでだいぶ人数も充実してきた。

一度帰宅。
奥さんも熱は平熱まで下がっていました。
今度は僕の方が安心したのか、そのまま昼寝。
気がついたら1時間以上寝ていました。
それからいつものマッサージ屋さんへ。
時間がなかったので20分だけお願いしましたが、
マッサージ屋さんに…「ずいぶん張っちゃいましたね〜」と言われました。
「ちゃんと身体を休めないと、悪循環ですよ〜ダメですよ〜」
…と叱られてしまいました。
僕も「はぁ。そうですよね…」としか返せず…。
20分間が終わると飛び出すように駅にダッシュ。
1時間半かけて新浦安へ行きました。

夜はIKSPIARIカウントダウン「第九」の合唱指導。
全4回の練習。今日が初日です。
今年は過去最高の人数だそうで、定員に達したのが早かったそうです。
そのせいで、応募してきたのに参加できなかった人も多かったそう。
会場に入ると、確かに例年以上の熱気が伝わってきました。
僕もこの「第九」合唱指導は7年目。
半数ほどは前年と同じメンバーですが、半数は新しい方でした。
千葉・東京・埼玉・神奈川そして大阪からの参加者。
指示を出しても吸収するのが早く、練習すればするほど良くなります。
このままでも本番ができてしまいそうな勢いでしたが、
それでも細かい部分を一つ一つ修正していきました。
あっと言う間の2時間。
それでも僕は汗だくでした。
今年はますます楽しみな仕上がりになりそうです。

帰宅してコンビニ弁当で夕食。
奥さんも起きて、ちゃんとご飯が食べれました。
父からメール。
今日僕が欠席した「コシ・ファン・トゥッテ」稽古の報告をしてくれました。
明日が最後の稽古で、あとは通し稽古とその返し稽古だから、
ラストスパート頑張らねば!

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2008.11.24(月) 「コシ・ファン・トゥッテ」の違和感

やはりよっぽど頭の中がこんがらがっているのか…
今日はスケジュールを勘違いしていたらしく、
東京ミューズアカデミーの生徒たちのレッスンを急遽キャンセル。
みんな…ごめん。

「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古は、今日はB組稽古でした。
A組もデスピーナ以外は全員そろっていたのですが、見学のみ。
この非効率な稽古の組み方はどうにかして欲しい…。
でも体調は悪かったので、おとなしくしていました。
B組の稽古を見ながら、父を含めるA組のキャストさんと打ち合わせ。

先日から考えていたことが、今日は客観的に見ていて確信に至りました。
その内容は【音楽解説】の"Cosi fan tutte雑考"に書いておきます。
コチラ

とにかく僕は自分が演じる役を愛しています。
グリエルモが悪い人物に見えないように、大切に演じていきたいです。

…だけど、チケットがまだたくさん余っている…。
やっとたどり着いた、渾身の「コシ・ファン・トゥッテ」。
たくさんの人に観てもらえるように頑張ります!

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2008.11.23(日) 第一回!門下生発表会!!

日ごろ個人レッスンに通ってきてくださる、
古澤利人門下生による初の発表会を開催しました。
まだ通い始めて1年にも満たない方がたくさんいる中、
それでもこの日を目標にして皆さん頑張ってきました。
生徒の皆さんも緊張したと思いますが、僕もドキドキ。

午前中に別会場でリハーサルをしました。
だいたい皆さん2回ずつぐらい通して歌いましたが、意外と落ち着いてる。
それから移動をして会場のギャラリー喫茶「縁」へ。
お店の2階が今日のステージ。
すでにお店の方が椅子を並べていてくれていました。
食事をして、全員で記念撮影をしてから(下の写真)、じっと待機。
控え室がないので生徒さんたちも40席ほどの客席で時間を待ちました。
さすがに皆さん口数が少ない…緊張が高まる中、
じょじょにお客様たちが入場してきました。

1:30になり、いよいよ発表会が開演!
開会の挨拶をしましたが、意外と僕も緊張していました。
まずはお客様も一緒に「紅葉」を斉唱。
そして生徒さんの演奏開始。
お一人お一人のご紹介と曲目紹介を僕がしてから歌っていただきました。
演奏後もいちおう補足コメントを。
コメントをしながらこれまでのレッスンでの道のりを思い出していました。

休憩を挟みましたが、1時間半ほどで11人の生徒さんの演奏が終了。
一番後ろの席で演奏を聴きながら、必要な場合は身振りでアドバイスしましたが、
皆さん、本当に緊張していて、いろいろありました(笑)
それでこそ今日の体験は生徒さんお一人お一人の中で、
人生の中でもとっても印象に残る大事な宝物になるはずです。
「緊張をする」ということは、それだけ「意欲・向上心がある」ということです。
その中で上手くできたこと・できなかったことが、今現在の自分自身を照らし出します。
そうやって年齢も技術も関係なく、自分を成長させていく・・・。
僕はそれが「人生」の魅力だと思います。

