舞台裏日記


※日記内の画像はクリックすると拡大します。

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2008.12.29(月) トナカイで…

年末にも関わらず、今日から稽古開始!
オペラサロン・トナカイの1月オペラ「愛の妙薬」公演。
いよいよトナカイデビューになります。
会場に入ってみると・・・

↑カウンター席から見たステージ

カウンター席がステージを向き、テーブル席は大理石テーブルを椅子が囲んでいます。
日本には少ない、本当のサロンレストラン。
食事をし、ワインを飲みながらステージを楽しむことができます。
なんだか懐かしい…。
9年前、この席に座ってステージを眺めていた自分を思い出しました。

今日が出演者の初顔合わせ。
そして音楽稽古スタートです。
一気に頭から終わりまで通していきました。
皆さんとっても良い声…。
久々のベルコーレ役を伸び伸びと演じたいと思います。


↑トナカイの外観…岩本町にあります。

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2008.12.28(日) レッスン収め

今日は12:30から18:30まで、
なんと6時間連続5人の生徒さんをレッスンしました。
…。
なんだか学校の時間割りみたい。
あ、でも学校には休み時間があるし、
お昼休みとかもあるものね。

さすがに6時間連続は疲れました。
声をなるべく出さないように気をつけていたのですが、
どうしてもアドバイスを明確に伝えるためには、
実際に歌ってあげるのが一番なものですから…。
最後は身体(筋肉)が疲労したこともありますが、
ノドもだいぶ疲れました。

でも今年最後のレッスン。
生徒さんたちも、
レッスンを通して歌の楽しさを充分に味わってくださったみたいで、
それが何よりです。
皆さん、本当に上達しました…足しげくレッスンに通ってくださった、
努力が実っていく様子を間近で見ることが出来るのは、
こちらもとてもパワーと勇気をもらいます。

来年も頑張っていきましょう!

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2008.12.27(土) 「こうもり」歌い収め

今日はお昼から夜まで「こうもり」の稽古。
午後はソリストのみ、夜は合唱さんと合同稽古でした。
だいぶノドが疲れているのを感じましたが、
音と言葉は身体に入ってきたようです。
若干の余裕が出てきました。
ただ、まだドイツ語のさばきが口先になってしまっている…。
もっと母音をしっかり歌えるようになるまでには、
もう少しかかりそうです。頑張ります。

夜間の合唱さんとの稽古。
今年春の「カルメン」以来、合唱の皆様と再会。
たくさんの方から声をかけていただきました。
こういうアットホームな感じ…本当に嬉しいです。
夜には声があまり残っていなくて、すごく身体が疲れました。
いずれにせよ今日で今年の「こうもり」稽古は終了。
また来年、よろしくお願いします。

夕食はアイゼンシュタイン役の安藤さんといろいろ語り合いました。
安藤さんは学校の非常勤講師をしながら活動されているそうです。
僕も以前はそうでしたが、今考えるとかなり大変だったので、
本当にすごいなぁと思います。
オペラ歌手を続けていくのって、本当に大変なんだよなぁ…
ということを語り合いながら久々に実感しました。
僕はまだ恵まれている方…。もっと頑張って勉強しなきゃな。

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2008.12.26(金) 合唱指導は今日まで…

お昼は家で年賀状を書いてました。
夕方から実家に行ったのですが、ネコのハナが甘えてくるし、
母や祖母と話をしていると全然年賀状がはかどらない…。
妹も加わって、おでんを食べました。

夜は熊谷へ。ベーレンタール男声合唱団の指導。
今年最後の合唱指導です。
人数がフルメンバーではなかったのですが、
みっちり練習をしました。
今日はノドを温存する、と決めていたのに、
ついつい一緒に歌ってしまって…ノドが疲れてしまった。
本当に自制できなきゃダメだなぁ。

合唱を通して、団員さんたちは輝いているだろうか?
その様子を見て・聴いて、お客さんたちは笑顔になれるだろうか?
そんなことを考えながら合唱指導をしていますが、
その為には指導者が誰よりも気持ちを強く・大きく持っていなければ、
伝わるものも伝わりません。
来年は今年以上にパワフルに、熱く指導できるよう頑張ります。

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2008.12.25(木) クリスマスです

昨夜は結局あまり眠れず…。
しかし起きてみたら11時過ぎ。
結果的にはよく寝たクリスマスでした。

午後から今日も「こうもり」
最近、毎日父と顔を合わせていて、
じょじょにそのことが照れくさく感じるようになりました。
親子で仲良すぎるんじゃあないだろうか…(照)。
さすがに声の疲れは隠せず…少しノドがつったような感じでした。
明日の稽古が取りになったので、ちょっとホッとしています。

夜は奥さんと待ち合わせをして、予約をしていたレストランへ。
オシャレなレストランというよりはアットホームな隠れ家的なお店。
でも一番高いコースを選びました!!
どれもおいしい!…すごくシンプルなのに味が深い!
一口一口を噛み締めながら、おいしくいただきました。
またランチに行こうっと。

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2008.12.24(水) クリスマスイヴなのに…

クリスマスイヴの夜に稽古を入れていた某オペラ団体。
ところが昨夜になって「明日は取り(休み)です」というメールが一通。
いくらなんでもひどい話です…。
こういうシステムが増えてきたのはいかがなものか…。
結局、夜は家で奥さんと過ごすことになったので、
それはそれで良いのですが。

さてさて、今日はお昼から「こうもり」の稽古。
昨日歌いすぎてかなり疲れている感じなのに、
一番キツイ部分をしつこく、ねちっこく繰り返し歌わさせられました。
抜いて歌うと「抜かないで」と言われるし…
後半にノドがおかしくなってしまって、それで初めてスルーされました。
稽古熱心なのはいい事だけど、ノドは消耗品。
ちょっと歌い手のことを大事にしてもらえると嬉しいんだけど。
で、結果的に僕の出番は早めに終わったので先に失礼しました。
父は最後まで居残ったみたい…。

奥さんのバイト先に迎えに行き、
プレゼントと食料とケーキを買物してから帰宅。
以前ある方からいただいたシャンパンを開けて小さなクリスマスパーティ。
ところがお酒がダメな二人…グラス一杯で酔っ払ってしまい、
すぐにダウン(シャンパン勿体無い)。
チキンとローストビーフとサラダを食べ、しばらくしてからケーキを食べ、
お風呂に入ってすぐ寝ました。
僕は一度寝たのですが、目が覚めてしまったので日記を更新。
明日は夜の予定を空けたので、きちんとクリスマスをお祝いします。

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2008.12.23(火) 今日こそ歌い過ぎた…

午後からIKSPIARIカウントダウン「第九」オケ合わせ
新浦安の明海南小学校をお借りしました。
近代的なキレイな校舎で、とっても素敵な造り。
一年振りの「第九」ソロでしたが、
一年前からは比べ物にならない程、歌いやすくなっていて、
自分の成長ぶりが手に取るようにわかりました。
ただ、今日はホールではないのと、合唱の後ろにソリストが立つので、
オケ&指揮者までが遠く、響きも良くわかりませんでした。
ゲネプロからはもっと無理なく歌えると思います。

合唱さんは、表情が固い…。
歌はとても良いのですが、
「表現しよう!」という気持ちが薄くなってしまうのはいただけません。
我慢できずに、合唱指導者として口出しをさせていただきましたが、
顔の表情が良くなったら音がまるで変わりました。
やはり表情は大事なことですね。

オケ合わせの会場がとっても寒くて、ちょっと辛かったですが、
1回通し、何回か返し稽古をやってから最後にもう一回通し。
結構歌いました…さすがに疲れました。

オケ合わせが終わると、ケツカッチンで九段下へ移動。
夜は「こうもり」音楽稽古。
稽古場に着いたのですが、ちょっと遅刻。
でも出番まで椅子に座ってグッタリしていました。
今日は主にアイゼンシュタイン&ファルケ稽古。
最初の二重唱をたくさん歌いました…しんどい…。
とってもテンションが高く、音も高い曲です。
なんとか歌いきりましたが、コントロールが効かない部分もありました。
帰りはアイゼン役の父とカレーを食べて帰りました。

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2008.12.22(月) 取り

お昼から東京ミューズアカデミーの授業。
何事もなく、特にネタはないのですが、
今日の夜に予定されていたオペラの練習が急遽「取り」になりました。
今日が立ち稽古初日なのですが、
僕が出るシーンはやらないから来なくて良い…ということです。
だって僕の出番は最後の幕冒頭の2ページほどですから、
そんなことはとっくの前からわかっていたはず…。
こちらは仕事も他のオペラの練習も入れずにスタンバっているのに、
メール一本でキャンセルされる虚しさ…。
せめて電話で連絡して欲しいです…。

そんなわけで今夜はムシャクシャしながら焼き肉を食べに行きました。
しこたま食べた…(汗)

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2008.12.21(日) 読売クリスマスコンサートin千葉・青葉

昨日に引き続き、読売クリスマスコンサート。
今日は千葉の青葉の森芸術文化ホールが会場です。
ルネ小平に比べると倍の客席数。
舞台に立ってみると、ずいぶん空気が重い感じがしました。
音というのは空気の振動ですから、
ホールの広さよりも、その会場の中にある空気の容量が気になります。
響きは悪くないけど、たっぷり空気が詰まっているような感じ。
これが客席にお客さんが入るとまた様子が変わります。
お客さんの衣服の厚みにも影響するので、冬は特に音が吸われます。
昨日の疲れもあるし、演奏する曲は同じなので、
今日はソロステージのリハーサルは無し。
声出しだけして、昨日とメンバーが違う楽器メンバーとのリハのみ。

本番は800席ある会場がほぼ満席。
たくさんの方にお越しいただきました…本当に嬉しい。
曲目は昨日と同じでも、共演する奏者が変われば音楽は変わる。
心地よい緊張感の中で、互いの音を聴き合いアンサンブルしました。

最後の「きよしこのよる」も会場の皆様と大合唱。
今日もとっても良い歌声を一緒に奏でることができました。

打ち上げで食べたマグロが美味しかった…。

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2008.12.20(土) 読売クリスマスコンサートin小平

今日は読売クリスマスコンサートをルネ小平で。
舞台がとっても広くて、客席まで一つの箱のような不思議なホール。
まずはリハをしていきながら響きを確認。
立ち位置・ステージの流れをチェックしていきました。
 
最後のクリスマスメドレーが意外とスタミナが必要。
リハを終えたら楽屋でお弁当を食べて、着替えてスタンバイ。
開場したら客席は満席。
前売りも即日完売だったそうです。
ありがたいことです…。

本番ではソロステージと、重唱ステージ、最後にメドレーという流れ。
ソロステージでは…
「出船」「もう飛ぶまいぞこの蝶々〜フィガロの結婚より」「千の風になって」
上記の3曲を歌いました。
やはり「千の風〜」はいい曲ですね…お客さんの反応が違います。
終演後に「涙が出ました」というお言葉をかけてくださった方もいました。
 
左:「出船」 右:「もう飛ぶまいぞ〜」

重唱とメドレーはリラックスして、お客さんとのコミュニケーションを大事にしたつもり。
読売新聞のスタッフさんたちがクリスマスツリーを飾ってくださいました。
照明もキレイで、とってもムーディー。
 