最後にサプライズで僕も2曲歌いました。
鉄板ネタの「電話」(湯山晃:作曲)…たくさん笑っていただきました。
「歌」って難しいものではなく、楽しいものです。
2曲目は自作歌曲「道端の花」(作詞・作曲:僕)。
自分らしさが一番さらけ出せる曲だと思って選曲しました。
歌を通して思いを伝えることの大切さを心に込めて歌いました。

本当にお客様が皆さん温かくて、皆に分け隔てなく拍手をくださいました。
おかげで、目標としていた「アットホームな発表会」になりました。
ありがとうございました。

終演後、皆さんで(グループごとに分かれていましたが)ティータイム。
小さな小さなケーキとコーヒー・紅茶で、和気あいあいと。
その後の打ち上げにもたくさんの方が残ってくださって、
大いに盛り上がりました。

終わってから帰宅して、今日の発表会を改めてビデオで鑑賞。
発表会の間は僕自身ドッキドキだったのですが、
ビデオを観ながら思い起こすと感無量。
この場をお借りして、今回発表会を提案・企画・制作してくれた奥さんに感謝。
会場の打ち合わせから、プログラムのデザイン・製作まで全部やってくれました。
本当にありがとう。

参加者の皆様、お疲れ様でした。
歌を通して皆様と出会えたことが、僕にとって何よりも幸せなことです。
これからも一緒に歌の楽しさ・素晴らしさを追究していきましょう。
今日からまた新たなスタート。
今回参加できなかった皆様も含めて、
次回の目標に向かって、頑張っていきましょう!!

…今夜はゆっくりとお休みください。


第一回発表会参加者:写真撮影
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2008.11.22(土) 読売コンサートin朝霞

昨日、日記をさぼったのは…
すっごく体調が悪かったからです。
朝からだるく、目を開けているのがやっと。
座っているだけでも辛いという、かなり重症な感じでした。
そんな中でも午前中から池袋でレッスンを5時間連続。
すぐに熊谷へ赴き、ベーレンタール男声合唱団の指導をしてから帰宅。
家に着いても瀕死の状態でした。

不思議とレッスンをしていたり合唱指導をしているときは、
体調の悪さを忘れているのですが、
フッと緊張感が途切れたときは、その分ドーンと返ってきます。
お風呂にじっくり入り、全身の痛みをこらえながら頑張って寝ました。

夜中に何度か目が覚めましたが、とりあえずやるだけの対処はした。
朝起きてみると、かなり身体はスッキリしていました。
本番への気合いも手伝ってか、だるさは感じながらもなんとか歩いていけました。

会場の「朝霞市民会館:ゆめぱれす」に到着。
相変わらず楽屋でグッタリしていましたが、
リハーサルが始まるとウソのようにシャッキリ。
むしろいつもより調子が良い感じでした。
長時間のリハーサルもリラックスしてこなし、昼食もガッツリ食べ、
本番に向けて準備!・・・すでに一切の不安感もありませんでした。

第一部はソロステージ3曲。
「待ちぼうけ」では動きをつけ、笑いも取りながら歌えました。
自作曲「道端の花」でシットリ。
「千の風になって」でたくさん拍手をもらいました。
リハーサル時よりも恐ろしく音が吸われていて、
声が飛んでいるのかわかりませんでしたが、自分を信じて…。
第一部最後はソプラノの永安さん、アルトの岡本さんと三重唱。
源田さん編曲の「ふるさとの四季」から「紅葉」と「冬景色」を。
うっかり忘れていて、練習もしていなければ楽譜すら持って来ていなかった…
ですが、この曲は今まで合唱団で散々指導してきた曲。
もちろん全パートを暗譜していますから、あっさり歌えました。

第二部は室内楽アンサンブルのステージなのでお休み。
さすがに疲れたので、楽屋で寝ていました。
本当に仮眠程度には寝ていたと思います…。
拍手の音で目覚めて、ステージへ。

第三部はアンサンブルと歌でどんどん曲をリレーしていきます。
舞台上で椅子に座って待機。
待てば待つほどノドが乾燥していきましたが、
一生懸命ノドの方に湿度を送るように何食わぬ顔で工夫しながら呼吸してました。
僕が歌う曲は「荒城の月」…1、2番を歌う予定が、急遽1、4番を歌うことに・・・。
「そっと静かに」これは主催の方が作詞をした曲。
終演後に知ったのですが、作曲家が会場にいらしていました。
「鐘が鳴ります」は山田耕筰の曲ですが、本当にカッコイイ!
以上でした。
他の方も日本歌曲を歌い、アンサンブルは外国の曲を演奏しました。
良い意味で対照的なバランスが取れたステージになったと思います。

終演後はのんびりもできず、移動。
夜は「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古に行きました。
休むつもりでいたのですが、
A組が全員揃うのと、前回の稽古があまり良くなかったことがあったので、
身体の疲れを忘れて府中へ向かいました。
前回の稽古で悪い部分を全部吐き出したせいか、今日の稽古は見違えました。
全員の意識がすごく高かったし、集中していました。
互いに遠慮なく指摘し合える環境でしたし、良い雰囲気。
2幕を部分部分で返しながら、全シーンを通せました。
総監督のK村先生も喜んでいる様子。
これで準備は揃った!と僕も確信しました。
こうなるとベテランさんは一気に加速してきますから、
他では絶対に見られない、面白いものに仕上がっていきそうです!
自信を持ってお届けします。どうぞ、お見逃しなく!!