最後はお客様も一緒に「きよしこのよる」を歌いました。
皆さん、とっても大きな声で歌ってくださって嬉しかったです。
終演後にはロビーでお見送りをしたのですが、
たくさんの方から声をかけていただいて感激しました。
また明日も頑張れそうです!
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

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2008.12.19(金) 歌い過ぎた

今日はお昼から池袋でレッスン
3人レッスンをしたのですが、
ちょっと一緒になって歌い過ぎました…最後はノドが疲れてた。

夜は熊谷なので、夕方に一度実家に寄りました。
おばあちゃんが僕のこと一瞬「誰?」って顔をしたのでドキ!
でもすぐ思い出してくれました。
っていうかメガネをしてなくて見えていなかっただけみたい。
その後、一緒にご飯を食べて、たくさん話しかけてあげたら喜んでました。
久しぶりにおばあちゃんの笑顔が見れて、良かったです。

ベーレンタール男声合唱団の指導は2週間お休みしてました。
先週は「ラ・ボエーム」の通し稽古、先々週は「コシ・ファン・トゥッテ」のGPでした。
久しぶりの指導だったので、ちょっと力が入りました。
ちょっと頑張り過ぎて、またまた声が疲れました。
でも年明けにいきなりステージがあるので、頑張って仕上げなければ…。

【現在の練習曲】
「Ave verum corpus」
「いざ起て戦人よ」
「白いブランコ」
「フィンランディア」
「ダニーボーイ」
「富士山」
多田武彦「雨」
↑こんな感じです。…興味があったら見学に来てくださいね。

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2008.12.18(木) クリスマス会

朝テレビを観ていたら、某ワイドショーでインフルエンザ流行の話になった。
そこで出演していたコメンテーターのお医者さんが…
「今からでも予防接種を受けてください。今すぐ病院へ!」
…と、言うものだから、素直で従順な僕は病院へ直行。
インフルエンザワクチンを注射してもらいました。
そのせいか一日中ちょっとだるい感じでした。

午後は東陽町へ。
「こうもり」の音楽稽古。
案の定ちょっとだるくて声も張れない感じ。
とりあえず大きなアンサンブルの部分だけしっかり歌いました。

夜は川口市民合唱団の今年最後の練習。
少し早めに会場に着くと、団員さんが机と椅子をコの字に並べていました。
「今日は今年最後だから普通の練習じゃつまらないでしょ。」
…という訳で急遽クリスマス会になりました。
団員さんたちが続々と集まると、みんな差し入れを持って来ていて、
お菓子やコーヒーなどがテーブルに並びました。
まずは新しい団員さんによる乾杯の音頭(缶コーヒーで)。
続いてクリスマスソングをひとしきり歌うと、今度は団員を半分に分け、
それぞれが1曲ずつ歌い合いました。

↑「Holy Night」を歌う団員さんたち

続いて、団員さんの一人がソロでカンツォーネやロシア民謡を。
ピアノも団員さんです。
お二人ともお上手!…とっても盛り上がりました。

↑歌:相川さん ピアノ:近藤さん

その後、歌集が配られ、みんなで懐メロなどを歌唱。
気分は歌声喫茶!…これぞ川口市民合唱団新名物の【JJクラブ&BBクラブ】
とっても楽しい雰囲気で、僕も心が癒されました。

最後に僕がまずソロで、続いて合唱も加わり「White Cristmas」を歌い、
お開きになりました。
この1年間、団が割れるなどいろいろ大変なことがありましたが、
本当に温かくて明るく楽しい合唱団として皆さんが頑張ったものが、
ここに形を持って、残りました。
来年はいよいよ演奏会を催します。
新・川口市民合唱団として再始動!頑張ります!

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2008.12.17(水) お手伝い

N期会愛好家クラスのアドバンスドコース助演2回目。
先日、僕の公演に来てくださった皆さんにご挨拶をして、
3月2日のコンサートの説明を受けました。
18:30から津田ホールです。
興味のある方はぜひご連絡くださいね。

授業開始。
欠席された方の代役で「ルチア」のデュエットを歌いました。
2年前よりは歌えるようになってきたけど、
全然声がハマらん…やっぱりベルカントは苦手です。

続いて「ドン・ジョヴァンニ」のデュエット。
1回目はちょっと集中できてなくてグダグダに…。
ツェルリーナさんが逃げないのでドン・ジョヴァンニとしてどんどん悪ノリしてしまいました。
セクハラで訴えないでくださいね(笑)

次は「ラ・ボエーム」のフィナーレ。
これは特に歌う部分も少ないし、ただ居るだけ。
ショナールとして先日演じたばかりのシーンを演じると、
同じシーンだけども風景や見え方が違う。

今日は大忙し。最後に「フィガロの結婚」の3重唱。
夫婦ケンカのシーンなのですが、怒るのって一番エネルギーがいる。
さすがに声も疲れていました。

その後、皆さんは忘年会だったようですが、僕は失礼して移動。
池袋で3人レッスンをしました。
いつもと違うスタジオを使ったので、ピアノのメーカーも違いました。
今日の部屋はYAMAHAのグランドピアノ。
さすがYAMAHA。全然音が違う。
軽いタッチで弾くとキラキラした音だし、
重く弾くとすごく深くて倍音も多い。
・・・でも僕はもっと乾いた音のピアノの方が好きなんですけどね。

今日は全体的にリラックスしてレッスンできました。
生徒さんも皆さんとても良かったです。

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2008.12.16(火) 年末ですなぁ〜

午前中はハーモニーベルズの指導。
今年最後の練習日です。
ピアニストさんがお休みだったので、ピアノを弾きながら悪戦苦闘。
なんとか一年間の練習を収められた…と思います。
団員さんたちはその後お食事会(忘年会)に行きましたが、
僕はケツカッチンで移動。