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2008.11.20(木) 稽古休み

今日は午前中から「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古があったのですが、
どうやら我がA組のキャストさんが誰も来ないそうなので、
僕も休ませてもらいました。
おかげで夕方まだフリー。
山のようにたまっていた作業を黙々と家でやっていました。
…あっという間に出かける時間に!

夕方は池袋で生徒をレッスン。
発表会直前。ここまで来たら精神的な調整の段階です。
どう本番に向かっていくか、緊張への対処法などの指示が主で、
後はイタリア語の問題など細かい仕上げをしました。

夜は川口市民合唱団の指導。
赤羽駅で乗り換えるついでに、改札内にある喫茶店でオムライスを食べました。
川口ではクリスマスソングと、先週練習をした曲の音取りを最後まで。
正直、ちょっと疲れているのですが、
それぞれの合唱団の団員さんたちの顔を見ると元気が湧きます。
いよいよ来年の演奏会に向けて始動。
さぁ、どう練習を組み立てていこうかな…。

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2008.11.19(水) オペレッタ「こうもり」スタート!

さぁついに「こうもり」もスタート。
これで「コジ〜」「ボエーム」「グラン・マカーブル」「こうもり」と、
4つのオペラ類が揃い踏み。
…とか言っていたら来年1月に「愛の妙薬」が決まりました。
忙しくなってきたぞー!

周りのキャストさんたちは、すでに完璧に近い…。
ドイツ語カミカミの僕は肩身が狭かった…。
しかしなんて早口なんだろう。ドイツ語は本当に大変。
キャストさんたちはどなたも一度はご一緒したことのある方ばかり。
とってもアットホームな感じで助かりました(汗)
それにしても、実は昨夜ほとんど眠れなかったので声が出なかった。

夜は池袋でレッスン…だったのですが、
思ったよりも「こうもり」の稽古を早めに解放されたので時間が少しありました。
心身共に疲れ果て、独りになりたかったので、
横になれるネットカフェへ。
以前もどうにもならない状態の時にここで昼寝をしたことがあります。
家から持ってきたお弁当のおにぎりを食べながら、
1時間ほどくつろぎました。

レッスンは4時間連続。
発表会前のレッスンということで、若干緊張している様子の生徒さんたち。
レッスンで細かくも大胆に修正をして、
皆さんスッキリとした表情で帰っていきました。
良かった良かった。

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2008.11.18(火) 「コシ・ファン・トゥッテ」の日

午前中はハーモニーベルズで指導。
まだまだ声作りの段階ですが、一歩ずつ…。

お昼から府中で「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古。
まずは演出家不在で、ほぼ自主練。
とってもいい感じに仕上がっていきました。
夜は演出家を迎えて1幕通し稽古。
僕は今日の稽古が一番の山場だと考えていたので、
本番のテンションで演じていきました。

フィナーレはぐちゃぐちゃになりましたが、
いちおう全体的にしっかりと芝居を通していけたと思います。
お客様に良いものをお届けする為に、頑張ります。

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2008.11.17(月) 「ラ・ボエーム」再会

お昼から東京ミューズアカデミーで授業。
天気が良くて眠たくなる…。
いえいえ。ちゃんと授業をしましたよ。

夜は某G大のお部屋を借りて、
「ラ・ボエーム」の音楽稽古。
浜松からショナールの河野くんも来てくれて、
コッリーネ以外のキャストが揃いました。
一年半ぶりの再会…まるで10年来の友人と再会したような雰囲気でした。
すっごくみんなリラックスしてる。
本当にいい雰囲気。音楽もすごく噛み合って楽しかったです。
いちおう1幕冒頭以外の全てを歌いました。
3時間強に及ぶ練習で、さすがに疲れた。
昨日つかんだ感じを今日も試してみたのですが、
まだ半分身についていない感じがありました。
かなりいろいろ試せる余裕は出てきたけど、まだまだです。
来月には完璧にモノにしたい!!頑張ります!!

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2008.11.16(日) バッハ「カンタータ」終了!