東陽町で午後は「こうもり」の音楽稽古。
2幕フィナーレの"Bruderlein"をもっと崩して欲しいと指揮者からの指示。
…でも僕はこのオペレッタの中でここでグッと緊張感を作りたい…。
誠実に淡々と歌った方がその前後のドンチャン騒ぎが生きるような気がするのですが。
まぁ時間をかけて僕もいろいろ試していきたいと思います。
最後に練習したアイゼンシュタインとのデュエットは逆に崩しまくり。
こちらはアイゼンを舞踏会に誘い込み、罠にはめる企みがファルケにはあるから、
わざとらしいぐらいに音で遊んでいきます。
かなり大変なデュエットですが、とっても楽しい…。

夜は新浦安へ。
IKSPIARIカウントダウン「第九」合唱練習最終日
これまでの注意点をしつこく確認。
一番の聴かせどころを徹底して練習しました。
ただ歌って自己満足することを僕は許さない姿勢で臨みました。
歌うことで聴いている人たちに何を伝えるべきか?ということを合唱団に求めました。
そして合唱団の皆さんが何を共有するか?
僕はそれこそが音楽の力であり、本質だと思います。
個人が「楽しく歌う」ということは、
合唱においてはただのエゴでしかありません。
今回僕の困難な要求に最後まで練習について来てくださった方々は、、
真に音楽を愛し、人間を愛してくださっている方々だと信じています。
本番には多くの人に向けて希望や愛を表現してくださるでしょう。
僕もソリストとして頑張ります!

日記を読んでくださっている団員の皆さんへ。
練習会場でとは言え、素晴らしい演奏をありがとうございました。
風邪をひかずに本番、頑張りましょうね!

練習後は、企画・制作のスタッフさんたちと食事へ。
すでに来年末の企画をどうするか…いろいろ話し合いをしました。
…また食べ過ぎた…。

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2008.12.15(月) 「こうもり」父と

昨日の興奮冷めやらぬ…というより疲労が残ったまま、
今日は東京ミューズアカデミーへ。
4時間授業をしてから、夜は東陽町へ移動し、
2月のオペレッタ「こうもり」音楽稽古。
もう一人のファルケ役、大先輩の太田直樹さんもいらしていました。
太田さんの声…好きなんです。
そしてアイゼンシュタイン役の父とも「コシ・ファン・トゥッテ」以来の再会。
今回はドイツ語(ウィーン語?)上演なので、
ドイツ物のスペシャリストである父にいろいろアドバイスをもらいました。
うぅぅ…ドイツ語は歌いにくい…。
昨日までのイタリアオペラとはまるで違うジャンルのオペレッタ。
ちょっと苦戦しています。
今日できなかったことは明日にはできるようにして行かねば…。
頑張ります。

稽古の後は父と食事。
たらふく食べて帰りました。
こりゃあ2月までにまた太りそうだ〜。

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2008.12.14(日) オペラ「ラ・ボエーム」終演

リラックスして会場入り。
まずは受付の方のいろいろ処理をしてから、楽屋へ。
スタッフさん・キャスト陣にご挨拶をして、部屋に入り、
下着やタオルをカバンから出し、整理整頓してからホールへ。
軽くホールで声を出してから、今度はシャツを着替えてメイクルーム。
ここまでは毎回行う一連の流れ。
ヘア・メイクとメイクはメイクさんに任せる。
    
左:メイクルーム 中:メイク終了・汗取りシャツ 右:1、2、4幕の衣裳

メイクが終わると楽屋へ戻り、お弁当のカツサンドを食べる。
それからリラックスしたまま集中を高めて本番を待つ。

幕が開いてからは集中しているようで集中していないような感じ。
いつもと同じようで、いつもと違う感じ。
なんとも不思議な感じだった…。
2幕を終え、半分を折り返したときは不安でいっぱいでした。
本当にマルチェッロとして舞台に居続けられたか?
「古澤利人」が客席に見えていないか?
自分の理想とするマルチェッロと、自分が今演じているマルチェッロ。
 
左:2幕で共演…奥さん手作りのパン 右:3幕の衣裳…この後「汚し」が施されました

3幕はミミ、ロドルフォ、ムゼッタの『聞き役』としてマルチェッロは存在する。
ミミの嘆きをどう受け止め、ロドルフォの苦悩とどう向き合い、
そしてムゼッタとの恋愛にどう立ち向かうか…。
相手の演者さんのエネルギーをどう客席に反射させていくか?
マルチェッロは鏡のような存在だと感じた。

4幕のデュエットは難所の一つだけど、思い切って演じました。
声はもう一つ思い通りではなかったけども、芝居をその分濃密にしようと思いました。
このデュエットが終わると、マルチェッロが歌う部分はほとんど残っていません。
ただ舞台にいる…全ての人物を見つめ、温かく見守る役。
動きや声ではなく、目だけで演じていったつもりです。

フィナーレが近づくにつれて、ロドルフォ役の上本くんが、
どんどん物語の運命に引きづられて胸を詰まらせているのがわかりました。
それをほぐしてあげたい。温かい心で支えてあげたい。
それがマルチェッロだと思いました。
悲しみの色が濃厚になっていく舞台上…しかし、それと反比例するように、
マルチェッロは笑顔でい続けようとします。
幕が閉まるまで、他の人物が涙をこぼしても、
マルチェッロだけはまっすぐと現実を見つめて自分を保ち続けます。
それが彼の役割なのだと感じました。

暗転になって物語が終わっても、一瞬客席は息を呑んでいました。
拍手がそっと空気をゆするように鳴り始めるまで、演じ続けました。
カーテンコールはなんとも楽しい気分ではあるけれども、
心苦しい時間でもあります。
自分はまだマルチェッロを極められたとは言えない…。
そんな気持ちでお客様と対峙しました。

終演後、ロビーでお客様をお迎えしました。
温かい声をかけてくださる人がたくさんいて、嬉しかったです。

ロドルフォの上本くんと…終演後ロビーで撮影会

その後のワインパーティーも静かに盛り上がり、
楽屋の片付けを済ませて打ち上げへ。
打ち上げは大いに盛り上がりましたが、どこかみんなさびしい気持ち。
これで仲間たちとお別れ…。
特にコッリーネの伊藤くんは愛知県在住。
ショナールの河野くんは浜松在住。
笑顔ではありましたが、悲しい別れ・・・だけどまたいつか会えることを信じて。

最後になりましたが、
お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
スタッフ・キャスト・関係者の皆様に、心から感謝。

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2008.12.13(土) 食べる

オペラ「ラ・ボエーム」のゲネプロ。
衣裳に久しぶりに袖を通す。
若干きつくなっている…(汗)
メイクを施してもらう…う〜ん、イケメン(笑)

物語が始まり、第一声を発する前の芝居でミス。
いきなりロウソク(電飾)を倒してしまう。これで動揺。
声は昨日よりも響かない感じがして、ちょっと力んでしまう。
その後の演技もやや散漫な感じになってしまった。
心はかなり冷静。汗もあまりかかなかった。
あとは集中力だ。

稽古が終わってから音楽・演出からのダメをもらって、
それでもう帰れるのだけれども、何となくホールに残っていました。
昨日の四人で何となくおしゃべりをしていました。
舞台から降りても、まだ物語の中にいるような感覚。
ひとしきりしゃべってから、何となく帰宅。

僕は奥さんと待ち合わせをして焼き肉を食べに行きました。
2日連続の焼き肉。
やっぱり本番前は『肉』です!
これで明日はばっちり…頑張ります。

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2008.12.12(金) 固める

お昼に池袋でレッスンをしました。
発表会以来のレッスンの方だったのですが、
発表会はずいぶん楽しかったそうです。
良かった良かった…。

夕方から「ラ・ボエーム」の場当たり稽古。
九段下のイタリア文化会館へ。
10年前くらいに行った時の面影はまるでなく、
キレイでカッコイイビルになっていてびっくり。
ホールもすごくキレイで、良く響く…響きすぎる…。
浜松公演の時のストーブや衣裳とも再会。
一年前から太ったから心配でしたが、キチキチでギリギリ入りました。
でもやっぱり若干ウェストが苦しい…。
…成長しました(お腹が)。

一幕から舞台通し稽古。
いろいろ物が足りなかったりトラブルはありましたが、
それでも役の中で解消していって最後まで通りました。
客席で見ていた舞台スタッフさんがラストシーンで涙してました。
ところで休憩中も男たちで集まってバカ話。
本当に男子校時代を思い出す…。
  
↑左からコッリーネ、ミミ、ショナール

僕らの稽古後は同じホールで来週公演の「ジャンニ・スキッキ」の稽古でした。
今年3月に「道化師」と二本立てで上演したものの再演になるので、
知っている人がたくさんいました…ということで挨拶をば。
「ジャンニ〜」も最後の一週間で一気に仕上げるらしく、
今日はまだ全員集合ではありませんでした。

イタリア文化会館をあとにして、
みんなでちょっとだけ靖国神社に寄ってから、神保町まで歩いて食事。
ロドルフォが「焼き肉が食べたい」と言うので焼き肉屋へ。
ロドルフォ、ミミ、コッリーネと四人で(あれ、3日前と同じメンバー)、
大いに食べ、大いに話し、大いに笑いました。
よくよく話を聞くと、なんと全員血液型がB型。
どぉぉりで居心地がいい訳だ…互いに全然気を遣いません。
楽だ〜。
結局、稽古時間よりも長い時間を過ごし、帰宅したら午前様。
ははは・・・明日はゲネプロだってのに・・・。
というか、焼き肉(油)臭い…。

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2008.12.11(木) 深める

今日はお昼に新大久保のスタジオで、
来週末の読売コンサートの伴奏合わせをしました。
ピアニストの巨瀬さんはとっても良い感性で弾いてくださるので、
一緒に演奏をしていて、すごく刺激もあり、しっくり来る部分もあり、
短い時間でしたが楽しかったです。
その後一時間はレッスンをする予定でしたが、
生徒さんが風邪で休んだので、自分の練習を。
結局「ラ・ボエーム」を弾き語りでガッツリ歌ってしまいました。
…声を温存しようと思っていたのに…。

移動をして、吉祥寺へ。
吉祥寺に住んでいらっしゃる生徒さんと待ち合わせて、
公共施設を借りてレッスン
一時間レッスンをしてから、時間が空いたので生徒さんとお茶をしました。
お店を出ようとしたら、他の席に座っていたお客さんから声を掛けられました。
「りひとさんですよね???」
「え??は、はい。」
「先日のコシ・ファン・トゥッテを観に行きました。」
おぉう!こんなところで声を掛けられるとは…驚きました。
しかも話を聞くと、父の古くからの親友さんの奥様だとか。
僕も子供時代に会っているはずの方でした。
ご挨拶だけで失礼しましたが、とってもびっくりしました。

夜はそのまま吉祥寺で「ラ・ボエーム」の稽古。
今日は3・4幕を練習しました。
1・2幕に比べるとシスティマックな部分や、情感的な部分が占めるシーン。
共演者同士で細やかなディスカッションをしながら、
かなり緻密に作っていきました。
ダリオさんもそういうのを微笑ましく感じてくださっているようで、
敢えて口出しをせずに享受してくださる。
その上で客観的にアドバイスをしてくれるので、すごく密な稽古でした。