こんなにバッハが気持ちいいと思わなかった。
音が身体になじまなくて本当に今回は苦労したのですが、
最後の最後で一気に曲が入ってきてくれました。
バッハの声が聞こえた…。

お昼からリハーサル。
急遽ソプラノのピンチヒッターに来てくださった大石さんが、
また素晴らしい歌声で、ほぼ完璧に歌われていました。
これにオケも僕も士気が上がり、とてもいいアンサンブルになりました。
その後、いろいろありまして、本番直前までどうなるかわからない状態でしたが、
当初の予定通り、真ん中のソプラノ・ソロカンタータは省略。
182番と70番のみを演奏しました。

182番はかなり洗練された作品で、言葉の運びや音の流れが素直。
それに対して70番は荒削りな感じで、とってもゴツゴツしている。
和声的な矛盾や調性的な構成が確立しきれていないけど、
その分、発想が自由で現代音楽にも通じる表現力がある。

何よりも歌っていてテンションが上がる。
…そしてそれを抑えこみながら歌うのがまた気持ち良い。
本当に今日は歌っていて気持ち良かった。
発声的にも今日は新しい試みができて、それがある程度上手くいったし、
とっても収穫のあるコンサートになりました。
小さい教会だったとはいえ、40人弱しかお客さんがいなかったから、
ちょっと勿体無い気がしました。

ただ、合唱も歌わなければならず(しかも各パート1人)、
合唱のバスとソロのバスは全く違うギアで歌うような感じなので、
その辺がすごく疲れました。
ソロだけに集中できたらもっと良かったなぁ。

↑会場の日本福音ルーテル・東京池袋教会

終演後はケツカッチンで会場を飛び出し、
夜は「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古へ。
父が『来い!』と言っていたから行ったのに、父は欠席…(汗)
しかも稽古場を間違えたらしく、タクシーで移動したから手痛い出費。
今日の稽古はB組の1幕通し稽古でした。
一番見たかった最初のシーンを見逃してしまったのですが、
他のシーンはだいたい決まった形。
特別なことはなかったので、うまくまとまっている印象は受けましたが、
個人的には特に得るものはなく、ただ見学しただけでした。
2幕もちょっとやったのですが、どうしても見逃せない演出上の矛盾があったので、
我慢できずに口出しをしました。
総監督のK先生も受け入れてくれて、ありがたかったです。
…というか、演出家さんは…イタリア語わかっていないのでは…(?)

火曜日はA組の稽古。
もう遠慮なくいろいろ口出しをしようかと思います。
父ともメールでいろいろ討論しました。
意地でも良い公演にせねば!!…もう全力で向かうことを決意しました。

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2008.11.15(土) バッハは低い…

今日はバッハ「カンタータ」のリハーサル。
ソプラノのソリストが急遽交代するというトラブルはありましたが、
明日は無事本番を迎えられそうです。
※カンタータ84番ソプラノ・ソロカンタータは明日は省略いたします。
 申し訳ありません。

それにしてもバッハはバス・ソロが本当に「バス」の為に書かれているので、
バリトンの、しかも低音があまり得意ではない僕には低い!!
今回は合唱部分も各パートがソロで歌うのですが、
合唱の時とソリストの時で声の出し方は違うので、
そのギアチェンジを間違えると声が崩れてしまいます。
とても冷静にコントロールしなければならないので、
かなりハードな本番になりそうです。

でも、あれだけ苦労した音取りは無事クリアして、
今は音と言葉がつながって歌えるようになりました。
低音や音色に関しては、これは自分の楽器で歌うしかないので、
とにかく自分に出来ることを最大限に引き出して歌いたいです。
頑張るぞ!

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2008.11.14(金) 体調回復

なんとか間に合いました。
ここ数日の間、だいぶ疲労がたまっていましたが、
16日の本番を前にかなり回復しました。
やっぱり花粉が減ったのが大きいみたい…。

さて、今日はお昼は何も入れずに家でのんびり。
でもやることは山ほどあるので、結局あっという間でした。
一人だけ池袋でレッスンをして、夜は熊谷へ。

ベーレンタール男声合唱団の指導。
先日合唱祭を終えたばかりですが、今日は改めて基礎練習。
1月に某会社のイベントでステージすることが決まったそうなので、
早速プログラムを考えなければ…。
かなり上達をしているので、今は新しい方向へ動き始めたいのですが、
結局しばらくは今までのレパートリーを回していくしかなさそうです。

実家に帰ると、猫のハナがスリスリしてきました。
少しだけ自主練習をして、終電で帰宅。

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2008.11.13(木) 花粉少なし(喜)

今日は花粉が少なかったようで、体調も戻りました。
咳が続いていた分、ノドはやや炎症が残りますが、
この調子なら明日には治りそうです…明日もどうか雨が降りますように。

お昼から池袋でお二人レッスン
発表会が近づき、皆さん気合いが入っていますが、
あまり入りすぎて、終わった後に燃え尽きませんように…。
いつも通り。リラックスして歌えるといいのにな。

レッスンを終えたら上野へ。
ピアニストさん宅で読売コンサートの伴奏合わせ。
「待ちぼうけ」と「道端の花」(自作)と「千の風になって」の3曲。
自作曲もしっかりと歌わせていただいて、とても良いピアノでした。
「作曲家さんがいると弾くの緊張するわ〜」と言っていましたが、
僕の方こそ自分の曲をプロの演奏家に弾いていただくなんて、
大変恐縮です…。