すごく集中して稽古をしているのですが、
休憩に入ると急にはしゃぎ出すキャスト陣。
稽古場である幼稚園の遊具のゴムボールを見つけて遊びました。
このONとOFFがすごく心地よい。
最後の4幕フィナーレでは、
音が消えているのにダリオさんのカット(拍手)が入るまで、
全員が芝居を続けていました…。
すごく集中していた…すごく気持ちが良かった。
やっぱり最高の仲間たちだ、と感じました。

↑今日まで稽古に使わせていただいた明星台幼稚園…園長さん、ありがとうございました。

明日からいよいよ箱入り。
イタリア文化会館での稽古です。
会館の都合で、急遽、入り時間が早まってしまったので、
レッスンを2名キャンセル。申し訳ない…。

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2008.12.10(水) 遊び

今日は昼間の稽古が取りになったので、年賀状を書きつつ、
DVDにダビングをしつつ、収支帳簿をつける。
同時進行で何かをしていないと落ち着かない性格。
一つのことに集中できないのです…。

気がついたらもう夕方。
夜は「ラ・ボエーム」の稽古。
今日は1、2幕の練習でしたが、あっと言う間に終わってしまいました。
今回はパルピニョールがオモチャ屋さんではなく、特別なキャラ設定。
おいし過ぎます…(笑)
僕も若干絡んで、遊びまくりました。
今日は2幕でみんなで遊びすぎて、笑って歌えなくなるシーンもあり、
ダリオさんに軽く注意されました(笑)

あまりの好評につき、チケットは完売してしまったそうです。
当日券も出せないかもしれません…。
チケットをお持ちでない方は、ぜひ再演希望をイタリア文化会館まで。

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2008.12.9(火) 楽しすぎる!

午前中はハーモニーベルズの指導。
ずいぶん声質も良くなってきて、ハーモニーがキレイです。
早く何か目標を見つけて、大曲にもチャレンジしたいです。

お昼を池袋のマッシュマンズ・カフェで食べ、
午後はスタジオでレッスンをしました。
3時間レッスンをしてスタジオを出ると雨が…。
よりによってこんな日に傘を持っていない。

夜は吉祥寺で「ラ・ボエーム」の稽古。
いよいよ全役が揃い、今日から14日まで毎日稽古です。
…と思ったら、今日はいきなり全幕通し稽古。
動線を覚えていないシーンもあった僕は焦りましたが、
なんとか思い出しながら演じきりました。
…というより他の人の動きから必然的に導き出しながら動いていました。
でもよく覚えていなかった部分もあり、それはこれから埋めていきたいです。

稽古の後はミミ:長瀬さんと、ロドルフォ:上本くん、コッリーネ:伊藤くんと、
四人で食事。
食事をしながらずーっと笑いっぱなし。
腹が痛いです。
この雰囲気をそのまま舞台に乗せられるように頑張ります。
これから約一週間…楽しくなりそうです。

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2008.12.8(月) 汗だくだく…

お昼から東京ミューズアカデミーの授業。
どうも本番の余韻からか、ボーッとしている。
とにかく頭がほんわかしているのである。
いかんいかん…と思いながらも頭が回らない。
いつもに増して言葉も噛み噛み…最悪だった。

夜は新浦安へ。
パスタを食べるが、店員の態度が最悪で気分悪くなる。
…それでも頭の中はほんわかだから、どうでも良くなる。
IKSPIARIカウントダウン第九の合唱指導
少し早めに着いたので楽譜をずーっと眺めていると、
合唱の方々が徐々に会場へ。
みなさんから飴やらお菓子やらをいただく…なんだか子供みたいだ(笑)
でも数名から「いつもHPの日記を読んでます」と言っていただいたので、
今日も休まず更新しています(^^

後半戦となる第3回目の練習。
今日は全体のストーリーを感じていただきながら進めていこうと思いました。
ハーモニーを作っていったり、様々な声質を要求したり、
音程を整えたり、発音やドイツ語の流れを練習したり。
特に今日は、自分たちが歌っていないときの顔の表情やテンションを練習。
ソリストが歌っている部分、オケだけの間奏の部分が、
一体何を表現していて、何を伝えようとしているのかを理解しながら、
自分たちが次にどんなテンションで歌うのか…これがすごく大事。
ただ声を出して、ただ歌うだけなら自己満足。
何を伝え、どんな世界観を表現するのかを考えながら歌って欲しいです。
でも今年の合唱団は本当にレベルが高い!
要求したことがすぐ出来てしまいます。
それを忘れずに積み上げていきたいと思います。
残り1回…頑張ります!

指導が終わると全身汗でぐっちょり。
必ず下着を着替えてから帰るようにしています。
毎回汗の量が増えている…きっと無駄な動きが多いんだろうな。
 
↑12/6「コシ・ファン・トゥッテ」終演後…写真はデスピーナのかなちゃん提供

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2008.12.7() どっと疲れが・・・

完全に寝坊して川口へ。
川口市民合唱団の指導に行きました。ギリギリ間に合った…。
今日は川口市民「第九」の本番があるそうで、
出演する団員さんと、聴きに行った団員さんが欠席されていました。
少ない人数で4時間練習…できることは限られていました。
それでも新しい曲の音取りもして、練習終了。

今日は「コシ・ファン・トゥッテ」のB組本番。
いちおうダブルキャストという立場上、
万が一のことを考えてスタンバイしておかねばならず、
常に携帯電話を気にはしていましたが、何事もないようでした。

夜は「ラ・ボエーム」稽古の予備日でしたが、結局稽古はなく。
合唱団の忘年会にも行きたかったのですが、
どうしてもお世話になった先生方・スタッフさんたちに挨拶をしたくて、
団員さんには失礼して「コシ・ファン・トゥッテ」の打ち上げに参加しました。
本番会場に駆けつけると、ちょうど最後のフィナーレでした。
B組さんも無事公演を盛況の内に終えたようで、一緒に喜び合いました。

打ち上げは比較的少人数だったのですが、
ナレーションをしてくださった大声優の矢島正明さんとじっくりお話ができました。
その後A組キャストだけでちょっとだけお茶をしました。
最後は父が車で家まで送ってくれたのですが、
別れ際に「本当に利人とやれて良かった」と父が言ってくれました。
とんでもない…こちらこそ…。
しばらく親子二人でちょっぴり恥ずかしい会話をしました。
本当に楽しかった…大きな意味で父の偉大さを感じることのできた公演でした。

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2008.12.6(土) オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」終演

お越しいただいた皆様、まことにありがとうございました。
今回、完全に自分たちで演出をして作っていった舞台。
我ながら良い演出ができたな…と思いました。
おそらく今までになかった「コシ・ファン・トゥッテ」。
でもこれがモーツァルトとダ・ポンテが描きたかったことだと思います。
ドラマとして、しっかり作り上げることができた…はず(?)

今朝はお昼過ぎまでグッスリ眠り、
開演1時間半前の13:30に楽屋入りをしました。
まずはメイクさんと衣裳さん、舞台の裏方さんにご挨拶。
裏方さんこそが影の立役者…この方たちなしには舞台はできません。
次に演出家・主催者さんにご挨拶。
ゲネプロを終えたB組キャストさんにもご挨拶し、下着を着替えてメイクへ。
カツラを装着している父の隣でメイクをしていただきました。
衣裳に着替えて準備完了。
 
↑親子で並ぶとちょっと気恥ずかしいのです…

いよいよ開演。
共演者の皆さんと一人ずつ声を掛け合い、
序曲開始と同時に舞台へ。集中を一気に高めます。
もう緊張をする、ということは一切ないのですが、
しっかりとスイッチをONにする作業は大切。
客席からは見えませんが、幕が開く前から芝居はスタートしました。

最初のシーンはキッチリと演じていき、変装をした後からは劇中劇。
しっかりと演じながらも、「演技をしている演技」をするので、
ぎこちなさを取り入れていきます。
「下手くそな演技」をしていくのはなかなか楽しい。
客席も笑い声が絶えず、演じていても本当に楽しかったです。

↑1幕終了…汗だくです

2幕に入ってもお客さんの笑い声が鳴りっぱなし。
笑いのツボも、見た目で面白い「笑い」だけではなく、
物語の展開としての「笑い」にも笑い声が聞こえ、
ドラマとして楽しんでいただけている印象がありました。
特に、実はこのオペラの隠れたカギでもある23番Duetto(ドラベッラとグリエルモ)。
このシーンでたくさん笑いを取れたのは本当に嬉しかったです。

終盤は一気に流れていきました。
フィナーレの早着替えも成功。
実はトラブルも多々あったのですが、しっかりとフォローできた…と思います。

終演後、ロビーでたくさんのお客様からお声をかけていただきました。
「楽しかった!…長時間全く飽きなかった」という言葉をいただけたのが嬉しい。
「上手でした」とか「良い声でした」とかではなく、
全体のドラマとして「楽しかった」という感想をいただけたのは、
舞台人にとっては最大の栄誉です。
皆様、本当に温かく観劇してくださってありがとうございました!
客席からの笑い声、拍手が本当に力になりました。
客席と舞台が一体となって一つの作品を完成させた心地よい舞台でした。
ありがとうございました!

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2008.12.5(金) 「コシ・ファン・トゥッテ」GP

正午に光が丘IMAホールに楽屋入り。
練馬から都営大江戸線に乗り換えて、光が丘駅へ。
改札を出たら左へ。駅からIMAは地下でつながっていて、
普通の商業施設の4階がIMAホールです。
ホールはなかなかキレイだし、意外と広い。
楽屋は階段を上らなきゃだからちょっと遠いけど、
オペラには結構向いているんじゃないかな・・・。

今日はオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」の場当たり&ゲネプロです。
まずは最初のシーンから立ち位置、出入り位置、
そして動線と小道具の動きなどを確認していきます。
丁寧に2時間ちょっとかけて場当たりをしてから、いよいよゲネプロ。
今日はメイクはなし・衣裳ありでしたが、父はカツラを装着!
装着前→→装着後

ゲネプロがスタート。
いい緊張感の中、一つ一つ確認しながら演じていきました。
いろいろ事故は起きましたが、その中でしっかりと対処していけましたから、
役は完全に入っている感じ。
2幕はさすがに長丁場で疲れたのか、最後の方で集中力が切れてしまいそうでした。
総公演時間なんと3時間半!ワーグナーの楽劇なみに長い!!
そして舞台上では走り回りますから、
明日は集中力と体力の持続がカギになりそうです。

↑第1幕1場の様子。左の軍服が僕。右の軍服が父です。

ゲネプロを終えてからマッサージへ行き、イビキをかいて寝てしまいました。
その後、しっかりと肉を食べ帰宅。
明日は頑張ります!
チケットまだあります。お越しくださる方にはチケットをご用意しますので、
くれぐれも当日券はお買い求めのないよう、よろしくお願いいたします。

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2008.12.4(木) コッリーネ合流

今日は昼間がオフになりました。
とりあえずたまっていることをやらねば…と思い、
まず午前中に郵便局へ行って、耳鼻科へ。
薬をもらって帰宅したら今度は、
テレビから録画したネーデルランド歌劇場の「セヴィリアの理髪師」VTRを、
DVDに焼きつつ・・・
来春の確定申告用の収支帳簿をつけていったら10月分で数時間かかりました。
時間が来たので家を出発。