夜は川口市民合唱団の指導。
日曜日の練習をお休みしたのですが、
そのときに新たに音取りをしたという曲を今日は練習。
なかなか手ごわい曲でヤンス。
新しく入団された方々も少しずつ合唱団に溶け込み始めている模様。
アットホームなこの雰囲気を守っていきたいです。

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2008.11.12(水) 「コジ・ファン・トゥッテ」2幕通し

お昼からレッスン。
相変わらず朝起きるのは辛いッス。

池袋で4人連続レッスンしました。
生徒さんたちも発表会に向けて仕上げに入りました。
良い感じです。

夜は「コジ・ファン・トゥッテ」。
演出家さんが風邪でお休みしていましたが、
2幕を頭からザーッと荒立ち通し。
僕は真ん中の部分がザックリ暗譜漏れ…。
でも一応、2幕の流れはわかったから、ここから作り上げていきます。
稽古をしながら、隣の部屋で衣裳合わせ。
軍服と変装したときの衣裳を合わせていきました。
とにかく僕は腕が長いのと、意外と肩幅があるのと、
もう一つはお腹が結構あるのでなかなか衣裳が合いません。
衣裳さんにも、
「あれ〜おかしいなぁ…意外と(お腹の幅が)あるんですね」
と言われてしまいました(笑)

背中と横隔膜の付近がなぜか筋肉痛…。
どうしたら身体のメンテナンスができるのかしら?

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2008.11.11(火) 女声合唱団と混声合唱団

なかなか布団から出られないで苦しみながら起床。
楽譜をコピーする約束を団員さんたちとしてしまったこともあり、
30分ほど遅刻してしまう…。
中田喜直さんの「小さい秋」と、
吉岡弘行さんの「スパゲッティ・ペスカトーレ」を練習。
後者はカンツォーネ風の音楽で、歌詞は料理のレシピ(笑)
今日は見学の方が1人来てくださいました。

お昼はまるまる空いてしまったので、
奥さんと池袋で超おいしい回転寿司屋で昼食。
その後、ばったり奥さんの親友と駅前でバッタリ。
とっても驚きました!
ロクシタン・カフェでデザート・ティを飲みました。

↑奥:ココナッツアイスクリームのミルクティ、手前:グレープフルーツアイスティ

最後にヤマハで楽譜を購入して一度帰宅。

家に着いてひと息入れたらすぐに再び外出。
…こんなんだから身体が休まらないんだな…。

夜は上福岡市の混声合唱団「樹」のヴォイストレーナー。
作曲家:喜納政一郎先生が指揮をする合唱団で、
主に先生の作品を演奏しています。
今日はまず、バスの3人を10分ずつ個人レッスン。
その後、全体の発声練習を30分やってから、
喜納先生の指導を見学。
ところどころアドバイスを求められるので、
瞬時に対策と練習法をアドバイスしなければなりません。
気が抜けない2時間でした。

…まずは身体の疲れを取らねば…。
今は歌うどころか、生きているのでやっとです(笑)
とにかく寝よう…。

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2008.11.10(月) オペラ「ラ・ボエーム」スタート!

さぁ…忙しくなってきた…。
今日はお昼から久しぶりの東京ミューズアカデミー。
授業&レッスンを休憩なし連続で4時間半。
毎週のことながら後半はクッタクタになります。

夜は平和台へ。
いよいよイタリア文化会館オペラ「ラ・ボエーム」の稽古がスタート!
昨年、浜松で大好評だった公演の東京再演です。
あの感動をぜひ改めて体験していただきたい!!
…なんと言うか、あのときのメンバーって、
本当に「ラ・ボエーム」の世界そのものなんです…。
共に長い時間を過ごし、共に苦しみ、共に喜びを分かち合った仲間。
その仲間たちと再び同じ世界に戻れるのがとっても嬉しいです。

今日はミミの長瀬さんとマルチェッロの僕だけの音楽稽古。
2幕の後半と3幕をザーッと歌っていきました。
思ったよりも覚えていたからホッとしました。
早く浜松&名古屋組の仲間と合流したいなぁ…。

え〜と、これで…
1、バッハ「カンタータ」
2、読売コンサート
3、オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」
4、オペラ「ラ・ボエーム」
5、オペラ「ル・グラン・マカーブル」
6、それと今度の自分とこの発表会…
う〜ん、すごい同時進行。
7、もうすぐオペレッタ「こうもり」もスタートするし、
8、二期会の愛好家クラスの助演も開始します。
すごい分量だ…どうなってるんだろ僕の頭の中。
我ながらちょっと感心。

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2008.11.9(日) 熊谷ミュージック・フェスティバル

おとといぐらいから、秋の花粉症がすごい…。
過去最悪の状態です。

今日は熊谷市の音楽祭。
その名も…
「熊谷ミュージック・フェスティバル」!!(←そのまんま)
僕は、ベーレンタール男声合唱団の指揮を振りました。
ところが…実はセカンドテノールの団員さんが2人お休み。
残ったのはたったの1人になってしまいました。
1人で歌っていただくのはあまりにも大変なので、
急遽、若手男声コーラス「あおいらか」のメンバーにSOS!
3人の方にお手伝いをしていただきました。

リハーサルを軽く済ませ、本番ステージへ。
いきなりアナウンスで「指揮は…よしざわとしひと」と言われズッコケました。
ったく〜。
名前を間違えられるのは結構慣れているので、
軽く流しましたが…普通だったら怒るよ、本当に。

そして指揮台に立ってみると、思いっきりセンターをはずしている。
仕方なく指揮台を下りて、自分で指揮台と譜面台の位置を直しました。
いい加減すぎるぞ、熊谷市…(笑)

多田武彦作曲の組曲「雨」から2曲。
本番は全体的に音が下がっていきましたが、
いちおう落ち着いて丁寧に歌えました。
若い助っ人の子達もしっかりと歌ってくれて…助かりました。
声が若いですね〜。ピンピンと鳴りすぎてました。
団員の皆様、お疲れ様でした!

夜は父とソプラノFさんと、ご飯を食べに行きました。
本来は「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古がありましたが、
今日はB組中心の稽古だし、A組キャストは僕ら二人以外は欠席だそうなので、
親子共々お休みさせていただきました。
ピッツァ食べ放題のお店…お腹いっぱいです。
自然とオペラの話になり、「コシ〜」のあるシーンの演出を父と話し合いました。
他にも演技論などについても少し話ができ、
稽古以上に勉強になりました。


ギャラリー」にオペラ『火の鳥』をUPしました。
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2008.11.8(土) コール・リリー

日記にたびたび書きましたが、合唱団を期間限定で預かっています。
そして今日がその最終日。
駒込の滝野川会館祭でコール・リリーのステージ本番がありました。
お昼からリハーサルをしましたが、
緊張からか、簡単なミスが多発していました。
なんとなく団員さんの心がバラバラになっているのを感じたので、
全員で肩をもみ合うよう指示。
そして、指揮者である僕を見るようにお願いしました。

昨日の日記にも書きましたが、
指揮者の仕事は演奏者の不安を少しでも解消してあげること。
「目が合えば必ず笑顔で安心させてあげられますので、
不安になったり、緊張したら、僕の顔をとにかく見てください。」
と話したら、団員さんの表情も自然に笑顔になりました。

ステージは30分間。
曲の間のMCも急遽、僕が担当することになりました。
【演奏曲】
中田喜直:「童謡曲集」
…小さな童謡的作品が7曲。旋律的に関連がある小さな組曲です。

木下牧子:組曲「月の角笛」より
…組曲の中から数曲を演奏。木下さんらしい曲です。

荻原英彦:組曲「光る砂漠」より「秋の午後」
…声部が多い難曲。全体がワルツになっています。

リハの時に話した通り、誰よりも音楽を楽しんで指揮を振りました。
失敗を恐れずに、楽しもう!ということを全身で表現しました。
団員さんも伸び伸びと、そして集中して歌ってくださいました。
自分たちの力をフルに発揮できた、素敵な演奏だったと思います。
打ち上げのお食事会に少しだけ参加して、団員さんとはこれでお別れ。
短い間でしたがお世話になりました。


それから池袋で時間潰し。
コーヒーお代わり自由のファミリーレストランで3時間ほど粘りました。
その間ずーっとバッハの楽譜とにらめっこ。
とにかく音取りが大変で、未だにてこずっています。
何度も音を頭の中に叩き込む。フレーズの構成を身体に染み込ませる。
…子供連れが多い騒々しいお店なので、
軽く声を出して音を確認しても目立ちません。
意外と作曲作業や音取り確認などをするときには良く利用する場所です。

夜になり要町の池袋ルーテル教会へ。
バッハ「カンタータ」の第2回合わせです。
昨日から花粉症の症状がひどくてノドが鳴らない感じでしたが、
前回よりは曲が身体に入っている感じ。
それでも後半の「カンタータ70番」は撃沈でした。
…ほんと、この曲は難しい!!!
余裕がないから声も支えも浮いてしまいました。
自信を持って歌えるよう、暗譜するつもりで頑張らねば…。

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2008.11.7(金) ベーレンさん仕上げ

今日もまずは池袋のスタジオでレッスン
発表会に参加するお二人と、今回は出られない音大生。
先日のピアノ合わせで上手くいかなかった方は、
今日かなり問題を解消できて、ホッとして帰った模様。
一方、先日調子が良かった方は、細やかな部分の粗を削る作業。
音大生もかなり良い声になったので、気持ち良さそうに歌っていました。

夜は熊谷へ、ベーレンタール男声合唱団の指導。
あさっての熊谷市ミュージックフェスティバルに向けて、
最後の練習です。
だいぶハーモニーも洗練されてきました。
今日はかなり細かい修正と仕上げを徹底しました。
良い感じに出来上がったから、後は本番でおかしなことをしないよう…。
とにかくお互いに体調管理が大切ですね。
少し早めに練習を切り上げて、良い形で練習を終えることができました。