夜は吉祥寺でオペラ「ラ・ボエーム」の稽古。
吉祥寺駅前のマックで名古屋から来たコッリーネ役の伊藤くんと再会。
1年半ぶりの再会だけど、あまり久しぶりという感じがしない。
なんだか毎日遊んでいる仲間みたいな感覚があるんです。
なんでだろ…ロドルフォ役の上本くんが合流すると、
本当に違和感がなく、「久しぶり」という挨拶もなく普通にしゃべっていました。
自然にラ・ボエームの世界に入っていきました。
今日は2幕と1幕の真ん中と、3幕の稽古。
かなり細かい部分まで思い出してきた…。
あとはたぶん全員が揃えばスッと動けてくるに違いない…。
終わった後、みんなでご飯を食べに行くことになりましたが、
僕は明日が「コシ・ファン・トゥッテ」のGPなので、泣く泣く帰りました。
来週は毎日ご飯を食べに行こう…。

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2008.12.3(水) 「コシ・ファン・トゥッテ」オケ合わせ

先月、代理指揮者として振らせていただいた合唱団、
コーロ・リリーの代理指導に行きました。
駒込の滝野川会館まで、長い坂を上っていき、汗だくに。
今月10日にクリスマスコンサートがあるそうです。
頑張ってくださいね。

ケツカッチンで飛び出してきて渋谷エレクトーンシティへ。
「コシ・ファン・トゥッテ」のオケ(エレクトーン)合わせです。
本物のオーケストラではないけれども、
エレクトーンが二台で熱演するとすごい迫力!
モーツァルトにしては結構ぶ厚い音なんでないかぃ…かなり熱いです。
部屋そのものが響かない、かなりデッドな部屋だったので、
あまり無理せず歌いました。


※「コシ・ファン・トゥッテ」のチケット、まだございます!
お時間がございましたら、誘い合わせの上ぜひともお越しください。
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2008.12.2(火) 「ラ・ボエーム」立ち稽古スタート!

午前中にハーモニーベルズの指導。
声質はかなり整ってきました。
レパートリーも確実に増えてきています。

午後は池袋で3人レッスン。
発表会も終わり、皆さん新しい曲がスタート。
これからまたコツコツと頑張っていきたいです。

夜は吉祥寺で「ラ・ボエーム」立ち稽古の初日。
演出のダリオさんとも再会し、
昨年の浜松公演を思い出しながらも、
よりパワーアップしたものを作っていきました。
時代設定は1966年。
ビートルズやロックミュージック等が登場するかなりモダンな演出です。
プッチーニとビートルズのコラボレーションをお楽しみに!

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2008.12.1(月) うぉ〜師走か!

あっと言う間に12月!
ほんと、11月は忙しかったせいか、あっと言う間でした。

昨夜は合唱曲の編曲を深夜までやっていましたが、
今日は午前中に起きて、お手紙を書きました。
不思議と眠くなかったです(いつも朝は辛い)。

お昼から東京ミューズアカデミー
レッスンを終えたら新浦安へ行きました。
以前務めていた学校の卒業生が新浦安の大学に通っているそうなので、
久々に再会しました。
とってもステキな彼氏も連れてきて紹介してくれて、
なんだか『親』のような気分。
毎日充実しているようで、良かった…。

夜はIKSPIARIカウントダウン「第九」合唱指導の第二回目。
今日はハーモニー中心に、中間部分から後半を中心に練習。
レベルも高いので、かなり細かく質の高い要求をするのですが、
割とすぐに応えてくださいました。
今日はかなり真剣勝負ができました。

さ…今日はモーツァルト連載最終回です。

第3回 許し・認め合う

当時はロマン派文学が花を咲かせました。
【恋愛とは?】と語ることがロマン派の源流であり、
そもそも人類が【恋愛】というものを真剣に語り始めたというのが、
この時代の特徴です。
そんな中、【恋愛】は極論に進めば進むほど【結婚】から遠い位置に離れていくのでした。

【結婚】は【恋愛】を縛る牢屋なのか?
それとも【恋愛】が【結婚】を破綻に導く毒薬なのか?

その問い掛けに真っ向から立ち向かい、
答えを導き出そうとしたのがモーツァルト&ダ・ポンテの黄金コンビ。

「コジ・ファン・トゥッテ」はこの最強コンビが挑んだ最後の作品なのです。

「僕たちの恋人は浮気などしない!」と主張する若い士官2人と、
「そんな女神のような女など現実にはいない」と諭す老哲学者の議論から、
このオペラは始まります。

劇中劇が進行し、変装した男に押し流されて本当の恋人を裏切ってしまう女性たち。
打ちひしがれる男たちに老哲学者はこう語ります。
「女たちは皆こんなもんさ」
"Cosi fan tutte"


この結論は客席にいる誰もが最初から周知の現実です。
ですが、このオペラはこれで終わりません。

男たちは、裏切られた事実を目の当たりにしても、
未だに彼女たちのことを愛しているのです
そしてエンディングでは老哲学者の手引きで、
女性は男性に、男性は女性に互いに謝り合います。

「世の中にはいろいろある。涙したり笑ったり。
 だけど理性的な人は、そんな中を落ち着いて過ごせるのさ。」


と壮大な哲学を全員が語り、このオペラは幕を閉じます。

この結論をいい加減な「なあなあ」なものと捉えるか?
それとも【許し・認め合う】という壮大な哲学と捉えるか?

それはそれぞれの時代の、それぞれの聴衆に委ねられています。

夫婦や恋愛のトラブルがどんどんと殺伐としてきている現代社会。
あの時、モーツァルトとダ・ポンテが導き出した答えを、
僕たちはきちんと理解してきたでしょうか?

今こそこの作品の価値と共に、
そのテーマについてきちんと語り合わなければならない時が来たように感じるのです。

(おわり)

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