ベーレンの練習中、私の知り合いの方の娘さんが見学にきていました。
まだ中3の女の子でしたが、学校の合唱コンクールで指揮を振るそうです。
それで勉強に来ていたんですね。
…でも参考になるかどうか…。
指揮者の一番大切な仕事は、演奏者の不安を一つでも多く取り除いてあげること。
練習の雰囲気や、歌うときの表情や姿勢など、あらゆる面で気を配れること。
…だから技術的なこと以上のことを学び取っていってくれていれば嬉しいです。
とっても礼儀の正しい、立派な子でした。

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2008.11.6(木) 新団員さんぞくぞくと・・・

いよいよ来年2月のオペラ「ル・グラン・マカーブル」の稽古スタート。
今日の稽古は新大久保でコレペティ稽古でしたが、
僕が歌う箇所はたったの4小節だけなので、わずか5分で終わりました。
作曲は現代作曲家リゲティ。
僕は彼のピアノ曲が大好きで、CDも持っています。
楽譜を見るとうんざりしますが、聴く分にはとても面白い作曲家です。

その後、新大久保の別のスタジオで2人レッスン
昨日、伴奏合わせを終えたばかりですが、
改めて見つかった課題を今日はしっかりと攻略していきました。

レッスンを終えて時間が空いたので上野へ行きました。
東京文化会館の音楽資料室で、バッハの「カンタータ」のCDを鑑賞。
(音楽資料室は音楽の図書館みたいなもので、無料でCD、DVDを鑑賞できます)
先日からなかなか解消できなかった「カンタータ」の音取りを確認しました。
これでだいぶ音は身体に入ってきました。
良かった良かった…ゴールが見えてきました。

夜は川口市民合唱団の指導。
ここ1ヶ月ほどで新入団員さんがぞくぞくと。
今日もお一人入団。お二人が見学にいらっしゃっていました。
合唱団の雰囲気はとても良いですからね…。
ぜひぜひ気軽に見学&入団して欲しいと思います。
今日は「星に願いを」とオペラ「ナブッコ」の合唱を練習。
なんとなく、繊細な曲よりも元気な曲の方が今は良いのかな…。

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2008.11.5(水) 発表会ピアノ合わせ

お昼から駒込の女声合唱団、コール・リリーの指導。
11月8日の滝野川会館文化祭までの期間限定お付き合いです。
木下牧子さんの「月の角笛」や中田喜直さんの小曲集など。
とても素晴らしい曲ばかりで、振っていて僕も勉強になります。
とにかく細かく引き締まりつつも笑顔の絶えない楽しい練習を心がけました。
ピンチヒッターで指揮を振るのでたった2回の練習で本番ですから、
伝えられることは限られています。
一番大事なことだけを伝えて、
楽しく伸び伸び歌っていただけたらいいなと思います。

夕方から池袋へ。
ピアニストの岡田真帆さんを迎えて、
11月23日に催す「古澤利人門下生 第一回発表会」の伴奏合わせ。
10人の生徒さん(1人欠席だったので)を4つのグループに分けて、
4時間ぶっ続けの伴奏合わせ。
岡田さんには大変ご苦労をおかけしました…(汗)

今日はレッスンではないので、発声もなしにいきなりぶっつけ本番。
生徒の皆さん、とっても緊張していました。
何か、そんな姿も初々しい…。
きっと発表会当日も緊張するでしょう。
でもそういう経験って一生残る、大事な宝物になることでしょう。
僕も中学時代のリコーダーの試験ですごく緊張して、
上手く吹けなかったのが記憶に強烈に残っています。
そのときは嫌だったけど、今はそんな若い自分自身を愛しく感じます。
皆さんにとって、思い出深い一日になりますように…。

今回、仕事の都合や、レッスンに通い始めて日が浅い等の理由で、
参加できなかった生徒さんたちも、次回は出れるように頑張りましょう!

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2008.11.4(火) 音楽の力で頑張れる

朝からすごく身体がダルく、過去最高に疲労困憊です。
身体よりも脳みそが疲れているみたいです。
「りひとコンピュータ」の容量はそれほど大きくないので・・・。

午前中からハーモニーベルズの指導。
ピアニストさんがお休みだったので、僕がピアノを弾きながら。
明るく楽しい曲を今はたくさん練習していきたいと思います。
いい声で歌うことよりも、美しく伸び伸びと歌うためにいい声を作っていく。
そんなプロセスで合唱団を成長させていきたいです。
ちょっと軸がずれると「いい声で歌うため」の合唱団になってしまいます。
大事なことは歌っている人が幸せを感じること。
そしてそんな演奏を聴いてくださった方々が幸せを感じることです。

お昼を池袋のお気に入りカフェマッシュマンズで食べ、 午後は3人レッスン。
スタジオでばったり地元の後輩ピアニストさんに会いました。
狭い世界ですねぇ。
すっごく疲れていたのですが、生徒さんたちの熱意にパワーをもらいました。
不思議とレッスンをしている間は僕も疲れを忘れているんですよね。
これも音楽の力でしょうか?

夜は府中で「コシ・ファン・トゥッテ」の稽古。
久しぶりの参加だったのですが、あまり稽古自体は進んでおらず、
今日もあまり有効な稽古とは言えませんでしたが、
まずは段取りを演出家から聞くことが先決ですから仕方ない。
立っているのもやっとな状態でしたが、稽古はフルに出番がありました。
どうやら今日はグリエルモ中心の稽古らしい…。
正直、ちょっと油断していて暗譜がままならない状態のシーンもあったのですが、
出番直前にバーッと楽譜を読み込んで一気に即席暗譜!
かなりピリピリと張り詰めていたかもしれませんが、
いい意味でものすごい集中ができていたと思います。
今は地道に…形にしていく。
我慢の時期なのかなぁと思います。

帰りは父と食事をしたのですが、
食事の間もお互いにスケジュール管理のことで頭がいっぱい。
あまり会話はありませんでした。
手帳が真っ黒だよ…オイラ…。
父は…ゴルフで忙しいみたいです(笑) …ウソです。祖母の介護で大変みたい…。
実家のことを全然手伝えていないから、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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2008.11.3(月) 電車が止まり発掘する

奥さんと昼食はお出かけしようと電車に乗ったら、
人身事故の為に電車が止まる。
いくら待っても動かない…やっと動く時間がわかったが、
どうにもこうにもお腹が空いたので、電車をおりる。
で、近所の商店街にある気になっていた寿司屋に行くことに。

寿司屋よし乃のランチメニュー:大入にぎり寿司

とってもおいしくて舌鼓!!
思いがけずおいしいお店を発掘してラッキーでした。

電車は動き出し、池袋で一人レッスンをし、
その後、池袋でお茶&買物をしました。
身体の疲れは残っているけど、少しリラックスしました。

夕方になり帰宅。
僕は部屋にこもって溜め込んでいた音取りをしました。
まずは来年2月の「ル・グラン・マカーブル」。
でもよくよく楽譜を眺めたら、僕が歌う部分はたったの4小節。
ドイツ語のセリフが二言のみ。
ちょっとホッとしました。
続いて先日撃沈したバッハの「カンタータ」。
これは全然音が取れない…。
現代曲よりもバッハの方が圧倒的に難しいことを思い知りました。
こちらの曲はとにかく回数を繰り返して身体に思いこませるしかない。
しぶとく頑張ります。

●昨日のオペラ「火の鳥」の写真が共演者から送られてきました


↑舞台の様子


↑左から、タケル役:川田くん、カジカ役:加藤さん、僕、オジイ&兄3役:片山くん、鼻彦&兄1役:福井さん

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2008.11.2(日) オペラ「火の鳥」終演

まずは昨日の日記から。
夕方からバッハの「カンタータ」オケ合わせ。
現場に着いて知ったのですが、なんと合唱も歌うことに。
しかも1パート1人ずつ…よ、四重唱ですか???
ムチャクチャ難しいポリフォニーもあるのに…。
そんなわけで必死に初見視唱…我ながらひどい出来でした。
アリアやレチタティーヴォも歌いましたが、
これまた難しく、通奏低音に慣れていないこともあり完全に無重力状態。
和音が聞こえてこないから、着地点が見当たらないまま歌っている感じ。
かなりヤバかったし、脳みそが疲れました。

それから新幹線と両毛線で桐生へ。
そのままビジネスホテルに一泊しました。

そして今日。
朝からホールで場当たり稽古。
思った以上に舞台が広いのと、早着替えが間に合わないことがわかる。
青島先生からの要望で、場当たりからメイクをしました。
(おかげで未だに肌が痛い・・・)

↑青島先生からの指示は「アホっぽく。猿みたいな感じ。」

ゲネプロに突入。
全体の流れをしっかり捉えて、丁寧に演じていけました。
大きなミスもなく、まずまずの出来。

本番はちょっと疲れがありましたが、集中を切らさないように頑張りました。
オペラ観劇に慣れていない感じのお客さんが多かったようですが、
笑うとこはしっかりと笑ってくださって、
青島先生にあおられて(?)拍手もたくさんしてくださいました。
これからこの地にオペラが根付いていくといいなぁと思いました。
なんとか公演は無事終演。
主役の方々はサインを求められたりしていました。

↑耳彦(僕)、鼻彦(福井さん)


↑ヤマトの大王(内田くん)…写真をクリックすると大王がご乱心になられます


↑オグナ役の小野さんと

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2008.11.1(土) 本日は日記お休みです

今日は夕方に池袋でバッハ「カンタータ」の合わせをしてから、
夜中に群馬の桐生へ。
そのまま宿泊して、明日オペラ「火の鳥」に出演してきます。
そんなわけで今夜は日記を更新できなそうなので、
前もって書いちゃいます。

いよいよ11月になりましたね。
今年も残すところあと2ヶ月・・・。
オペラ、コンサートもこれから目白押しですので、
みなさまにお会いできることを楽しみに頑張ります!

ではでは、明日帰りますので。また明日。

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過去の日記


2008年
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2007年
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それ以前の日記